垣谷美雨のレビュー一覧
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身体が入れ替わるという映画やテレビなどで使い古された王道のシチュエーション。けれど、いざ「文章」としてじっくり読まされると、映像のドタバタ劇とは違って、「なるほど」と考えさせられる面白さがあった。
中身が入れ替わったことで、二人はそれぞれの人生を外側から客観視することになる。
菱子の身体に入った星見ちゃん。いつも「黙っていられない」彼女が、菱子の家庭やPTAの会合で、ストレートな物言いや正論をガツンとぶち込んでいく。
この「黙っていられない」エネルギーが、かえって新鮮な風を吹き込み、周囲の心持ちを少しずつ変えていくプロセスが印象的だった。
同時に、星見ちゃん自身が暖かい家庭というものを体験し -
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結婚する、しないはそれぞれの自由。
親としては、自分が亡くなった後、1人の将来が心配なのではないかと思う。
親婚活と言う場で直面した現実は、なかなか成婚に結びつくまでが苦労の連続なんだなと思った。
今は昔と違って、女性も大学に行き、仕事を持つ。
1人で生きていけるのに、結婚をする理由がないんじゃないかとも思う。
社会に出て、数年働いて結婚するのであれば、当然婚期が遅れ、出産も遅れる。
そして、子育ても遅れて行き、更年期や親の介護と育児が重なる。
あっという間に歳を取る。
本の中で気になったのは、自分の年齢と人と同じ出会いがないと言う事。
例えば、30代の女性が婚活をしたならば、40代50代の -
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切るべきなのは病巣ではなく、人間関係だった。
三度の離婚を経てアルバイト医師として働く桐ヶ谷キワミが、心の声が聴こえる不思議な聴診器を使い、体調不良を訴える女性たちの"見えざる不調"の原因に迫る。その根本にあったのは、親族や身近な人との人間関係だった――。大反響「病棟」シリーズ第4弾です。
「絶縁病棟」というタイトルの通り、親族や身近な人たちと絶縁することでその病が治るという、非常にリアリティのある設定です。現実的な問題から抜け出せない人が多いという現状も、うまく物語に乗せて描かれています。人間関係の中でも、ひときわ人生を大きく左右する親子関係というのは本当に難しいもの -
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柿谷美雨さんの『40歳、未婚出産』を読み終えました。後輩との予期せぬ一夜から新しい命を授かるという、波乱に満ちた展開に一気に引き込まれます。しかし、物語が進むにつれて浮き彫りになるのは、責任感に欠ける相手の振る舞いや、働く女性が直面する社会の厳しい現実です。
特に、今の日本における子育て環境の難しさには、読んでいるこちらまで胸が締め付けられる思いでした。少子化が叫ばれる一方で、いざ子供を産み育てようとする女性が、職場や社会でこれほどまでに窮屈な思いをしなければならないという矛盾に、深く考えさせられます。
主人公の勇気ある決断を通して、個人の強さと、それを受け入れられない社会の「心の狭さ」が対照 -
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自然災害が重なり荒廃してしまった、2040年の東京が舞台の話です。貧困層が、AIの発達により仕事を失い、格差も助長されています。テレビでみたことがある、海外のスラム街をイメージしながら読み進めました。
そんな格差社会の中で、ユキは代理母ビジネスを始動させます。代理母の是非は、知識も豊富ではないので判断できないと思いました。ただ、あまりにビジネスライクにしてしまうと、女性が食い物にされるイメージが容易くできてしまいます。
今作は、舞台設定も代理母というテーマも、身近ではなかったためか、楽しみきれませんでした。こんな悲惨な未来がこないことを祈るばかりです。