田原総一朗のレビュー一覧
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足元の新陳代謝
新しいセーフティネットとガバナンスにより、L型の企業のCXを進めることで、日本再興は可能。
■概要
日本経済の中心はG型ではなくL型の地域経済(GDPで見ても労働者ベースで見ても)。新陳代謝というと、古いものを淘汰する過激なものに思えるかもしれないが、自然に緩やかに入れ替わる仕組みのことを指す。
緩やかな新陳代謝ができない根源は補助金づけのゾンビ企業と、補助金に依存せざるを得ない個人保証の仕組み。企業の救済と個人の救済を分けて考えることが大切。
そのためには地銀や地方大学のあり方も鍵になってくる。
■所感
前著「なぜローカル経済から日本はよみがえるのか」と方向性は同じだが -
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田原総一郎の文章を初めて読んだ。
田原総一郎がテレビで話している様子から、どんな文章を書くのか懐疑的だったが、読みやすくかつ構成も考えられている一冊であった。さすがジャーナリストである。文才は確かなものがある。
日本を知るためにはアメリカを知る必要がある。日本はペリーで開国し、戦後はGHQに占領されていたのだから。
そして、戦後の政治の中でアメリカと日本が交差した象徴がロッキード事件ではないか。ロッキード事件にアメリカと日本の関係、もっと言えば戦後日本の政治史が浮き彫りになるのではないか。そんな思いから本書を読んだ。
結論から言えば、戦後政治史の中に田中角栄を位置付け、ロッキード事件を検証し、 -
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ネタバレ田原総一朗・井上達夫・伊勢崎賢治
鼎談という形で憲法改正がなぜ必要かを明らかにする。
まず、本書の立場。
ーーー9条は全面的に日本の戦力保持を禁止しており、
そのため自衛隊は軍隊ではないことになっている。
それゆえ、自衛隊が当然備えているべき法的整備がされていない。
自衛隊の戦闘行為を支える法律・自衛隊を正しく律する法律両方が不備であり、国際的に見ると違法な集団である。
現行では、自衛隊の戦力行使は自衛官の自己責任になってしまう。
だから、日本は全然使えない戦力を持つ軍事大国である。
このような、いびつな事態を正すため9条は削除か改正しなくてはいけない。
だいたい こんなところか。正確な記述で -
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公明党の公式政策からは必ずしも見えてこない代表である山口さんの考えを知ることができました。公明党のスタンスはある程度把握していましたが、憲法に対して環境権を追加するという議論が出ていたり(結局のところ、権利を主張するあまり行政が進まなくなる欧州の実情を憲法審査会で視察した結果、慎重な姿勢になったそうですが)、原発には明確に反対する姿勢はなかなか大手メディアからは伝わってきていませんでした(メディアの怠慢?)。本書にある山口さんの考えから公明党を改めて見直すと子供の暴走(自民党)を抑制する大人の与党という気がしますが、なにぶん子供の数が多すぎるので・・・、なかなか暴走を止められていません。桜を見
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ネタバレ本当は借りる予定ではなかったけど、パッと目にしてこれは読もう・・と。もともと黒柳徹子さんの著書は好きで読んでるから、徹子さんが書き手の一人というのは動機として一番大きい。
それと、やはり戦後75年で、テレビ番組や何かでいろいろ戦争のことが取り沙汰されることも、この本ともう一冊戦争関連の本を借りた理由の一つかもしれない。
先年亡くなった父は、自分にとって一番近しい人物であったとともに、貴重な一番身近な戦争体験者だった。まだ聞きたいことはいろいろあったけど、もうあとは自分で聞いたことを次の世代に伝えていくしかない。それと同時に、自分自身もあの戦争が何だったのか、そして戦争を体験してきた親世代の平和 -
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ネタバレ医学の研究成果が出るのが何十年後っていうのはよくあることなんだなぁ。
結果を出せない時がこんなにも続く事を想像すると頭が痛クラクラするのと同時に、一つ一つの技術に対して、ホントすごいなぁって思う。
そして、読んで他に思ったのは「自分の生き方について」。【第6章 人はどのようにして120歳社会を生きるのか】では、これから生きるには、人工知能に仕事を奪われないようにするためには「モチベーションを上げること」が必要であるという。
モチベーションを上げるには?やりたい事をやる。
やりたい事とは?それが何なのか、知らない事の中に隠されている。なので学ぶ必要がある。
どんどん本読んで、気になる -
- カート
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試し読み
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これが絶対的に正しいと、教えられたのに、実は、間違ってましたと、
言われたら、どうすればいいか?そういう視点で、この二人の戦時下の体験記
を読みました。また、お二人の父親、母親は、どうその時代を生き抜いてきたのかも、
参考にしたいと思いました。
戦前生まれで、戦後が青春時代だった人は、ある見方では恵まれた世代かもしれません。
なぜなら、何もかも失われてからのスタートだったからです。若さが、そのスタートを支えたからです。
戦前生まれで、戦後すぐに中年だった人は、本当に大変だったと思います。
あの戦争に、一番関わり、一番犠牲を払った世代だからです。まさに、このお二人のご両親です。
特に、田原少 -
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明治以降の近現代史を俯瞰できる。明治14年の政変、大正デモクラシーの挫折、1940年体制といった節目が現代につながっていることがわかる。
明治14年の政変では、薩長藩閥の伊藤博文や井上馨がプロシャ風の専制君主国家をつくると主張し、佐賀藩出身の大隈重信が中津藩出身の福沢諭吉と共にイギリス風の立憲君主国家をつくることを目指して国会開設の意見書を提出して対立したが、大隈が失脚して下野した。
1911年に関税自主権を回復し、不平等条約の改正を達成したという意味では、日清・日露戦争は日本の独立戦争だった。
第一次世界大戦では、日本は特需景気で経済規模が3倍くらいに膨らんだ。その頃の大正デモクラシー -
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ようやく読めた!ソクラテスからプラトン、デカルト、カント、ヘーゲル、ニーチェと有名どころを時代を追って紹介。こむずかしくてだめだった哲学だけど、現代になぞらえつつ西研さんが解説してくれる。鼻息荒くてあつくるしいけど質問するどい田原総一朗と西研のおだやかーな語り口による対談形式で、ところどころウケつつ、少しだけ身近に読めた。
ソクラテスプラトンあたりは遠い昔話…でもないけれど、やっぱりヘーゲル、ニーチェあたりの近代哲学くらいが今の働き方生き方に近づいて考えられていて身近。
自由になることで生きる意味を喪う、他人から承認されたくてする仕事⇔この仕事にどんな意味があるかという理性の到達点としての仕事 -
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ネタバレトランプ勝利を予測した著者。
クリントンは
オバマケアをやめられなかった。
貧しい人向けではなく民間の保険に入れる人にメリットがあり平等ではない。
上から目線に女性が反感。
マスコミは
保守的で今までのシステムをつぶされるのを恐れトランプを批判した。
両者とも
TPPで低い労働生産性の産業が危なくなるので両者とも反対した。農業では利益が出るが有権者のまとまりがなかった。
EUがダメな理由
・ユーロ経済圏崩壊。
ドイツは東ドイツの制度をつぶしリストラできた。
他の国は国内の反対でデフレ体制に切り替えできていない。
・EUでは改革ができない。
食品も規格がバラバラ。日本はJASで統一