垣谷美雨のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
胸に当てると患者の心の声が聞こえる、不思議な聴診器を手に入れた医師のルリ子。患者の気持ちがわかるようになり、末期患者に寄り添う診療が話題になります。
死に向かう患者の後悔や「もし〜していたら」を、聴診器の力で叶えるヒューマンファンタジー。夢の中で「もし」を体験した患者は、現実のほうが幸せだったと感じることもあるわけで。人生をやりなおせれば、後悔は取り戻せるのか?自分のこれまでの人生の選択をつきつけられる一冊です。
後悔しても仕方ない。自分の選んだ人生だから。でもその「裏にあるストーリー」こそが本書の読ませどころです。
短編形式ですが、この著者ならではの痛快さは抑えめ。なんだかやりきれない終わり方をする章もありましたが、最後はルリ子の家族のわだかまりも消え、後輩の摩周湖に不思議な聴診器は引き継がれます。続編も読みたくなってきました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ竹村光代 63歳
さっさと 多数決を取りゃええじゃないの 何でそうせんの?
多数決は恨みが残る。光代は時間がもったいないと思ったかもしれんが、こういうのをガス抜きって言うんだわ。
ダラダラと話をする間に 和やかな空気になり、そのうち 互いに譲り合って決まるのが、最も懸命なやり方だというのが父の持論だった。
結婚とは本当に厄介なものだ。あのとき私は二十四歳で、今考えると世間知らずの子どもだった。結婚の背後に控える夫側の親族のことなど、チラリとも考えなかった。好きだから結婚する、ただそれだけだった。
男は言われなきゃわからないというけれど、だったら言えばわかるのかというと、言ってもわからないのだ。
この世で何が嫌かって、自分の人生を勝手に他社に決められることだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「 何回言ったらわかるんだ。プロサッカーの選手になれる確率が何パーセントだと思ってるんだ。なれるわけがないんだ。時間の無駄じゃないか」
「別にプロになれなくても、楽しければ、それで」
香織先生「 あのね、部長、想像してたのと全然違ったんだよ 。ほとんどの女性が犯罪者というより被害者だったんだ」
笹田部長「だろうな」
解説 村木厚子(元厚生労働事務次官)
ほとんどの読者さんはこの物語を、香織先生の側 、罰する側や避難する側に自分を置いて 読み始めると思います。ところが、読み進めるうちに 「同じような状況になったら、もしかしたら自分も罪を犯してしまったかもしれないな」 とか、「早く身元引受人が現れないかな」と、いつしか受刑者の女性たちの気持ちになりながら読んでいる。 -
Posted by ブクログ
女子刑務所に入ってしまった女性と再犯させない為に奮闘する医師と看護師の物語
どんな罰で?
犯行前に何があったの?
どうなったの?
罪を償ってから、保護司の方と二人三脚で取組むと同時に、入所している時から心の中の声を聞き出して再犯を防ぐ方がより効果的だと思いました
特に生活に直結していて、突発的・やむを得ずにしてしまった罪に関しては効果的な気がします
2人の行動は、聴診器から聞こえる〜と現実的ではありえないが、一般論ですが女性は「聞いてもらいたい」と思っている人が多いので、うまく誘導してあげると本音を話す人が多いのでは⋯⋯ぜひとも実社会でも取り上げてもらいたいです!!
2025/3/20
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Posted by ブクログ
ネタバレ20210823 再読
なんでもかんでも昔は良かったと言うつもりはない。きっと 昔より良くなったことの方が数えきれないほど多いだろう。だが、悪い方へ向かっている面も確かにある。
「 思った ことを誠実に言う必要なんてないのよ。 優子は単に『あなたの子供です』と事実だけを言うべきなのよ」
何が幸せかって小さい孫らがみんな健やかに育っとることですわ 子供はみんなの財産やという人おるけど私はそういう風なんとは違って小さいもんが嬉しげに楽しげにしとるんを見るんがただただ好きなんじゃわ
20210306
お母さんの亡くなったお父さんへのつぶやきがいい。
「エピローグ」でホッコリ。 -
Posted by ブクログ
47歳の女性3人が高校生時代にタイムスリップして、人生をやり直すというお話。
47歳になった知子、薫、晴美の3人が居酒屋で再会し、それぞれが今の人生に抱えている不満や後悔が描かれるところが、まず面白かったです。専業主婦、独身のキャリアウーマン、厳しい生活を送る晴美と、3人とも「自分にないものを相手が持っている」ように見えているのが何とも皮肉で、特に晴美の境遇が印象に残りました。
その後、高校生時代にタイムスリップして人生をやり直す展開も面白く、今の記憶を持ったまま過去に戻るからこそ、それまで見えていなかった母親の姿などに気づいていくところも良かったです。
一方で、15年後あたりからは少し勢いが落ちたように感じ、ラストも個人的にはやや出来すぎかなという印象でした。
何となくですが、47歳の時も高校生に戻ってからも、晴美にまつわるエピソードが特に良かっただけに、後半になるほど、晴美を不幸な存在として描くために少し無理のある設定が加えられているように感じてしまいました。
それでも、結婚、仕事、家庭など、女性の生き方に対する当時の価値観をかなり辛辣に描いていて、単なるタイムスリップものではない面白さがありました。ちょっと変わったタイムスリップものとして、おススメです☆ -
Posted by ブクログ
久々の垣谷さん
2年ぶりくらいで、それにびっくり(^_^;)
もっと読んでるつもりでいました
毎回いろんな世の中の問題について書かれていますが今回は空き家と移住の話
どうしても自分の家が欲しい史緒里
東京で買うのは到底無理で
田舎への移住に心は傾く
一方、母親が暮らしていた田舎の実家を手放そうと決める路代。家を売ったお金で海外旅行でも、、、と計画していたが家は一向に売れない
相変わらず読みやすくて、分厚くてもスルスル読めます
家の問題は各家庭それぞれ思うところがあると思いますが、どこかは共感できる話が載ってるのではないでしょうか
とにかくやなヤツがいっぱい出てきて笑
後半になるとずっとゴシップネタが続く感じで少し疲れますが、それこそが現実なのかもしれないです
自分は田舎に引っ越したつもりだったけど
ここまで酷くはない(^◇^;)
程よく田舎だったのと、
子供たちがいてくれたおかげで
地域のネットワークに入ることができて
そんなに苦労はしていないと思います
でも家を探してるときは、
人口は減っていて、空き家問題も深刻なはずなのに安価な家はなかなかないものだと思ったものです
結局我が家は賃貸を選びましたが
売る方もどういう人に売りたいかっていうこだわりとでも手放したいという葛藤があるんだろうってことがだんだんわかってきました。
うちはもう母親しかいないので
自然と親の住んでる家もその後どうしようかとかいろいろ考えてしまいます。
とにかく物を捨てられない人なので
片付け大変だろうな、、(^◇^;)