垣谷美雨のレビュー一覧

  • 墓じまいラプソディ

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    301ページ
    1600円
    2025年9月22日〜9月26日

    男女平等がさかんに謳われる時代に生まれた私でさえも、見えない不平等に心の底では腹立たしさを感じていた。それを表に出すことさえも、得体のしれない何かに押さえつけられていたように思う。お墓のことから、名前の呼び名、男女不平等の現実など、心の奥底の思いに気づかせてくれた一冊だった。何度も読みたいし、手元に置いておきたいと思う。

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    2025年09月26日
  • リセット <新装版>

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    以前に読んだことがあったはずだけれど、どんな話か忘れていたので、オーディブルで聞いてみた。

    47歳の3人の女性が、高校生にタイムスリップする話。
    世代的には、ワタシよりも10歳ほど上の方たち。
    昭和50年代のころだろうか。男尊女卑の考え方が一般的でちょっと引いてしまう。
    今は、家事や育児する男性も増えたように思うけれど、
    それでも、今でも男女の考え方は基本的には変わっていないような気がする。
    彼女たちの高校生時代からだと、50年ほど経過しているのにな。

    というわけで、今聞いてみても面白かったです。

    オーディブル、自分は文章を一字一句読む読み方ではないので、けっこう読み飛ばしも多いのだけれ

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    2025年09月25日
  • 懲役病棟

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    主人公の医師が配属されたのは刑務所。そこにいたのは、恵まれない環境にあり、社会のひずみと偏見、無理解により犯罪に追い込まれた囚人たち。重いテーマをユーモア溢れる語り口で、軽快に、赤裸々に、詳細に描いている。DV被害者美帆の章は、秀逸。

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    2025年09月24日
  • あなたのゼイ肉、落とします

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    クレヨンしんちゃんの限定カバーにつられて購入。面白かった!この本なんで知らなかったんだろう、こんなに面白いのに。
    最初の49歳の主人公に共感、あとは応援しながら読みました。こんなふうに世の中があたたかく回っていけばいいのになー。心が疲れている人、ダイエット頑張ってる人にオススメ。

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    2025年09月24日
  • あなたの人生、片づけます

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    びっくり、2016年の本でした。
    義父の好きな垣谷美雨さん。勧められて前情報なしで読んだけど、10年近く前の本とは思えない、キャッチーさはなんだろう。

    そう、掃除がされてるかって心の状態によるよね…。部屋の乱れは心の乱れとはよく言ったものです。
    心の乱れの原因を探る事件簿、面白かったです!

    これを読んでる最中に使ってないものをメルカリ出品しました(笑)
    部屋が汚くなってきたら思い出そうと思います。

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    2025年09月24日
  • 墓じまいラプソディ

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    面白かった!
    登場人物がみーんな個性があって、ストーリーも痛快だった。こういったおうち事情は世の中にあふれているはずなのに、一般的なものとしてなかなか話題には上がらないものだなと思った(わたしが疎いだけかな)。

    お墓やお寺事情なども知れてためになった。最後に参考文献が載っていたが、事前に念入りに取材しているんだなぁと感じられる。

    苗字についてあれこれやりとりする様は、世のすべての男性に読んでほしい。中林悟さんや鈴木さんのような人はまだまだたくさんいる。思いもしなかった別の視点を思い知れるはず。

    個人的には、“誰もが後顧の憂いなく公営墓地に眠れる公共事業”に賛成だ。


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    2025年09月23日
  • あきらめません!

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    ネタバレ

    共働きしながら育児を終え、やっと定年退職を迎えた女性。山陰の夫の田舎へ移住し悠々自適な生活を送るはずが…待っていたのは閉鎖的な地域社会のしがらみばかり…。
    我々のようなセカンドライフを考える年代には非常に大きなリアルな問題だ。

    (ネタバレあり)
    主人公の女性はなんと周りからの薦めと、男尊女卑の田舎の街の風潮を打破するために市議会に立候補するのだ。しかし地元住民からは『女が男を差し置いて立候補するなんて』『気の強い傲慢な女』『どうせ受からない、恥かくための立候補』と噂を立てられ、旦那までも『嫁の尻に敷かれてだらしない』と陰口を叩かれる。そして、世間の予想通り落選した…しかし2,000票もの票を

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    2025年09月16日
  • 夫のカノジョ

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    これは意外な展開で楽しめました
    あらすじ読んで即借りました 
    これもあっという間に読み終えて、再度
    読み返しました
    なんか痛快?でした

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    2025年09月15日
  • もう別れてもいいですか

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    なんと主人公が同じ年、そして私も近々離婚予定
    このタイミングでこの本を読めた事、凄くハッピーだった
    人は「自分が幸せか」よりも「人から幸せそうと思われたい」を重要視する、とのフレーズにドキリとした
    これからは人の目を気にするのではなく、自分軸で生きていきたい!

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    2025年09月15日
  • マンダラチャート

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    共感、共感の嵐でした!
    60代になった時に10代20代を振り返り、その経験からやり直せたらどんなに素晴らしいことか!決して実現することのないそれを教えてくれたのが、この本でした。
    「あー、そうだったなー、あんなことこんなことあったなー」と若い時を思い出しながらも、今の現実を懸命に生きていこうと思いました。

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    2025年09月14日
  • リセット <新装版>

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    何もかも投げ出して読んでしまった。
    常日頃の愚痴を的確に代弁してくれているようで、スカッとする!
    それでも文句ばかり言ってないで、今できることに目を向けることで、変えられるものもある。
    ネガティブをデトックスして、ポジティブになれる一冊。男性がこれを読んでどう思うのか、感想をみるのも楽しい。

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    2025年09月11日
  • 七十歳死亡法案、可決

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    タイトルの過激さに惹かれて読んでみた。

    この本は、日本の少子高齢化で年金や医療逼迫が問題になるから老人は70歳までということが言いたいわけではない。

    この本が伝えたいメッセージはいくつかあると思って、上記ももちろんだけど、介護職の方の賃金や、高齢者の健康的年齢がこれまで通りではないから変革しなきゃだよねってこと。
    あとは、(まだいるのかな)炊事洗濯を女がやって当然っていう考え方。ここは読んでてイライラした。

    垣谷美雨さんの書き方がとても読みやすくて、ぜひ皆さんに読んでもらいたい!

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    2025年09月05日
  • 姑の遺品整理は、迷惑です

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    亡くなった姑の団地の一室を片すことになった
    嫁の望登子のお話。

    読んでいて1番強く思ったことは
    必要じゃないものは今すぐ捨てなければ!
    と本書を読んで、
    急いで片付けをしたくなりました。笑

    人はいつどうなるかわからないのと
    自分が動けなくなったりした時に
    整理整頓がされていない部屋を
    自分以外の人に見られることがとても嫌だなと
    感じました…笑

    人は亡くなった時にどんな人と
    どういう関わり方をしてきたのかが
    明らかになるなと改めて思いました。

    本書の姑に対して
    嫌な部分しか前半はみえて来なかったけど、
    読み進めていくうちに姑の人生を
    覗き見る事が出来てとても面白かったです!

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    2025年09月04日
  • 農ガール、農ライフ

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    老後の資金に引き続き、始まりの悲壮感が辛いのだが、だんだん好転していく様子が気持ちよく、安心して読み進められる。

    農業、就農をベースにしつつも、そこにあるのは男女不平等な社会制度、気遣いの女性と仕事ができる男、実際にそこで妥協として結婚にたどり着く人も多いという現実。主人公のように仕事一筋になる道を選ぶ人は現実にはもっとギスギスしていて、結局フィクションはこの小説のように「自分を磨いていれば結果的に素敵な出会いの芽生えもあった」(その後は知らんが)という希望を描いているものの、現実は、独自路線を進みすぎて怖い印象の人が多い(苦笑)。実際、誰にしろ、生き延びるには強くなければならない→強いと言

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    2025年09月01日
  • マンダラチャート

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    タイムスリップした辺りまでは微妙でしたが、徐々に物語にのめり込み、気付いたら2日で完読!
    やっぱり大好き垣谷美雨。

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    2025年08月25日
  • マンダラチャート

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    ネタバレ

    アイドル的存在の天ヶ瀬くんがいい。高校生の時も、大人になっても。

    人生をやり直せるチャンスをもらった63才の雅美が、どういう人生をやり直せるのか、マンダラチャート通りに書いたことを達成できるのか。
    今1度目に比べて、どのように成功するのか…と期待して読ませられるが、2度目の人生でも大苦戦。むしろ、1回目以上に、男女差別の厳しさを味わって苦戦する。
    結局もがいて終了の昭和時代を経て、令和に帰ってくる。
    昭和は、自律してきちんと働きたい、コネなし地方出身の女性に世間は厳しい。誰しも、当時の常識に違和感や生きづらさを覚える人は多かったと思うが、抗うことは厳しい。自分を振り返っても無意識のうちにレー

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    2025年08月24日
  • あなたの人生、片づけます

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     好きな本だ。掃除ができないことには原因があり、問題に寄り添い、気づかせる。部屋の環境だけでなく、人生を良いものにしてくれる物語。
     汚部屋になるには理由があり、原因を解決していく物語。人間は完璧でなくても良いよと肯定してくれる気持ちになる。
     最後の一部屋だけ綺麗な主婦の話は一番印象に残った。悲しみを乗り越えたり、忘れることが正しいと思っていた。人によって、忘れずに永遠に共有することが救いになることを初めて知った。
     この話は掃除の視点から人に寄り添っている。自分も人に寄り添える視点を多く増やしたいと思った

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    2025年08月15日
  • あきらめません!

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    オーディブルにて。
    この著者の作品は初めて読んだのだがとても面白くて気に入った。
    どの程度フィクションなのかわからないが、地方の男尊女卑ここに極まれりといった不快感と、郁子さんが一歩一歩切り拓いていく爽快感が良い。すごく応援したくなる。夫は捨ててよし。

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    2025年08月14日
  • あきらめません!

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    Audibleにて。参院選後、市長選直前だったのもあって、いつもより気持ち入って聞けたし、爽快感もあって、面白かった。

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    2025年08月14日
  • マンダラチャート

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    タイムスリップものでこんなに単純明快なものを他に知らない。
    結末、大変良い。

    なんか結末までの紆余曲折はいろいろ思うところがあったけど、、、そうくるか!(⌒▽⌒)!

    「思慮深く聡明で努力家で、、、そして愚かで大胆な大人」なんて素敵な評価だろう!
    そう。この小説でタイムスリップを追体験した私も「愚かで大胆な大人」になりたい!!

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    2025年08月14日