垣谷美雨のレビュー一覧
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亡くなった姑の団地の一室を片すことになった
嫁の望登子のお話。
読んでいて1番強く思ったことは
必要じゃないものは今すぐ捨てなければ!
と本書を読んで、
急いで片付けをしたくなりました。笑
人はいつどうなるかわからないのと
自分が動けなくなったりした時に
整理整頓がされていない部屋を
自分以外の人に見られることがとても嫌だなと
感じました…笑
人は亡くなった時にどんな人と
どういう関わり方をしてきたのかが
明らかになるなと改めて思いました。
本書の姑に対して
嫌な部分しか前半はみえて来なかったけど、
読み進めていくうちに姑の人生を
覗き見る事が出来てとても面白かったです! -
Posted by ブクログ
老後の資金に引き続き、始まりの悲壮感が辛いのだが、だんだん好転していく様子が気持ちよく、安心して読み進められる。
農業、就農をベースにしつつも、そこにあるのは男女不平等な社会制度、気遣いの女性と仕事ができる男、実際にそこで妥協として結婚にたどり着く人も多いという現実。主人公のように仕事一筋になる道を選ぶ人は現実にはもっとギスギスしていて、結局フィクションはこの小説のように「自分を磨いていれば結果的に素敵な出会いの芽生えもあった」(その後は知らんが)という希望を描いているものの、現実は、独自路線を進みすぎて怖い印象の人が多い(苦笑)。実際、誰にしろ、生き延びるには強くなければならない→強いと言 -
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ネタバレアイドル的存在の天ヶ瀬くんがいい。高校生の時も、大人になっても。
人生をやり直せるチャンスをもらった63才の雅美が、どういう人生をやり直せるのか、マンダラチャート通りに書いたことを達成できるのか。
今1度目に比べて、どのように成功するのか…と期待して読ませられるが、2度目の人生でも大苦戦。むしろ、1回目以上に、男女差別の厳しさを味わって苦戦する。
結局もがいて終了の昭和時代を経て、令和に帰ってくる。
昭和は、自律してきちんと働きたい、コネなし地方出身の女性に世間は厳しい。誰しも、当時の常識に違和感や生きづらさを覚える人は多かったと思うが、抗うことは厳しい。自分を振り返っても無意識のうちにレー -
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浮気や暴力など目立ったことは無いけれど
一緒にいることが苦痛で離婚したい 澄子のお話。
とても現実味のあるお話で、
ページをめくる手が止まりませんでした!
そもそも結婚は離婚しようと思って
結婚する訳でもなく、
何年、何十年と色々ある中で不満や苦痛に
思うことの積み重ねなんだろうなと
改めて本書を読んで思った。
『自分だけを大切にする人間は、最初から家庭を持つ資格なんてなかったんやないの?』
この澄子の言葉がとても重く感じた。
結婚はお互いの思いやりや尊重なしでは
成り立たないと思っていて、
それはどんな年月が経とうと変わってはいけない。
このお話を読んで、とても勉強になった。 -
Posted by ブクログ
・日本人みんなに読んでもらいたいと思った
・小説のいいところで、現実問題のこうなったらいいのにな、がリアリティを持って描かれていた
・垣谷さんの小説の、いろんな散らばった問題がひとつひとつ解決に向かっていく(主人公がきちんと立ち向かって乗り越えていく)感じが、取り上げる問題がリアルなだけにカタルシスをくれるというか、救われる。ざっくりした言い方をすると、「スカッとする」
・いわゆる老害といわれるおじさんおじいさんたちのいやーな感じ(横柄、エロ、下品、がめつい、腰巾着、…)とか、リアル。でもそうでない人、新しい考えの男性たちの感じも、こんな感じの人いるなーって思える -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み進めていくうちに、他人事ではなく自分も心配になってしまうぐらいのめり込んで、あっという間に読み終えた。自分の親は老後の資金あるのかな、墓や葬式の準備してて欲しいなと思ってしまうぐらい(笑)
人によって何にお金をかけたいかは違う。冠婚葬祭も、台湾バナナも、スポーツジムの会費も。ただ冠婚葬祭は自分だけの問題ではないから、やっぱり家族になる人はお金の価値観が似ている人がいいと改めて思った。
夫婦共に失業した篤子と夫、いまいちしっかりしないさやか、パン屋の経営が心配だったサツキ、不倫された美乃留、親子関係を拗らせてる志々子、最終的にみんな前を向いて新しい道を切り開いているところがよかった。唯 -
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audible 。痛快な物語。女たちが保守的かつ封建的な男社会をひっくり返す。舞台は都会から離れた地方都市。
市長やボス議員の支配する醜悪な市政に抗うのは退職後に移り住んできた60代の女性。葛藤する彼女をとりまく年齢も立場も違う多様な人たち。
補選で市議となり、様々な嫌がらせに悩みながら市長にまでなる。しかしボスたちの嫌がらせは続く。
彼女を支える人たちはクォーター制を提起し、粘り強く味方を広げ、実現する。選挙の結果、4分の1の議席を勝ち取る。やったぜ。
応援しっぱなしだった。男の私はこの闘いに多くの男が参画したことを心から喜ぶ。老害などと言うな。進歩なき者は若い人にも多い。
「あきらめな