あらすじ
10億ドルかけてGMがつくった電気自動車はなぜ消えた? 年収360万円の若者に2億円も貸し付けて焦げ付いたサブプライムローン! 避妊方法を教えない「絶対禁欲教育」って何……、泥沼化したイラク戦争から帰国した兵士はどうなった? 生活費に困った未亡人がキッチンで風邪薬から覚せい剤を合成? 大統領選は相手候補の中傷合戦……。ありえない! と笑いながらも、惨憺たる医療保険や破綻した年金問題は、明日の日本の話じゃないかとヒンヤリする1冊。
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Posted by ブクログ
私の愛読雑誌映画秘宝でもコラムを寄せている町山智浩さんの本。丸善本店に行ったときにレジに行く寸前に目に入って購入。アメリカの今を感じることができた。彼の本で、とてもすっきりしたことがある。アメリカの共和党と民主党の立ち位置。共和党=自由主義、民主党=平等。アメリカの大統領は、オバマさんに決まった。世界的に金融危機が広がっている中、どんな舵取りをするのか注目している。
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やはりアメリカは宗教国家なのだー、というのがよくわかった。僕らが見ているアメリカ人なんて、良い方だけしか見ておらず、バイブルベルトの人たちの行動原理なんか気にしたことがなったよ。
これがしっかり理解できていたら、トランプが勝つということは予見できていたかもしれないね。
今読むと、アメリカの今へつながる道がよくわかった。
町山さんすげーわ。しかし、ブッシュってここまで嫌われていたんだね。知らんかった。
10年くらい前の本だけど、今読んでも十分面白いし、今読むべき。刊行時に読んでも、多分理解できなかっだだろうね…
Posted by ブクログ
相当どぎつい内容ですが、大真面目かというとさにあらずです。所々、乾いた笑いを提供してくれます。無条件に本書を信じるならば、アメリカって、?なお国柄なんだと思ってしまいます。がんばって追随している日本が哀れですね。
Posted by ブクログ
やっぱりアメリカやね。バカばっかり?
それなのに日本はこんなにもアメリカの顔をうかがうのかね。
日本のほうが教育が優れている。
何が優れているのかってぇと社会主義的といえばいいのか
落ちこぼれがとても少ない。
それが国としていいことなのかどうなのか。
大人しい人間をつくっていることは確かでしょう。
それは良いも悪くもなく、
日本人が望む人間を日本人が作っているだけなのですよね。
だからアメリカが良いだの悪いだの
日本が比べてどうだなんてことはどうだってよくて
じゃぁ私はどうするのかってことなだけ。
本を読みすぎると考える力が落ちるというデータもあるそうです。
答えをそこに見出しちゃうからね。
本はいっぱい読んでそれはあくまでもベースとして、
その上の答えをいかに自分で作り上げるのかということを忘れてはいけない。
なんども自分に言い聞かせよう。
んで、
まぁこの本は面白い。
アメリカは腐っている。
にも関わらず、腐っていると思っている人が世の中に少ないということは立派だと言えるかもしれない。
Posted by ブクログ
読めば読むほど、むちゃくちゃなアメリカ政治。というか、ブッシュ政権。
アメリカのスタンスは不干渉、モンロー主義という言葉を久しぶりに思い出した。もう、死後です。
キリスト教原理のネタが満載。避妊完全否定、絶対禁欲教育なんて子供たちの悲劇だけどそこが宗教なんだな。
ベトナムへの捕虜となり、拷問をうけ36歳で髪は真っ白となるほどの体験をしたにも関わらず、そのベトナムとの国交を回復させたマケイン。
おまけに息子も海兵としてイラク戦争に志願というとこを読むと、「共和党を元に戻したい」と言った彼こそ、もう一度立ち上がってほしいのだが。
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進化論を排斥する人々。キリスト教原理主義者の国アメリカの話題を面白く綴る。でも、読んでいくうちにだんだんとアメリカが怖くなる。この国の経済状況に日本も近づいていくようだ。
Posted by ブクログ
アメリカの抱える国内外の問題を判り易く解説している本です。アメリカに住んだ経験がある人は、この本の内容について共感できるのではないかと思います。それ以外の人も、アメリカに対する誤った肯定的考えを見直せる本です。
Posted by ブクログ
「世界の警察」と言われるアメリカ、内実はかなりヤバい国じゃないかこれ…と思わされる話がいっぱい。6歳の子に向かって「ハリー・ポッターは悪魔の手先だ!」と恫喝、キリスト教原理主義者へ洗脳するキャンプ、ゲイへのひどい差別やサブプライムローンのばかげた貸付の顛末など、もういろいろあります。基本的にはクスッと笑えるトーンで書いてあるけれど、ちょっと心の底がひんやりするような。しかし乳児向け番組の男キャラクターが紫色で女性用のバッグを持っているというだけで「ゲイのキャラクターを出して乳児をゲイに洗脳する陰謀だ!」と騒ぐ人に対し、著者の「お前はやおいの腐女子か?」というツッコミにはとっても笑いました。
Posted by ブクログ
世界最強最大の国家 みんなのリーダーアンクル・サム!そうアメリカってどんな国なんだろう?そこに暮らすアメリカ人ってどんな人達なんだろう?いや、結構みんなバカだよ?国もグダグダだよ?的な話をなんだかアメリカに住んでる日本人が説明している一冊。
面白かった。多少話半分のところもあるんじゃねぇかなぁとか思いながら、でも概ねアメリカって、アメリカ人ってこんな感じなのかなぁとか思いながら読んだ。
キリスト教原理主義ってホントにアメリカでこんな感じなのかよとか、共和党ってこえぇなぁとか、マケインってガッツのある男だぜとか、DCマダムの自殺とかもう完全にアレじゃん!とか、勉強になると言うよりは、アメリカに住んでる人目線のリアルアメリカ雑学的な感じだった。
あと子ブッシュってバカだバカだとは言われてたけど、本当に近所の仕事してないオッサン以下のバカだったんだなぁと言うのを改めて知りました。
まぁ面白かったです。
Posted by ブクログ
『ジーザス・キャンプ』の話はホントにひどいよ!宗教(キリスト教原理主義)が現代教育を否定し、洗脳しやすい人を作っている。すべての教育は洗脳だと思うんだけど、言葉の獲得が自分をどんどん客観化するんだけど、その言葉が何かによって意識的に取捨選択されてるなんてファシズムの一歩手前だよな・・・
Posted by ブクログ
アメリカ人には本気で日本と韓国と中国の区別がつかない人がいるんだろうな、と思わされます。「同じ言葉しゃべるんだよね」とアメリカ出張で聞かれたことあり
Posted by ブクログ
地獄アメリカその二。ブッシュ二期目の暗黒時代のレポ。ゴシップネタ以上に政治経済の話をバッチリ書き込んである。こんな国に追蹤している日本はマジでヤバイぞという気にさせられる。
Posted by ブクログ
おもしろすぎて一気に読んだ。
著者の書き方がうまいのもあると思うが、極端すぎるぜアメリカ。「聖書原理主義の」クレイジーさといったら、めまいがする。
アメリカ在住の著者による、おもしろがりながら、冷静に観察しながらのコメントが、ぞくぞくするほど面白い。
本書が書かれたのはブッシュ政権のまっただなか。
オバマ政権下で変化はあったのだろうか?
著者による最新のアメリカ政治コラム続編を期待する。
Posted by ブクログ
アメリカのぬぐい去りがたい暗黒面を垣間みることができた。もちろんコレが全てではないと分かるけれど、日本人の持つ欧米諸国への劣等感は少しくらい軽減されてもいいと思う。世界のどこを見渡しても、愚か者ばっかりなんだよってね。
……どうでもいいけど、著者が使う一人称が「オイラ」なのはどうかと思う苦笑
Posted by ブクログ
ブッシュ(息子)からオバマ就任の頃に書かれたエッセイ集。大手メディアにあまり取り上げられることのないアメリカの隠れたマジョリティの姿を描いている。アメリカという国とキリスト教の関係は怖いものを感じる。
タイトルよりも「アメリカ人の2割しかパスポートを持っていない」という記述のほうが印象に残った。
Posted by ブクログ
町山氏はやはり痛烈に面白い!
MXテレビの「未公開映画を観るTV」での目の付けどころに感心し、フォロワーになったのだが、批判しながら面白がる視点が痛快である。
事の背景も短文でありながらしっかり伝わってくる。
オバマ大統領が誕生する前のアメリカの実情をつづったコラム集であるが、劣化を感じません。
それにしても改めてアメリカって出鱈目なんだな~だからアメリカなのか(笑)
Posted by ブクログ
アメリカの現実がこんなに笑えるとは!
序章の「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」爆笑しっぱなし。
アメリカの笑える暗部を饒舌に語るので、電車の中やカフェなど人前で読むのは危険!
アメリカで実際に起こった政治家のスキャンダルから、大統領選挙の裏側、メディアと政治の関係など、笑えてためになる話題が盛りだくさん。
ただ、アメリカがアウトソーシングしている民間の警備会社がイラクで行っている無差別殺人にはマジで引いた。
イラク戦争の傷を、日本のマスコミはきちんと報道しろよ!
Posted by ブクログ
ほんまかいなということがいっぱい書いてある。読みやすい文体なのでスイスイ読める。今のアメリカの若者たちがどんな旧時代的な教育を受けているのかが怖かった。もう自由の国じゃないんですね。そういえばこのキャッチフレーズ聞かなくなったなあ。
Posted by ブクログ
なんとなく知っていたけどこれほどとは、と思うような話ばかりで興味深かった。この内容をそのまま鵜呑みにするべきではないが、大筋でその通りなのだろう。アメリカを否定したり肯定したりする前に、もっと知らなきゃいけないと思った。もちろん日本のことも。
Posted by ブクログ
この手の本は通勤中に数日で読み終わるが、ある意味単調な内容で時間がかかった。
もう少し編集で強弱付けられなかったのだろうか?
元々がコラムだったと言うことで、個々のネタはオチまであったりして面白かったり興味をそそられたり。
ただ政治や経済などカテゴリー分けされると同じような話題ばかり続けて読むことになりいささか食傷気味。
まぁ積読で5年も寝かせていた自分も悪いのだろうが。
複数のコラムに共通して出てくる人は(名前が覚えにくいので)カテゴライズされている利点もあるけど。
しかし日本が民主党になって何も変わらなかった(ひどくなった)ようにオバマになっても米国もあんまり変わってなさそう。
オバマ政権の終わる頃に第二弾を読んでみたい。
まぁ日本人も近県や大都市圏以外の場所を答えられないこともざらにあるわけで。
政財界の醜聞やIT系の粉飾決済や偏った報道、そもそもが戦後は米国の言いなりだったわけで偉そうなこと言えた義理ではないし。
この本の日本人版も読んでみたいものだ。
Posted by ブクログ
確かにアメリカ人はアメリカ以外の国のことにあまり興味がないよね~、超地元のどローカル紙しか読まない人が多いし、と、はじめ半ば笑いながら読んでいたのだけれど。
…結構笑えないかも。
日本の将来が心配。
Posted by ブクログ
アメリカ在住の町山さんによる、普通では知る事の出来ないアメリカの現実を暴いてくれてる。主にブッシュ政権時代に起こった事で、政治や経済、下の話しだと多岐にわたる。へーっと思いながら楽しく読める一冊だと思う
Posted by ブクログ
アメリカの実態を映画を交えながら語っている本。
2008年の本だが、正直ブッシュ政権がなんだったのか?とかアメリカ人にとってキリスト教とは?など
深く考えたこともなかったけれども、町山さんの時にトゲのある言葉は、かなり刺激的で小気味良く、新たな視点を与えてくれる。
片方からの主張もあるとは思うので、全てが正しいかどうかは謎でしかないが、何が問題になっているのか?日本のニュース番組などでは絶対に取り上げられないことだけれども、世界というかアメリカで起きている事を表層しか知らない人にとっては、良い投げかけになる本なのではないかな?
ここで書かれているドキュメント映画なども気になるので、こんど見てみたい。
そして、アメリカがどんな影を持ってそれぞれの国に接して来ているのか?ナナメに見ることをした方がいいなぁとも思わされます。
Posted by ブクログ
大変面白く読みました。
日本版マイケル・ムーア的な感じでしょうか?
いやー、未公開映画を観るTVで言ってることをそのまま本にした感じ?いや逆か。
本当にアメリカに住んでなくて良かった・・・と思わされる。
それでもアメリカの犬こと日本人としてはちょっとヒヤヒヤしちゃうよね。
将来TPPで似たような状況になりませんように・・・。
Posted by ブクログ
タイトルからして衝撃的な、しかしそれはれっきとした事実であるという前書きから始まるアメリカ在住の筆者によるコラム集。
いつもいつもの事ながら、筆者の視点が素晴らしい。市井の人間としてのアメリカ観、貴重。
Posted by ブクログ
福音派、というものを初めて知りました。どんな所にも至上主義が存在するのですね。こわい、こわい。
こんな問題山積なのに、どっこい国としての成り立ちを失わないアメリカという国は、逆にすごいと思います。
Posted by ブクログ
この人のエッセイはおもしろくて好き
誰にも媚びてない
やっぱりパイで襲撃しちゃう人は違うぜ!
映画好きな方には、ガース柳下(柳下毅一郎)との共著
『映画欠席裁判』
もオススメいたします