垣谷美雨のレビュー一覧
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田舎生活、移住生活のリアル。
いろんな人生、価値観が垣間見える。
希美が一番、好きなキャラクターだった。
田舎の閉鎖的な空気に馴染めず出ていく人もいれば、望美のように田舎に過度な期待をせず、自分にとって居心地のいい環境を作っていく人もいるよな〜、と。
田舎のドロドロした側面がたくさん描かれているけど、実際は田舎に住んでいると幅広い世代の人と交流する機会が多かったり、地域の事に無関心でいられない環境だったりするせいか、都会の人に比べて精神的に大人だなと感じる事も多い。
そこら辺の人物描写があってもいいのかも、とは思った。ちょっと都会の人達に比べて、田舎の人達の描かれ方が薄っぺらいような気もする。
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Posted by ブクログ
垣谷美雨さんの小説は初めて読みましたが、人物は私とは異なりキャリアウーマンで未婚で妊娠して子供を産もうとしている女性、とはいえ自分がもし40歳手前で未婚で妊娠してしまったらこういう思考にも陥るかなと思いながら読みました。
文章はテンポよく登場人物が面白いのでサクサクと読めます。都会よりも田舎にありがちな偏見や噂話にいちいち煩わされるのが嫌だという気持ちもよく分かります。時代は変わりつつあるけれど、田舎では昔の人々の絡み合いが未だに生きていて、どうしてもそこから抜け出せない感じ。
けれど終盤の流れは私にはとても新鮮でした。子供は産むのか産まないのか、それとも流産するのか、(流産というのは案外知られてないだけで結構あるリスクですし)、相手に伝えて反対されたらどうするのか、認知してもらえるのか、最後の方までどうなるのかわからない展開でしたし、主人公が自分で決めた未来、たまたま都合よくそうなったとも言えますが、将来の日本の女性はもっと自由になるのかもなぁと希望が持てる結末で良かったです。 -
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読みやすかった
心に残る住職の言葉
『三世代同居は激変し、二代続けて住み続ける家族さえ少なくなっている。子供は、進学や就職や結婚で、市町村や県を超えて、親だけが家に残される。お墓も家と同じで、親が良かれと思って用意しても、一代限りになることもあるでしょう』と…
そして、お墓の改葬費用の高さや住職不在のお寺
墓守や名字など今どきの問題が満載です
色即是空の考え(この世の物すべての形は仮のもので、本質は空であり、決して不変ではない)
そう思えば、樹木葬、散骨など後に残る方の負担にならないのがいいかもしれませんね
でも数年後には、少子化でもっと違う形になっているかもしれませんが… -
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第三弾。
読み応えバッチリ。
今回は刑務所です。
また、あの魔法の聴診器の出番です。
話の内容もさることながら、刑務所のリアルが描かれている!
と、最後の解説で、収監されてい方がが豪語するほどに、リアルな世界だそう。
女性の刑務所は被害者が多いのだそう。
本当に運がなかった。
親がひどい。
出会った男が悪かった。
など、
自分でもどうしようもなく犯罪に走る人も多いのだとか。
だから。案外普通の人が多いんだそうだ。
刑務所の中の様子もとってもリアルだと解説されてて、こんな感じなんだなぁ。
と、読みつつ思った。
なんだかなぁ。
なんか本当報われないなぁ。と、思う受刑者ばかりだったけれど、ラスト少しだけ光が差し込んだ形で終わってよかった。
犯罪を犯す、その一歩は誰の一歩でもおかしくはないんだな。と、思った一冊でした。
#垣谷美雨
#懲役病棟
#魔法の聴診器 -
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ダイエットコンサルタントの小萬里が、
デブだから不幸=痩せれば幸せ だと思いこむ人の意識を変えていく
皆、小萬里を見て痩せる指導をすることに違和感(なぜなら彼女が太っているから)を覚えるが、結局 痩せる=幸せ ではないことを教えられ笑顔を取り戻していく
いつの間にか時代の変化とともに「痩せている=き綺麗・モデル体型」→モテる
の様な図式になってしまって一心不乱に取り組んでしまう⋯
人生の経験者は、それよりももっと大事なものを教えて笑顔を取り戻してくれる
あーー世の中の一心不乱にダイエットを繰り返す人たち、読んで気づいてほしい
2024/12 -
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いつまでも健康で認知症にはならないと断言できる人は絶対にいない!!
はずなのに、自分の親だけは大丈夫となぜ世の男性はそう思うのだろうか…
嫁がなんとかしてくれると思うから?
それともマザコン?
確かに、現代では70歳で亡くなるのはまだ早いような気がするが、条件に当てはまる人は選択できる法令があればありがたい
家族にしてもらっても、露骨に面倒くさいなぁと顔に出たり、嫌々されたり、嫌味を言われる介護なら受けたくない
(お金で解決策をと言える人は、条件に当てはまらない)
自分以外の誰かが犠牲になっていて、自分に火の粉がかからにければ対岸の火事で、口先だけでは何とでも言える
「いったい誰の親?」「あなたの兄弟は何かしてくれましたか?」「私の親ではないんですけど…」と叫びたい
大胆な発想がない限り、高齢者問題は永遠に続いていくのは間違いない
2024/2 -
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摩周湖ってのがなかなかすごい名前だなと思ったが、周りが言うように人の気持ちが分からないような感じではないなと思っていた。
なんというか肝が座っていて、心の内がわかったとしてもあまり動揺しないというか、受け入れが早いなと驚いた。
結果的に聴診器を手に入れて、人と自分の考えが離れていないかが不安で言葉に出すのが怖かっただけだった。
部分部分で、摩周湖先生の胸の内はもどかしい部分が多かった。
個人的には貴子さんの義母が色んな意味で変わってくれていたのはとても嬉しかった。
悪意なく言った言葉も、人によっては傷つくけど、何故それを言ったのかを考えなければ、本質は分からないんだなと思った。
いきなり風俗の話に飛ぶのは驚いたが、口で言うのは簡単だが、色んな人の後押しで、それぞれが1歩を踏み出すところが垣間見られて良かった -
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派遣や非正規雇用などは、もはや日常生活に通常的に出てくる言葉となってしまった…そして、年齢が高くなるほど労働者側には選択肢がない…
派遣切りと同棲解消からそれまでの自分の履歴には全くない農業女子へと方向転換
最後にはハッピーエンドのようにまとめられたが、実際に農業を生業としていくことはかなり難しい……
なぜなら自然相手なので、決まった賃金が手に入るわけではない
と、若者誘致して農家の存続を〜と言ってはいるがなかなかよそ者を受け入れる事に抵抗がある
身近に農家をしている人がいるので上記の話をよく聞くが、反対に若い人が来たり継いでくれれば農業の効率化やAI管理が進み、休耕田も無くなるのではないかとも言っていた
2023/12/14
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Posted by ブクログ
夫のカノジョと妻の身体が入れ替わる
奇想天外なストーリーながら、妻はカノジョの立場となって、それまで見えてなかった世界が見えてくるよくになり、カノジョは妻(というより母)として子育てに携わる中で、自分の生い立ちと照らし合わせて様々な後悔と向き合っていく
オチは序盤からなんとなく見えてはくるが、それぞれが、それぞれの人との関わりの中で自分の個性を発揮して問題を乗り越えようとしていくストーリーがテンポよく、フツーに面白かった
当たり前のことが当たり前じゃなくなった時に人生にどう向き合っていこうとするかという姿勢は読者の気づきにもなると思う
Audibleのオススメに出てきたので軽い気持ちで聴き始めたが、満足度は高い作品だった -
Posted by ブクログ
自分語りになるけど、私の義実家がまさにこれ。一人暮らしの一軒家にあふれる物物物… なんのために買ったの?なぜここにあるの?と一つ一つツッコんでるとキリがない。完全に汚屋敷状態…帰省するたびにうんざりしている。
そんな私の心情を一言で表現したタイトルに惹かれて手に取った一冊。一応夫に「これは当てつけではありませんよ」と断って読み始めた。(夫は「これうちのことじゃん」と笑っていたけど)
こんな私なので「遺品=迷惑」という頭で読み始めた。主人公・望登子といっしょに憤っていた。なんでこんなの取ってあるの!捨てる方の身にもなってよ!彼女の叫びが未来の自分のもののような気がして仕方ない。
遺品整理は時間とお金がかかるというのは予想していたけど、メンタル面でも相当しんどそうだった。使えるもの、新品をゴミとして出す時の罪悪感や「もったいない」という気持ち…精神的にかなり削られそう。
でも、読み進めるにつれて少しずつ考えが変わっていく部分もあった。
遺品整理は亡くなった人との対話の時間なのかもしれない。故人の生活や趣味趣向が表れる遺品と向き合うと、「こんなものが好きだったな」「あんなこともあったな」って過去を振り返る時間になるんだろうな。
私は母にこれを読んでもらって、どう感じるか聞いてみたい。なぜなら、母は生前整理と言って折りに触れて断捨離をしているから。これを読んだ後も「物を残していくと結局子供達に迷惑かかるんだから」と思うならどんどん処分してもらっていいし、その逆なら多少残してもらいたいなと思う。
人生一度きりだから、親になるのも、死ぬのも一度きり。完璧な生前整理なんてきっとない。でも、旅立つ人の思いと残される人の気持ち、そのどちらも大切にできる「ちょうどいい落としどころ」が見つかるといいなと思った。