田原総一朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ震災後の日本の動き、それ以前の日本の動きについて、田原・佐藤・宮崎の3氏の語り合い。
気に留まったのは、日本はデモという行為で政治が動いた事例はただ一回のみ、それは「日中戦争への突入」であった、というくだり。
日本人がデモという直接民主主義で動いてもロクな事にはならない、という意味で取り上げられていたのと、戦後の安保デモぐらいの大規模デモを起こしてみても何も政治決断は変わらなかった、という二重の意味がある。
また、デモにそもそも参加できるのは、その日の仕事を休める比較的余裕のある層であって、本当に苦しんでいる階級はそもそもデモに参加する余裕などない、デモは参加している人たちの自己満足である -
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Posted by ブクログ
かつて
「教科書が教えない歴史 /藤岡 信勝 (著), 自由主義史観研究会 (著) 」
という天下の駄本がありましたが、
「教科書が教えない歴史」というタイトルは、この田原さんの本にこそ当てはまる言葉だと思います。
内容的にはかつて書かれた「日本の戦争(小学館)」を頭山満・大川周明・北一輝の視点からまとめ直した、という感じで、正直、深みは感じられません。
それでも、普通の人が読めば、多くの発見があると思います。
日本の「本来」の右翼は、反資本主義で反権力で、亜細亜主義者である、
という基本の当たり前のことがわかります。
北一輝が「天皇機関説」の上に立つ人だというのも理解できるはずです。 -
Posted by ブクログ
タイトル「デジタル教育は日本を滅ぼす」の言葉から単なるデジタル化への反対本かと思ったがそうではなかった。むしろ田原氏らしい厳しい言葉で今の教育そのままでのデジタル化に警鐘をならしているように感じる。
このところ仕事絡みで何冊かデジタル教育・教科書に関する本を読んでいます。その中で共通しているのは単なるデジタル化や最新技術を無理やり組み込むのではなく、授業をする上でのコミュニケーションや自ら考えることを育むためのツールとしての活用が必要であるということが提言されている。
これを今後どうしていくかの一端を自分も担うことになるはずなので肝に銘じていきたい。