垣谷美雨のレビュー一覧

  • 懲役病棟

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    シリーズの中で1番好き。受刑者それぞれの人生を知り、周りを巻き込みながら受刑者の人生を前進させていく。 かおりとマリ江の掛け合いも良かった。

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    2025年10月29日
  • マンダラチャート

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    2024年出版。373ページ。表紙のイラストが何やら絶妙に...と思ったら、意図的でしたね。主人公の63歳の女性の精神だけが、何故か中学生時第の自信の身体にタイムスリップすると云う設定から始まる。女性である事の差別・苦悩、自信が無自覚に抱えている古い価値観などに苦悶しつつ。生き直しと、可能な限りの周囲の改善を目指すが、別人になる訳では無いので難しさも。思っていた以上に無自覚な差別が根深く、抗い術もなく挫折しそうになり...。
    かなりのセクハラシーンも描かれるので、65歳男性である自分ですら腹立たしく不快感が甚だしい。これが現実として多くのシーンが存在した・し続けていると思うと、男ってモノがつく

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    2025年10月28日
  • 女たちの避難所(新潮文庫)

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    数日かけて読み終え、読んでる期間は節水や節電をつい意識してしまった。こんな経験はしたくないなと思ってしまうが、明日は我が身。そんなことは言ってられないと感じた。
    みんなでひとつになろうとか、家族同然とか、もっと辛い人がいるとか、きれいな言葉ほど同調圧力になって恐ろしい。男尊女卑文化がここまでくると殺意が湧くのも無理はない。
    学生の時に被災地ボランティアに参加したことがあるけれど、今思うと全然当事者のことを考えていかなったな。いろいろ考えさせられる本だった。

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    2025年10月27日
  • 墓じまいラプソディ

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    旦那や舅、姑に読んで欲しい1冊。
    お墓や結婚時の名字について、書かれていたお話し。

    私は結婚で名字を変える事に全く異議はなかった。
    当たり前に思っていたし、面倒とも思わなかった。
    でも、お墓に関しては全く同感。

    生きている今、二世帯住宅で生活は別とはいえ、色々呼ばれ関わりがあるので、お墓までは一緒には入りたくはありません。

    この本は2年前に書かれた本だけど、まだまだ長男が墓を守っていく感じなので、あと何年かで旦那を私側に、善子や光代、五月寄りにしたいな〜と思った本でした。
    何度も頷く場面があり、楽しく知恵にもなった作品でした。


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    2025年10月27日
  • マンダラチャート

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    マンダラチャート
    垣谷美雨さん
    大好きな作家さん
    今回も良いスタート!
    大谷選手で有名な目標達成のための
    マンダラチャート
    本当に、大谷選手はすごい人だ!
    あまりにも凄すぎて、
    自分と大谷選手を比べて落ち込んでしまった主人公。
    そのことを旦那に言ったら、大笑いされた!
    そんなこんなで、
    自分のマンダラチャートを書いてみた途中、
    過去にタイムワープしてしまった。
    そこから、63歳の気持ちで、中学生から生き直す。
    同じ時期に、初恋の相手もタイムワープしてきて、
    2人で乗り越えていく!
    奮闘するが、
    昭和の男尊女卑に屈する。
    女だから、損してる!大変だと、言ってるけれど、
    男の人も、嫌でも辛くても、

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    2025年10月26日
  • マンダラチャート

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    ふとしたきっかけで中学生時代に戻り、人生をやり直すお話。1度目の人生での後悔を活かして自分に正直に歩む様子は、もはや中高生が読むのがおすすめかも?1度目の人生にして、2度目の強さで歩めるかもしれない。

    それにしても、この時代(1970年代)の理不尽さは酷い。

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    2025年10月26日
  • 懲役病棟

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    シリーズ、第三弾。
    今回の舞台は女子刑務所。

    神田川病院の太田 香織医師と看護師の松坂 マリ江。
    ひょんなことから、2人は女子刑務所に派遣されることに。後輩から授かった不思議な聴診器を胸に当てると、、、

    ・万引き犯
    ・殺人犯
    ・覚醒剤事犯
    ・放火犯
    ・受刑者からの手紙

    最初は怖いと思っていた受刑者たちは、それぞれ悩みを抱えて、苦悩する姿があった。
    そこで、2人は、医師と看護師の仕事を超えて、問題解決に乗り出すことに。果たして、その結果は?

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    2025年10月25日
  • あきらめません!

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    男尊女卑社会、定年後の移住、兵庫の山村が舞台…と、身近な舞台でとても楽しめた。豊岡市がモデルかな。麦の会、私も入りたい!痛快な物語!

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    2025年10月23日
  • うちの子が結婚しないので(新潮文庫)

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    親が婚活に参加するイベントがあるのを知らなかったので非常に興味深かったです。また、この本を読むことで結婚とは何か、人生とは何かについて少し考えるきっかけになりました。
    私は結構惚れっぽいタイプですが、それがいいのか、悪いのか(゜.゜)わかりませんねw世の中には色々な人がいますし…何事も体験が必要だったりしますよね…親が婚活に参加する場合親の価値観もありますもんね…

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    2025年10月23日
  • 夫のカノジョ

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    背表紙のあらすじ読んだとき、
    あーよくある入れ替わりの本な。
    妻と愛人の体が入れ替わるかぁー

    なんかなーどっかで読んだような、いっときはやったよなぁ。
    入れ替わりのストーリー。

    ありがちぃー

    なんて思ったけど。
    楽しく読みました。笑!

    垣谷美雨さんは、本当に毎度毎度主婦の気持ち半端ないわかってるよなぁ。
    と、どの本見ても思う。

    そうそうそうそう面倒くさぃPTAのオバサマたち。なんだかわからんけどそれを生きがいにしてるくらいの意気込みよう。
    いや、なんかの役に立ってるならいいけど、わたしも広報やったけどさ。
    誰読むのよ、これ。
    2秒でポイじゃん。
    ってね。
    ちょっとイラスト描いたら、著

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    2025年10月22日
  • 絶縁病棟

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    ネタバレ

    シリーズ初読みだけど問題なく面白かった。
    2話目の家族の話にイライラした。昔は支え合っていたのに、事業で成功した途端に搾取するだけの寄生虫のような存在になってしまった家族。特に姉には嫌悪感しかなかった。他人だったらとっとと離れればいいけど、家族だと情もあるしホントに厄介。でも自分でキッパリ決別するしか解決はしないんだよね。
    キワミ先生の強めのキャラも相まって読後感は良かった。

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    2025年10月22日
  • あきらめません!

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    もしかしたら今日高市さんが総理になるかもしれない。
    初の女性の総理大臣。
    こんな日本を変えてくれるんじゃないかと期待してたりもするんだけど。

    この本に出てくるおっさん議員達が時代錯誤も甚だしくて腹立たしくもあった。
    この物語の舞台になった市で初の女性市長になった人やその周辺の人たちのお話。
    日頃思ってることを代弁してくれているようでスッキリした笑

    言わなきゃ分からない、言っても通じない、諦めるってパターンはあるあるだよねぇ。
    私の両親はとても古い価値観の人たちなので…もう今更変わらないし…時々疲れるよねぇ。
    それでも父は最近随分と家事を手伝うようになってきたみたい。
    昔はごはんすら炊けない

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    2025年10月21日
  • 墓じまいラプソディ

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    ネタバレ

    誰にでも関係のある墓問題や夫婦の姓にまつわる悩みがわかりやすく描かれていてためになった。テーマは重いのに、文章が軽やかで読みやすく、最後まで面白かった。昔も今も、女性が感じる不満はあまり変わっていないんだなと思う。「嫁」という立場を見直さない限り、結婚に踏み出せない女性は増えるだろうし、なんでも「嫁任せ」にする地域からは、ますます女性が離れていきそう。

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    2025年10月19日
  • 懲役病棟

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    病棟シリーズ第3弾!
    今回の舞台は女子刑務所。
    そして心の声が聴こえる聴診器を持つのは、
    今までのシリーズで先輩医師として登場した
    太田香織医師。

    女子刑務所には
    色んなことを抱えたチョーエキ達が。
    万引きや放火などの罪を犯した人々がいるが、
    なぜ罪を犯してしまったのか、
    刑務所に入らなければならなかったのか、が
    書かれていてとても読みやすく面白かった!

    確かに罪を犯すのは絶対にダメだけど、
    そうなってしまった背景はとても辛くて
    どうしようもなかった場合があるんだなと
    感情移入してしまった。

    そしてラストには診察をしたチョーエキ達からの
    手紙が届く場面が。
    香織医師と看護師のマリ江とのや

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    2025年10月18日
  • うちの子が結婚しないので(新潮文庫)

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    タイトルとあらすじを見てなんやこれはってなったけど、よくよく読んでみるといろんな家庭の形があったりとか、流行り廃れの話もあり、なかなか満足度が高かった。
    私も専業主婦のことバカにするクセやめたいな〜。

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    2025年10月18日
  • もう別れてもいいですか

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    ネタバレ

    58歳の主婦・澄子は、横暴な夫・孝男との生活に苦しんでいた。
    田舎の狭いコミュニティで、モラハラ夫に従うしかない澄子を変えたのは、離婚して自分らしく生きる元同級生との再会だった。
    勇気を振り絞って離婚を決意するも、財産分与の難航、経済力の不安、娘夫婦の不和など、困難が山積。澄子は自分の人生を取り戻せるのか? 平凡な主婦による、不屈の離婚達成物語!

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    2025年10月17日
  • あきらめません!

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    地方の人々の価値観が古すぎて、いくら何でもここまで酷くないだろうと感じていたが、市議会の様子は、石丸元市長で話題になった市議会の様子が彷彿とし、こんなものかもしれないとも感じた。
    2人の主人公の視点で、話が進むに連れて心情が変化し、強く、前向きになっていく様子は爽快だった。
    あとミサオさんは、人間が出来過ぎている。自分の価値観や過去を否定されても、その否定を受け止めてすんなり納得してしまう姿は、とてもカッコ良かった。

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    2025年10月16日
  • 老後の資金がありません

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    両親の老後、自分の将来について考えるための勉強になった。老後、終活、葬式という単語がついた本を積極的に読むのも気が引けるけれど、気になる分野だったので、物語として読めたのがありがたい。
    まずは自分の両親と葬式のことを話してみようと思う。不謹慎と感じる人もいるかもしれないが、お金に関わることは綺麗事だけでは済まない。現実と向き合うことが結果的に、お互いのためになるし、未来の幸せを掴めると思う。
    今から身の丈に合ったお金の使い方、健康的な使い方をしっかり定着させていこう。

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    2025年10月16日
  • あなたの人生、片づけます

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    最近、家の中が荒れがちだったのと、就活のテレビ番組を見たのがきっかけで選んだ積読本。
    読んでいくと、わたしこれ読むの2回目だった!
    途中から読んだことあるかも、と思いつつ読み進めるも、ほぼ忘れてる…
    でも読み終わって、とても意欲が湧いて、元気になれた。部屋をキレイにしたい、活き活きと生活していきたい、と思った。
    この本は、ずっと手元に置いておきたい。
    「十萬里さんが実際にいないのは残念だけれど、大丈夫。私たちにとっての十萬里さん、それが本書なのである。」
    解説文の、まさにこれでした。

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    2025年10月16日
  • 懲役病棟

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    病棟シリーズの第3弾です。今回の舞台は女子刑務所です。ここまでくると、不思議な聴診器の設定になにも違和感を感じなくなっていました。
    相変わらず、重いテーマを重くなりすぎずに描くのがとても上手いと思います。読者としては、楽しく読むことはできるのですが、後にそのテーマの社会問題について調べてみたり興味を持つきっかけになる、ちょうど良さです。
    患者さんである受刑者に対して、努力や忍耐により、避けられた犯罪だったのでは、と思う気持ちも確かにあります。でも、自分が同じ立場に立ったときに、追い詰められているときに、これしかないと思い込んだ道筋が犯罪につながっていたら、私は本当に踏みとどまることができるのか

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    2025年10月15日