あらすじ
切るべきなのは病巣でなく人間関係!
神田川病院の桐ヶ谷キワミ医師は三回の離婚で人生を考え直し、趣味を謳歌しながらアルバイトとして働いている。
ある日、外来を訪れた七十代の患者・熊野佐奈枝は、女性医師が担当でないと嫌だと言う。「いい歳をして自意識過剰だ」と鼻で笑う部長に“時代遅れ”だと反論するキワミ。部長から譲り受けた聴診器を使うと、佐奈枝の体調不良の意外な原因が明らかに・・・・・・!?
裕福なネイルサロン経営者、夫の両親が建てた家で家事のサポートも受けて暮らす会社員。人から羨まれるような人生を送る女性たちの“見えざる不調”の理由とは。大反響「病棟」シリーズ第四弾。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「病棟シリーズ」、今回も超面白かった!!
第一章「女三界に家なし」
71歳の女性のセクハラまがいの恐怖は
病名・・・重度の男性アレルギー
納戸の中で寝起きしなければならないなんて、
読んでいて他人事ではなかった。
救われたのは、夫がやさしかったこと。
そして、病原がなくなったこと?
第二章「寄生虫」
37歳のネイルサロン経営者のめまいは、
病名・・・寄生虫
家族、兄弟とのかかわりに知らず知らずに洗脳されていた。
結局は、自分を守ることができるのは、自分。
キワミ先生の「孤独死、上等じゃない?」いいね♪
でも、納得がいかない家族に嫌がらせされそう。
第三章 「思いやり家族」
29歳共働き会社員の肩こり。
病名・・・「慈悲的差別被害者病」
バウンダリー=自他境界線
初めて知った。
バウンダリーを侵害して支配しようとする夫や義父母という他者と断ち切って、自分の人生と尊厳を取り戻そうとした。
ラストはスカッとした。
でも、どこまでも追いかけて来そうな恐怖が残った。
「希望病棟」、多分読んでないので、早く読みたい。
Posted by ブクログ
シリーズ作というのは知っていましたが、この本を貸してくださった方から最新刊である「絶縁病棟」から読んでも面白いと聞き、読み始めました。
確かに過去作を読んでいなくても話が続いているわけでは無いので、続き物といった感じもすることなく読みやすく感じました。
聴診器を使用して今の悩みや問題にフォーカスして処方箋を出していくと言った流れも面白いなと思いました。
Posted by ブクログ
優しい人を病んでしまう理由〜
垣谷美雨『絶縁病棟』を読んで
『絶縁病棟』を読んで、病の多くは心のストレスと深く結びついているのではないかと改めて感じた。
この物語で印象的だったのは、主人公たちを苦しめる人物が、決してわかりやすい悪人ではないことだ。むしろ周囲から見れば「いい人」であり、その言動も善意や思いやりから発せられている場合が多い。
だからこそ厄介なのだと思う。
相手に悪意がないため、自分自身も「嫌だ」「苦しい」と感じる気持ちを認めにくい。そして、なぜ自分が疲れたり病んだりしてしまったのか、その原因さえ見失ってしまう。
私たちはつい、人に合わせたり、期待に応えたりすることを優先してしまう。しかし、本当に大切なのは、自分の本心に気づくことなのかもしれない。
何を望み、何を望まないのか。
誰かに決めてもらうのではなく、自分の人生に自分で責任を持つこと。
自分を大切にすることは、わがままになることではない。自分の心の声に耳を傾け、自分自身を尊重することなのだと思う。
『絶縁病棟』は、人との距離感や自分らしく生きることについて考えさせられる一冊だった。そして、健やかに生きるとは、自分の人生の主導権を他人に渡さず、自分で握り続けることなのだと教えてくれた。
Posted by ブクログ
病棟シリーズの中で1番、面白く読めた。
確かに体調が悪いのに、自覚症状もあるのに、検査をすると異常のない患者たち。心の声を聴ける聴診器で聴いてみると…。
他人や家族を優先し、自分に優しくできないことは想像以上に体調を蝕む。バツ3のサバサバ系女医が、患者を救おうと親身になって考えてくれる。私もこの聴診器使って診てもらって、先生のアドバイスが欲しいかも!
Posted by ブクログ
人間関係の恐ろしさが、上手く組み込まれた展開に、これまでより引き込まれた。こんな聴診器があれば、人手に渡ることは無さそうだが、所持するキャラが変わるところが、上手く作用している。
Posted by ブクログ
読んでいて不快になったり本気で心配になったりするほど、大変な人生を送っている人がいるんだなぁと思った。現実にも、いてほしくはないけれど、そんな人はいるんだろうな。これらの主人公がもらっていた処方箋のように、人生を変えるきっかけをつかんでほしいなと思う。
うおおぅ… 確かにどれもこれも絶縁したくなるような家庭背景だった…けどどのお話も最後はスカッとした気持ちになれた。三つのお話ともに女性に向けられた性的被害をテーマにしている。考えさせられるところがあった。
Posted by ブクログ
垣谷さんの病棟シリーズはいずれも面白いと思うのですか、本作もなかなか面白かったと思います。
特に最後の話のオチは、読んでいて思わず『ええぞ、ええぞ、やったれやったれ』って声援を送りそうになりました。
Posted by ブクログ
病棟シリーズ、第4弾。
毎回主人公は異なりますが、不思議な聴診器が登場するテーマは同じですね。
今回は、一見幸福そうな女性たちの見えざる不調の理由とは?
・女三界に家なし
・寄生虫
・思いやり家族
神田川病院の桐ヶ谷キワミは、3回の離婚を経験し、趣味を謳歌しながら、アルバイトを続けている。
果たして、聴診器が覗く彼女たちの真実とは?
Posted by ブクログ
このシリーズは女性の心の奥にある、中々言い出せない悩みに切り込んだ内容に迫るお話。今回も不思議な聴診器による診察で治療をしていくのだけど、垣谷先生の文章の力はホント凄い♪あっという間に引き込まれてしまいます。
Posted by ブクログ
感想
身近に起こりそうな問題で、面白くてついつい読んじゃうな。
最後の話は怖かった。
あらすじ
熊野佐奈枝は71歳。優しかった夫に先立たれ、最近は身体の不調が続くが病院での診断結果はどれも健康そのもの。とある病院でキワミという女医にかかる。キワミは、男性医師から渡された聴診器を使ってみると佐奈枝の半生が見える。
佐奈枝は向かいの主人の大塚からセクハラを受けて精神的に参っていた。それを理解して対策を佐奈枝に渡し、問題は無事に解決する。
2話目は家族から寄生される真澄の話。自分は家族のいうことを聞いて頑張り、ネイルサロンを経営するまでになったが兄弟や母親が寄生するようになり、ストレスが溜まっていた。
3話目は、家を買ってもらい家事もする必要がない静歌の肩こりが治らない。下された診断は慈悲的差別症。いつまでも自分を一人前と扱ってくれない周囲にストレスを感じるものだ。そのうち義父母がやってあげていたこと、自分の実家を下に見ていたこと、夫が女子中学生相手に過去に事件を起こしていたことが分かり、親の助けを得て逃げ出す。
Posted by ブクログ
当てられた人の現況や過去がわかる聴診器を使って、診断し処方箋を出すキワミ医師。
女性の患者3人のそれぞれの境遇による体調不良を暴いていきます。
男性不審になってしまった70代の女性や、家族にたかられてしまう女性、旦那の家族に過保護に干渉されてしまう女性など。。
たかられてしまう女性の様子は本当に気の毒でしたが、最後ハッピーに解決できそうで良かったです。
続編があるといいなぁ、と期待してます。
Posted by ブクログ
なんでも意見をはっきり言う女と、思ってることすら口にできない女の対比。其々に生きにくさと幸福の種類があり、パーソナリティというものはなんとも複雑で、ヒトに正解不正解はないんだよなぁと改めて気付きます。
お医者さんも患者さんもみんな人間くさくていいですね。
非科学的な設定も全然気にならないです。
書評がすごく良くて、キレーに纏めてくれてます。
〈地獄とは他人のことだ〉
【地獄のような他人との悪縁を断ち切るには多大なエネルギーが必要になる。その悪縁が表向きは良縁に見える場合はなおさらだ。
絶縁しようとしている自分には良くないレッテルを貼られてしまう。けれど世間の目を恐れてはいられない。危険を察知したら、三十六計逃げるに如かず、ということを教えてくれる。
小説はハウツー本ではないが、作家の創造力の結晶だ。絶縁病棟の中にはさまざまな人間の思考と行動のパターンがつまっている。エンターテイメントとしてたのしみながら、災害みたいな人間関係に備える洞察力と気力を養いたい。】
Posted by ブクログ
【audible視聴】
それは絶縁した方がいいと思う人間関係だけど、続きが気になってしまってしょうがなかった。
気持ちと体は繋がってて、気持ちが辛い時は身体のどこかしらがやっぱり悪くなるのかな。
そして、魔法のような聴診器の存在。
心の病にこの聴診器を使えば、救える人も増えるだろうなぁと思った1冊。
Posted by ブクログ
まさに病は気から。
気持ちも結局は人間関係から通じるものがほとんど。人間関係が安定すれば、心も安定することを痛感。
自然と縁が切れてしまうことはあっても、自ら縁を切ることほど難しいことはない。特に身近な人であればあるほど。
この本を読んでいると、自分にとっての悪縁は切った方が良いということを痛感させられる。
当事者だとなかなか気づくことが難しいが、客観的に見ると「今すぐ縁を切った方がいい!」ってすぐにわかるのに。
やはり自分の心が苦しくなる関係性は、どこかがおかしいのだと思う。縁を切るまでいかなくても、相手との何かを変えなければならないのだと思う。距離感なのか、本音を出し合えてないのか…
できれば縁は切れない方がいいけど、切らないといけない時もあるのだろう。
その時はしっかり決断できる人でありたい。
Posted by ブクログ
病棟シリーズの第4弾。
今回は「絶縁」でした。
人間関係や関わりを断ち切る事って難しいですね。
人間の裏の顔って怖いなぁっと思いました。
今回も心の声が聞こえ不思議な聴診器が大活躍でした。
このシリーズ好きなので、次回作も期待します!
Posted by ブクログ
病棟シリーズ第4弾。
第3弾を飛ばして読んでしまったものの、
一話完結型なので問題なし。
『後悔病棟』『希望病棟』『懲役病棟』と、
それぞれのタイトルに意味がある本シリーズ。
今回は『絶縁』というだけあって、
登場する身内やご近所さんが、
まあ、とんでもない人たちばかり(笑)
どの話も胸糞の悪い展開が続き、
読んでいて何ともやりきれない気持ちになった。
最終的には一応の決着を見るものの、
決して爽快な解決ではなく胸糞悪いったらない。
問題が片づいたからといって、
傷ついた気持ちまできれいに片づくわけではない
後味の悪さも含めて、妙に現実味を感じる一冊でした。
懲役病棟も楽しみです。
Posted by ブクログ
第一章 女三界に家なし
熊野佐奈枝
七十一歳。
美鈴
佐奈枝の娘。
秋吉麻以子
二十九歳。看護師。
部長
ヘビースモーカー。先月定年退職を迎えたが働き続けている。
桐ヶ谷キワミ
内科医。五十五歳。前の病院を五十五歳で早期退職し、神田川病院でアルバイトの医師をしている。
大塚信彦
佐奈枝の向かいの家。
潤子
信彦の妻。
亮
信彦の息子。IT企業に勤める。
晴夏
信彦の娘。ニューヨークの音楽院に留学してピアニストになった。
穂高
佐奈枝の息子。晴夏と同級生。
熊野慎一郎
佐奈枝の夫。心筋梗塞でジョギング中に亡くなった。七十歳。
大崎千登勢
佐奈枝の短大時代の友人。
陽ちゃん
美鈴の夫。
智樹
美鈴の息子。
岩清水展
三十代。都心の一等地にある有名総合病院の御曹司。
第二章 寄生虫
山口真澄
三十七歳。ネイルサロンを経営。小学生の頃に父親を病気で亡くした。
高田芽衣
真澄の部下。部長。有名大学の法学部を出ている。二十九歳のシングルマザー。
桐ヶ谷キワミ
秋吉麻以子
真澄の母
市場で働いていた。
真澄の兄
高校を卒業して家を出た。
真澄の姉
高校を卒業して家を出た。十九歳で結婚して二十歳で離婚。赤ん坊を連れて実家を戻る。
真澄の年上の元恋人
実家が資産家で、父親が市議会議員。
陽子
高級住宅街に住む七十代の主婦。真澄のデザインを気に入っている。
麻乃
真澄の姉の娘。
花凜
芽衣の娘。
亮介
真澄の元カレ。一級建築士の資格を持ち、設計事務所に勤める真面目だ優しい男。
第三章 思いやり家族
桐ヶ谷キワミ
バツサン。
江藤静歌
二十九歳。貿易会社で翻訳の仕事をしている。
松坂マリ江
看護師。
秋吉
休暇を取って台湾旅行に出かけた。
数馬
静歌の義父
静歌の義母
達樹
静歌の夫。
未希子
静歌の義妹。八歳年上。小学校教師。
未希子の夫
浅井。建築資材を製造する会社に勤めている。
翔太
未希子の息子。小学三年生。
静歌の叔母
父の妹。
部長
知絵子
キワミの高校時代の友人。
静歌の母
静歌の父
綾美
静歌の同期。
トミタ
静歌の同期。
オーオカ
静歌の同期。
Posted by ブクログ
シリーズ四弾。今回も患者の心が聞こえる聴診器から、三人の女性の心の問題に寄り添いっていく。
特に二話目の寄生虫の話はイライラしながら読んだ。こんな家族なら縁を切って自分の幸せだけを考えて!とか思った。
この作家さんの読後感はスカッとするので、胸くそ悪い話もスッキリ終わるのが良い。
Posted by ブクログ
病棟シリーズ第4弾。絶縁と銘打っているだけあって、人生から抹殺したい人のオンパレード。読んでいて辛くなってくるほどなのに、ページを捲る手がとめられない。夢中になっているうちに読み終えてしまった。
ラストはなかなかのモンスター。キワミ先生は完全に脇に追いやられ、すごい死闘だった。絶縁するって本当に大変。自分の人生を生き直すことは時として必要なんだと痛感した。
Posted by ブクログ
2026/08/25火曜
絶縁病棟
垣谷美雨さん
心の声が聴こえる不思議な
聴診器
病棟シリーズ第四弾
今回もおもしろかった!
今回の医師も、一癖ある医師
不調の原因が、レントゲンでも
わからない。
そんなときに、不思議な補聴器。
心の声を聴いて、
不調を治す。
みんな、それぞれ、
色々なことを抱えているんだなぁー
皆、うまく絶縁できますように
Posted by ブクログ
自分を高みに置くのではなく、相手を信じて任せることも時には必要。チャレンジして成長する機会を奪わないように。適度な挑戦を与えましょう。新たなスキルを習得する機会を提供することで、相手は能力を高められ、より成果を上げることができる。まだ自分も成長できると思えることで、自分の力を信じることかでき、自己効力感が高まる。優しくたることは大切ですが、相手がどうしていきたいと思っているかを考慮に入れるべき。
Posted by ブクログ
悪縁は怖い。
特に最後の、「思いやり家族」の夫と姑舅のおぞましさはゾッとして鳥肌がたつほどだ。
血縁関係が合っても無くても、
縁を綺麗に断ち切るということはとても難しいし、多大なエネルギーが必要。
人間関係は、お互いに相手を大切に思い尊重しないと続けることは出来ない。
この不思議な聴診器の病棟シリーズはもう4作目とのこと。
今回も楽しめました。^^
Posted by ブクログ
垣谷美雨先生は人間関係でどんどん追い込まれる人物を描くのが得意、なので読んでいて胸が苦しくなるw
隣人との絶縁、家族との絶縁、夫親子との絶縁、作風・ジャンルの違いだから笑って読めるが、普通なら殺人の動機レベルのエピソードです
Posted by ブクログ
シリーズ4作目。聴診器は変わらないがシリーズ毎に役割が変わる楽しさがある。
今回もなかなか面白かったが、少し強引かなぁと思うストーリーが気になった。
Posted by ブクログ
切るべきなのは病巣ではなく、人間関係だった。
三度の離婚を経てアルバイト医師として働く桐ヶ谷キワミが、心の声が聴こえる不思議な聴診器を使い、体調不良を訴える女性たちの"見えざる不調"の原因に迫る。その根本にあったのは、親族や身近な人との人間関係だった――。大反響「病棟」シリーズ第4弾です。
「絶縁病棟」というタイトルの通り、親族や身近な人たちと絶縁することでその病が治るという、非常にリアリティのある設定です。現実的な問題から抜け出せない人が多いという現状も、うまく物語に乗せて描かれています。人間関係の中でも、ひときわ人生を大きく左右する親子関係というのは本当に難しいものです。実の親でも義理の親でも、やはりそれぞれは別々の他人であり、すべてがうまくいくとは限らないのだなと改めて感じました。実際に親子関係で悩んでいる方は、この本を読んでスッキリする部分もあるかもしれませんが、「そんなに簡単にはいかない」と感じてしまう方もいるかと思います。私はエンターテインメント作品として楽しませていただきましたが、深刻な悩みの中にいる方は、自分と重ねてしまうところがあり、シンプルには楽しめないのかもしれません。