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映画より面白い映画評論がここにある! 町山智浩&柳下毅一郎による、伝説の映画活字漫談が1冊になって堂々復活。映画へのほとばしる愛ゆえに怒り、ツッコむ2人が、ときに対立も辞さず語り尽くす。『千と千尋の神隠し』のアンタッチャブルなテーマを喝破し、『スター・ウォーズ』を『巨人の星』に、『チャーリーズ・エンジェル』を「通いたい店」に喩える掛け合いは、まさにこのコンビならではのもの。傑作はもとより、クサしている映画までつい観たくなること請け合いの、怒濤の91本。
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Posted by ブクログ
ざっくりとした批評に文字面見えるけど、ものすごいカンペを手にやってるんじゃないかってくらいの知識の量で圧倒されます。ただしバカ。
町山智浩さんと柳下毅一郎さんとの対談で映画作品を語ったもの。過去の出版されたものを再編集したものとのこと。映画への愛と、少年の心、そして両氏の視点、切り口のおもしろさにあふれている。
単行本版の3冊を読んでいても、やっぱり面白い。ベスト盤なので話の追加は無いけど、宇田丸さんの解説が追加されている。その内容も二人への尊敬と畏怖と軽い軽蔑?満載でグッと来た。今回もまた同じ箇所で笑ってしまった。。。チャーリーズエンジェルの話が一番笑えるかな。あと、蓮見センセイとのシンクロ率の高さも最高...続きを読む。
ファビュラスバーカーボーイズによる対談形式の映画感想。 こういうムック的なものが文庫化するとは良い時代だね。 解説の宇多丸が喝破しているように、映画の評価っていうのは絶対的なものではなく、読者をミスリードしないように敢えて逆のことを言ったり、とぼけて見せたり、こういうの、やはり漫才ユニットという...続きを読むのだろうな。 楽しめます。
いやあ〜、面白かった!一番印象に残った言葉は「昔の映画は1本観ると確実に少しだけ成長したような気にさせてくれたもんだよ。」 まさにその通り! だから生ぬるいハリウッド超大作や邦画より、韓国のバイオレンス映画を好んで観てしまうんだろうなあ。
映画愛に溢れたすごい大人が二人が真剣にボケる漫才評論が楽しい。まだ完成もしていない「タイタニック」を数年前まで「殺人魚フライングキラー」 でハリボテ作ってた男の感情移入できない大虐殺映画と言い切ってしまう。こんな感じの破壊力のある言動が500ページも続く恐ろしい本。あと宇多丸の解説が的確過ぎて面白い...続きを読む。
オリジナル版の3冊をかつて読んでいたんだけど、またまたあの毒舌映画批評漫才を読み直したくて購入しちゃいました。 再読ながらも、当時と同じように楽しめました。再編するにあたって、わりと後半2冊に収録されていたものがメインとなっているようで、一般向けっぽい感じになっています。 個人的には初期の感じも...続きを読む好きなので、そのあたりが含まれていないのは残念ですが、でも評価には影響しないレベル。 本当に映画の見る角度に関していろいろと考えさせられるという点では、またまたこのコンビに復活してもらいたいなと思いますね。
映画欠席裁判1〜3を再編集、文庫化したもので、原文は1997年から2007年に書かれたものだが、2023年の今読んでも面白い。 映画ガイドとして読者の役に立つということを第一にしているのではなく、映画の話題で笑わせることを第一にしている。どの回も、だいたいパターンは同じで、ボケとツッコミで笑えると...続きを読むいう所に力点が置かれている。 もちろん、映画ガイドとしても有用で、著者たちの豊富な知識や経験による裏話、背景、元ネタの推測などに教えられることも多い。 たくさんの作品について言及しているので、巻末に映画名索引があれば、なお有用であった。
伝説の活字漫才コンビ、復活! 映画への愛ゆえに怒り、ツッコミ、笑い、時に対立も辞さず語りつくす。 『千と千尋の神隠し』のアンタッチャブルなテーマを喝破し、『スター・ウォーズ』を『巨人の星』に、『チャーリーズ・エンジェル』を「通いたい店」にたとえて止まらない、対話型暴走映画評論集。 映画秘宝の人気連載...続きを読む、映画欠席裁判の濃縮版。 漫才のスタイルの中に、膨大な情報量と的確な批評があって、面白いです。 「チャーリーズエンジェル」のように、観客を楽しませることしか考えていない映画を、「店」と呼んだり、観客を甘く見てセリフなどで説明過剰したりして作っている日本映画界に怒ったり、目から鱗が落ちます。 「アルマゲドン」などの底抜け映画に細かい突っ込みを入れまくる2人の漫才に爆笑すること、間違いなしです。 中でも面白かったのは、キネマ旬報と映画芸術のベスト10を、無難な芸術ぶった映画ばかりを選んでいると批判しているところです。 ベスト10の面白さは、自分自身の好みを表すところであり、評論家の仕事は作者の意図を作者の言葉や資料を通して確認すること、次に作者の意図を超えた論を展開すること、新しい才能を見つけることだと熱く語っているところは、町山智浩の真骨頂だと思いました。 字幕翻訳家の戸田奈津子のヒドい誤訳っぷりに最初にツッコミを入れたのは、この本です。
映画に詳しいわけではないので、けっこう、有名どころしか見てないです。 でも、知らなくても楽しめる。 ものすごい知識のある人のおもしろい蘊蓄っていうのは、いいですね。 多分、映画見てるよりもおもしろいかも。
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