【感想・ネタバレ】四十歳、未婚出産のレビュー

あらすじ

四十歳目前での思わぬ妊娠に揺れる旅行代理店勤務の優子。これが子供を産む最初で最後のチャンスだけど……。お腹の子の父親であるイケメン部下、偏見のある田舎の母親、パワハラ上司、不妊治療に悩む同期、誰にも相談できない。シングルマザーでやっていけるのか? 仕事は? 悩む優子だったが、少しずつ味方が現れて気持ちは固まっていく。

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Posted by ブクログ

40歳目前での思わぬ妊娠にまつわるお話。
頭の堅い上司や世間体、キャリアなど妊婦でなくても誰しも1回くらいは頭を悩ませるであろう事柄に自分なりに考えて周りに助けられながら進んでいく。この本に出会えて心が軽くなりました。

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2025年01月03日

Posted by ブクログ

この作者の本はどれも日本の生きづらさ
日本での女性の生きづらさを書いてるから
読んでて途中までは結構辛いけど
最後は前向き?に頑張る逞しい女の人ばかりで
パワーもらえる

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2024年10月23日

Posted by ブクログ

面白くて一気読み。
マリアさん、出てきたときは怪しい人なのではと思ってしまったが、一番まともだった。
無意識に差別してるのかなと反省。
自分が優子の立場だったら、人目を気にして絶対に産めないだろうな。
この「人目を気にして」の部分、ほんと、なくなると良いのにな、と思う。

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2023年08月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最高に面白かった。
仕事が忙しくて時間がないのに、徹夜で読んでしまった。止まらなかった。

ヒロインは母親をよく許せる。私なら勝手に「父親になってやってくれ」と頼む母親を許せない。絶縁だ。

水野も最悪だ。DV野郎だわ。モラハラでもある。絶対に父親と知られては行けない。

上司の部長は、パワハラで懲戒処分でもいいと思うけど。

凡庸の説法が良かった。

昌代がヒロインの小説も読んでみたい。カッコ良さそう。もちろん色々悩んでいるとは思うけど。

本当に面白かった。ハラハラしながら読んだからサスペンス小説みたいだった。そのうち読み直すつもり。

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2023年08月18日

Posted by ブクログ

タイトルに惹かれて読んだ方は満足して本を閉じられるのではないでしょうか。読みながら正直苦しくなる場面もありましたが、本の中の主人公が勇気を与えてくれる本でした。
※仕事上今のカンボジアを知っていますが、もうカンボジアも都市化しているので補足まで。

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2023年08月09日

Posted by ブクログ

新しい生き方。

子供を産んでひとり育てるのは並大抵ではありません。
保育所問題もあります。子供が熱を出したら…授業参観etc。

優子(主人公)の環境が、子育て出来る様に設定してある様に思うのは自分だけ?

リアルな作品です。

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2022年08月27日

Posted by ブクログ

一夜のあやまちで妊娠してしまい悩み多く深刻な問題もありながら最後は丸くおさまります。垣谷さんならではの大変だったけどよかったねと思えるお話です。

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2025年02月15日

Posted by ブクログ

後半は泣きながら読んでいた。
私自身子どもを生むか迷っているところだが、助けてくれる人がいる今の環境に感謝したい。
子どもが欲しいと思った。

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2024年08月22日

Posted by ブクログ

40歳を目前に思わぬ妊娠をしてしまう優子。
お腹の子の父親、田舎の身内の白い目、不妊治療に苦しんできた同僚にも打ち明けられず、未婚で出産する決意をする。
最低な考えの人がいる一方、最終的に幸せな出産を勝ち取っていく頼もしいストーリー。

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2024年01月08日

Posted by ブクログ

内容
旅行代理店勤めで独身謳歌中の優子。
ところが40歳目前で予定外の妊娠をする。
年齢的にラストチャンスで産まないという選択肢はないのだが、10歳以上も年の離れたお相手はイケメン部下で彼女持ち。
果たしてどうなる・・・?

感想
思わぬ妊娠が未婚で40歳目前となると、こうも事態が深刻になるのか・・・と
厳しい現実を突き付けられた。
カンボジアの俗世を忘れさせる空気感とお酒の効能で一夜の過ち・・・
キャーッ!!
これは甘美で危険な匂いがする!!

偏見の強い田舎の風潮、職場の好奇の目、不妊治療に悩む同期との亀裂、更にはお相手である部下の人間性が徐々に露見してきて、八方塞がりとは正にこういう状況を言うんだろう。
読んでいるだけで、く、くるしい。

相談できる相手がいない身重の主人公が、どうなってしまうんだろうと読み進める度に不安で不安で仕方ない。
つい口から出た嘘に、嘘を塗り重ねているうちに、噂が何処からともなく広がっていき・・・

でも、分かる!
この水野という男は危険だ!
何で正直に言わないの?と最初は焦ったかったが、徐々に雲行きが変わり、しまいには水野にお腹の子の父親だとバレないかとハラハラした。
垣谷美雨さんの巧みな心理戦の描写が、随所に出て来るので胎教に悪いのではないかと余計な心配までしてしまった笑

さてさて、ネタバレを避けるので些か抽象的になるが、年を重ねたからこそ、貪欲に手を出して様々なものを享受するっていうのも時には必要だなぁと感じた。
住職である凡庸が悟った境地、
兄や姉の協力、
過去不倫関係にあった上司のサポート、
戸籍制度ならではの知恵と恩恵、などなど

主人公の優子は、本当に運良く周りの協力が得られたので何とか救いが見出せるラストだった。
仏前で夫に話しかける優子の母 伸江の本音も世代間ギャップを超えて微笑ましい。
でも、現実はどうだろうと・・・と、読後に釈然としないものが残る。

きっとバツあり子持ちよりも、未婚子持ちは世間の風当たりがキツイだろう。
更に、バリキャリでも子供を授かる事で環境によっては世界が180度変わってしまうのが日本だ。

昨今、慢性的な人員不足を補う為に、育休や産休に時短勤務など様々な制度が登場した。
制度上整ったからといって、現場では受け入れ側の理解と配慮が得られないことが圧倒的に多い。何とか産後復帰したものの肩身の狭い思いをして働いている人や、最終的に職場を去っていく人も多い。

作中にあった昌代の地球規模の頭の回路を読むにつれ、狭い日本での厳しい現実が物凄くちっぽけに思えてきた。
凡庸の法話にあった仏教を開いたお釈迦様の『天上天下唯我独尊』の言葉の意味・・・
「自分という存在は他の誰とも代わることのできない、ただ一人の存在だから、そのままで尊い」
そんな風に、自分も他人のこともありのままに受け入れる境地を持てるようになりたいと思った。

最初はシングルマザーで生きていく決意を固めるまでの内容かなぁと軽く読み始めたが、そこは流石の垣谷美雨さんだ。想像の域は軽く超えて来るから、物語にどんどん引き込まれてしまう。
旅行代理店勤務で現地視察から見えて来る他国との比較や、兄の再婚相手であるマリアとその連れ子リカルドとの交流により、日本人の家族や教育や男女均衡の考え方をグローバルな視野の中で立体的に捉えさせることで物語に深みが増していた。

これからの日本に差し迫っている現実の話で、男女関係なく様々な人に読んでみて欲しい作品!

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2023年12月28日

Posted by ブクログ

自分が選んできた人生とは、違う人生を生きる人達が
どんな悩みを抱え、日本特有の社会の壁にぶつかるのか
教えてくれる垣谷さんの数々の著書を、いま夢中で読んでいる。

自分の環境がフル在宅勤務も手伝って
人との接触が少ない日々のなか、本の中の物語で
人と交わり人生経験を積んだ気になれる笑 

夫婦別姓、戸籍制度、子供を持つ人の働きやすい職場環境、外国人の子供の生活学習環境、これからの子供たちを育てる環境、家族とは、、これからアンテナを立てられそう。 

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2023年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

40歳未婚で予想外の妊娠をした主人公を軸に様々な社会問題を絡めてエンタメに落とし込んだ良作。
読み始めたら止まらなかった。

リアリティとファンタジーの匙加減が絶妙。
産むことを決意した主人公。
全てを受け入れた同級生と偽装結婚、物分かりの良い重役の計らいで出張のない部署へ異動、兄夫婦のマンションの隣りに引越し、母親が田舎から出てきて家事育児のサポート。結末だけ羅列するとご都合主義に感じるけど通して読むと違ってくる。リアリティのある描写が細部に散りばめられてるから。

ラストにさらっと働きやすい部署に異動したはずの主人公が異動先の同僚と上手くいってなくて残業が増えて疲れているようなことが書かれてて、まだまだ苦労するんだろうなぁって感じで終わってるのが良い。

主人公が振り回して傷つけたもう一人の同級生には恨まれて終わったり、母親は最後まで価値観がアップデートされず未婚の友達に無自覚に無神経なこと言っちゃう人だったり全てを強引に丸く収めようとしていないところに作者の誠実さを感じた。

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2023年08月08日

Posted by ブクログ

四十手前で妊娠してしまった働く未婚女性のお話

以下、公式のあらすじ
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未婚の母になったりしたら苦労するに決まってる。
でも、子供を産む、最初で最後のチャンスだ。だったら……。
四十歳を目の前にして思わぬ妊娠に揺れる、旅行代理店で課長代理として働く優子。お腹の子の父親は28歳のイケメン部下・水野で、恋愛関係にあるわけでないし、本人にはどうしても言えない。偏見のある田舎の母親やパワハラ上司、不妊治療に悩む同期にも、言えない。しかし、どこからか優子の妊娠の噂を聞きつけた水野とその彼女があれこれまとわりついて嗅ぎ回る。女は出産したら一人前には働けないというパワハラ上司からも意地悪をされ、四面楚歌。産むのか、産まないのか、言うのか、言わないのか。シングルマザーで仕事はどうするのか……。結論が出せずに悩む優子だったが、田舎の同級生やかつて不倫していた上司、兄のブラジル人妻、仕事と子育てを両立する同僚など、少しずつ味方が現れて、揺れながらも、気持ちは固まっていく。痛快で優しい、全ての女性への応援小説。
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田舎特有の古めかしい固定観念
外国人への偏見
嫁姑問題
家庭を蔑ろにして離婚した兄
情報筒抜けのいやらしさ
男の同級生の傲慢な考え
会社ではパワハラ、モラハラ、マタハラな上司
他社員の偏見
妊娠した相手のぞっとするような言動
不妊治療を諦めた同期からの嫉妬
母親の悪意のない言動や非常識な頼み


もう不快なもの挙げたら数え役満状態ですね

主人公の宮村優子に降りかかる様々な問題はリアルだけど、その解決の過程がどうもご都合展開

庶子にしないためだけに入籍をしてくれる同級生とかねぇ
もうファンタジーでしょ

兄の再婚とか、転校先もよくよく考えれば「そういうとこだぞ」と言いたくなる


垣谷美雨さんは現代社会の現状についての問題提起が上手な印象だけど
その解決方法がいつにも増して都合が良すぎるなぁ
ま、いいんだけどね

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2023年06月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

婚姻届があるかないかの紙一枚でその後の子供の行く末が変わるってなかなか残酷よね。
未婚の母に同情する気持ちはこの本読むまでなかったけど、主人公の立場に立って考えるとしんどいよな。
妊娠したのは2人の責任なのに、女だけ1人抱えるパターンを見ると、女って損だなと思う。
ただ、実の父親の水野みたいなクズはそこら辺にいるとしても、凡庸みたいに戸籍貸すとかそんな都合のいい話ある???って思った部分はあった。
いろいろ考えさせられたお話でした。
クズな男に捕まらないように頑張って生きる。

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2023年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

会社の後輩男性と一夜の関係で妊娠してしまった優子が、出産するまでのお話。
40代女性の出産のリスク問題など、本当はもっとセンシティブな問題がいろいろあると思いますが、そのへんのことはスルーして、「差別・偏見」といったテーマを軸にして物語は進んでいきます。

母も兄弟もそれぞれの立場で子供の幸せを願い、日本の生きづらい社会と戦う宮村家。色々なことを考えながら読みました。

主人公の優子を含め、登場人物がよかれと思って思いのままに勝手に行動しているのがイライラするし、何なら私は女性なので優子の立場で読みたいのですが、優子の軽はずみな行動に感情移入できませんでした。
ただ、今の日本における「優子の行動の『正解』ってどれなんだろう。」と考えると、これまた色々考えさせられてしまいます。
>「いったいこの国はどこに向かっているのだろう。家庭やこどもを大切にしようとすると、たくさんの壁が立ちはだかるよ」と優子の兄が言っていたとおりなのだと思います。優子も嘘を重ねながら壁をすり抜けようとするけど、また次々に壁が出てきていました。

結局優子は水野に本当のことを打ち明けるべきだったのでしょうか。私ならどうするかな。言わないな。
凡庸が偽装結婚に乗って一応めでたし。みたいになっていたのですが、ちょっとファンタジーじゃない?と思ったので⭐️は4つです。でも色々考えれて面白かったし他の人の感想も気になります。

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2023年01月14日

Posted by ブクログ

出張先で、部下とそういうことになってしまい、思わぬ妊娠をしてしまったアラフォーの宮村優子。
堕ろしてくれって言われるだろうな、と思う反面、これが子供を産める最後のチャンスかもしれない、とも思う。

悠長に迷っている暇がないのが妊娠。
どんどん週が進んで子は育ち、それにつれて違う局面に立たされる。
ういうスピードでお話は進む。

小説として読んで面白いのはもちろんだが、日本は本当に子育てのしづらい国なのだとあらためて感じる。少子化が進むのも分かる。
戸籍制度でがんじがらめにしているのは世界で日本くらいらしいとは初めて知った。
それどころか夫婦別姓でさえも頑として認められない。
決まった制度の中でしか子供を産むことが許されない。
「この国は、家庭や子供を大切にしようとするとたくさんの壁が立ちはだかる」とため息をついたお兄さんの言葉が突き刺さる。
育休制度が作られても、現場でそれを取ることがどんなに難しいか。
あれ?制度ができてから何年経つんだっけ?
上司の意識が変わらないと、いまだに子持ち女はすぐ休むから使えないとか、腹ぼて女に用はないなどと針のむしろとなるのだ。

優子にはびっくりするような奥の手が作者からプレゼントされる。
現実ではありえないと思うけど・・・
誰の子とかどこの子とか関係なく、社会全体で子供を育てられるようにならないとダメだ。
自分は年齢的にもう関係ない、と思ったけれど、読んでよかった。

天上天下唯我独尊
若い住職がとても素晴らしい人でした。

そして、水野みたいな男には、いつか大きなバチが当たって欲しいと思った。

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2023年01月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

出張先でのたった一夜の過ちで身籠ってしまった優子。今年四十歳になる自分には、これが出産のラストチャンス。

田舎の閉鎖的な人間関係には辟易しているためUターンはできない。悩んだ末、姉に相談してみたがすぐに母親へ情報が筒抜けに。
おまけに姉への相談内容を職場で聞かれていたのは、子供の父親である現・恋人。何やらその後コソコソ嗅ぎまわっていて…
仮定の話として子の父に「あなたの子、と言われたらどうする?」と探りを入れれば、「土下座してでも堕ろしてもらう、もしくは流産してもらう」と恐ろしい返答。これは何が何でも隠し通さねばならない。

日本で未婚のまま母になる、ってどうしてこんなに肩身が狭いの?


今の世情や特に女性の生き辛さについて、こんなエンタメ作品にしてくれるなんて垣谷作品は安定の面白さ。
優子の意思を受け入れ、尊重してくれる味方が中盤までいなくてハラハラした。
凡庸の懐の深さ、かつての不倫相手が職場幹部となり働き方改革を推し進めて何とか今後の見通しができてよかった。希望の光が見えた。

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2024年12月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

四十歳、未婚。産むか産まざるか悩む話かと思ったら、早い段階で産む覚悟はできてて、「未婚出産」っていう立場がいかに人権を得ていないかがテーマの話だった。
ラストは結局入籍するんかい!という気持ちもあるけど、凡庸の台詞はぐっときた。

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2024年08月28日

Posted by ブクログ

シングルマザーは大変だ。

展開として落とすところまで落として最後は大逆転かと思いきや、現実的な路線でおさまった。

助けてもらえるだけありがたいということか。

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2024年07月30日

Posted by ブクログ

40歳目前で、部下との一夜の勢いで妊娠してしまった優子。
しかも、妊娠を打ち明けようにもDV気質の彼が怖くて言い出せない、言わずに一人で産み育てようと決心するところまではよかったが、会社の化石みたいなマタハラ上司に、噂好きな同僚たちの対応にすっかり怯んでしまう。

加えて、外国人や1人親への偏見が多い親戚や田舎の人たち。きっと東京にいても、未婚で1人で親になる決心をしたら、見えない壁と戦ったり、何かと大変なんだと思う。
そういう凝り固まった化石人たちの対応にハラハラしたり、怒りを覚えたりするシーンも多いが、最後に子どもの父親になると言ってくれた同級生の凡庸の人間の大きさには頭が下がるばかり。

一方で世間体を気にし、自己都合で、子どもたが生まれたら離婚するくらいのつもりで人の籍だけ借りようと勝手さには呆れるしかない。妊婦はなんでも子どものためと言えば言い訳できると思っている感じに不快感を覚えずにはいられない。
そして、あまりに好都合な終わりかたに拍子抜け。

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2024年07月03日

Posted by ブクログ

40歳目前のキャリアウーマンが一夜の情事で妊娠してしまう。
父親は部下。嫌なヤツだが年齢的に産みたい。
今作はシングルマザーの将来への不安。マタハラ、親子の距離感、田舎の噂話や詮索好きなどの社会問題がテーマ。
読んでる間は共感できる場面が多く面白いが、同時にモヤモヤや、不安感も感じる。主人公に共感し過ぎ?

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2024年05月12日

Posted by ブクログ

01月-10。3.0点。
旅行代理店で働く主人公、39歳。未婚のまま妊娠。ラストチャンスだと思うが、実家の田舎の目などを気にして。。

一気読みした。主人公の気持ちの揺れ、周囲の反応など、リアルな感じが面白い。

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2024年01月25日

Posted by ブクログ

なーるーよねーー。
っていう四十路あるある。笑!!!!
田舎じゃなくてもあるんじゃないかな、こういうこと。っていう。今や四十路独身者も多いし、この先未婚も考える人もいるだろうと思うけど、外野のあれこれってやっぱりあるよね。
いつまで経っても。
結婚して子ども産まれてってのが、セオリーになってるよねぇ
でも、少子化の現状から見ると、今、むしろだんだん産んでる人は、ガンガン産むしって感じで、むしろよくそんなに産むわ。
って見られることもあるんじゃないかなぁ。。。

ホント、今はだんだん逆になってるよね、、、

産む暇ないよ。ってね。
女性進出で、出産で立ち止まってられないよ。って人増えるんじゃないかなぁ、、、
赤ちゃんって、恐ろしいほど可愛いのになぁ。笑
でも、もう一人産むか。
って言われたら、産むとはいえないくらい大変なこともわかるのよねぇ。

日本はここどうにかしないと、少子化の歯止めは効かないだろうね。

この本で一番思ったのは、一途な住職のあの気持ち。こんなオトコいないよーホントに。って思ったのは、わたしだけじゃないはずだ!!!

#少子化
#赤ちゃん可愛い
#子どももすこぶる可愛い
#ただ四十路すぎの出産こぇー
#41歳で小1ケッコーギリ。
#体力やばし
#子どもパワフル
#やばいやられる
#めっちゃ可愛いんだが
#めっちゃ元気ないと身体きっつい

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2024年01月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

旅行代理店に勤める優子は、アクシデントで28歳のイケメン部下と一夜を共にし、子供を授かる。
産むのか産まないのか。
それだけで色々と考えるところはあるのだけれど、そこにイケメン部下の彼女だったり、地元の同級生だったり、自分の兄弟だったり妊娠についてとやかく言って優子を翻弄させる。
優子と関係があった専務の瀬島さんによって救われるのだけれど―――やっと肩の荷がおりたよ。と、言いたげな背中がいいのか悪いのか…。優子の力になったのであればいい事なのかな?優子の窮地を救ったという点ではやはり瀬島が助けてくれたのはいい事だったのだ。でも戸籍を貸してくれた凡庸には叶わないけど。
最後のエピローグで優子が凡庸に惚れたような文章がでてくるのだけれど、真実はどうなの?
ほら、わたしって行間を読めない女だからさ、はっきり書いてくれた方が…ムードもへったくれもなくなるんだけどさ。


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言うのか、言わないのか。
産むのか、産まないのか。
40歳を目の前にして思わぬ妊娠に揺れる、旅行代理店勤務の優子。お腹の子の父親である28歳のイケメン部下、頭の古い田舎の母親、妊婦を「腹ボテ」と言うパワハラ上司、不妊治療に悩む同僚、若さを誇る美人女子社員……。お腹はどんどん大きくなるけれど、本当のことはなかなか言えない。
このままシングルマザーになって、やっていけるのか!?
(帯より)

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2023年12月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すんごいリアル…
タイトルからして私もこうなりそう…と思って読んだ。

40歳で妊娠し産むなら最後のチャンス
でもお腹の子の父親は28歳の彼女持ち部下
古い考えの田舎の人に、せくパワハラ気質な上司

状況的に「詰み」な感じやけど、
最終的にお母さんも家族も、同級生も味方ができて良かった…

上司のセリフは胸糞悪かったけど、絶対的な味方ができて、優子よかったねぇ~~~!と思う

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2023年06月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

40歳目前での妊娠に自分でも驚いただろうけれど最初から産むということは決めていたように思える。家族や同僚、田舎の親戚、同級生など巻き込んでいくけれどお腹の子の父親は優子にとっては部下であり家族になろうという考えは全くない。好青年に思えた部下の裏の顔を知り恐怖すら覚えている。シングルマザーになるという不安はあるものの地球規模で物事を考える同級生や、差別を嫌う兄の影響などもあり優子は強くなっていく。

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2023年06月03日

Posted by ブクログ

垣谷さんらしく 社会課題がリアルに描かれている

少し誇張されているところや『その後の展開に無理がある』感はあるが読みやすく、最後はそれでも人生は進んでいくのだと思わされる作品

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2023年05月06日

Posted by ブクログ

40歳目前に部下とのワンナイトで妊娠してしまう主人公。
結婚、妊娠、出産、仕事、シングルマザーなどをキーワードに、主人公が周囲に翻弄されながらも自分の人生を選び取っていく話。
独身、専業主婦、DINKs、母親...どんな人生を選ぶかで今後の人生が全く違ってくるのに、選択する時は案外紙一重だったりする
私自身も何年もぐるぐる同じ所で悩み続けた。
だからこそ、このどストレートなタイトルが気になって読んでみた。

一番印象に残っているのは、子持ちの人が独身の人の事を「人生の半分も知らん」と言うシーン。

私は『子どもを育ててこそ一人前』という考え方にずっと縛られていた。
子育て真っ最中の姉を見ていて、子どもを育てるのは本当に大変な事なんだと思う。
わかると言っても、私が見ているのなんてほんの一部だけで、実際はもっともっと大変なんだろう。
子どもを産まないと、あんな大変な思いをしないと、人間って一人前になれないんだろうか。
私が子どもを欲しいと思えないのは、まだ一人前じゃない証拠なんだろうか。

昔から社会が敷いたレールの上を歩くように、普通に、順調に、なんとなく、生きてきた。
大人になったら結婚して、子どもを産んで、「一人前」になれると思っていた。
子どもを産んで初めて、本当の大人の仲間入りができるような、そんな気がしていた。

だけど、子どもを産むのか産まないのか、いざ決める事になった時、私は産まない人生を選んだ。
子どもの頃に思い描いていた一人前の大人にはなれないかもしれない。
だけど、何を大切にして生きたいのか、どういう時に幸せを感じるのか、自分の事を真剣に見つめ直したら、子どもは産みたくない、という答えに至った。
ボーッと生きてんじゃねえよ!と我ながら突っ込みたくなるけど、初めて自分の素直な気持ちにちゃんと向き合った気がした。
そして、やっと敷かれたレールの上ではなくて、自分が歩きたい道をちゃんと選んだという感覚になった。

とはいえ、本当にこれで良いのか?この先後悔しないって言い切れる?と心が揺れる事ももちろんある。
甥っ子がサンタさんからのクリスマスプレゼントに大興奮している時や、「子どもがいないと老後寂しいよ」と他人から呪いをかけられる時や、そしてこの本のように妊娠をテーマにした本を読んだ時なんか。

私が大好きなジェーン・スーさんは、『人生にはどっちの道を選択するか岐路に立たされる事があるけれど、選んでいない方の人生が結局どうなっていたかはいくら考えてもわからないんだから、選んだ方の人生を自分の力で正解にしていくしかない』と言っていた。

私もこの選択を絶対に正解にする。
今の人生を精一杯楽しく、強く、一生懸命生きて、私なりに一人前の人間になってやる。

なんて、ちょっと熱くなっちゃう小説だった。

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2023年03月06日

Posted by ブクログ

40手間で未婚のまま出産する女性が主人公の話。日本では関係のない第三者まで出てきて、誰の子なの?なんで結婚しないの?なんて聞かれるんだ。そして好き勝手なアドバイスをして、あなたのために言ってあげてるのよのスタンス。うっせえわ!笑。世間の常識と少し違うとなんで?の嵐。そりゃー産みにくい、育てにくい世の中ですよ。その分優しくされると優しく返してあげたくなるよね。世の中1人では生きていけないから、助けてくれる人にはしっかりありがとうを伝えて助けてもらう。自分に余裕がある時は自分が助けてあげる。そういうふうに出来たらいいな。

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2022年10月09日

Posted by ブクログ

仕事を続けながらの、妊娠、出産、子育ては
想像以上に大変だろう。
そこに、未婚が加わるのだから
さもありなんの風が吹く…

その上、自己中心的な主人公が
産むと決めても腹を括れず
右往左往する滑稽な日々

著者が問題提起したかったことを
とりあえずおいといて
痛快な読み物として楽しむなら
くっくっくっ と笑って読める。

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2022年08月07日

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