垣谷美雨のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ派遣切り、同棲していた男性との別れ、住むところの喪失、貯金を切り崩す毎日…。
30代にして頼る親戚もなく、この先どうしようかと困り果てた主人公はある時、テレビで農業を1人で営む同い年の女性の特集を目にする。
一念発起してそこから奮闘していく女性の物語。
何度何度も辛い局面を迎え、心が折れそうになりながらも、些細なやり取りの中でまだ笑顔になれる自分がいる。もう少し頑張れる。
そんな主人公の一生懸命な姿に、胸が熱くなりました。
出会った人たちも、一生懸命な主人公のためにとつながっていき、ものごとが良い方へと動き出していく。
あきらめずに頑張ってみることの大切さや、困った時は周りの人に頼る -
Posted by ブクログ
高齢者の車の運転事故は痛ましい。認知症はじめ重い病気の方は、もちろん運転はするべきではないが、年齢とともに判断力や反射神経もにぶくなる。しかし車の運転をしないと生活できない過疎の街もある。
主人公は一般企業に勤める50代サラリーマン。田舎に住んでる両親のところに行き、78歳の父親の危険な運転を目の当たりにして、免許返納を勧める。しかし路線バスもあまりない地域では生活のために車は必需品であり、そう簡単に車は手放せない。
悩んだ挙句に主人公は脱サラし、田舎に戻り両親の日々の買い物もまかなう移動スーパーをはじめる。高齢ドライバーの問題に加え、過疎の町の問題なども小説には盛り込まれ、非常にためにな -
Posted by ブクログ
日本政府にて『七十歳死亡法案』が可決された。これにより皇族を除き、日本国籍の者は70歳の誕生日から30日以内に死ななければならない。
政府は安楽死の方法を数種類用意する。なお施行は二年後の4月1日である。
こんなセンセーショナルな書き出しから始まる小説だ。主人公は55歳の主婦で、義母(84)の介護で疲れ切っている。つまり2年後にはこの介護地獄から解放されるのだ。思わず微笑んでしまう自分…
この法律の対象から外れるためには、『年金は要りません』『医療費は全額自分で払う』『ボランティアをする』と書面を役所に提出するらしい。寝たきりでない、資産がたくさんある人は助かるなんて…しかしよく考えるもの -
Posted by ブクログ
70歳かあー ちと早いなあー
昔でいうところの
姨捨山
この小説が10年前に書かれているけれど
今、まさにもっと大変なことになっている
総理の大胆な改革が人々に
何をもたらしたかそんなお話し
実際
介護に関わる仕事がどんどん増えるのに
賃金は安いまま
その仕事を理解している人はどれほどか
一方預ける側もあまりにも高い施設の入居料に
かなり躊躇
家族の中でもどうしても女性に負担がいってしまったり
夫、あるいは息子が見ていたりしても
まわりに援助を求めずに
たちいかなくなり、犯罪にまで発展
そんなことが時折ニュースになる
これくらい強烈な改革しないと人々は考えないかもと思うとせつなくもなる
切 -
Posted by ブクログ
めちゃめちゃおもしろかった!
最高!!
47歳の知子、薫、晴美の3人が高校時代にタイムスリップして人生をやり直すことになる物語。
どんな人生を選んでも結局悩みも苦労もあるけれども、自分の工夫次第でいくらでもいい方にも変えていけること、はたまた自分の努力ではどうにもならないことがあるよなぁって妙に納得。
3人が今の精神年齢で高校生に戻って気づくこともたくさんあって、その時代背景や親の苦労・男尊女卑が今よりも色濃く残っていたこと、私も高校生に戻ったら当時は気にもとめなかった気づきが多々あるんだろうな。おもしろそうだなーとも思った!
"高校生って親が思う程は子供ではないかもしれないけれど