垣谷美雨のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレオーディブルで。
面白かった!面白くて1日で聴き終えてしまった。
地方の空気感というのは肌で感じたことがなく想像するしかなかったが、まさかこんなに古いなんて!これは小説だからか、本当にこんな感じなのか。
郁子、地方移住を決めたのは早計かと思ったが、気持ちよいほどの行動力で聴きながら応援してしまっていた。
郁子の夫婦、由香の夫婦とも、なんでも話せる関係で羨ましいなあ。やはり夫婦は会話しないと。
村井のじいさんから、市長落選(?)の電話が来たというのはなんだったのか。
集会に集まった、余裕のある若夫婦の感じ、分かる。今の若い人は家事も協力しあっていて、頼もしいと思う。
ナレーションの色もあってか、こんなキツイ人いるの?と思うこともあるが、いるんだろうな。
垣谷美雨さんの小説は元気が出るので大好き。私もどちらかというと舐められるタイプ。はっきり、堂々と思ったことを言えるようになりたい。まだまだ、成長途中! -
Posted by ブクログ
東日本大震災の被害に遭った避難所の話。
日本の社会での「女性の居場所のなさ」が浮き彫りにされている。
解説にも書かれていたが、
『様々なものを失って、被災者は心も身体もケアを必要としているのだが、「人をケアすべき性」として扱われてきた女性被災者たちは、頑張れと言われるばかりで、自らのケアをしてくれる存在がいない。そんな中で女性被災者たちが静かに疲れ果てていく姿が見えてきた』とあった。
また、体育館などでも女性が正攻法に拒否すれば、女性たちは共同体の中での住むべき位置を失う。にもかかわらず「みんな大変なんだから」と女性同士が牽制し合って不満を抑えこみ、「我慢」することでかろうじて成り立っていく共同体の息苦しさを感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ派遣切り、同棲していた男性との別れ、住むところの喪失、貯金を切り崩す毎日…。
30代にして頼る親戚もなく、この先どうしようかと困り果てた主人公はある時、テレビで農業を1人で営む同い年の女性の特集を目にする。
一念発起してそこから奮闘していく女性の物語。
何度何度も辛い局面を迎え、心が折れそうになりながらも、些細なやり取りの中でまだ笑顔になれる自分がいる。もう少し頑張れる。
そんな主人公の一生懸命な姿に、胸が熱くなりました。
出会った人たちも、一生懸命な主人公のためにとつながっていき、ものごとが良い方へと動き出していく。
あきらめずに頑張ってみることの大切さや、困った時は周りの人に頼ることの大切さを感じました。
私も幸せに向かって1日1日を大切に、そして一生懸命に生きていきたい!!と思える作品でした。
今日もステキな本との出会いに感謝致します。
同じ作者の別の作品にも触れてみたいと思いました。
ありがとうございました。 -
Posted by ブクログ
高齢者の車の運転事故は痛ましい。認知症はじめ重い病気の方は、もちろん運転はするべきではないが、年齢とともに判断力や反射神経もにぶくなる。しかし車の運転をしないと生活できない過疎の街もある。
主人公は一般企業に勤める50代サラリーマン。田舎に住んでる両親のところに行き、78歳の父親の危険な運転を目の当たりにして、免許返納を勧める。しかし路線バスもあまりない地域では生活のために車は必需品であり、そう簡単に車は手放せない。
悩んだ挙句に主人公は脱サラし、田舎に戻り両親の日々の買い物もまかなう移動スーパーをはじめる。高齢ドライバーの問題に加え、過疎の町の問題なども小説には盛り込まれ、非常にためになった。
僕自身、父親はすでに死去しているので同じような問題は現実にはないが、老親がおられる方で、ましてやハンドルを握ってる場合は切実な悩みだろうな。
小説の中にも車を運転できる、免許を持っているというのは、激動の昭和を生きてきた方々にとっては勲章であり、プライドだという一説がある。そんな方を老人扱いし、免許を返納したら?なんて説得するのは簡単にはいかないだろうと思う。
いずれにしても、悲しい交通事故が起こってからでは遅いので、免許の更新では厳しく検査する必要があるだろうな。埼玉県ではこの5月から高齢者の免許更新に際しての講習や検査を特化して行うセンターが岩槻にできたらしい。
現在起こっている問題に関する内容で、めちゃくちゃタイムリー。老親の運転に悩まれている方にはおすすめの本です。