垣谷美雨のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ妊娠、出産は大変だけど本来とても喜ばしいことなのに序盤は味方がほぼおらず切なくなった
物語が進むにつれ味方がでてきて安心した
物語終盤で勤め先の会社が女性が働きやすいよう会社の規定に追加されている描写がある
その中に
『いつの時代も人手不足や欧米諸国からの圧力で日本政府や企業は大きく舵を切る。
女性に対する人権意識から政治家や企業が自発的に動くことは決してない。』
と書かれており女性の潜在的な地位の低さや妊娠、出産、子育てや介護が未だに軽んじられてると改めて感じたし共感した
無事に出産し家族のサポートも受けられ仕事も続けられそうなので安心した
ただ個人的には主人公が不倫し不倫相手の妻を見下していた過去に対してモヤモヤしたし主人公を応援したい気持ちは減った
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Posted by ブクログ
ネタバレ介護や高齢化社会についてとともに、自分はどう生きたいか、死生観も考えさせられる一冊。
タイトルを衝撃的に感じて手を引っ込めた方もいるんじゃないだろうかと思うけど、でもそれこそがなんというか現実逃避の思考だよなと思って読んだ。こんな法案通ったらさすがに暴動が起きそうなものだけど、どんな法案が通ってもデモも何もしない現代日本を風刺してるのかと感じた。
途中で主人公の東洋子が全てを放棄してから状況が好転する。ちょっとこんな都合よくいくかな?という感じはある。読後感は悪くないけれど、現実こんなうまくいくかなって思ってしまう。
実際70でみんな死ぬ法案が通ったら、たぶんみんな途中から働かなくなり資本主義が崩壊するだろうけど。あと、年齢ごまかそうとする特権階級層も出るだろうなぁ(作品中そうなのかな?と感じる場面もあった?)。でもそこまでしないと、今一部の人が担って負担が増えてしまっている日本の介護について、すべての人が自分ごととして考えないのかもしれない。そういう意味でいろんな人に読んでほしい。 -
Posted by ブクログ
扱っている題材に興味があり手に取った作品。
58歳の主婦、澄子は夫との生活に苦しんでいた。田舎の狭いコミュニティ、意地悪な同級生たち、モラハラ夫に従うしかない澄子を変えたのは元親友との再会だった。
読み手の年代、置かれている環境によってこの作品の感じ方は大きく違うのかもしれない。
主人公と同年代かそれ以上の方、年代は違えど置かれている環境が澄子や澄子の同級生たちと似ている方はもしかしたら共感の嵐かもしれない。
私はきっと恵まれているんだろう。
前半、読み進めるのがとてもしんどかった。
田舎の生きづらさ(男尊女卑、女の序列、離婚は絶対悪という思想、プライバシーのなさ)に加え、意地悪な同級生たち、澄子の夫のあまりの横暴さ、澄子の母の嫁に対する役割の決めつけ、押しつけ…読みながら息が詰まりそうだった。
けれど前半の描写があったからこそ、後半、澄子が様々な不安を抱えながらも自分の人生を取り戻そうと奮闘する場面は、素直に応援したくなった。
また、その過程で澄子が周りにもいい影響を与えていくのが印象的だった。
解説がとても興味深く、この作品が扱っている社会問題の多さに驚くと同時に自分自身に重ねて考えさせられた。
私は正社員で勤務していたが、育休明け、時短勤務を拒否され退職せざるを得なかった。
これが日本の正規雇用の実態だったのか。
「次の首相になる人には、ぜひこの小説を読んでほしい。(p.338)」とあるように、広く読まれてほしい作品。
男性が読んだらどのような感想を抱くのだろう。