田原総一朗のレビュー一覧
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色々な分野、業界、経歴の著名人が田原さんとの対談を通して「教育」について語る。
本当にいろんな視点があって、自分にとっても気づきがいくつもあってあっという間に読んでしまった。対談内容の合間に編集側のサマリーが挟んであって、雰囲気や内容が伝わり飽きずにすらすら読める。
女性は理系は不得意だというアンコンシャスバイアス、不登校へのサポート、新卒一括採用とも強く紐づいてしまう大学生活のあり方、欧米との思想の違い、世帯年収の差が子供の教育の差になってしまう教育格差、などなど。
答えがある問いを正確に答える能力から、自ら問いを立てて答えを創っていく能力がこれからには必要。 -
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『朝まで生テレビ!』の印象が強いジャーナリスト・田原総一朗による一種の自伝。「一種の」という言葉を使ったのは、本書の多く(特に中盤以降)が、田原氏自身の人生行路の話というよりむしろ、彼の長いキャリアの中で出会った数々の著名人・政治家に関する逸話と、当時の政治や時事に関する裏話で占められているからだ。本書の意味は、田原総一朗による「私の履歴書」風情で留まるのではなく、この本を通読することで、読者諸賢は、彼のそうした貴重な数多くの邂逅――傑出した人物・事件との遭遇――によって変節を遂げてきた田原氏の思想変遷を辿ることができることにある。
特に印象深かったエピソードは次の2点。1つ目は、周りの人間を手懐けるために餌(=賄賂)を惜しまないことで名高い今太閤・田中角栄との挿話(彼の「打ち出の小槌」ならぬ無尽蔵の資金源については、ジャーナリスト・立花隆氏による暴露記事に詳しい)。作者・田原氏も、彼とのインタビュー後に、案の定秘書を通じてお金を握らされそうになるも、そこは流石の田原氏で毅然と突っぱねたらしい。この箇所を読んで、彼の断固たる在野のジャーナリスト魂に感銘を受けた。
2つ目は、長期政権となった自民党タカ派・安倍晋三とのエピソード。当初は、安保法案や改憲を巡って真っ向から意見が合わない安倍氏と田原氏だったが、食事会やインタビューを重ねるうちに、徐々に安倍氏の主張する「改憲」の考え方に――一部、留保付きとはいえ――納得するようになった田原氏。そんな折、「集団的自衛権の行使容認」が国会を通過し、「いよいよ、お次は改憲だね」と安倍氏に声をかけたが、何と返ってきた言葉は――小さな耳打ちで――「実はその必要はなくなったんですよ。アメリカ側から何も言ってこなくなりました」
これを読んで分かることは、少なくとも、「集団的自衛権」が話題になる前から、アメリカは何かしら(おそらく、従来の安保法案による「軍備費・軍事活動の片務的負担」の軽減)を日本側にしつこく要求していたということ。そして更にまた、いくらアメリカといえど、「改憲」までは望んでいなさそうだということ(つまり、日本が完全に「一人立ち」することに対しては、肯定的ではない)。かの国が、トランプ率いる共和党政権以前にオバマ民主党政権の時から、「世界の警察」の立場から降りることを表明していたのは、「軍備・軍事費」の丸抱えがもはや厳しくなった(あるいは国際情勢の変化によって、その必要(義務)がなくなった)ことが背景にあるのだろう。たぶんそういった経緯があって、まさにあの時期、「集団的自衛権」をめぐる議論が唐突に噴出してきたのだ。安倍氏の言葉は、その裏側の事実を明らかにする証言となっていて、非常に面白かった。 -
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日本はなぜ負ける戦争をしてしまったのか、そのような疑問を子供の頃から抱いた著者が、大学教授との対談や調査を通じて1冊にまとめたのが本書である。
まず大日本帝国の誕生まで遡る必要がある。ペリーの黒船来航をきっかけに、江戸幕府の権威が揺らぎ始め、そこから明治維新が起きるのが大まかな流れであるが、黒船来航以前から国防の重要性を説いた人物がいくつかいた。そのうちの一人が島津斉彬であった。島津は清国のアヘン戦争より、日本にも同様の危機が迫ると警告を鳴らす。そのために、「富国強兵」が必要といい、それに関連する洋学を学ぶべきだと主張した。ちなみに、富国強兵そのものはほかにも会沢正志斎も唱えたが、島津は開国派であった。ただし、この改革は、あくまで江戸幕府の封建制をもとにした改革であったために、不十分であった。
実際、本格的な富国強兵に着手したのは大久保利通であった。大久保は島津斉彬含む薩摩藩の先輩から、富国強兵の話や文には触れていたが、それは頭の中で想像した観念でしかなかったが、薩英戦争を通して軍備の重要性を知った。とはいえ、不平等条約の改正は依然進まず、それが成功したのは日清、日露戦争に勝利してからであった。
戦前の日本では、天皇を元首とした国家であったが、このような制度は実は近代から、すなわち明治政府による政策であり、とくに教育勅語は、政府が新しい国作りの核となるものとして起草したのであった。その一方、政府とは別に自由民権運動が盛んになった。これは板垣退助や後藤象二郎を中心に発展した。
明治、大正と日本は着々と帝国主義を拡大していったが、昭和、特に世界恐慌そして満州事変から雲行きが怪しくなる。とりわけ二・二六事件は全国に衝撃を与え、それ以降、軍が政府中枢に介入するようになった。今回、本書を読んで驚いたのが、その当時の経済状況である。敗戦後から10数年後の経済白書で「もはや戦後ではない」という有名なフレーズがあるが、それによると、1956年は、二・二六事件が起きた1936年と同等の経済水準であった。つまり、1936年の経済状況は敗戦直後と比べて幾分マシであったと言える。
そのような状況下が延々と続いて、近衛文麿内閣が誕生した。意外なことに、当時、近衛は右派、左派、メディア、政党、国民と、あらゆる方面から人気があり、支持されていた。しかし、中国の対処を誤り、その結果、日中戦争は泥沼化してしまい打開策が見つからなかったが、ナチスドイツの勢いが増すと、それに乗り遅れないかのように、日本はそのあとについた。その後、東条英機内閣では、東条が軍後からを抑制するために複数の大臣を兼任したが、日本の情報収集能力が欠けたせいで、アメリカに宣戦布告した。第2次世界大戦では、石油の確保が戦略上欠かせないが、そのうちの8割がアメリカで残り2割が蘭印、ボルネオである。つまり、日本は十分な石油を保持しないまま戦争に突入してしまった。
このように、かの戦争は、日本の状況を俯瞰、客観視することできぬまま、無謀な戦争に挑み、砕け散った。 -
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正直な人同士がぶつかり合う本です。とてもスリリングでワクワクしました。
後記にある記述が面白いため紹介します。「佐高さんは、面と向かうと笑顔を絶やさない。大きな声を出さず、激しい言葉も使わない。だが、笑顔の内側で、彼は大いに闘志を燃やしていたはずである。その闘志は充分に感じ取れた。だから私も燃えた。しかし、私はこの対談をきっかけに彼と仲よくなろうとは思わなかった。何の遠慮もなく、存分に言いたいことを言った。それがフェアプレーだと考えたからである。」(251P)
筆者と素晴らしい本を出版してくれた出版社の方に感謝いたします。ありがとうございました。 -
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ネタバレ政治のこととても熱く踏み込んで際どいインタビューをされる。
そんな印象の筆者。
妻は二人、同じ乳癌で旅立ったと知った。
二度目の妻は、婚姻中に互いに不倫だったと、今だから言えるのか当時から言っていたのか。
あれだけ正義を振りかざすような印象の筆者が、こんなに堂々と不倫してあたと言っていいのか。
違和感しかなかった。
さて、この本
老いについてなのだけれど
特筆することもないように見えるがそんななかからも拾い集める温かさがある。
死ぬ間際まで楽しく生きたい
生きている間はどう精一杯生きるかと言う事が大丈夫。今はそれしか考えない。
そんなことを思うんだ…私もそうありたいなと思える。
運の良し悪しは自らの意志でどうにでも変えられる。
単に宝くじや懸賞に当たることが運の良さではない。どんな困難や不条理に直面しても「ついてない」と思わずそこになにかしら良いことをさがす。
とあり、運は巡り合わせで掴みにくいし、ましてや自分の意志なんて考えたこともなかった。どこまでもポジティブに捉える、それこそがしっかり生き楽しく老いる事なのかもしれないと思った。 -
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【平成という息子は、昭和という遺産を食いつぶしているようでいて、新しい未来への芽吹きを、デフレの風雪のなかで準備してきたのではないかと思う】(文中より引用)
約30年にわたる平成という時代を、時々の重大事件を参照しながら紐解いていく作品。著者は、作家の猪瀬直樹とジャーナリストの田原総一郎。
ここ30年の間に何が起きたかを整理する上でも参考になりますし、ところどころに挟み込まれる自身のエピソードがとても興味深い。著者のお二人がどちらも間近で平成の出来事や変化を目の当たりにしているだけあり、当時の空気までが伝わってくるかのような話が多かったです。
分量は多くないですが内容は濃い☆5つ -
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「第四次産業革命」
今までなかったロボットの視覚機能が完成された
すごいことですよね
進化の過程でも光をぼやっと捉える感覚器官から目に変わったために生き残るための戦略が変わったと言います。
「ブロックチェーン」帳簿台帳の革命
僕の中ではピアtoピアはファイル共有ソフトで止まってますσ^_^;
技術の進歩は日進月歩です。
銀行の台帳だけでなく通貨や取引の記録をネットで一元化できる世界がすぐそこまで来てるんですね。
「失業問題」
AIが仕事をするようになって一番困るのは失業問題なんですよね。
ただ日本は少子化なんで労働人口はジリ貧です。
まあ単純に置き換わるか否かは別にして他国が気にする失業問題は影響が薄いかもしれません。
「テル・アス・ワンス」
「一度だけ言ってください」という意味です。
つまり「娘が生まれました」と出生届を出せば健康保険も児童手当も全ての手続きが終わる。
これは役所の人間も望むところです。
逆に死亡届なら年金を止めたり銀行口座を閉鎖したり役所だけでなく手続きが一度で終わればどれだけ便利か。
個人番号(マイナンバー)が導入されたんですからいつでもできることなんですよね。
ただ反対する人の声が大きいだけでσ^_^;
「メガコンペティション」
地球上全ての地域が市場経済の中に入った
これはネットの威力ですよね。
トップ総取りの世界です。
「エビデンスとエピソード」
アメリカでは所得格差が酷くて社会が分断されています。
そこでトランプ大統領はエビデンスではなくエピソードを使って人心を掌握した。
これは上手いですよね。
「第四次産業革命で生き残れる人」
格差は確実に広がる。
革命についてこれない人は確実に落ちこぼれます。
そこでは国家が必ず再配分しないと治安が守れない。
竹中先生もベーシックインカムに言及されてます。
やっぱりAI化は今の僕らの社会を一変させるものです。
さあこれから日本人はどうやって学んで乗り越えるのか。
試練ですね。
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ネタバレ徹子さんのとても読みやすい語り口と田原総一朗さんのとても論理的な語り口で交互に綴られる二人それぞれの戦争体験と二人が共に深く関わるテレビと戦争への想いが熱く私の胸に響いた。そして平和の大切さ、かけがえのなさを改めて心に刻む。徹子の部屋で戦争体験を語る有名人を取り上げたパートでは特に芦田伸介さんの言葉が突き刺さった。「戦争に向かう巨大な力の前では、私たちは無力だったかもしれないが、だからどうすることもできなかったではすまされない。戦争は大きな罪だが、戦争というものに無力だった自分にもなにがしかの責任があるのではないか。それは無力の罪というものではないのか」徹子さんも言う。子供の頃出征する兵隊さんを見送れば貰えるスルメ欲しさに万歳と無責任に見送った行為が自分にとっての戦争責任だと。無力の罪という言葉の重さに私は今怯える。