田原総一朗のレビュー一覧
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田中角栄に対する見方が変わりました。
33本もの議員立法を成立させたのは彼だけ、というあたりに国会議員としての真骨頂があったともいえます。
なぜそんなにたくさんの議員立法を成し遂げることができたのか。
このくだりはビビッときました。
「官僚の書いた法案は細部まで100%詰めていて、口を挟む余地がない。だからみんなが反発を感じてしまう。
ところが田中が書いた法案は、与党も野党も役人も、みんなが意見を言うことができて、誰もが参加した気分になれるから成立するのだという」
なるほど、これには唸ってしまいました。
ついつい、誰にも後ろ指さされないように完璧なものをつくろうと努力をしてしまいますが -
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日本政治のタブー、というほどのものかは置いといて、90年台の日本の政治史を生々しく学べる本だと思う。そして政治家に限らず、「嫌なことにも逃げずに立ち向かうこと」ということは非常に大事だと思わされる。おうおうにして、立ち向かいたくない件に関して放置しておけば置くほどさらに状態は悪くなるので、しっかり向かったほうがよい。
のちの首相でも数年前までは総裁選の泡沫候補だった、というのは非常に興味深くて、何者もやはり地道な努力と逃げないことで成長していくんだなと再確認。
それとマスコミというのはやっぱり世論形成に大きなチカラを持っていて、政治や行政を批判的な目で見るのはいいんだけど、マスコミそのものも批 -
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田原総一郎、宮崎学、そして佐藤優。この『懲りない面々』が繰り広げる明日の日本をどうするか?というテーマで語りつくした鼎談本です。一人一人の意見が本当にディープで参考になると思われます。
田原総一郎、宮崎学。そして佐藤優。この非常に濃ゆい面々が今の日本と世界を語りつくす鼎談本です。鼎談ということもあって、比較的すぐに読めました。
『確かに、今の日本は危機を迎えている。でも、そこで「もうだめだ」と思うか、「おもしろいことが起きそうだ」と考えるかだ』この言葉に象徴されているとおり、確かに日本は危機的な状況に見舞われています。しかし、ここに書かれていることをきちんと認識さえすれば、ある程度のこと -
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福島第二原子力発電所の事故以来、反原子力や脱原子力という言葉が独り歩きしてしまっている。
大事故が起こり、人々は原子力の恐ろしさを改めて知ることとなったが、もう一度我が国が置かれている状況を多角的な視点で眺めてる。
本書の著者である田原総一朗氏は過去に原子力戦争やドキュメント東京電力等の原子力発電所に対する警鐘を鳴らし続けていた人の一人である。本書も最近の反原子力本の一冊かと思って読んでみると、全く異なっていた。
いや、著者は現在も原子力に対する懐疑的な考えは捨てていないが、中身の議論は他の書籍とは比較にならないほどの建設的な議論である。
原子力の専門家から見ると、さして目新しい議論はないが -
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