垣谷美雨のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ある程度の年齢にならないと見えてこない「お墓」
の話です。
先祖代々のお墓もあれば、共同墓地のような場所
もあります。
で、問題は誰がそれを面倒見るの?という点が
本書のキモです。
現代のようないわゆる御影石の墓石なんて実は、
江戸時代後期に確立された習慣であって、
歴史的には全く浅い風習なのです。
でも、この物語に登場する人たちのように
先祖代々の墓を守るのは本家として当然だ、
みたいな因習に囚われて、結婚さえも逃して
しまうのです。
普通に考えればこのまま行くと1000年後の
日本はお墓だらけになってしまうのでは?
と思うようなところを、「あ、そういうことなのね」
とあっさり進むべき道を示してくれます。
「死」とは?を考えさせられる一冊です。 -
Posted by ブクログ
最高に面白かった。
令和の時代は昭和の時代と比べて女性の社会進出が積極的にできるようになっているなとつくづくこの本を読んで実感した。
共働きが当たり前の時代。男性、女性関係なく子育てや家事を分担する夫婦がほとんど。その面では快適で働きやすい社会になっていると感じている。女性の管理職も半分くらいになってきているし、総理大臣も女性。専業主婦なんて言葉はもうあまり聞かなくなってきた。
読後感もすっきり爽快。まだ見ぬ未来にこんなにわくわくできる63歳ってすごく楽しい!それに比べてまだ若年なのにまだ見ぬ未来にわくわくできず不安しかない自分が些末なことのように思えてきた。私もわくわくしよう。人生はこれから。何歳だってやり直せる。 -
Posted by ブクログ
登場人物それぞれの視点や考え方が分かるところに、とても引き込まれた。さらに、その人物がほかの人物からどのように見られているのかも描かれていて、物語を多角的に味わうことができた。
お墓に対する考え方や関わり方は、世代や家族が暮らす場所によってさまざまだということが、物語を通して浮かび上がっていた。三世代にわたる登場人物が描かれることで、時間的にも空間的にも広がりが生まれ、それが作品の深みにつながっていると感じた。変化していく時代の中で、それぞれの価値観や事情に向き合いながら対応していくことの難しさも考えさせられた。
自分自身の実体験と重なる場面もあり、とてもリアルに感じられた。何度でも読み返したいと思える一冊 -
Posted by ブクログ
壮絶だった。自分自身が就職で苦労したことはないし、家庭内でも特に問題ないし、医師免許で全てを力づくでなぎ倒してきた人生なので、女だからと差別受けたこともなく、まぁ出産や子育てでジレンマはあったもののこの主人公ほど強く不公平感も感じていないのだ。
読んでてストレスがたまってしまった。
63歳雅美。夫は隙あらば妻を馬鹿にしようとする。中学2年にタイムスリップする。
母は私にだけ家事を手伝わせる。試しに兄に塩揉みを頼んだら快く引き受けてくれた。何もせずにテレビ見ている父に声をかけたらご飯をよそってくれる。意外だ。雅美は自分のお弁当を作る。
中学の時気になっていた天ヶ瀬も未来からタイムスリップしてきていた。CMや歌謡曲の歌詞やテレビの内容に憤慨しては手紙で抗議をしている。大学は建築科に進んだ。