あらすじ
息子を憧れの学校に入れるため必死なお受験ママの淳子、堅実な職業に就いてと娘の就活に口を出す明美、勘当同然で押し切った結婚を後悔する紫。十代で出会った三人は故郷を離れてから数十年、様々な悩みを語り合ってきた。就職、結婚、出産、嫁姑問題、子供の進路……。時にふと思う。私の人生、このまま終わるの? 誰かのために生きてきた女性の新たな出発を描く物語。
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Posted by ブクログ
40代女性におすすめの本を探していて見つけました。読書初心者ですが、登場人物に自分と重ね合わせたり、自分自身の子育ての大変だったときのことを振り返ったりしながら最後まで楽しく読むことができました。
これからの人生の生き方を考えるきっかけになったし、やる気をもらえました。
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いろんな親子、夫婦がいるんだなと思った。
それから理想どおりに進んでも、その先も理想どおりにいくのかは分からなかったり、思うようにいってなくてもそれなりになったり…
私の場合、子供にきちんとした教育を受けさせて、それなりの学校へ進学させて、自分で選んだ企業に勤めて、生活に困ることなく育ってほしいと考えていましたが、全く理想どおりになりませんでした。
でも、元気で幸せに日々を送っている。
今後どうなるか分かりませんが、もしかしたら変化があるかもしれない。とにかく、夫や子供を中心に据えず、自分を第一にして生きてみようとか思うことができました。
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子育て、夫婦関係、家族の問題に悩む女性達のお話
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息子を憧れの学校に入れるため必死なお受験ママの淳子、
「堅実な職業に就いて」と娘の就活に口を出す明美、
勘当同然で押し切った結婚を後悔する紫。
十代で出会った三人は故郷を離れてから数十年、様々な悩みを語り合ってきた。
就職、結婚、出産、嫁姑問題、実家との確執、子供の進路……。
時に、ふと思う。"私の人生、このまま終わるの?"
誰かのために生きてきた女性たちの新たな出発を描く成長物語。
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昭和の時代に東京の共学4年制大学を卒業した女友達3人
それぞれ就職という困難に遭いながらも就職し、結婚して子供を産んだが……
三者三様の子育てや人生の悩み
「隣の芝生は青い」という一言に尽きるのではなかろうか
エスカレーター式に大学まで行ける中学に裏口入学させた親
手に職をつけさせたがる親
子を芸能人にしてしまって、子の稼ぎで家を建ててもらった親
義実家との関係が近ければ煩わしいし、遠ければ頼りにできない
子供のためを思って進路に口出ししても、それが本人にとって最善とも限らない
何より自分の頃と時代が違うという事を認識できていない
子が優秀であればいいかというと、それはそれで違った問題も出てくる
完璧な家族なんてものは存在しないのでしょうね
私は昭和生まれではあるけれど、大人として過ごしたわけではないので
そこまで身を以て知っているわけではない
ただ、当時の風潮についてはまぁわからないでもない
就職の際に突きつけられる「自宅通勤に限る」という条件
または、容姿という見えない評価項目で優先的に決まっていく内定とか
男性社員のお嫁さん候補としての役割
そんな風潮故に、結婚せずにずっといる女性社員をお局様なんて揶揄する言葉も生まれたわけで
失礼な話よな
仕事内容にしても、お茶汲みやコピー取りくらいしか仕事がなかったと言えるが
それで給料が貰えていたという解釈もできる
色々な意味で昭和の時代を表現しているなぁ
私自身としては、親としても子としても子育てが卒業できていないような感覚でいる
子としては、未だに精神的に頼りにしているところがるし
親の立場としても、子が結婚しようがそれでも心配な面はあるからなぁ
まぁ、子育ての全ての終了という意味ではなく、一旦の区切りという意味では卒業という表現が適切かもしれない
Posted by ブクログ
地方出身者という共通点はあるけれど、三者三様の主婦たちの子育てライフを追体験できてお得な気分。子どもたちの視点も時折入り、生まれた時代によって変わる価値観がリアルだった。
こればかりはどれが正解という話ではないので、自分の気持ちや考え方がなにから影響を受けているのか省みるしかない。
親の視点に立ったり、子どもたちの視点に立ったり、世代関係なく目の前の相手の視点に立って考えながら、自分の芯をぶらさず生きていきたい。
Posted by ブクログ
女性3人の大学時代から、50代へ30年の子育て中心の人生を、読みやすく描かれていました。
「となりの芝生は青い」と言ったもので、他所は良いなぁと嫉妬したり。
子育ては悩むけど、やはり自分の子供は愛おしい。
けれども、いつかキリをつけて自分自身の人生を時代と共に歩んでいかないとね。
それでも、キャバ嬢が専業主婦へ怒りの電話をかけてきたところなんか、女の人生って男と比べて本当に複雑で大変だとつくづく実感します。
エリートコースで高収入の兄弟が、鬱状態で会社を辞めて、奥さんが田舎でバレエ教室を始めるとか‥。
人生は何があるのかわからないけど、前向きに生きていくのが大切!と奮起できる良い小説でした。
Posted by ブクログ
ちょうど同じぐらいの時代を生きてきて、ちょうど子育てを卒業しようとしている私。
率直な感想は、大丈夫!私は相当に子離れできてるわー。
早く、自分を生きたい。できれば夫もいらんけど。ワハハ。
Posted by ブクログ
大学時代の女友達3人とその子どもたちの目線から語られる進学、就職、結婚、子育て。政府によって人生のあり方を変化させられているというのは、なるほどなあと思います。自分の思い通り行きられるのは幸せなことだと思いました。
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面白かったです。
友人である3人の女性の子育ての物語です。
自分自身が自分の子供の年齢の時に何を考え、自分の親との関係はどうだったか、世の中はどうだったか、振り返りながら今を生き悩みを互いに語り合います。
そんな親達の姿を見ていた子供達の気持ち、親達が出した答えは変化していきます。
その時、その時で正解を求めて、正解って結局何なんだろうと悩んでいる母親達には共感出来ます。そしてそれが子供からすると、感謝もしているのだけどちょっと違うんだよな、、、と思うのも分かります。
自分の子供時代も思い出しながら楽しく読める本だと思います。
Posted by ブクログ
2024年21冊目
4年生の大学を卒業しても実家暮らしじゃなければ就職先がない、就職しても結婚したら寿退職し専業主婦になる。自分がこどもの頃はそんな時代だった。中学生の時、男子は技術で女子は家庭科の授業を受けた最後の世代。
あれから30年以上過ぎ、共働きは当たり前の時代になった。
なかなかしんどい人生を送っていた3人。「自由に生きられることが、いちばんの幸せだよね」と子育てを卒業する時に語り合えたこと。
いろいろなしがらみから開放されて清々しいラストだった。
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韓国ドラマについての記述に笑いが出た。
『なぜこれほど夢中になってしまうのだろう。波瀾万丈な人生が展開され、財閥の御曹司が薄幸な美人に恋をするというお決まりのパターン。そして記憶喪失やら本当は血の繋がった兄妹だったという使い古されたストーリー。そこには単純だからのめり込めるというだけではない何かがある』
注意:これがこの作品の中心ではありません。
隣の芝は青く見える。
青く見える芝にも苦労はある。
『どう転んでも厳しい人生なら、好きな道を行った方がいい』
Posted by ブクログ
一番心に残った言葉
「女は苦労を顔に出してはいけないと母に言われて育ちました。女性がしかめっ面をすると幸福が逃げていくって」
あーしろこーしろじゃなく、こう言われて育ててもらったら幸せだろうな。
Posted by ブクログ
子供から、大人へ、そして、母になった3人の人生を描く。
子供はほんと、思いどおりにならないな…。
となりの芝生は青くみえるけれど、それでも色々と抱えているもので今の私の心にグサグサと刺さりまくるテーマでした。
淳子が息子2人に啖呵を切る場面は、すごく共感してしまった。
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自らの就職や結婚、子育てに三人三様に思い悩みながら、でも自分の決めた道を進んでいく。
結果、落とし所はどうなるのかな?と思いながら読み進めたが、ラストは…。以下ネタバレ回避のため自粛。
世代的に私自身と近いものを感じて大いに共感!
うちの子供はまだ5歳だから、今後の悩みは「明日は我が身」と受け止めました。^^;
自分の人生かなぁ
時代的に自分の人生と合ってて面白かったです。子育てに成功も失敗もないと思いました。その時に一生懸命に頑張って生きてきた三人でした。あっと言う間にに読み終えました。
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大学時代に出会った3人。
ありふれた日常の中、就職・結婚・出産という過程の
十数年間の彼女達の物語。
一人一人生き方も暮らし方も違うんだろうけど、
私もこんな悩みに直面するんだろうなと思いながら読みました…
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大学4年間を一緒に過ごした3人。80年後半に卒業した3人より少しあとの世代だが、ほとんど同じ経験をして、その時代にはほぼ結婚退職以外に選択肢が無かった、そしてそれ以外思い至らなかった自分を見ているようだった。娘にどうして続けなかったの?と言われたのも同じ。
そういう時代ではなくなってきているのだと信じたい。三人三様の人生、どこか一つは思い当たる節があるのでは?と思う。
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それぞれの時代、年代、性別などいろんなことで生き方や考え方は変わる。
私は主人公3人よりも20年くらい後の世代だが、人数が多いから何でも競争だった。私も就職は苦労したが、同じゼミの女性はもっと苦労していた。
今の大学生世代はどんな悩みを抱えているんだろうか。
Posted by ブクログ
よかった・・?なんだかなぁ?と思ってしまった。
8年ほどの出版だけれども、現代でも十分に伝わる内容。自分もよく考える話題。
畑野さんの「若葉荘の暮らし」の1文をまんま思い出した。【わたしたちが考えもせずに「将来はお嫁さん」と信じていたように、今の二十代の子たちは「仕事と家庭を両立して、うまく暮らしていける」と信じている。】
三世代同居が普通にあった自分の子どものころ。ママさんたちは大変だったのだろう。子どもに期待する気持ちもわかるし、子どもに苦労させたくない気持ちもわかる。なのに伝わらない・・
でも、子どもたちはそれなりに成長しているものなんだな。
みんなが楽になればいいのに。
Posted by ブクログ
大学で出会った女友達3人組。
3人の大学時代から55歳までの人生をそれぞれの視点を行き来しながら描いた作品。
文章自体は読みやすいが、、、
彼女らが大学生活を過ごした時代が自分たちのものと違いすぎて、、、結局みんなまともに就職できずに(そういう時代だったようだが)子どものことに首を突っ込んで、専業主婦だったり、パートだったり。それでも悩みはありますってか?なんだか共感できない物語だった。
Posted by ブクログ
女子3人の大学での出会いから就職、結婚、子育てを経て、「今が一番幸せ」と言い合えるようになるまでの物語。時代による価値観の描写もリアルで「そういえばこんな感じだったなあ」と 思う場面も多々あった。
三者三様、隣の芝生は青く見える。心配、不満、苦労のない家なんてない。そんな中で、最終的に今あるよさに気づき子供から離れ、自らも自立し、落ち着くところに落ち着いた3人の最後の会話はとても清々しい。
垣谷さんの他の多くの物語同様、爽やかな読後感。
Posted by ブクログ
子育てで何か問題が起きると、育て方が悪かった、甘やかしたからって言われたり子離れできてないからって言れたり。
親として手を出すべきところなのか手を離すべきところなのかの判断てとても難しいです
結局どうなろうとも、周りと比べず信念を持って対応していくこと。
どんなことも、必要な経験と受け止めていければ、きっと人生は楽しい
「それぞれが好きなように生きるのが一番」という言葉、心に刻みます
Posted by ブクログ
3人の似たようなお母さん達から視点は子供達に。やはり子供はいくつになっても心配で。でも子育て卒業と。自分の母親の気持ちが分かったような気がした。
Posted by ブクログ
3家庭について、それぞれの視点からオムニバス形式で語られる。20年間あると、いろいろあるよね。
徐々に明かされる各家庭の事情と、変化。うまい。
語りても時代もどんどん変わるが、不思議と読みやすい。子育て卒業というタイトルは無視していいかな。
Posted by ブクログ
私より少し上の世代の3人の女性の話。
隣の芝生は青い。
子供達は子供達で、もう十分自分の考えを持って生きていってるし、子育てはもう卒業。遠くで見守る程度で。
Posted by ブクログ
自分がいろいろと経験してきたからこそ子どものためを思っていろいろ奔走するけれど、結局子どもは自分の思うように生きていく。
一緒に暮らしていても別の人間なのだから思い通りになることなんてない。
家庭環境も人によって全然違うし、人から見れば羨ましくても、内情は辛かったりもする。
そんな中でも仲良しの友だちがいて、つかず離れずお互いの暮らしを気にかけてる。
子育ての終わり方はびっくりしたけど、面白かった。
Posted by ブクログ
03月-16。3.0点。
大学同級生の女子大生三人、それぞれの結婚・出産後の奮闘を描く。
なかなか思い通りにならない育児、子供は親の思惑通りにはならないなぁ。
読みやすい。ラストは結構あっさりしている。