あらすじ
本書は教科書のデジタル化計画が議論されないまま、独り歩きしている事に危惧を抱い事から始まっています。書籍のデジタル化を問題にしているのではなく小学校の教科書をデジタル化する事に異議を唱えているのです。本書出版の意義は「教科書デジタル化」について問題提起させて頂き、議論の端緒を開く事でした。驚くべき事に発売前から多くの読者の方からご意見を頂くという予想を上回る反響を目の当たりにし、いかに多くの方がこの問題に関心をお持ちかという事を改めて認識した次第です。もっと多くの人々にこの事を議論して頂きたいという思いは更に強くなりました。すでにデジタル環境に適応され利用されている方々にも、ぜひともこの問題の議論に参加して頂きたく、本書を紙だけではなくあえてデジタル化致しました。また私共は書籍の再販価格維持制度に則って、紙と同価格にさせて頂きました。デジタル化によってもたらされる功罪、更には「教育とは何かを」までを紙とデジタルの両方の出版によって、より多くの方に考えて頂く事ができればと願っております。
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Posted by ブクログ
デジタル化で便利になるが、その中ですべて自己完結してしまう。コミュニケーション、教師の存在意義がなくなることに対して警鐘を鳴らしている。
便利を求めすぎることに傾倒しすぎであり、本来の教育のあり方をシンケンに考えるべきだと思う。
私利私欲で動いている議員、教員はいらないな。
Posted by ブクログ
この1冊で戦後の初中等の教育改革を俯瞰できる。
これは意外だった。そんなことはまったく期待していなかったがゆえに、大満足である。
僕の昔の大ボスも登場。
田原さんの「デジタル」教科書へのイメージが貧困なのは致し方がないか。
それを超えて、これからの教育への期待や教育政策の難しさを具体的にわかりやすく述べているところは大いに評価できる。
Posted by ブクログ
第1章まで読み終えたがげ、現在の若者の現状がよく分かる!
ネット社会が進む中、コミュ二ケーショをフェイスtoフェイスでとるのが苦手な若者が増えてる。
こうした現状に対応するために小学校から児童のコミュニケーションを取り入れた‘対話型授業’を展開していかなければならないと思った!
いまからまた、続きを読みまーす!
Posted by ブクログ
うーん、完全にデジタル教科書がいけない、っていう結論でもないような気がするけど。結局、何が日本の教育にとって最良なのかを、大きなビジョンのもと、徹底議論せよってことでしょう。
戦後日本の教育については、非常に勉強になりました。
Posted by ブクログ
タイトル「デジタル教育は日本を滅ぼす」の言葉から単なるデジタル化への反対本かと思ったがそうではなかった。むしろ田原氏らしい厳しい言葉で今の教育そのままでのデジタル化に警鐘をならしているように感じる。
このところ仕事絡みで何冊かデジタル教育・教科書に関する本を読んでいます。その中で共通しているのは単なるデジタル化や最新技術を無理やり組み込むのではなく、授業をする上でのコミュニケーションや自ら考えることを育むためのツールとしての活用が必要であるということが提言されている。
これを今後どうしていくかの一端を自分も担うことになるはずなので肝に銘じていきたい。