垣谷美雨のレビュー一覧
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柿谷美雨さんの『40歳、未婚出産』を読み終えました。後輩との予期せぬ一夜から新しい命を授かるという、波乱に満ちた展開に一気に引き込まれます。しかし、物語が進むにつれて浮き彫りになるのは、責任感に欠ける相手の振る舞いや、働く女性が直面する社会の厳しい現実です。
特に、今の日本における子育て環境の難しさには、読んでいるこちらまで胸が締め付けられる思いでした。少子化が叫ばれる一方で、いざ子供を産み育てようとする女性が、職場や社会でこれほどまでに窮屈な思いをしなければならないという矛盾に、深く考えさせられます。
主人公の勇気ある決断を通して、個人の強さと、それを受け入れられない社会の「心の狭さ」が対照 -
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自然災害が重なり荒廃してしまった、2040年の東京が舞台の話です。貧困層が、AIの発達により仕事を失い、格差も助長されています。テレビでみたことがある、海外のスラム街をイメージしながら読み進めました。
そんな格差社会の中で、ユキは代理母ビジネスを始動させます。代理母の是非は、知識も豊富ではないので判断できないと思いました。ただ、あまりにビジネスライクにしてしまうと、女性が食い物にされるイメージが容易くできてしまいます。
今作は、舞台設定も代理母というテーマも、身近ではなかったためか、楽しみきれませんでした。こんな悲惨な未来がこないことを祈るばかりです。 -
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実家のお墓をどうするか、結婚したら姓をどちらにするのか。多くの人がいずれ体験する大きな問題。
松尾家の二人の娘、母、父がその問題をどう解決するのかを描いた作品。
結婚して姓を変えることが嫌で彼氏と別れた経験のある姉、変えたくないと考えて婚約者に相談する妹。それぞれのモヤモヤする気持ちが鋭く描かれている。
妹の婚約者の実家では亡くなった祖母が樹木葬にして欲しいと遺言を残していて一波乱ある。
やがてその件から今ある墓を墓じまいする方がいいのではという話になり…。
いずれ自分にも起きる問題だと思いつつ読んだ。
ラストはそれぞれ納得する答えが出るのだが、考えさせられる作品だった。 -
Posted by ブクログ
誰もが一度は考えたことがありそうな人生やり直し。3人のタイプの異なる女性を主人公に、それぞれのやり直し生活が綴られる物語。
やっぱり無い物ねだりなんだな、とか、隣の芝は青く見えるのだな、とかありきたりな結論にはなるけど、それが真理なのかも知れないとも思わされる。やり直しても未経験の道を上手く歩める保証は無いし、結局今の人生が一番自然な落とし所なのかも、と少し前向きな気持ちになりました。
女主人公だけに、女性蔑視の考え方がかなり問題提起されています。男から見ても結構イライラ。まだまだ道半ばなのかもしれませんが、こういった考え方が公然と非難できるようになった現代はそれなりに進歩しているなとも