垣谷美雨のレビュー一覧
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ネタバレ面白かった〜。垣谷さんなので、妻が夫と不倫相手に対して徹底抗戦。そして最後は夫をバッサリ切り捨てる痛快なお話なのかと思ってました。でも妻とカノジョが対面する所までは予想通りだったけど、まさか2人の中身が入れ替わってしまうとは…。
真っ赤なロングドレスを着たおばあさんがおかしな呪文を唱えたら2人の中身が入れ替わってしまい大慌て。年齢もバックボーンも全く異なる2人が仕方なく入れ替わったまま生活するのはとっても大変。息子のPTAの役員会議で意見を求められた時の星見のヤンキー言葉が痛快で笑えました。菱子だったら絶対に言えないけど、星見にしたら最もな意見。
元々持ってる考え方を変えるのは簡単ではない -
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作品の感想というよりは、それを受けての「私のブログ」かも
不妊治療の渦中にいる私には気持ちが揺さぶられすぎるお話だった。
ずっと「男はいいよなぁ、(肉体的にも社会的にも)大きな負担なく子供が持てるもん」と思っていた。で、その気持ちに対して「でも、男は生まれた子供が確実に自分の子供という確証は普通はなく(DNA検査等しないかぎり)、そのなかで子育てしなくちゃならないから…」というところで、なんだか性格悪い感じだけど、自分のなかで折り合いをつけていた。
で、いざ不妊治療となったときに夫の名前が記された容器に入った精子を見て、上記の気持ちが打ち砕かれたというか。もちろん夫のことが嫌いになったと -
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夫の墓には入りません。タイトルを見た瞬間に購入確定。夫婦関係のこじれ、舅姑との関係などなんとなくの内容はすぐに察することができる。しかし、「一緒の墓に入らない!」なにがそこまで言わせるのか気になってしまった。
夏葉子の夫が急死したところから物語は始まる。急死した時、夫と関りのあった人たちが押し寄せてくる。夫の死を悲しんでくれているということで夏葉子も温かい気持ちになる。と同時にもともと夫とうまくいっていなかったため1人になった解放感も生まれる。通夜、四十九日が終われば新しい人生と思っていたがまさかのことがどんどん発覚していく。まったく気にしていなかったことまで夏葉子に負担がのっていく。
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ネタバレ「人生をやりなおせたら」
ほとんどの人が抱えている命題なのかもしれない。それをSFではなく教訓としてでもなく3人の女性、それぞれの二回ずつの人生を通してエンタメにしていただき、客観的に女の生き方を考え直すきっかけにしてもらった。
垣谷先生にまず御礼。(かなり初期の小説らしい。解説に語られていた石川達三の小説に当時、同じ憤りを抱いた同志として感銘)
ちょっとの間にも社会は歩み続けているので現代はこの小説の時より女性は生きづらくなってはいないはずだけど、それでもやはりうなずく場面は多いし、人生に岐路に立ったときの選択で大きく変わってしまうというのも理解できる。あ〜これだから女って…とも思うし、一 -
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ネタバレ東日本大震災の話。
椿原福子、山野渚、漆山遠乃。
3人の女性の視点で、被災の瞬間から避難所生活、その後までが細やかに描かれていく。
僕は楽しい本を選びがちだが、読書による擬似体験で「想像力」を養う、というのはとても大切なことだと感じた。
僕は阪神・淡路大震災で27歳のとき、1週間ほど小学校で避難所生活を送った。
そのときの避難所には、作者の垣谷さんが本作を書くきっかけになったという「仕切り」などなかった。
その当時の僕は、「仕切りはない方が・・・」と説かれればそんなもんなのかと思っただろうし、「プライバシーの確保に仕切りは必要」と訴えられたら、それはそうだろう、と思ったことだろう。