垣谷美雨のレビュー一覧
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坂木司さん、初野晴さんの本をそのうち読みたいと
思っていたので、いっぺんに読めるのー!と、借りた本。
『お仕事小説アンソロジー』第2巻。1巻は未読。
面白かった。
登場する職業は、スイミングインストラクター・社労士・宅配ピザ店長・遺品整理会社員・ラジオパーソナリティ・メーカーOL。
まったく自分とは縁遠い職業ばかりだけど、共感できる点もたくさんあった。
仕事も親業も、よく観察し、自分の気持ちは抑えて相手のために何が良いのかを考え、最適な提示方法を試行錯誤し・・何より相手を信じて任せることがとっても大切なんだなと。
アラサー女子たちがちゃんと気づいて、あちこちぶつかって傷をつくりながらも(比喩です)自分らしく前を向く姿が清々しく愛おしかった。
全体的に外れが無く、読んで正解のアンソロジー。 -
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人と人との関わりをコミカルかつ軽妙に書いた短編集です。
さらりと読めるし元気になれるのに、ひとつひとつどこか毒があるのが面白い。
よくあるいい話ではなく、どこか歪んだ人々の戯画のような話ばかり。それでいて魅力がある登場人物ばかり。
人間関係は付き合い長くてもどこか猜疑心が沸くし、嫌いと好きだけで判断できないところがありますね。諦めと許しが底に敷き詰められた関係が一番長持ちする気がする。その上に喜びを積んでいく方が強度が上がる気がします。
特に好きなのは霧中ワイフかな。先が気になってしょうがない話でした。でも全体的に物語に魅力がありますので、どれもおススメ出来るレベルです。
ブラックでいて明るくシュール。そんな小説です。 -
購入済み
読了後は澄んだ気持ちになりまし
自分の部屋はある程度いつもきれいにしているけど、この本を読んでいると久しく触れてないクローゼットの奥のものを引っ張り出して、思い出だからととっておいてあるものを選別したくなりました。
最後のお子様を亡くされた遺族の話は、看護師として働いてる自分としてもとても深く考えさせられました。 -
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働く女性を応援するお仕事アンソロジー第2弾。
今作はガッツリ仕事をしている女性ではなく、自分の仕事に悩む主人公が多い。
スイミングインストラクター、宅配ピザ店店長、遺品整理会社の社員など、自分の生活には馴染みのない職業が多いことから、今までのように「分かる!」と共感出来る箇所は少なかった。
唯一、社労士の話は長編で読んでおり、作品そのものは知っていたが、あまり主人公が好きではなく…今作でも、やはり好きになれなかった。
ミステリーやファンタジーの要素も多かった第2弾だけど、やはり最初に読んだ第3弾が一番面白かった。
ぜひ、この企画またやって欲しい。 -
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たばこの呪縛から逃れたい、たばこを必要としない人間になりたい。
喫煙者の早和子は、そう願いながらもたばこを止められず悩んでいる。
何度、禁煙に挑戦してもやっぱり我慢できず次から次へと吸ってしまう。
こうなると依存症ではなく、まさに「中毒」。
喫煙者目線の心理描写や行動が良く描かれており、「吸う権利がある」「税金を払っている」「迷惑をかけていない」などのお決まりの発言も満載。
喫煙者自身がまったく気づかないうちに周りに迷惑をかけていることにも気づいていく。
果たして、早和子は禁煙できるのか。
読めば、喫煙の空しさ、バカバカしさ、情けなさを存分に感じることができます。
喫煙の害は、この小説でも描き切れていない部分がまだまだありますが、喫煙や禁煙に興味のある方は、小説として非常にサクサク読めますので一読するのも良いかと思います。 -
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「竜巻ガール」
これは、ミステリの分類になるのか…?なんだかんだ不器用な男女の、半年くらいの短い期間に起きた悲喜こもごも。キャラクター一人一人の弱いところは見えたけれど、なんか色々呆気なかったり唐突だったりで、最後まで読んでもあっそう。みたいな気持ち。
「旋風マザー」
世にも奇妙な物語とかに近いような。
「過潮ウーマン」
不倫相手の上司と旅館に旅行、川で溺れた上司を見殺しにした主人公のその後。
どんでん返し具合がピカイチ。これでいいのか?と思わなくもないけど、後味の悪さも、あーこれ女性ならわかるわ〜的な部分も、まあ、アリなのか?ミステリというかブラックユーモア小説として見るなら竜巻ガールよりこっちのほうが評価高いかな。
「霧中ワイフ」
外国人夫が、海外とやりとりしている手紙の秘密で悩む妻。ほっこり、なオチ。 -
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6作品の短編。
ちらほらと見知った店名が出てきたりで
微妙なリンクが楽しかったです。
最初のインストラクターには驚きです。
体育大を出て…みたいな事は思ってましたが
まさか試験があるとは。
よくよく考えれば、語らないと分からない経歴より
そういうものがあった方がいいのかも?
逆もまた言える、という説もありますが。
言う事でストレス発散。
確かに男性や体験してない人には
分からない事かも知れません。
ラストに、ツンデレ? とか思ってしまった…。
社労士、というのは身近な職業。
しかしここに出てきた会社の人…すごいです。
まさかクレーマーもどきだけかと思ったら
すごい落ちが。
とりあえず、わけがわからないけど判子を押すのは
止めておいて方がいいよ、という教訓はできました。
だまして失業保険もらっても、ばれてしまうと
しっぺ返しがすごいですよ、というのは知ってましたけど。
3つ目に出てくるバイト君は…駄目駄目かと。
見る目がない、とかいう問題ではなく
確かにあの能力は重宝しますけど
食品系が不潔に見えるのは駄目だというのは
当然なのではないか、というぐらい気づきましょう。
いや、見た目を気にするなら、それ系に
変わった方がよいのでは??
整理遺品の職場は、1回行ったらもう無理、と
聞いた事があります。
中途半端なやる気では無理な職業。
生活のためとはいえ、それでもやっているのは
尊敬に値する事です。
とはいえ、これうまくいったで終わってますが
世の中には逆鱗に触れたまま、という事もあります。
上司に言われているならなおの事。
言葉にする前にこそっと取っておく、程度でよいかと。
FM放送をする女性。
曲目がなかった事に、自力で歌ってしまったのに
ちょっと笑ってしまいました。
自分の声が電波に乗って…無理無理w
というか、落ちはそこですか、でした。
ある意味分かりにくく、ある意味予想通り。
最後の話は、不思議状態でした。
社の屋上に住んでいると思っていたホームレスは
実は…という。
まったくそこには思い至りませんでしたし。
驚きの、男の存在。
それをいうなら主人公も、ですが。
自己陶酔型?
そりゃ補充も来ませんよ、という話です。
2つ目の話の女性ではないですが、もう少し
こそっと動かすように生きていく、べきでしょうか?
人と人との繋がりってもろい、です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ1が思いの外良かったので読んでみた。
特に大きなことがなくても、問題が解決しなくても
ちょっとしたことで頑張ろうと思えるような平凡な中でも
自分にとっては大事だったり重大事だったりする日々。
それぞれの短編の世界が微妙に繋がって同じ世界になっていて
この世界で色んな人がいて、いろんな仕事をしながら
色んなことを経験しているのだなと思える。
そのリンク以外にも、たとえにジブリが出てきているのも
共通して出そうという試みだったのだろうか。
リアルで共感するし、読み終えてちょっとほっとできる。
多少オチがいまいちかな、などと思うものもなくなかったが
楽しんで読めた。