田原総一朗のレビュー一覧
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色々な分野、業界、経歴の著名人が田原さんとの対談を通して「教育」について語る。
本当にいろんな視点があって、自分にとっても気づきがいくつもあってあっという間に読んでしまった。対談内容の合間に編集側のサマリーが挟んであって、雰囲気や内容が伝わり飽きずにすらすら読める。
女性は理系は不得意だというアンコンシャスバイアス、不登校へのサポート、新卒一括採用とも強く紐づいてしまう大学生活のあり方、欧米との思想の違い、世帯年収の差が子供の教育の差になってしまう教育格差、などなど。
答えがある問いを正確に答える能力から、自ら問いを立てて答えを創っていく能力がこれからには必要。 -
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『朝まで生テレビ!』の印象が強いジャーナリスト・田原総一朗による一種の自伝。「一種の」という言葉を使ったのは、本書の多く(特に中盤以降)が、田原氏自身の人生行路の話というよりむしろ、彼の長いキャリアの中で出会った数々の著名人・政治家に関する逸話と、当時の政治や時事に関する裏話で占められているからだ。本書の意味は、田原総一朗による「私の履歴書」風情で留まるのではなく、この本を通読することで、読者諸賢は、彼のそうした貴重な数多くの邂逅――傑出した人物・事件との遭遇――によって変節を遂げてきた田原氏の思想変遷を辿ることができることにある。
特に印象深かったエピソードは次の2点。1つ目は、周りの人間を -
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日本はなぜ負ける戦争をしてしまったのか、そのような疑問を子供の頃から抱いた著者が、大学教授との対談や調査を通じて1冊にまとめたのが本書である。
まず大日本帝国の誕生まで遡る必要がある。ペリーの黒船来航をきっかけに、江戸幕府の権威が揺らぎ始め、そこから明治維新が起きるのが大まかな流れであるが、黒船来航以前から国防の重要性を説いた人物がいくつかいた。そのうちの一人が島津斉彬であった。島津は清国のアヘン戦争より、日本にも同様の危機が迫ると警告を鳴らす。そのために、「富国強兵」が必要といい、それに関連する洋学を学ぶべきだと主張した。ちなみに、富国強兵そのものはほかにも会沢正志斎も唱えたが、島津は開 -
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正直な人同士がぶつかり合う本です。とてもスリリングでワクワクしました。
後記にある記述が面白いため紹介します。「佐高さんは、面と向かうと笑顔を絶やさない。大きな声を出さず、激しい言葉も使わない。だが、笑顔の内側で、彼は大いに闘志を燃やしていたはずである。その闘志は充分に感じ取れた。だから私も燃えた。しかし、私はこの対談をきっかけに彼と仲よくなろうとは思わなかった。何の遠慮もなく、存分に言いたいことを言った。それがフェアプレーだと考えたからである。」(251P)
筆者と素晴らしい本を出版してくれた出版社の方に感謝いたします。ありがとうございました。 -
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ネタバレ政治のこととても熱く踏み込んで際どいインタビューをされる。
そんな印象の筆者。
妻は二人、同じ乳癌で旅立ったと知った。
二度目の妻は、婚姻中に互いに不倫だったと、今だから言えるのか当時から言っていたのか。
あれだけ正義を振りかざすような印象の筆者が、こんなに堂々と不倫してあたと言っていいのか。
違和感しかなかった。
さて、この本
老いについてなのだけれど
特筆することもないように見えるがそんななかからも拾い集める温かさがある。
死ぬ間際まで楽しく生きたい
生きている間はどう精一杯生きるかと言う事が大丈夫。今はそれしか考えない。
そんなことを思うんだ…私もそうありたいなと思える。
運の -
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【平成という息子は、昭和という遺産を食いつぶしているようでいて、新しい未来への芽吹きを、デフレの風雪のなかで準備してきたのではないかと思う】(文中より引用)
約30年にわたる平成という時代を、時々の重大事件を参照しながら紐解いていく作品。著者は、作家の猪瀬直樹とジャーナリストの田原総一郎。
ここ30年の間に何が起きたかを整理する上でも参考になりますし、ところどころに挟み込まれる自身のエピソードがとても興味深い。著者のお二人がどちらも間近で平成の出来事や変化を目の当たりにしているだけあり、当時の空気までが伝わってくるかのような話が多かったです。
分量は多くないですが内容は濃い☆5つ -
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「第四次産業革命」
今までなかったロボットの視覚機能が完成された
すごいことですよね
進化の過程でも光をぼやっと捉える感覚器官から目に変わったために生き残るための戦略が変わったと言います。
「ブロックチェーン」帳簿台帳の革命
僕の中ではピアtoピアはファイル共有ソフトで止まってますσ^_^;
技術の進歩は日進月歩です。
銀行の台帳だけでなく通貨や取引の記録をネットで一元化できる世界がすぐそこまで来てるんですね。
「失業問題」
AIが仕事をするようになって一番困るのは失業問題なんですよね。
ただ日本は少子化なんで労働人口はジリ貧です。
まあ単純に置き換わるか否かは別にして他国が気にする失業問題は -
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ネタバレ徹子さんのとても読みやすい語り口と田原総一朗さんのとても論理的な語り口で交互に綴られる二人それぞれの戦争体験と二人が共に深く関わるテレビと戦争への想いが熱く私の胸に響いた。そして平和の大切さ、かけがえのなさを改めて心に刻む。徹子の部屋で戦争体験を語る有名人を取り上げたパートでは特に芦田伸介さんの言葉が突き刺さった。「戦争に向かう巨大な力の前では、私たちは無力だったかもしれないが、だからどうすることもできなかったではすまされない。戦争は大きな罪だが、戦争というものに無力だった自分にもなにがしかの責任があるのではないか。それは無力の罪というものではないのか」徹子さんも言う。子供の頃出征する兵隊さん