垣谷美雨のレビュー一覧

  • 絶縁病棟

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    連作の短編3つ。
    71歳の一人暮らしの女性の胃痛は、性の対象となった恐怖から、37歳ネイルサロンのオーナーの胃痛は、貧しい家族のたかりから、29歳会社員のめまいは、婚家先の舅姑の過保護過干渉が原因だった。
    三作とも身近にありそうな、ジワッと恐怖が湧いてくる内容だった。

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    2025年12月29日
  • もう別れてもいいですか

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    まずはおめでとうと言いたい。
    自分で自分を取り戻せたと感じられる日常が送れるようになった主人公に良かった、良かったと。
    星一つマイナスは、マイナスではないけれども続きが読みたいので、気になります。
    本のタイトル、もう別れますではなく、分かれてもいいですかとなっているのが本を読めば理由が分かります。
    自分の人生なのに1人で決められないのは本人の気持ちの問題だけではなく、周りの気持ちなんかもあって揺さぶられてしまうからなんですね。
    主人公以外の人達のそれからも読みたいです。
    これ、ドラマになっても面白いかも。

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    2025年12月28日
  • 墓じまいラプソディ

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    「墓じまい」の解説本よりためになる

    お墓の話と 夫婦別姓の話と両方とも考えさせられる話
    男女の価値観の違いがこういうところで露呈する

    何でお墓なんてあるんだろう…と真剣に思う

    みんな土に還してあげればいいのに

    最近の樹木葬では骨壷に入っているのがほとんどだから土には還らない 

    自分は海か山に散骨か 子供達が許せば火葬の後そのまま処分でも構わないのだが。

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    2025年12月23日
  • マンダラチャート

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    あれは違うんじゃないかとか、何であのまま受け入れてたんだろうとか、過去を振り返ると思うことはある。自分自身が経験を積んだり、時代の影響を受けてたり、その時の自分が気付けないのは仕方ないことだと思う。
    だからこそ、その時に社会を俯瞰して見ていた人はすごいなと思う。わかっていても、その時代の風潮とか流れに反して動くことはエネルギーもいるし、メンタルにくるし、大変なことなんだろう。
    でも逆に、何でも自由とか平等とか行きすぎてしまうと、また違う問題がでてくるだろうし。
    良し悪しで決まるものではないのが、社会というか、この世の摂理とかいうか、なんとも難しい。

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    2025年12月22日
  • 絶縁病棟

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    本のタイトルから想像していた内容とは違っていて良かったです。
    内容は読んでいて家族から受ける理不尽さにイラッとしましたが。
    悲しいのは優しさをもつ人から優しさを奪おうとする、優しさを突いて利用しようとする人間は少なからずいる事。
    勇気を出して周りに相談しても優しい人は遠慮がちに話してしまい、相手がずる賢すぎて普通の常識人には中々理解してもらえず更に追い込まれてしまうこと。
    何故平気で人を傷つける人は結局は周りから捨てられてしまう事が分からないのかな…。
    今回は3人の患者さんのお話で、皆んな幸せになって欲しい。その後がいつか読めたら嬉しい。

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    2025年12月21日
  • 『夫の墓には入りません』〈『嫁をやめる日』を改題〉

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    穏やかな地方都市の描写とは裏腹に、女性が無自覚のうちに引き受けさせられる役割の重さを鋭く描いた作品。

    夏葉子の「可愛げがない」という自己認識や、頼られる側に回ってしまう生き方は非常に現実的で、随所に痛みがあります。夫の浮気相手ではないかと夏葉子が想像していたサオリの存在は、疑念や不安の象徴としては効果的である一方、生前の旦那の行動を説明する要素としてはやや違和感が残りました。

    ただ、実父が登場してから理不尽が言語化されていく過程は痛快です。「人が良すぎる者ほど便利に使われる」という指摘は本作の核心であり、弱者に見える人間が本当に弱い立場なのかを問い直す終盤の視点も印象的でした。

    前向きな

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    2025年12月21日
  • 絶縁病棟

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    図書室。おすすめしていただいて。
    何も考えずに楽しく読めるお話と言って渡していただいたけど、確かに!面白かった。

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    2025年12月17日
  • あなたのゼイ肉、落とします

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    ネタバレ

    垣谷美雨『あなたのゼイ肉、落とします』は、タイトルの軽妙さから想像される以上に、人の人生や尊厳に深く踏み込んだ物語だった。描かれているのは単なる減量の成功譚ではなく、長い時間をかけて身にまとってしまった「思い込み」や「諦め」、そして他人の価値観という名の重荷を、少しずつ削ぎ落としていく過程である。

    登場人物たちは皆、決して特別な存在ではない。仕事、家庭、人間関係の中で傷つき、無自覚のうちに自分を縛り続けてきた、ごく普通の人々だ。その姿があまりに現実的であるからこそ、読者は彼らの葛藤に自然と自分自身を重ねてしまう。体重が増えた理由の裏に、心の疲労や孤独が静かに横たわっていることを、本作は声高に

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    2025年12月15日
  • あなたのゼイ肉、落とします

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    「あなたの人生、片づけます」の姉妹編。十萬里の妹、大庭小萬里が主人公。
    痩せるには。身体だけでなく、“心のゼイ肉”を落とすことも大事なのだ。

    「あなたの人生、片づけます」と同様、すっと入ってくる文章でとても読みやすい。
    私も“心のゼイ肉”でがんじがらめになった時は小萬里さんの助けを借りたいなぁ。
    心身ともに身軽でいたい。あと小萬里さんの作る豚汁が食べてみたい。

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    2025年12月14日
  • あなたの人生、片づけます

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    「捨てられない」ことには持ち主の心の有り様が反映されている。
    まぁまぁよく言われていることではありますが、小説として読むと実感があります。
    私もそろそろ本格的に持ち物減らしたい!と思いました。

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    2025年12月14日
  • あきらめません!

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    凄い芯の通ったおばさん
    旦那さんも理解者だったのが良かった

    田舎の議員のハラスメント発言にはムカついた〜

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    2025年12月14日
  • 後悔病棟

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    人の死が間近に迫った状況で医師が不思議な聴診器で気持ちを読み取ってその過去を覗く。そして、患者が望めばその気持ちを汲み取って適切なアドバイスを送り、もう一度過去をやり直してみないかと提案する。何とも現実離れした話である。大体はあの時こうしていれば!と思ってしまう気持ちが勝るのかもしれない。とりあえず気持ちが沈んでいる時には、あまり読まない方が良いかもしれない。

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    2025年12月12日
  • 七十歳死亡法案、可決

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    面白かった!
    映画+75はやり切れない気持ちになったけど、この小説は主人公の東洋子も彼女の家族もみんなだいぶダメ人間で笑いの要素が多いからか、カラッと読めました。
    長男・正樹がラッキー過ぎる。

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    2025年12月08日
  • 絶縁病棟

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    連作短編集3篇
    胸に当てると心の声や過去の出来事を見れる聴診器を持ってキワミ先生の処方箋が冴える。70代の女性へののセクハラ、成功した妹にたかる家族、囲い込まれる嫁、それぞれの息苦しさが最後に解決されていく様子が気持ちいい。

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    2025年12月08日
  • マンダラチャート

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    ネタバレ

    面白かったので、長編だけど、イッキに読んでしまった。
    夫が妻を見下す。令和の今でも、そんな夫婦は普通にいる。主人公の雅美はタイムスリップして、そんな未来を変えようと無理なんだけど、ひとり頑張る。せめて自分の人生だけでもと。
    雅美は私よりも年上なんだけど雅美が受けた仕打ち、特に就職、入社後の事は同じ感じだった。それが当たり前の時代で、上手くかわす事を身につけるしかなかった。
    私がタイムスリップしても、雅美のように出来るだろうか?女ひとりでも自由に生きる選択肢を見つけられただろうか?
    最後には令和に戻って、雅美も天ケ瀬も60越えていても自由に生きる事を選択するラストだが
    タイムスリップしたままで自

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    2025年12月08日
  • あきらめません!

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    テンポよく楽しく読めた。都会から離れて田舎での生活で主人公の隠された才能が開花する。戦略もなかなか面白い。
    人との繋がりも上手くマッチしている。
    考え方では奥が深い。

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    2025年12月07日
  • あきらめません!

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    ネタバレ

    姑世代も郁子の夫も由香の夫もすごく良い。途中夫が地元の同級生とつるんで郁子に嫌な態度をとっていた時はとてもイライラしたけど、議会を見学しながら郁子にヤジを飛ばした議員に怒るシーンではうるっとしてしまった。天海祐希さんでドラマ化希望!

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    2025年12月07日
  • 絶縁病棟

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    ネタバレ

    夫が亡くなったあと、胃痛が続く七十代の女性は、隣家の元サラリーマン男性からのセクハラなどが原因の「重度の男性アレルギー」。ネイルサロン経営者の女性の目眩の原因は、遠慮なくたかってくる家族という名の「寄生虫」。夫の両親が建ててくれた家に住み、家事もお姑さんがしてくれる恵まれた環境にありながら、頑固な肩凝りに悩まされている女性の病名は、夫にもその両親にも一人の人間として尊重されない「慈悲的差別被害者病」。3回目の離婚をして、看護師に「キワミ先生も孤独死まっしぐらですよね?友だちもいないんだし」と言われいじけたりしているキワミ先生が、胸に当てると患者の心が見える不思議な聴診器で患者を救う。辛そうな女

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    2025年12月06日
  • 後悔病棟

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    それぞれ皆過去に戻ってやり直した結果が必ずしも良いとは限らず考えさせられた。自分も時々あの時ああしていたらと後悔する事は多々あるので、改めて後悔先に立たずの言葉を噛み締めた。

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    2025年12月06日
  • 絶縁病棟

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    なかなか興味深い話だった。3人の女性それぞれの日常の悩みをカウンセリングするような話。個人的には3番目のケースについて、男性の視点から、少し考えさせられた。気持ち悪いくらいに優しすぎると、裏に何か隠されているのかな。

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    2025年12月04日