垣谷美雨のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
あいかわらずタイムリーな話題で、興味深く一気に読んでしまった。
そしていつものように、最後はなんとなくいい感じで終わる。
私は地方都市に住んでいるので、この話に出てくる東京も田舎もどっちも極端だなぁと思った。
けども、転勤で3年ほど田舎に住んでいた時の雰囲気が確かにこんな感じで、ストレスたまって月一東京に行って遊んで、帰ってきたら、自然やのんびりした生活に癒される感じだった。
ところが地方都市に戻ってきたら、適度にのんびりしていて、適度に都会だから、東京にも行かなくなって、地元の生活を楽しんでいる。
地元が好きだと思えるのは幸せなことだなと改めて思った。 -
Posted by ブクログ
垣谷美雨の『病棟』シリーズ、これにてコンプリートです。
『希望病棟』は、他の三作とは異なり、患者は二人で、この二人が関わりを持っていきます。その過程に惹き込まれます。「どんな着地を見せてくれるのだろうか?」と。
摩周湖医師によるあの「聴診器」の使い方は、他の作品に比べると控えめです。
私が読んだ順は、『絶望』(4作目)→『懲役』(3作目)→『後悔』(1作目)→『希望』(2作目)でしたが、それぞれ独立して読めるようになっているので、時系列通りでなくとも問題なく、楽しめました。とは言え、時系列で読んだほうが、楽しめることも事実です。
大満足のシリーズでした。 -
Posted by ブクログ
お父さんと同じ墓には入らないと宣言して亡くなった母。戸惑う夫と子どもたち。
遠方の墓を墓じまいするためには数百万かかることに悩む夫婦。
夫婦別姓を選択できないがために、姓でもめる中で婚約者に愛想をつかす女性。
いろいろな話が展開されて、そうだよなあと、自分事として考えてしまう。
あまりあったこともない遠方の先祖の墓を、私の子どもたちに任せるわけにはいかないし、そもそも私がみるのか?という問題もある。
放っておくのも一つですよ、と言い切る住職もすごい。
そもそも火葬の時に、拾うお骨は骨壺に入るだけで、残りは捨てられますよね。
そう思うと、全部捨ててもよいような気もしなくもないが、心も持ちよう -
Posted by ブクログ
現代の住宅事情問題である。
都内に住むカップルが、自分の家を持つことは無理なのか…と都内のマンションの高騰ぶりに田舎への移住を考える。
65歳になる夫婦は、田舎の実家を売ろうとするのだが、そう簡単に売れることはなく…
空き家問題と移住について、いろいろ思うことはある。
実際、都会で暮らしてきた者が田舎に馴染めるか…というのも無理な話で…
それでも折り合いをつけて、田舎暮らしをするのか、狭くても都会で暮らし続けるのか…
空き家をそのままにはしておけない…というのもある。
悩みは尽きないが、自分にとっての程よい住まいとはどのようなものだろうと、考えてしまうほどに楽しみながらさくさくと読めた -
Posted by ブクログ
なんでも意見をはっきり言う女と、思ってることすら口にできない女の対比。其々に生きにくさと幸福の種類があり、パーソナリティというものはなんとも複雑で、ヒトに正解不正解はないんだよなぁと改めて気付きます。
お医者さんも患者さんもみんな人間くさくていいですね。
非科学的な設定も全然気にならないです。
書評がすごく良くて、キレーに纏めてくれてます。
〈地獄とは他人のことだ〉
【地獄のような他人との悪縁を断ち切るには多大なエネルギーが必要になる。その悪縁が表向きは良縁に見える場合はなおさらだ。
絶縁しようとしている自分には良くないレッテルを貼られてしまう。けれど世間の目を恐れてはいられない。危険を察知 -
Posted by ブクログ
63歳の雅美が50年前の中学生にタイムスリップして2度目の人生を経験していく
主にジェンダーギャップの視点で物語は描かれていきます
ギャップに立ち向かい令和の意識をブレずに持ち続けて生きていく雅美がとてもかっこいい
60代の精神で生きていくから孤立や孤独にも強い
超然とした学生時代
でも就職活動を通じて当時の女性に求められている役割や女性自身の意識に直面して挫折感を味わっていきます
お茶汲み要員としての女性社員
結婚相手を探すための就職活動
結婚後の寿退社の当たり前
当時の人たち
多分見えていないこと
目を逸らしてきたことがたくさんあったのだと思う
今を生きる私たちにもきっと後でわかる
5