垣谷美雨のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
50代主婦。娘2人は成人していて、そのうちの1人は結婚して子供がいて、もう1人は独身で東京で働いている。
夫は会社員で主人公はフルタイムのパート。
ごく普通のお宅に見えるのですが実際は夫は奥さんを「身の回りの世話をしてくれる飯炊き女」、位にしか思っておらず、パートを馬鹿にしたり、奥さんの気晴らしを認めず、行動制限を強いたり、近くのテレビのリモコンを取るのが面倒で二階にある奥さんを呼びつけて取らせるような横暴男。おまけに非常用のお金を勝手に持ち出してキャバクラで使ってしまうような浪費家。
主人公の奥さんは、夫といる空間に身を置くのもストレスになってしまい、夫源病に。
このままでは夫が退職後、自分 -
Posted by ブクログ
ネタバレ介護や高齢化社会についてとともに、自分はどう生きたいか、死生観も考えさせられる一冊。
タイトルを衝撃的に感じて手を引っ込めた方もいるんじゃないだろうかと思うけど、でもそれこそがなんというか現実逃避の思考だよなと思って読んだ。こんな法案通ったらさすがに暴動が起きそうなものだけど、どんな法案が通ってもデモも何もしない現代日本を風刺してるのかと感じた。
途中で主人公の東洋子が全てを放棄してから状況が好転する。ちょっとこんな都合よくいくかな?という感じはある。読後感は悪くないけれど、現実こんなうまくいくかなって思ってしまう。
実際70でみんな死ぬ法案が通ったら、たぶんみんな途中から働かなくなり資本 -
Posted by ブクログ
ネタバレ育った環境から努力して掴んだ社会的地位を失って、自尊心と自分の現状とのギャップに苦しんでいるであろう主人公が農業に希望を見出し、悪戦苦闘するお話。
主人公とアヤノさんには終盤まで共感出来ませんでしたが、富士江のばーさんのおかげで楽しく読めました。
地の文から、作者の思想とこれまで受けた理不尽やら屈辱が滲み出ています。著者の作品は「七十歳死亡法案、可決」しか読んだことはありませんが、男社会に振り回され、今も闘い続けている人なんだろうなと思いました。
最後まで良い男キャラは出てこないのは、女性に向けた物語だからなのか、別の理由なのか。
終わり方がハッピーな感じだから良し。