垣谷美雨のレビュー一覧

  • 行きつ戻りつ死ぬまで思案中

    Posted by ブクログ

    垣谷美雨さんのエッセイ。
    小説は読んできたが、エッセイを読むのははじめて。

    これまで読んだ小説から、垣谷さんって、豪放磊落なお人柄なのでは?と勝手にイメージしていたのだが、とても真面目で努力家、繊細な心をおもちなのだと分かった。

    テキトーに時代に流されて生きてきてしまい、今更後悔が山になっている私と違い、子どもの頃から女性の扱われ方に疑問をもっていて、時代に抗いながら生きてこられたんだなぁと実感した。
    以前読んだ『マンダラチャート』の主人公は垣谷さん自身を色濃く投影しているような気がする。

    時代の急速な変化に翻弄されてきた女性の生き方を見つめる今後の作品にも注目し続けたい。
    2026.1

    0
    2026年01月11日
  • 懲役病棟

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    聴診器をマリ江さんと共有したり、入所者近辺の調査を同僚にお願いするのはどうかと思いましたが、まあ、そこは元暴走族の香織先生だから許されるとこですかね。

    個人的には香織先生とマリ江さんに詰められる刑務官に同情してしまいました(笑)

    後日談を期待してしまう作品でした。

    0
    2026年01月11日
  • 姑の遺品整理は、迷惑です

    Posted by ブクログ

    この本を読んで遺品整理という言葉がなんとなく身近に感じられるようになりました。
    姑と実母の遺品整理、そこにはそれぞれの人生があって楽しく読めました。

    0
    2026年01月07日
  • 結婚相手は抽選で

    Posted by ブクログ

    読みやすさと切り口の斬新さで少し甘めの星4つ。

    「結婚」や「親子関係」「女性の生きづらさ」を直接的に描いた作品で、切り口は斬新で読みやすかったです。特に、母との共依存や「生きがいを押し付けられる苦しさ」の描写はリアルで印象に残りました。

    一方で、登場人物の思いが説明的に語られる場面が多く、テーマの面白さの割に少し薄っぺらく感じたのは残念でした。終盤の「みんな必死で生きている」という着地も悪くないですが、やや予定調和にも思えます。つまらなくはないですしすらすら読めますが、強く余韻が残るタイプではなく、問題提起型のライトな作品という印象でした。

    0
    2026年01月06日
  • あなたのゼイ肉、落とします

    Posted by ブクログ

    ダイエット本ではないです。
    ないですが、読後なんだかスッキリしました。
    私もただのデブのままではいけない!
    筋肉つけよう!(笑)

    0
    2026年01月04日
  • 結婚相手は抽選で

    Posted by ブクログ

    ありそうでない法律。
    結婚って十人十色とは思うが、深く考える感じでもなく、この人と一緒にいたいってだけの感覚。
    ただ、あまり考えすぎると結婚ってできなくなる気がするので、この抽選見合い結婚法はアリなんじゃないか、とすら思う。
    なぜか話にリアリティさを感じてしまう。

    0
    2026年01月03日
  • あなたの人生、片づけます

    Posted by ブクログ

    読みやすい構成だった
    短編集とまではいかなあけれど、4つからなる。もし明日〜の文章はドキッとした。解説にもあったように、私も主人公に会いたいな。実際にはいない空想の人物だけど。読み終えたあとすがすがしいとても爽快感を感じるものだった。最近の読書のなかで1番良かった(*^^*)

    0
    2026年01月03日
  • マンダラチャート

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いつも痛快なストーリーには感激します。この度は男女差がテーマでした。

    男女差について、主人公くらいの熱量がないと社会は変わっていかない。でもそのなかにいて、いちいち反応してると疲れてしまうのも事実なんですよね。まわりからちょっと浮いてしまったりね。自分も流されていたひとり、わかるわかると思いながら読みました。社会全体が意識し始めたのでこれからどんどん変わっていくでしょう。

    結末、もうちょっと驚きがほしかったです。同じ秘密を共有したから心理的に親しみ湧いただけじゃん!!と思いました。憧れの人は憧れのままでいいと思います。

    0
    2026年01月02日
  • あなたの人生、片づけます

    Posted by ブクログ

    片づけがなかなかできない自分に、何か変化をもたらしてくれることを期待して読みました。

    結果、とても片づけがしたくなった(笑)
    負の遺産を蓄積しながら生きるのはやめようと決意を新たに、まずは小まめにちょこちょこ掃除することを習慣に!
    良い一年になりますように。


    0
    2026年01月01日
  • もう別れてもいいですか

    Posted by ブクログ

    今年で20代の折り返し地点に来ました。昭和では、25歳までに結婚するという風潮がある中で、現代は年齢に縛りがなくある程度自由な恋愛ができると思っています。だからこそ、今結婚について考えるこの年齢で読んでみようと思いました。
    結婚は好きな人として、生涯愛し合うものだと家族の姿を見て感じていました。しかし、主人公の澄子のように、パートナーに対して拒絶反応を示す関係もあることを知りました。いかに家庭環境が子の価値観を形成する上で重要な役割を果たしているのか読んでいて嫌なほど感じました。
    この話は母の視点中心でありましたが、教育機関で働く身として、子の視点にも注目でき、働く上で子への接し方について改め

    0
    2026年01月01日
  • 絶縁病棟

    Posted by ブクログ

    人間関係によって体調不良になってしまう人たちの話。
    最初の2篇は実際私の身近でも聞いたことがあるなと思い返せるような話でした。
    以前、定年退職する女性が近所の初老の方に好きだと付きまとわれていると仰っていて(彼女は綺麗な未亡人)、失礼ながらそんな年でそんな事あるかな?と皆半信半疑で聞いていました。ホントだったのかなと1話目の話を読んで思い出しました。

    2話目は結構身近でもよく聞きます。介護も独身だと押し付けられたとか。親兄弟に利用されるのは可哀想すぎます。お金って人を変えますね。

    3話目はあまり身近ではなかったですが、主人公の母親の「人の心の裏の裏を読もうとする嫉妬深い庶民」という

    0
    2025年12月30日
  • 絶縁病棟

    Posted by ブクログ


    連作の短編3つ。
    71歳の一人暮らしの女性の胃痛は、性の対象となった恐怖から、37歳ネイルサロンのオーナーの胃痛は、貧しい家族のたかりから、29歳会社員のめまいは、婚家先の舅姑の過保護過干渉が原因だった。
    三作とも身近にありそうな、ジワッと恐怖が湧いてくる内容だった。

    0
    2025年12月29日
  • もう別れてもいいですか

    Posted by ブクログ

    まずはおめでとうと言いたい。
    自分で自分を取り戻せたと感じられる日常が送れるようになった主人公に良かった、良かったと。
    星一つマイナスは、マイナスではないけれども続きが読みたいので、気になります。
    本のタイトル、もう別れますではなく、分かれてもいいですかとなっているのが本を読めば理由が分かります。
    自分の人生なのに1人で決められないのは本人の気持ちの問題だけではなく、周りの気持ちなんかもあって揺さぶられてしまうからなんですね。
    主人公以外の人達のそれからも読みたいです。
    これ、ドラマになっても面白いかも。

    0
    2025年12月28日
  • 墓じまいラプソディ

    Posted by ブクログ

    「墓じまい」の解説本よりためになる

    お墓の話と 夫婦別姓の話と両方とも考えさせられる話
    男女の価値観の違いがこういうところで露呈する

    何でお墓なんてあるんだろう…と真剣に思う

    みんな土に還してあげればいいのに

    最近の樹木葬では骨壷に入っているのがほとんどだから土には還らない 

    自分は海か山に散骨か 子供達が許せば火葬の後そのまま処分でも構わないのだが。

    0
    2025年12月23日
  • マンダラチャート

    Posted by ブクログ

    あれは違うんじゃないかとか、何であのまま受け入れてたんだろうとか、過去を振り返ると思うことはある。自分自身が経験を積んだり、時代の影響を受けてたり、その時の自分が気付けないのは仕方ないことだと思う。
    だからこそ、その時に社会を俯瞰して見ていた人はすごいなと思う。わかっていても、その時代の風潮とか流れに反して動くことはエネルギーもいるし、メンタルにくるし、大変なことなんだろう。
    でも逆に、何でも自由とか平等とか行きすぎてしまうと、また違う問題がでてくるだろうし。
    良し悪しで決まるものではないのが、社会というか、この世の摂理とかいうか、なんとも難しい。

    0
    2025年12月22日
  • 絶縁病棟

    Posted by ブクログ

    本のタイトルから想像していた内容とは違っていて良かったです。
    内容は読んでいて家族から受ける理不尽さにイラッとしましたが。
    悲しいのは優しさをもつ人から優しさを奪おうとする、優しさを突いて利用しようとする人間は少なからずいる事。
    勇気を出して周りに相談しても優しい人は遠慮がちに話してしまい、相手がずる賢すぎて普通の常識人には中々理解してもらえず更に追い込まれてしまうこと。
    何故平気で人を傷つける人は結局は周りから捨てられてしまう事が分からないのかな…。
    今回は3人の患者さんのお話で、皆んな幸せになって欲しい。その後がいつか読めたら嬉しい。

    0
    2025年12月21日
  • 『夫の墓には入りません』〈『嫁をやめる日』を改題〉

    Posted by ブクログ

    穏やかな地方都市の描写とは裏腹に、女性が無自覚のうちに引き受けさせられる役割の重さを鋭く描いた作品。

    夏葉子の「可愛げがない」という自己認識や、頼られる側に回ってしまう生き方は非常に現実的で、随所に痛みがあります。夫の浮気相手ではないかと夏葉子が想像していたサオリの存在は、疑念や不安の象徴としては効果的である一方、生前の旦那の行動を説明する要素としてはやや違和感が残りました。

    ただ、実父が登場してから理不尽が言語化されていく過程は痛快です。「人が良すぎる者ほど便利に使われる」という指摘は本作の核心であり、弱者に見える人間が本当に弱い立場なのかを問い直す終盤の視点も印象的でした。

    前向きな

    0
    2025年12月21日
  • 絶縁病棟

    Posted by ブクログ

    図書室。おすすめしていただいて。
    何も考えずに楽しく読めるお話と言って渡していただいたけど、確かに!面白かった。

    0
    2025年12月17日
  • あなたのゼイ肉、落とします

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    垣谷美雨『あなたのゼイ肉、落とします』は、タイトルの軽妙さから想像される以上に、人の人生や尊厳に深く踏み込んだ物語だった。描かれているのは単なる減量の成功譚ではなく、長い時間をかけて身にまとってしまった「思い込み」や「諦め」、そして他人の価値観という名の重荷を、少しずつ削ぎ落としていく過程である。

    登場人物たちは皆、決して特別な存在ではない。仕事、家庭、人間関係の中で傷つき、無自覚のうちに自分を縛り続けてきた、ごく普通の人々だ。その姿があまりに現実的であるからこそ、読者は彼らの葛藤に自然と自分自身を重ねてしまう。体重が増えた理由の裏に、心の疲労や孤独が静かに横たわっていることを、本作は声高に

    0
    2025年12月15日
  • あなたのゼイ肉、落とします

    Posted by ブクログ

    「あなたの人生、片づけます」の姉妹編。十萬里の妹、大庭小萬里が主人公。
    痩せるには。身体だけでなく、“心のゼイ肉”を落とすことも大事なのだ。

    「あなたの人生、片づけます」と同様、すっと入ってくる文章でとても読みやすい。
    私も“心のゼイ肉”でがんじがらめになった時は小萬里さんの助けを借りたいなぁ。
    心身ともに身軽でいたい。あと小萬里さんの作る豚汁が食べてみたい。

    0
    2025年12月14日