垣谷美雨のレビュー一覧

  • 後悔病棟

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    胸に当てると患者の心の声が聞こえる、不思議な聴診器を手に入れた医師のルリ子。患者の気持ちがわかるようになり、末期患者に寄り添う診療が話題になります。
    死に向かう患者の後悔や「もし〜していたら」を、聴診器の力で叶えるヒューマンファンタジー。夢の中で「もし」を体験した患者は、現実のほうが幸せだったと感じることもあるわけで。人生をやりなおせれば、後悔は取り戻せるのか?自分のこれまでの人生の選択をつきつけられる一冊です。
    後悔しても仕方ない。自分の選んだ人生だから。でもその「裏にあるストーリー」こそが本書の読ませどころです。

    短編形式ですが、この著者ならではの痛快さは抑えめ。なんだかやりきれない終わり方をする章もありましたが、最後はルリ子の家族のわだかまりも消え、後輩の摩周湖に不思議な聴診器は引き継がれます。続編も読みたくなってきました。

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    2026年09月07日
  • 後悔病棟

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    残りの日々があとわずかしかない、という時になって 初めて 自分の人生の岐路に立ち返りたくなる、そのこと自体がなんだか切ない気もする。 僕自身はというと、やり直したい分岐点が多すぎるし、そこに戻るチャンスをいただいたとしても 上手にやり直せる自信もない。だから まぁ このままでいいや。

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    2026年09月07日
  • 空き家と移住

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    田舎で噂の伝達速度がめっちゃ速いことも、あれこれ言われていることもよくわかるわ。なぜそれを言われなければならないのかよくわからんということもあるしなぁ。それをうまくかわせ、仕事があれば何とかやっていけるかもしれない。田舎への憧れだけでは挫折するかも。

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    2026年09月02日
  • 農ガール、農ライフ

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    見応えがすごい。農業ってどうやって、どんな風にしてなれるんだろうとずっと気になっていた。こんなにも事情が深くて大変なことだとは。
    女性にはそれぞれに生き方や処世術があり、強い気持ちがあれば何でも大丈夫、そんなふうに励まされるような一冊でした。
    せっかく大学に出たのに派遣社員で細々生活する久美ちゃんの性格は、最初に久美ちゃんという人間を知るのにとてもリアルでいいなと思いました。こういう細かいところさすがです。

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    2026年09月02日
  • 夫のカノジョ

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    Audible
    中身入れ替わりもの王道ストーリー。
    夫とほしみの浮気疑惑に対しての妄想が突っ走ってて絶妙に真相に触れない会話劇がなんともおかしかった。ほしみの最初の印象と、彼女が色んな人と関わる中で見せるまっすぐな感覚や母親との辛い過去があったからこそ自身の諦めてるようなところは、かわいくて全部ひっくるめて好きになった。

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    2026年08月30日
  • 後悔病棟

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    キャラがそれぞれ結構な深い後悔を抱えていて、ある時に戻って別の選択をしてみるというストーリーが面白い。誰でも、あの時こうしていたらどうだったのだろう、という想像をしたことはあるだろうし、あんな聴診器を当てられたら、まんまと騙されてみたいという気持ちもある。短編集なので読みやすい。
    希望病棟、懲役病棟と他のシリーズも出版されていて、きっと人間模様が面白く描かれているのだろうなと気になるところ。

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    2026年08月29日
  • 墓じまいラプソディ

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    ネタバレ

    竹村光代 63歳
    さっさと 多数決を取りゃええじゃないの 何でそうせんの?
    多数決は恨みが残る。光代は時間がもったいないと思ったかもしれんが、こういうのをガス抜きって言うんだわ。
    ダラダラと話をする間に 和やかな空気になり、そのうち 互いに譲り合って決まるのが、最も懸命なやり方だというのが父の持論だった。

    結婚とは本当に厄介なものだ。あのとき私は二十四歳で、今考えると世間知らずの子どもだった。結婚の背後に控える夫側の親族のことなど、チラリとも考えなかった。好きだから結婚する、ただそれだけだった。

    男は言われなきゃわからないというけれど、だったら言えばわかるのかというと、言ってもわからないのだ。

    この世で何が嫌かって、自分の人生を勝手に他社に決められることだ。

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    2026年08月29日
  • 姑の遺品整理は、迷惑です

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    将来誰もが直面するであろう遺品整理。自分の親ならまだしも、義理の親の遺品整理は本当に大変だろうと察した。よく言われている終活は人ごとではないと思うし、実家にある思い出はどう処分するべきか考えさせられる。この作品では最後良い感じで終わって良かった。遺品を業者に頼んでも、自分でやっても、どちらにしても後悔や悩みが残るのかなと思った。

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    2026年08月27日
  • 空き家と移住

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    タイトルだけで、絶対身近な問題だろうなぁと思ったら、やっぱりそうだった。
    親の遺産の空き家の相続に困る人、都会での持ち家をあきらめた夫婦、そんな人たちか集まってきた地方の町で
    物語は進んで行く。
    地方の人々独特の内面性が、読んでて、ちょっと不気味すきる。けれどきっと慣れてない人には、こんなふうに感じるのかもと思った。

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    2026年08月27日
  • 夫のカノジョ

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    浮気されてるかもしれない主婦と浮気相手かもしれない女の絶妙な組み合わせの入れ替わりもので面白かった。
    適材適所というか性格とシチュエーションによっては結果が変るよなあというのが際立っていてワクワクする展開だった。
    菱子と星見の母親のやり取りは、星見本人の人生をひっくり返す重要なシーンでとても印象に残った。

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    2026年08月26日
  • 絶縁病棟

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    垣谷さんの病棟シリーズはいずれも面白いと思うのですか、本作もなかなか面白かったと思います。
    特に最後の話のオチは、読んでいて思わず『ええぞ、ええぞ、やったれやったれ』って声援を送りそうになりました。

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    2026年08月24日
  • 懲役病棟

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    ネタバレ

    「 何回言ったらわかるんだ。プロサッカーの選手になれる確率が何パーセントだと思ってるんだ。なれるわけがないんだ。時間の無駄じゃないか」
    「別にプロになれなくても、楽しければ、それで」

    香織先生「 あのね、部長、想像してたのと全然違ったんだよ 。ほとんどの女性が犯罪者というより被害者だったんだ」
    笹田部長「だろうな」

    解説 村木厚子(元厚生労働事務次官)
    ほとんどの読者さんはこの物語を、香織先生の側 、罰する側や避難する側に自分を置いて 読み始めると思います。ところが、読み進めるうちに 「同じような状況になったら、もしかしたら自分も罪を犯してしまったかもしれないな」 とか、「早く身元引受人が現れないかな」と、いつしか受刑者の女性たちの気持ちになりながら読んでいる。

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    2026年08月24日
  • 懲役病棟

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    女子刑務所に入ってしまった女性と再犯させない為に奮闘する医師と看護師の物語
    どんな罰で?
    犯行前に何があったの?
    どうなったの?
    罪を償ってから、保護司の方と二人三脚で取組むと同時に、入所している時から心の中の声を聞き出して再犯を防ぐ方がより効果的だと思いました
    特に生活に直結していて、突発的・やむを得ずにしてしまった罪に関しては効果的な気がします

    2人の行動は、聴診器から聞こえる〜と現実的ではありえないが、一般論ですが女性は「聞いてもらいたい」と思っている人が多いので、うまく誘導してあげると本音を話す人が多いのでは⋯⋯ぜひとも実社会でも取り上げてもらいたいです!!
    2025/3/20

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    2026年08月24日
  • 四十歳、未婚出産

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    ネタバレ

    20210823 再読
    なんでもかんでも昔は良かったと言うつもりはない。きっと 昔より良くなったことの方が数えきれないほど多いだろう。だが、悪い方へ向かっている面も確かにある。

    「 思った ことを誠実に言う必要なんてないのよ。 優子は単に『あなたの子供です』と事実だけを言うべきなのよ」

    何が幸せかって小さい孫らがみんな健やかに育っとることですわ 子供はみんなの財産やという人おるけど私はそういう風なんとは違って小さいもんが嬉しげに楽しげにしとるんを見るんがただただ好きなんじゃわ

    20210306
    お母さんの亡くなったお父さんへのつぶやきがいい。
    「エピローグ」でホッコリ。

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    2026年08月23日
  • 空き家と移住

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    世の中にはいろいろな人がいる。都会は都会の良さと息苦しさがある。田舎の人は噂話が好き。全部知っている少し厄介、若い小我郎が家にいるだけで引きこもりと言う、小説家を目指し家で500ページ以上も書いている。わからない現状で決めつけるのは良くない。今の年取った人たちがいなくなって若い人たちに変わればまた一歩ずつではあるが変わっていくと思う。田舎と都会それぞれ良い所も有ればそうでない所もある移住は難しい。

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    2026年08月23日
  • 絶縁病棟

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    ”心の声”がきこえる不思議な聴診器の「病棟シリーズ」
    今回はやけにスリリングな展開?
    続きが気になって、テンポ良くするする読めてしまいます。

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    2026年08月23日
  • うちの子が結婚しないので(新潮文庫)

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    結婚するしない。子ども産む産まない。離婚するしない。人生選択の連続ですよね。
    そして、結婚したい!と思ってもなかなかできない現実…。
    親婚活という存在をこの本で初めて知りました。

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    2026年08月23日
  • リセット <新装版>

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    47歳の女性3人が高校生時代にタイムスリップして、人生をやり直すというお話。

    47歳になった知子、薫、晴美の3人が居酒屋で再会し、それぞれが今の人生に抱えている不満や後悔が描かれるところが、まず面白かったです。専業主婦、独身のキャリアウーマン、厳しい生活を送る晴美と、3人とも「自分にないものを相手が持っている」ように見えているのが何とも皮肉で、特に晴美の境遇が印象に残りました。

    その後、高校生時代にタイムスリップして人生をやり直す展開も面白く、今の記憶を持ったまま過去に戻るからこそ、それまで見えていなかった母親の姿などに気づいていくところも良かったです。

    一方で、15年後あたりからは少し勢いが落ちたように感じ、ラストも個人的にはやや出来すぎかなという印象でした。

    何となくですが、47歳の時も高校生に戻ってからも、晴美にまつわるエピソードが特に良かっただけに、後半になるほど、晴美を不幸な存在として描くために少し無理のある設定が加えられているように感じてしまいました。

    それでも、結婚、仕事、家庭など、女性の生き方に対する当時の価値観をかなり辛辣に描いていて、単なるタイムスリップものではない面白さがありました。ちょっと変わったタイムスリップものとして、おススメです☆

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    2026年08月22日
  • いまだ悪戦苦闘中

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    エッセイはあまり読まないが、垣谷さんのエッセイは好き。
    広く世に出る本だからと配慮されてはいるが、垣谷さんの本音が届く。垣谷さん、ほんとはもっとトンガっているんでしょ?オフレコで話をしたら絶対楽しい人だと思う。
     
    「自制心」という言葉が使われていた。この言葉に触れたのがあまりに久しぶりだったので、軽い衝撃を受けた。最近は「自分を大切に」「思うがまま」「思いは伝える」が望ましいとされることが多いように思う。私の中の「自制心」忘れてないよね?と触れられたように感じた。

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    2026年08月19日
  • 空き家と移住

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    久々の垣谷さん
    2年ぶりくらいで、それにびっくり(^_^;)
    もっと読んでるつもりでいました




    毎回いろんな世の中の問題について書かれていますが今回は空き家と移住の話




    どうしても自分の家が欲しい史緒里
    東京で買うのは到底無理で
    田舎への移住に心は傾く


    一方、母親が暮らしていた田舎の実家を手放そうと決める路代。家を売ったお金で海外旅行でも、、、と計画していたが家は一向に売れない





    相変わらず読みやすくて、分厚くてもスルスル読めます




    家の問題は各家庭それぞれ思うところがあると思いますが、どこかは共感できる話が載ってるのではないでしょうか




    とにかくやなヤツがいっぱい出てきて笑
    後半になるとずっとゴシップネタが続く感じで少し疲れますが、それこそが現実なのかもしれないです





    自分は田舎に引っ越したつもりだったけど
    ここまで酷くはない(^◇^;)


    程よく田舎だったのと、
    子供たちがいてくれたおかげで
    地域のネットワークに入ることができて
    そんなに苦労はしていないと思います



    でも家を探してるときは、
    人口は減っていて、空き家問題も深刻なはずなのに安価な家はなかなかないものだと思ったものです



    結局我が家は賃貸を選びましたが
    売る方もどういう人に売りたいかっていうこだわりとでも手放したいという葛藤があるんだろうってことがだんだんわかってきました。





    うちはもう母親しかいないので
    自然と親の住んでる家もその後どうしようかとかいろいろ考えてしまいます。



    とにかく物を捨てられない人なので
    片付け大変だろうな、、(^◇^;)

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    2026年08月17日