垣谷美雨のレビュー一覧
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女性3人の大学時代から、50代へ30年の子育て中心の人生を、読みやすく描かれていました。
「となりの芝生は青い」と言ったもので、他所は良いなぁと嫉妬したり。
子育ては悩むけど、やはり自分の子供は愛おしい。
けれども、いつかキリをつけて自分自身の人生を時代と共に歩んでいかないとね。
それでも、キャバ嬢が専業主婦へ怒りの電話をかけてきたところなんか、女の人生って男と比べて本当に複雑で大変だとつくづく実感します。
エリートコースで高収入の兄弟が、鬱状態で会社を辞めて、奥さんが田舎でバレエ教室を始めるとか‥。
人生は何があるのかわからないけど、前向きに生きていくのが大切!と奮起できる良い小説で -
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絶賛実家空き家取壊し前なので、この本をすぐに手に取りました。
ウチは、業者に頼むことにしました。
この姑さんもそうですが、ほんと、なんでも取っておく。
そして、見たこと無い着物が多数。
これは専門業者に頼む?とネットでみたら、いい話を聞かなかったので、日頃、着物を着慣れてる方に見に来て頂き、お気に召したモノを持って行ってもらいました。
後は、捨てます。
母も喜んでるはず。
母の生活を振り返る余裕が無いのは申し訳ないけど、私が母なら、ちゃっちゃと棄ててほしいと思う。
そして私も子どもたちにこんな気持ちにさせないように断捨離しなきゃ、これ以上、モノを増やさぬようにしなきゃ、と改めて。 -
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長崎弁がたくさん出てきましたが、「ばってん」で「しかし」の意味の逆接になるのが可愛くってお気に入り♡夏葉子たちはもう少し歩み寄れたらよかったのにと思う。本音で会話しないなんて、本当に夫婦なのか?そう思ってしまうのは私の両親が夏葉子たち夫婦と正反対だからかな。自分の人生だから、ちゃんと自分のことを話すべきだけれど、親しき仲にも礼儀あり。なんでもほどほどに、だな。節度を持ちながらも大切なことは話し合いたい。仮に同じお墓に入りたいと思える大切な人がいても、その人の両親との相性が合わないこともある。結婚は家族ぐるみだと改めて実感した。同じお墓に入りたいと思えるくらいに大切な人が私の人生に現れるのか?は
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マイホームの問題、特に郊外のニュータウンの購入型集合住宅にスポットをあてたドラマ。人生で一番大きな買い物であろう住宅購入の闇を提示してくれる展開。バブル崩壊前に建築された郊外型マンションを購入した人なら似たような失敗(?)をしているのではないだろうか。少し前なら都市の中心には住む人がいないドーナツ化現象とか言われた事もあったが、住人がそのまま歳を重ねて建物の老朽化と自治会の高齢化が同時に押し寄せる恐怖。ヨーロッパの住宅事情なども盛り込みながら結末が大いにきになる展開です。
あまり住処に高望みはせずミニマルに暮らしたいと考えながら読みました。あとがきで作者の経験が元になっていると知り、リアルさに -
Posted by ブクログ
柿谷さんの小説が好きで、一時期夢中になって読んでいた。
本を読むってやっぱり楽しい!と再確認、本を開くと眠くなる〜なんて本離れしていた自分を読書のある生活に呼び戻してくれた人と言っても過言ではない。
そんな柿谷さんのエッセイ、わくわくしながら読み始めると、何だか最初はご近所さんの愚痴を聞いているみたいな気がして「えっ」となったことを白状しておく。
でも!やっぱり柿谷さんだった。
芯の通った考え、スパッと切れ味の良い率直な気持ちが綴られて、文章を追うのが気持ちいい。
読み進めるうちに、どんどん引き込まれ、そうそう!と共感したり、なるほどと感心したりして、何度も読む手を止めて、読書メモを取り続