垣谷美雨のレビュー一覧
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お父さんと同じ墓には入らないと宣言して亡くなった母。戸惑う夫と子どもたち。
遠方の墓を墓じまいするためには数百万かかることに悩む夫婦。
夫婦別姓を選択できないがために、姓でもめる中で婚約者に愛想をつかす女性。
いろいろな話が展開されて、そうだよなあと、自分事として考えてしまう。
あまりあったこともない遠方の先祖の墓を、私の子どもたちに任せるわけにはいかないし、そもそも私がみるのか?という問題もある。
放っておくのも一つですよ、と言い切る住職もすごい。
そもそも火葬の時に、拾うお骨は骨壺に入るだけで、残りは捨てられますよね。
そう思うと、全部捨ててもよいような気もしなくもないが、心も持ちよう -
Posted by ブクログ
現代の住宅事情問題である。
都内に住むカップルが、自分の家を持つことは無理なのか…と都内のマンションの高騰ぶりに田舎への移住を考える。
65歳になる夫婦は、田舎の実家を売ろうとするのだが、そう簡単に売れることはなく…
空き家問題と移住について、いろいろ思うことはある。
実際、都会で暮らしてきた者が田舎に馴染めるか…というのも無理な話で…
それでも折り合いをつけて、田舎暮らしをするのか、狭くても都会で暮らし続けるのか…
空き家をそのままにはしておけない…というのもある。
悩みは尽きないが、自分にとっての程よい住まいとはどのようなものだろうと、考えてしまうほどに楽しみながらさくさくと読めた -
Posted by ブクログ
なんでも意見をはっきり言う女と、思ってることすら口にできない女の対比。其々に生きにくさと幸福の種類があり、パーソナリティというものはなんとも複雑で、ヒトに正解不正解はないんだよなぁと改めて気付きます。
お医者さんも患者さんもみんな人間くさくていいですね。
非科学的な設定も全然気にならないです。
書評がすごく良くて、キレーに纏めてくれてます。
〈地獄とは他人のことだ〉
【地獄のような他人との悪縁を断ち切るには多大なエネルギーが必要になる。その悪縁が表向きは良縁に見える場合はなおさらだ。
絶縁しようとしている自分には良くないレッテルを貼られてしまう。けれど世間の目を恐れてはいられない。危険を察知 -
Posted by ブクログ
63歳の雅美が50年前の中学生にタイムスリップして2度目の人生を経験していく
主にジェンダーギャップの視点で物語は描かれていきます
ギャップに立ち向かい令和の意識をブレずに持ち続けて生きていく雅美がとてもかっこいい
60代の精神で生きていくから孤立や孤独にも強い
超然とした学生時代
でも就職活動を通じて当時の女性に求められている役割や女性自身の意識に直面して挫折感を味わっていきます
お茶汲み要員としての女性社員
結婚相手を探すための就職活動
結婚後の寿退社の当たり前
当時の人たち
多分見えていないこと
目を逸らしてきたことがたくさんあったのだと思う
今を生きる私たちにもきっと後でわかる
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Posted by ブクログ
あーこういう女性達いるな…という登場人物像に共感しまくり。そういう人とはかかわらない方が精神衛生上良いのでしっかり線を引いて対応し、必要最低限のみにすれば疲弊することもないと思う。でも主人公のような閉鎖的なコミュニティの中だったらどうなんだろう。周りがそんな感じなら「女はこうあるべき」みたいな前時代的な考えも、噂好きの友人も、なかなか離れることができず大変そう。面倒な人間関係に自分の時間や労力を使うのが面倒すぎる。私は絶対無理だなー。作中で同じような会話が繰り返され、読んでいてイラッとすることもあったけれど、少しずつ変化していく主人公のことを応援したくなった。結末の終わり方も良かった。読後感良