あらすじ
切るべきなのは病巣でなく人間関係!
神田川病院の桐ヶ谷キワミ医師は三回の離婚で人生を考え直し、趣味を謳歌しながらアルバイトとして働いている。
ある日、外来を訪れた七十代の患者・熊野佐奈枝は、女性医師が担当でないと嫌だと言う。「いい歳をして自意識過剰だ」と鼻で笑う部長に“時代遅れ”だと反論するキワミ。部長から譲り受けた聴診器を使うと、佐奈枝の体調不良の意外な原因が明らかに・・・・・・!?
裕福なネイルサロン経営者、夫の両親が建てた家で家事のサポートも受けて暮らす会社員。人から羨まれるような人生を送る女性たちの“見えざる不調”の理由とは。大反響「病棟」シリーズ第四弾。
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Posted by ブクログ
夫が亡くなったあと、胃痛が続く七十代の女性は、隣家の元サラリーマン男性からのセクハラなどが原因の「重度の男性アレルギー」。ネイルサロン経営者の女性の目眩の原因は、遠慮なくたかってくる家族という名の「寄生虫」。夫の両親が建ててくれた家に住み、家事もお姑さんがしてくれる恵まれた環境にありながら、頑固な肩凝りに悩まされている女性の病名は、夫にもその両親にも一人の人間として尊重されない「慈悲的差別被害者病」。3回目の離婚をして、看護師に「キワミ先生も孤独死まっしぐらですよね?友だちもいないんだし」と言われいじけたりしているキワミ先生が、胸に当てると患者の心が見える不思議な聴診器で患者を救う。辛そうな女性たちが救われてホッとした。どうにもならないときは絶縁も必要なんだな。
Posted by ブクログ
病棟シリーズ第4弾
今回もスカッとした。
第1章「女三界に家なし」
熊野佐奈枝 71歳が主人公。
症状は胃痛と吐き気、そして目眩。
所見では悪いところはないとのこと。
医師・桐ヶ谷キワミは
渡された聴診器で診察をすると
驚いたことに患者の心の内が見える。
第二章 「寄生虫」
山口真澄 37歳
倦怠感と目眩に悩まされる。
ネイルサロンを3店舗経営する社長。
第三章 「思いやり家族」
江頭静歌 29歳
肩こりがひどく受診。
人も羨む生活をするが。
いくつになっても悩みは尽きない。
他人が羨む生活でさえ本人は体調不良をおこすこともある。
看護師・秋吉麻衣子 29歳
子供の頃から母親に洗脳されていたと言う。
彼女が第二章の患者、真澄にかけた言葉。
P173
〈私がいちばん大切なのはお母さんじゃなくて私だよ〉
患者全員に届くおまじないではないかな。
読者の私にも。
「自分を大切に」
少し怖いキワミ先生からも言われた気がする。
Posted by ブクログ
シリーズ初読みだけど問題なく面白かった。
2話目の家族の話にイライラした。昔は支え合っていたのに、事業で成功した途端に搾取するだけの寄生虫のような存在になってしまった家族。特に姉には嫌悪感しかなかった。他人だったらとっとと離れればいいけど、家族だと情もあるしホントに厄介。でも自分でキッパリ決別するしか解決はしないんだよね。
キワミ先生の強めのキャラも相まって読後感は良かった。