垣谷美雨のレビュー一覧
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「優しい悪魔」とのタイトルの単行本で読んだ。
ヘビースモーカーの佐和子だが、いつでも禁煙したいと考えている。だけどニコチン依存で止めることができない。そんな自分を意志の弱いだめな人間だと卑下している。いつでも喫煙できる場所を探して行動しなければならない、“タバコに支配されている” ような生活に嫌気がさした佐和子は最期の頼みの綱だと禁煙外来を訪ねるが…。
禁煙を頑張る「禁煙小説」。非喫煙者の私には、禁煙の指南書をタバコを吸いながら読んでしまう呆れるような佐和子の姿だが、佐和子のようにやめたくてもやめられない、苦しんでいる人もいるのだろうなと思った。
喫煙者の人たちはどう読むのか、ちょっと気になる -
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ネタバレシビア…心がゾワゾワしましたが面白かったです。
世代間の認識の差を埋めるって難しいし、生きる・生きてきた階級に差があるとそれもわかり合えない。
だからといって関わりを断って蔑ろにするわけにも行かず…生きる事や住むって難しいな。
団地の理事会キツいし、終盤のロンドンでのマウンティング…特に全ての元凶の三起子がキツい。自分から手放したのに上手くやってる朋美を見ると羨んで、でも琴里よりは上だ!って安心して、琴里との友人関係を続けたいのも朋美の陰口と琴里へのマウンティングだろ?と穿った見方をしてしまいました。琴里は離れて正解。
「私っていいものばっかり持ってる」、そう思えるように明日からも生きていこう -
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坂木司さん、初野晴さんの本をそのうち読みたいと
思っていたので、いっぺんに読めるのー!と、借りた本。
『お仕事小説アンソロジー』第2巻。1巻は未読。
面白かった。
登場する職業は、スイミングインストラクター・社労士・宅配ピザ店長・遺品整理会社員・ラジオパーソナリティ・メーカーOL。
まったく自分とは縁遠い職業ばかりだけど、共感できる点もたくさんあった。
仕事も親業も、よく観察し、自分の気持ちは抑えて相手のために何が良いのかを考え、最適な提示方法を試行錯誤し・・何より相手を信じて任せることがとっても大切なんだなと。
アラサー女子たちがちゃんと気づいて、あちこちぶつかって傷をつくりながらも( -
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人と人との関わりをコミカルかつ軽妙に書いた短編集です。
さらりと読めるし元気になれるのに、ひとつひとつどこか毒があるのが面白い。
よくあるいい話ではなく、どこか歪んだ人々の戯画のような話ばかり。それでいて魅力がある登場人物ばかり。
人間関係は付き合い長くてもどこか猜疑心が沸くし、嫌いと好きだけで判断できないところがありますね。諦めと許しが底に敷き詰められた関係が一番長持ちする気がする。その上に喜びを積んでいく方が強度が上がる気がします。
特に好きなのは霧中ワイフかな。先が気になってしょうがない話でした。でも全体的に物語に魅力がありますので、どれもおススメ出来るレベルです。
ブラックでいて明るく -
購入済み
読了後は澄んだ気持ちになりまし
自分の部屋はある程度いつもきれいにしているけど、この本を読んでいると久しく触れてないクローゼットの奥のものを引っ張り出して、思い出だからととっておいてあるものを選別したくなりました。
最後のお子様を亡くされた遺族の話は、看護師として働いてる自分としてもとても深く考えさせられました。 -
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働く女性を応援するお仕事アンソロジー第2弾。
今作はガッツリ仕事をしている女性ではなく、自分の仕事に悩む主人公が多い。
スイミングインストラクター、宅配ピザ店店長、遺品整理会社の社員など、自分の生活には馴染みのない職業が多いことから、今までのように「分かる!」と共感出来る箇所は少なかった。
唯一、社労士の話は長編で読んでおり、作品そのものは知っていたが、あまり主人公が好きではなく…今作でも、やはり好きになれなかった。
ミステリーやファンタジーの要素も多かった第2弾だけど、やはり最初に読んだ第3弾が一番面白かった。
ぜひ、この企画またやって欲しい。 -
Posted by ブクログ
たばこの呪縛から逃れたい、たばこを必要としない人間になりたい。
喫煙者の早和子は、そう願いながらもたばこを止められず悩んでいる。
何度、禁煙に挑戦してもやっぱり我慢できず次から次へと吸ってしまう。
こうなると依存症ではなく、まさに「中毒」。
喫煙者目線の心理描写や行動が良く描かれており、「吸う権利がある」「税金を払っている」「迷惑をかけていない」などのお決まりの発言も満載。
喫煙者自身がまったく気づかないうちに周りに迷惑をかけていることにも気づいていく。
果たして、早和子は禁煙できるのか。
読めば、喫煙の空しさ、バカバカしさ、情けなさを存分に感じることができます。
喫煙の害は、この小説で