垣谷美雨のレビュー一覧

  • あきらめません!

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    今時こんな男尊女卑な人たちがいるんだろうかと驚いたが、もしかしたら過疎化が進んでしまってる地方なら…と思い読み進めた。
    読み進めると先が気になりなかなか途中でやめられない。
    現実ではなかなか難しい改革が進んでいくのが、読んでいてスカッとした。
    国会中に居眠りをしている現職議員、派閥争いをしてる現職議員、その他いろいろとグレーな事をしてる議員さんたちにぜひとも響いてくれるといいなと思う内容だった。

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    2025年08月08日
  • もう別れてもいいですか

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    浮気や暴力など目立ったことは無いけれど
    一緒にいることが苦痛で離婚したい 澄子のお話。

    とても現実味のあるお話で、
    ページをめくる手が止まりませんでした!
    そもそも結婚は離婚しようと思って
    結婚する訳でもなく、
    何年、何十年と色々ある中で不満や苦痛に
    思うことの積み重ねなんだろうなと
    改めて本書を読んで思った。

    『自分だけを大切にする人間は、最初から家庭を持つ資格なんてなかったんやないの?』

    この澄子の言葉がとても重く感じた。

    結婚はお互いの思いやりや尊重なしでは
    成り立たないと思っていて、
    それはどんな年月が経とうと変わってはいけない。
    このお話を読んで、とても勉強になった。

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    2025年08月04日
  • あきらめません!

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    ・日本人みんなに読んでもらいたいと思った
    ・小説のいいところで、現実問題のこうなったらいいのにな、がリアリティを持って描かれていた
    ・垣谷さんの小説の、いろんな散らばった問題がひとつひとつ解決に向かっていく(主人公がきちんと立ち向かって乗り越えていく)感じが、取り上げる問題がリアルなだけにカタルシスをくれるというか、救われる。ざっくりした言い方をすると、「スカッとする」
    ・いわゆる老害といわれるおじさんおじいさんたちのいやーな感じ(横柄、エロ、下品、がめつい、腰巾着、…)とか、リアル。でもそうでない人、新しい考えの男性たちの感じも、こんな感じの人いるなーって思える

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    2025年08月02日
  • 老後の資金がありません

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    ネタバレ

     読み進めていくうちに、他人事ではなく自分も心配になってしまうぐらいのめり込んで、あっという間に読み終えた。自分の親は老後の資金あるのかな、墓や葬式の準備してて欲しいなと思ってしまうぐらい(笑)
     人によって何にお金をかけたいかは違う。冠婚葬祭も、台湾バナナも、スポーツジムの会費も。ただ冠婚葬祭は自分だけの問題ではないから、やっぱり家族になる人はお金の価値観が似ている人がいいと改めて思った。
     夫婦共に失業した篤子と夫、いまいちしっかりしないさやか、パン屋の経営が心配だったサツキ、不倫された美乃留、親子関係を拗らせてる志々子、最終的にみんな前を向いて新しい道を切り開いているところがよかった。唯

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    2025年08月01日
  • あきらめません!

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    audible 。痛快な物語。女たちが保守的かつ封建的な男社会をひっくり返す。舞台は都会から離れた地方都市。
    市長やボス議員の支配する醜悪な市政に抗うのは退職後に移り住んできた60代の女性。葛藤する彼女をとりまく年齢も立場も違う多様な人たち。
    補選で市議となり、様々な嫌がらせに悩みながら市長にまでなる。しかしボスたちの嫌がらせは続く。
    彼女を支える人たちはクォーター制を提起し、粘り強く味方を広げ、実現する。選挙の結果、4分の1の議席を勝ち取る。やったぜ。

    応援しっぱなしだった。男の私はこの闘いに多くの男が参画したことを心から喜ぶ。老害などと言うな。進歩なき者は若い人にも多い。

    「あきらめな

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    2025年08月01日
  • 夫のカノジョ

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    自分自身が変われる、成長するキッカケをくれる1冊。現在の立場や、自分自身を取り巻く環境やその時々の状況が変わることで見えてくることがあると気付きを与えてもらいました。何事も一方向からだけででなく、多方向から見て考えて、新しい気付きを得れるようになりたいです。

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    2025年07月31日
  • 希望病棟

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    結末が想定できているけど楽しめる作品。政治的問題が身近な問題だからなのかな。風俗営業はどうなのだろう?!とは思ったが貴子みたいな意思を持った経営者の下だったら、抜け出したい!と思った人にとっては願ってないチャンスだと思う。奨学金や教育ローンは貧困ビジネスというのは的を得ている感じがするし。姑の心変わりは理想。給費制試験というのは初めて知りました。そう言えば、安倍元総理の「パート妻月収25万円」発言が、例え話としては飛躍しすぎていて理解できなかったなという事をこの本で思い出しました。

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    2025年07月17日
  • 農ガール、農ライフ

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    本当に身近にある話で読むのが止まらない。給料は上がらず物価が上がり支払う税金だけが増えていく昨今、久美子のように人生や結婚に焦りつつも次の手がなかなか見つからず四苦八苦している姿は現代人に通ずるものが沢山あると思う。そして耕作放棄地に対する貸す側と借りたい側の思惑。背水の陣の主人公が努力しつつ小さな繋がりから少しずつ開けていく過程が心に沁みました。

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    2025年07月17日
  • あなたの人生、片づけます

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    楽しかった。読んでいるうちに片付けたくなる本。指南書よりも効果的な気がする。部屋は自分の心を映す鏡、と言われるがそれがストーリーとしてぐっと心にくるので読みやすかった。最初は非難的だけど最後には自ら変化していくのでその過程がなんだかスッキリした。最後の章では大庭視点で描かれているので、それまでの章を大庭さんはこう思っていたのかな、と思い出せるのでより楽しめました。物が多い両親に是非とも読んでもらいたいのと、今まで非難していた自分を反省しました。

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    2025年07月17日
  • 『夫の墓には入りません』〈『嫁をやめる日』を改題〉

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    身につまされる作品。夫が亡くなってからいろいろと知る妻。夫の事で悩まされるのに、舅姑が兄妹ぐるみで嫁を囲い込もうとする姿に恐怖を感じた。夏葉子のお父さんの対応が大人で学ぶ事多かったな。「決して面と向かって相手を批判するな」は肝に銘じます。前半でいろいろと怒りを感じたが、最後には夫の思いや姑の苦労もわかり、共存していけるそうな関係性ができてよかった。それと千亜希と言う心強い友達の存在は大切。会話ってくだらない事だけど人を知る上では本当に大事だなと思った。

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    2025年07月17日
  • あきらめません!

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    素晴らしい爽快感のある物語だった
    社会を変えていくのはとても大変なこと。
    それでも少しずつ行動を起こしていくのが大事だと感じた。度胸も!

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    2025年07月15日
  • あきらめません!

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    夫の故郷の地方都市に移り住み、閉鎖的な地域社会や男尊女卑の壁に立ち向かいながら、市議選に挑戦して奮闘する物語です。年齢や環境に関係なく「諦めない」強さと勇気を持ち続けることの大切さが胸に響きました。
    主人公が世代を超えた仲間とつながり、社会の古い体質に挑む姿は、とてもリアルで共感できるものでした。政治の世界の現実的な苦労も描きつつ、それでも前向きに変化を求める姿勢が力強く、読後には自分も何か始めてみたくなるような希望を感じました。
    年齢や立場にとらわれず、新しい一歩を踏み出す勇気をくれる素敵な一冊です。

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    2025年07月14日
  • 墓じまいラプソディ

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    ためになったし面白かった
    ズバズバ言う人物が必ず居て気持ちよく物語を進めてくれる
    クソ男が多くて振られてザマァであった

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    2025年07月14日
  • 姑の遺品整理は、迷惑です

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    私は、実家を片付けた。義両親の家を片付けるとなると大変な事は想像に易い。という事で、この小説も一気読みとなった。

    しかし、次は私が息子に大変な思いをさせないように対策を講じないといけないだろうなぁ。

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    2025年07月05日
  • 七十歳死亡法案、可決

    匿名

    購入済み

    奥深い話しでした。親の介護と自分の老後の事を考えさせられました。介護に向き合いたくない人はとても多いのをつくづく思い知ったし、こんなに介護を必要としているお年寄りが沢山いるのに国の制度はなかなか変わらない。お年寄りだけではなく、今の若者の未来も心配です。もっとより良い国に変わっていってほしいと思います。

    #深い #共感する #タメになる

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    2025年07月01日
  • もう別れてもいいですか

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    ジェンダー、男尊女卑、家父長制、女性の貧困などの社会問題の底辺にある主人公の、葛藤、挑戦、再生が描かれている。多くの人に読んでもらい、みんなが自分の人生を生き生きと選択できる世の中になるといいなと思う。

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    2025年07月01日
  • あなたの人生、片づけます

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    垣谷美雨のあなたの人生、片づけますを読んだ。
    主人公は片付けで有名な女性。
    片付けの作業をすることより、片付けられるように変えていく。
    四つの色々なケースが描かれていて面白かった。
    特に三つ目は、良くあるケースだと思う。
    ゴミ屋敷ではなく、普通に綺麗なのだが捨てられない。
    私の嫁さんも子供が小さいときの破れた運動着などを大きな袋に入れて部屋の奥に積み重ねてあり、嫁さんが入院したときに捨て始めたら子供が嫁さんにチクってストップが掛かった。
    道路向かいの両親の家の台所の要らない物を捨てようと庭に出したら母親がそれを拾ってきた事もあった。
    親が年取って心配なので同居来て欲しいと言われ、親の家に来てみ

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    2025年06月26日
  • 墓じまいラプソディ

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    今や避けては通れない墓問題
    垣谷さんらしいわかりやすくて読みやすい文章でしっかり描かれています
    あと夫婦別姓についても
    はよ可決しろやとは思いますね

    昔はお墓の存在は絶対で守るべきものとされていたことが少子化や過疎によって崩れてきていますね
    お墓に関するちょっとした提案は私的には良いかもなんて思いました

    最後の五月さんパートは切なかった
    『骨なんてカルシウム』って言い聞かせて頑張ってたんだろうなぁ

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    2025年06月23日
  • あなたの人生、片づけます

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    垣谷美雨さんの小説は何冊か読みましたが、私はいつも元気をもらっています。
    今回は4人の人生でしたが、片付屋の主人公が実際片付けるでもなく、どうしてそういう片付けられない状態になったのかを本人に理解させ、どうすればその状態から抜け出せるかを巧みに誘導していきます。
    結局は自分の弱さが招いたことだったり。。。

    私も指摘されるのちょっと怖いので、本書を参考に断捨離していこうと思うのでした。
    そしてこの積読が何より手強いかも (笑 )

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    2025年06月19日
  • あきらめません!

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    ネタバレ

    オーディブルで。
    面白かった!面白くて1日で聴き終えてしまった。

    地方の空気感というのは肌で感じたことがなく想像するしかなかったが、まさかこんなに古いなんて!これは小説だからか、本当にこんな感じなのか。

    郁子、地方移住を決めたのは早計かと思ったが、気持ちよいほどの行動力で聴きながら応援してしまっていた。
    郁子の夫婦、由香の夫婦とも、なんでも話せる関係で羨ましいなあ。やはり夫婦は会話しないと。

    村井のじいさんから、市長落選(?)の電話が来たというのはなんだったのか。

    集会に集まった、余裕のある若夫婦の感じ、分かる。今の若い人は家事も協力しあっていて、頼もしいと思う。

    ナレーションの色も

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    2025年06月17日