垣谷美雨のレビュー一覧
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東日本大地震での被災者の生活がとてもリアルに描かれており、こんな現状だったんだ、、これからどうなるの、?と先が気になり一気読み。
女性達が不憫すぎて応援しながら読んでいた。
絆だ、皆共同体だーと男女混合の環境にもかかわらず体育館の仕切りをつけない異様な空間が事実であることには信じられないとしか言いようがない。生き残った身内との問題が震災により浮き彫りになった。ラスト漆山遠野の亡き夫へのメッセージは涙が出そうになった。
物語としては3人が大きな決断をして前に踏み出せたことがすごく嬉しかった。
作者あとがきも良かった。本書は、重苦しい震災の話だが日本の女性は捨てたもんではないという希望とメッセージ -
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ネタバレ墓じまいという時代の変化の産物を通して人々の意識の変化や不満への気づきが流れていく。仏教の諸行無常にも準えてそれまで積み上げて来た価値観ゆえに受け入れ難い墓じまいや樹木葬といった新しい概念や近親者の死や謎のままとなってしまった内心などをを段階を経て咀嚼し受け入れ消化していく過程でもあった。作中に現れるような単純に無知や頑迷を責め立てるような場面も、古い価値観に共感を示した上で新しい価値観への理解や現実的な事例や落とし所を示していく場面も、変化には必要なのだろう。新しいものに拒否感があるのも古いものに愛着があるのも当然どが世界が変わりゆくのもまた当然、自らそれを受け入れる体勢を作り出していくと
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以前、「後悔病棟」を読んで、不思議な感動を覚えた。
「希望病棟」はまだ読んでいなく、先にこちらを読んだ。
不思議な聴診器で、心の内を覗くことができる。
今回は、女子刑務所が舞台。
金髪のキャラ濃い香織と看護師のマリ江の掛け合いが、
何とも楽しかった。
女子刑務所という、普通の人はほとんど知ることのないリアルを、とても細かく書かれている。
女性受刑者が少ないので、殺人から万引きまで、刑の重さや年齢に関係なく一緒の部屋で過ごす。
高齢で認知症などの介護が必要な者もいる。
海外では介護施設で過ごす国もある。
刑務官の過酷な仕事もとてもよく分かった。
なんといっても、村木厚子さんの解説文にさらに -
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人生をリセット
たった一度の人生
どう生きるかは自分次第で大きく変わる
日々の不満を他人のせいにしていないだろうか?
生まれた環境など自分の力ではどうにもならない事も、もちろんあるけれど…
少し視点を変えて、勇気を出して
自分で動かなきゃ、ね?
この本は、同じく垣谷美雨さんの「マンダラチャート」のコメント欄で、〝タイム屋文庫さてさて店〟の店主様より教えて頂きました*ᴗ ᴗ)⁾⁾
そして私はこっちの方が好き
今の自分にめっちゃハマりました
最初に〝たった一度の人生〟って書いたけど、このお話は47歳の女性三人が高校時代にタイムスリップし、そこから17年間にも及ぶ二度目の人生を歩 -
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ネタバレ旅行会社で働く優子は、後輩である水野と出張先での一夜限りのアバンチュールで妊娠するところから物語は始まる。本来子供を授かる事は、めでたいことだが、未婚で出産することで様々な敵に遭遇する。
最初は、父親である水野。土下座してでも堕ろしてもらうといい、優子の妊娠を疑い始める。10以上違う2人の年齢差もあり、人生終わる的な言い方の水野は最悪。
次は、部長。優子も化石というほどの、ハラスメント上司で、迷惑かけるから辞めろといってくる。
続いては、水野の恋人紗絵。紗絵も優子のお腹の子が、水野の子ではないかと執拗に追求してくる。
さらには、会社の同僚も未婚であるから、全く妊娠に触れてこない。
また、実家で -
購入済み
うおおぅ… 確かにどれもこれも絶縁したくなるような家庭背景だった…けどどのお話も最後はスカッとした気持ちになれた。三つのお話ともに女性に向けられた性的被害をテーマにしている。考えさせられるところがあった。
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相変わらずこの著者の小説は面白いです。
本作は、2つの家系が「お墓」「姓」「後継ぎ」という問題に直面していく物語です。主人公は五月。物語は彼女を中心に、登場人物それぞれの視点で描かれます。弱い立場の女性が奮闘する姿は痛快ですが、偉そうだった男性たちが少しずつ認識を改め、成長していく様子も見どころです。
「墓を守らなければならない」「姓を継がなければならない」——そうした使命感には、一家を背負う誇りが感じられます。しかし現代の家族の形には、もはやなじまなくなっているのも事実です。こだわりや思い込みを手放し、自分たちのライフスタイルに合った形を見つけられればよいのですが、檀家制度や本家・分家と -
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「部屋の乱れは心の乱れ」ーこの言葉を思い出した。
私自身も、メンタルが落ち込んでいる時は部屋が乱れがち。そんなとき、一気に片付けると、心がスッと軽くなって、明るい気分になる。部屋と心は連動しているな、といつも実感する。
この本では、社内不倫に疲れた30代女性、妻に先立たれた老男、田舎の資産家女性、息子を事故で亡くした主婦...と様々な事情におかれた登場人物のもとに、片付け屋の十萬里さんが現れる。
「部屋を片付けられない人間は、心に問題がある」と考えている十萬里さんは、登場人物の部屋だけでなく、心まで片付けていく。
十萬里さんの良いところは、お客に言うべきとをきっちり言うところ。お客様だから -
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年末に片付けも思うように進まない上に、日常にある焦燥感を抱えている時に、ふと思いつき手に取りました。
初読みの作家さん
連作短編集
片付け屋の十萬里さんが、部屋が散らかる原因を突き止めて、部屋だけでなく、その人の生き方も抱えている問題も解決していく。
十萬里さんの指摘が私自身が抱えていたモヤモヤしたものを吹き飛ばしてくれて、読んだ後、清々しくなりました。
ケース1の片付けが興味深かった
目を閉じて思い浮かんだ部屋が自分が望む部屋。
明日人生最後のゴミ捨ての日だったら?
人生最後のゴミ捨ての日だったら、私はどれだけ捨てるだろう
私も十萬里さんに片付けを指南してほしい。チェックシートが面