あらすじ
人生はあっという間と言うけれど、走馬灯に映し出される色とりどりの絵のごとく、たくさんの喜怒哀楽があり、これまで生きてきた年月は、実は長いのだと、このエッセイは教えてくれる。70篇どれも「よくぞ言ってくれた!」と思わず膝を打つこと必至! 垣谷節が炸裂する著者初のエッセイ集。
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Posted by ブクログ
垣谷美雨さんの小説は私にとっては興味深いものが多く、読みやすい。こちらはエッセイになるが、日々感じたことを正直な気持ちで書いておられて、好感持てました。
Posted by ブクログ
垣谷さんの本はなんというか、前向きになれると言うか、解決策を見出せる本だと思う。
暮らし、人付き合い、老後、などなど。
日々の暮らしを前向きに、楽しく感じたい人にぜひ読んでもらいたいエッセイ本です。
Posted by ブクログ
垣谷さんの小説が好きで、何冊か読んでますが、そのままの垣谷さんがこの本にはあって、時には毒舌だったり、スパッと世の中を切ってくれたり、背伸びしてない著者の姿や思考をみられて、ますますファンになりました。
著者が常日頃から勉強されているのは、「漢字を捨てた国」「英語ペラペラになりたかった」を読めばわかります。
個人的には「下手すぎる菓子折の包み方」が好き。
Posted by ブクログ
今の連続が現在。人生はまとめて楽しむものではない。将来のために、老後のために、今、我慢することはないという悟り。学生時代にもっと楽しく歴史や地理を教えてくれる先生がいたらと思ったり、人生の半ばを過ぎ、何度やり直したって人生こんなものだよと暗くなりがちな自分を奮い立たせたり。年が近いだけに共感しまくりでした。
Posted by ブクログ
面白かった〜!
垣谷美雨さんの小説が好きだ。今までに5冊以上は読んでいる。
そんな垣谷さんのエッセイ、というか地の文を読むのはこれが初めて。
面白い。この人はこういうことを考え、感じているのか〜と、大変面白く読んだ。
そうだ、その人はSEだったのだ、と読みながら思い出す。ロジカルで合理的な考え方に、非常に親近感をもつ。
五輪の無駄遣いに憤る垣谷さん。社会で女性が受けるアンフェアの扱いについて語る垣谷さん。
もうね、首をブンブンと縦に振りながら読んだ。
こういうマトモな大人がいてくれることに、とても安心する。
大変よかった。
垣谷美雨さんのファンはもちろん、リベラルよりな価値観を持つ人に強くおすすめできる一冊。
Posted by ブクログ
初めて読んだ本は、「女たちの避難所」だった。
被災地でのとんでもない裏側を垣間見たような、
とても衝撃的だった!
その時から、ずっとファン!
初のエッセイということで、
さらに、著者の本音に迫るたくさんのことが知れた。
会社員、妻、母、祖母、と、
人生のたくさんの経験が全ての作品の基本になっている。
女性目線で、世の中を、一刀両断にスパッと言い切る文章にいつもながら胸がすっきりする。
「懲役病棟」「News Diet」ぜひ、読みたい。
Posted by ブクログ
柿谷さんの小説が好きで、一時期夢中になって読んでいた。
本を読むってやっぱり楽しい!と再確認、本を開くと眠くなる〜なんて本離れしていた自分を読書のある生活に呼び戻してくれた人と言っても過言ではない。
そんな柿谷さんのエッセイ、わくわくしながら読み始めると、何だか最初はご近所さんの愚痴を聞いているみたいな気がして「えっ」となったことを白状しておく。
でも!やっぱり柿谷さんだった。
芯の通った考え、スパッと切れ味の良い率直な気持ちが綴られて、文章を追うのが気持ちいい。
読み進めるうちに、どんどん引き込まれ、そうそう!と共感したり、なるほどと感心したりして、何度も読む手を止めて、読書メモを取り続けた。
そして柿谷さんの小説を読み終わった時と同様に、自分もまた、がんばろっ!という気持ちと余韻が残る読後感。
気がつけば人生の折り返しをとうに過ぎ、日々の暮らしが何だか切ない…そんな人におすすめしたい。
Posted by ブクログ
小説の方はたくさん読ませてもらっているけどエッセイもまた、ふむふむと興味深く楽しませてもらった。言い方や考え方や捉え方が知っていた人に似ているのだけど、結構人に対して厳しめに感じる。決して嫌だとかではなく、こうやって言ったり行動してもいいんだと思えた。女性刑務所の事や母親役は荷が重いなど難しいたくさんの問題ときちんと向き合って書かれていてとてもいい。テレビを、世界から音が消えて取り残されたような気がして消せないときあがあるという気持ちにすごく共感した。世代は違えどどの話もなるほどと思うし一理あると感じる。
Posted by ブクログ
垣谷美雨はエッセイも面白いんだね
しかしかなり不運な目にあってるな…クレームつけれないのは優しすぎるからなのか
女だからナメられた話、男尊女卑、セクハラ話とか共感します
「読者がリアリティがないと決めつけるのは読者が知っていることや想像できる範囲を超えているということ。」
「死ぬまで大人になれない」
「あなたは何度人生やり直したところで大差ない
もう開き直るしか道はない、無理矢理にでも前向きに生きるしかない、年齢とともに楽しかったことより苦しかったことを思い出す」
「人間にとって誰かを喜ばせることが最大の喜び
老人に親切にするのは他人事でなく明日は我が身だから」
「歴史に興味が持てない。女性がほとんど出てこないからだと気付いた。教科書を読んでもまるで女がどの時代も存在しなかったかのようだ、女性が偉業を成し遂げても男にすり替えられたりする。
どこまでが史実でどこからフィクションなのか見極めるのは難しそうだ」
「老人にはキョウイク(今日、行く)キョウヨウ(今日、用)が必要。やることがないと老い、体調不良になる、死ぬまで好奇心が必要
人は達成感がないと気分が落ち込んでしまう生き物ではないか」
「人生の勝ち組は常に楽しい気分でいる人間。劣等感を抱く環境に身を置かないこと。年を取ると若い頃より傷つきやすくなる」
「男性から握手を求めてはいけない。後で何度も手を洗わずには居られないほどゾッとしたり何日経ってもそのときの感触を思い出して嫌な気持ちになるような、女なら誰しも経験のあるそんな気分に陥る男性はかなり少数ではないか
この男女の感覚の違いで痴漢がどれほど重い罪であるか、性犯罪に巻き込まれ精神を病んだり自殺したりする女性の気持ちが男性には本当の意味では理解できないのではないか。刑罰が信じられないほど軽いのは、こういった感覚の違いのせいではないか」
「女性刑務所で明るい人は夫殺しの正当防衛をした人。刑務官の少なさは労働環境の悪さ。高齢者が4割もいて。すべての面倒を見なくてはならない。
高齢者が出所しても仕事がなくて生保もなかなか受けられない、どうやって生きていくのか。
刑務所では人間は更生しない、必要なのは更生ではなく住まいと仕事だ」
「海外の本を読んでも必ずといっていいほど女性の生きにくさに触れている。それを書かずには物語を進められないから」
「成功者は努力しただろうが運も良かった。発言を鵜呑みにしないこと」
「母親になれば自分の人生の主役は自分、という当たり前のことが剥奪される。この世に母親という役割ほど大変で辛いことはない。すべてを放り出してどこか遠くへ行きたいと思ったことのない母親なんているのだろうか。女は一歩外に出ると100人の敵が待ちがまえている
子育てといいながら、その殆どの時間を体力のいる家事に奪われている。そんな息もつけない倒れそうになる生活の中で子どもとじっくり向き合う時間がどれくらいあるだろう。【子育て】ではなくて【下働き】なのだ。20代30代という頭や体が最も充実している貴重な時間は二度と帰ってこない」
「時間もお金もない人生の何が楽しいのか。子どもありでも図々しいおばさん、非常識おじさんはいる。子育てで、自分も成長する、なんて嘘」
「酷いことをしてくる人、みんな悪気なんか無くてやってる」
「昔からの友達でも経済状況が、暮らしぶりや考え方に大きく影響しているし、親子関係の良し悪しや子供の学歴、舅姑との関わりなど自分自身以外のことでも差が出てくる。友人関係は3〜5割の共感があればそれでいい、細く長く付き合うなら緩い付き合い方の方が良い」
「親は素晴らしい人格者ではなく未熟な一人の人間。親は倒れそうになりながら働き、【疲れた】ともこぼさなかった。親は誰しもその時々で精一杯だったのに子供は親に多くを期待してしまう」
Posted by ブクログ
2024.09.16
いろんな現代社会の断面について著書の思うことが述べられている。
同感しつつ、私の考え方が時代遅れになりつつあるのではとも思う。
Posted by ブクログ
作家のエッセイは、その人の人柄がにじみ出るので好きです。特に自分と同じ価値観だったりすると俄然、親近感がわきます。
編集者の断定的な態度になかなか落ち込みから這い上がれない垣谷さん。
買ったコートの袖詰めを頼んだのに針が持てない店員に不安になり、その場から逃げ出してしまった垣谷さん。
一人暮らしの高齢女性に送った和菓子を、「数が多すぎたかもしれない」「 糖分取り過ぎになって体を壊すかもしれない」と、くよくよ悩んでしまう垣谷さん。
なんだか自分を見ているようで驚き、また嬉しくなりました。
『疲れ果て、 子供を理不尽に叱った日々』のお話では「私もです‥」と頷き、『娘が大きくなってから謝った』には「おんなじことをしてる人がいた!」と共感を超えた仲間意識すら感じます。
事件や事故の凄惨なニュースを見るといつまでも頭から離れず眠れなくなる垣谷さん。私もです‥。ロルフ・ドベリ氏の『News Diet』に一理あると紹介していたので私も読んでみようと思います。
70あるお話のどれも、地に足をつけて生活や子育てや会社勤めをしてきてた女性ならではの、哀感や疑問や怒りや反省が読み取れ「人間、垣谷美雨」を感じることが出来ます。
『私たちは日頃から あらゆることに気を遣い、 我慢を重ねている。自分が傷つけられているのに、自分を傷つけた相手を気遣ったりしている 。その結果ストレスが溜まりまくる。 お人好もいい加減にしろ、 バカじゃないのかと自分に突っ込みを入れたくなる』
そんな垣谷美雨さんだからこそ、面白い作品が書けるのですね。腑に落ちるエッセイです。
Posted by ブクログ
年齢的にも近いし、経験してきた事、生きてきた時代なんかも共感できて、そうそうと思いながら読みました。子供時代からコロナ禍まで幅広く書かれていて興味深かったです。
Posted by ブクログ
著者は普段からアンテナを張って生活しているんだと思う。そして人に興味がないと、あのような小説は書けないんだろうな。
このエッセイが書かれたのがちょうどコロナ禍に入ってからの時期だったらしく、当時のモヤモヤを思い出した。
Posted by ブクログ
垣谷さんの小説、たくさん読んでいるけれど、そういえばエッセイ読むのは初めてだ!
小説のイメージで読み始めたので、最初は、イメージと違うことが多くてイマイチのれなかったのだけれど、読み進めるうちに、だんだん面白くなってきた。
小説ほど完成されているわけでなく、いやに毒舌なところもあり、そうかとおもえば、ウジウジしているところもあり。
人間って、こんなふうに多面的な生き物なんだよなぁ・・・と思うわ。
好きな歴史上の人物で「北京原人」ってところが好き。
Posted by ブクログ
ベストセラー作家の初エッセイ。
気になる作家ではあったが、なぜか今まで一冊も読んだことがなかった。
文体は読みやすく、老後、親子関係、フェミニズム問題など内容は非常に共感できた。
今度は小説を読んでみます。
Posted by ブクログ
いやー、面白かった。あっという間に読み終えました。筆者は少し上の世代ですが、自分の子供時代が思い出され、両親は忙しく大変だったんだろうな、なんてしみじみしてしまいました。
Posted by ブクログ
エッセイを読んで、フィクション作品の方が面白いな...と思う作家さんに出会ったので、このエッセイも読むかどうか迷った。垣谷美雨さんの作品が大好物だから、読まなきゃよかったになるのが怖くて。
しかししかし、読後は悪くない!!偉そうですみません。
他の方も書いておられたが、毒舌というよりチャキチャキというのがしっくり。
はっきりものを言ったかと思いきや、思ったことを口にできなかった話があったり、一人参加ツアーで友達を作るような積極的な面を語ったかと思えば、暗い性格だと言ったり。
普通の庶民の一面が覗けて楽しい。
笑ったのは、昔から歴史に興味が持てないところ。
歴史好きな人に好きな歴史上の人物を聞かれ、北京原人と言うシーンは吹き出しました。
あとは10年後の自分がタイムマシンで今に戻ってきたというくだり。
10年後の自分からすれば、今の自分は若く健康で、ぐちぐち言わずに楽しみなさい的なところ。
これは私も最近やってる。
恥ずかしながら仕事と家事育児と、もって生まれた短気な気質で日々猛烈に苛立っている私。
死の間際で子供たちにもっと優しく接しておけばよかったと思って、特別にやり直しの機会をもらっているんだ!の設定で最近やっております。
垣谷美雨さんも似たような思考をお持ちのようで(違うか?)、大変嬉しい!
この後、懲役病棟読みますよ。楽しみ。
Posted by ブクログ
垣谷美雨さん作品沢山読んできたが、実は60代だったとこちらのエッセイで知りました。元SEという経歴も驚き。人生の先輩とは思えない共感だらけの作品。著作では知らなかった日々のつぶやきや気を使いながらも世間一般論にズバズバ物申す内容が痛快。「今日用、今日行く」等色々知ってる方だなぁとしみじみ思う。
Posted by ブクログ
垣谷美雨さんの本が好きでほとんど読みました。
今回はその垣谷さんのエッセイ、ということで興味深く読みました。私の方が年齢は少し上ですが仕事場でも思いますが二、三年でも矢張、考え方が違います。
私は義理の母にも言われましたがはっきり言うより黙っていたほうが賢い、みたいな考え方で、自分の性分にもあっていたのだと思いますがそうして過ごしてきたのではっきり物が言える人が羨ましかった。でも黙っていてよかった、と思うこともそれ以上にあったのでそれで良いのかな?と思います。
※私も仕事をしながらPTAの学年代表に欠席裁判でなったこともありましたが会議に出れば学校の実情がしれたので役員になるのもいいことなんじゃないかな?と思います。なので一概に否定はしません!
※お出汁も無くていいなんて私も思いません、無くてはバカ味になります。やっぱり入っていたほうが美味しいです。
※それから要らないものでも、あげるわ、と言われたら食べないからいいわ。とは断ったりはしません。気を悪くすると申し訳ない、と思うからです。それって悪いことなんでしょうか?
作家さんは筋が通ってないとやれない仕事なんだと思った次第です。
Posted by ブクログ
この作者の小説が面白いのでエッセイも読んでみることにした。きっとこの方は根がとっても真面目なんだろうな、と思った。コロナにしてもデジタル庁にしても、あー、私もこんな事考えてたな〜と共感する話題も多かった。
Posted by ブクログ
色々考えていたら、鬱になります。今、楽しく行きましょっ!P207でデジタル庁長官の人選がおかしい件は大変共感します。長官はどの段階でコンピューターに詳しくなられたのでしょうか。肩書だけで人選しないようお願いします。
Posted by ブクログ
小説かと思ったら、エッセイでした。
身の廻りの呟き、みたいな感じの短文、散文な感じでした。
作家さんの日常とか考えとか興味深いものがあり、楽しく読めました!
Posted by ブクログ
垣谷美雨さんの小説は、何冊か読んでいて好きだけれど、エッセイは初めて。ズバズバと斬りまくる人なんだと、ちょっぴり意外。
感受性がとても豊かな人。ひとつ考えるとそこから良くも悪くもどんどん膨らんでいってしまうタイプ。
こんまりさん、ひろゆきさん、ホリエモン、厚切りジェイソンなどの考え方にも言及していて(そう言った話題のアンテナセレクトが私と似ているけれど「無責任」とかそこまで言っていいの?)、毒舌とまではいかないけれど、人の考えに対する自分の考えを正直にズバズバものを言うし、受信アンテナが強く、インプットアウトプット能力、自分で考えてすぐ行動に移せたり、「考え過ぎ症候群」的なところは、私に似通ったものがあり、生き辛いことも多いのでは、と思ってしまう。
アスペルガーの私が思うには、もしかして、垣谷美雨さんもアスペルガーなのでは?と勘繰ってしまう。
「生活環境の違いで話が合わないことはとても多い。
例えば、裕福か金欠か、既婚か未婚か、子どもがいるかいないか、老親の介護をしているかどうかなど、色々ある。
だが、それ以上に、多忙か暇かでも生活環境を共有出来ない。」
「多忙で頂き物のお礼の電話ひとつも出来なく、むしろ面倒なものを送りつけてと腹が立った」くだりでは、まさに私そのもの。
そして、それらを全部言葉を選ばずエッセイに書いてしまうこと。
アスペルガーあるある。考え過ぎ症候群なのに、これを書かれた人の気持ちや読者の気持ちを察することが大の苦手。
ただ、良くも悪くもこれが人間で、とても人間らしい人だなぁと思ったし、真っ直ぐで正直であることは明らかで、嘘や忖度のない信用のおける人だなと言うことは伝わってきた。
Posted by ブクログ
垣谷作品は愛読書の作家さんの1人
初のエッセイという事で楽しみにしてました。
同じような年代なので共感する部分が多々ありました…
子育ては後悔ばかりで思い出したら落ち込むばかり…でも残りの人生楽しまないでどうする❗️って気持ちになりました。