垣谷美雨のレビュー一覧

  • 墓じまいラプソディ

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    墓じまいとタイトルについているが、夫婦別姓、ジェンダー平等が大きなテーマ。
    登場人物それぞれがユーモラスで、明るく前向きになれる物語。
    いずれは墓じまいしなければ、と思っているので、高額な改葬費用、煩雑な手続きなど、今後の参考にさせてもらいながら楽しく読んだ。

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    2025年06月19日
  • うちの父が運転をやめません

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    高齢ドライバーの事故のニュースをみて、田舎の両親を思い出し帰省する主人公を取り巻く環境、悩みや葛藤を読みながら、子供に対する接し方、親に対する接し方、仕事のこと、もっと早くにこの作品に出会いたかったなぁと思いつつ、私は読み進めました。

    これまでの会社員人生、これからどう生きていくのか、残りの人生を考えた時に、やりたいことやチャレンジしたいことを見つけられるって、いいなぁ。

    これから何か楽しめるものを見つけたら、P294〜もう一度読み返そうと思う。
    いろんなことに挫けないために。

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    2025年06月16日
  • 行きつ戻りつ死ぬまで思案中

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    垣谷さんのエッセイは初読み。面白かった。コロナ禍に書かれたものだったので政治家に対しての批判もあり共感どころが、たくさんありました。

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    2025年06月14日
  • 『夫の墓には入りません』〈『嫁をやめる日』を改題〉

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    40代で夫を亡くしたときに、嫁はこんなことを考えるのかと勉強になる本。行く末の介護のことまで見据えて、結婚する人はどれくらいいるのだろうか、自分はあまり考えなかったので、考える機会となった。また、亡くしたときに、線香を上げさせてくれ、だの予期せぬ訪問者がいるかもしれないのは参考になった。

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    2025年06月14日
  • 子育てはもう卒業します

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    女性3人の大学時代から、50代へ30年の子育て中心の人生を、読みやすく描かれていました。

    「となりの芝生は青い」と言ったもので、他所は良いなぁと嫉妬したり。
    子育ては悩むけど、やはり自分の子供は愛おしい。
    けれども、いつかキリをつけて自分自身の人生を時代と共に歩んでいかないとね。


    それでも、キャバ嬢が専業主婦へ怒りの電話をかけてきたところなんか、女の人生って男と比べて本当に複雑で大変だとつくづく実感します。

    エリートコースで高収入の兄弟が、鬱状態で会社を辞めて、奥さんが田舎でバレエ教室を始めるとか‥。
    人生は何があるのかわからないけど、前向きに生きていくのが大切!と奮起できる良い小説で

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    2025年06月14日
  • 姑の遺品整理は、迷惑です

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    絶賛実家空き家取壊し前なので、この本をすぐに手に取りました。
    ウチは、業者に頼むことにしました。
    この姑さんもそうですが、ほんと、なんでも取っておく。
    そして、見たこと無い着物が多数。
    これは専門業者に頼む?とネットでみたら、いい話を聞かなかったので、日頃、着物を着慣れてる方に見に来て頂き、お気に召したモノを持って行ってもらいました。
    後は、捨てます。
    母も喜んでるはず。

    母の生活を振り返る余裕が無いのは申し訳ないけど、私が母なら、ちゃっちゃと棄ててほしいと思う。

    そして私も子どもたちにこんな気持ちにさせないように断捨離しなきゃ、これ以上、モノを増やさぬようにしなきゃ、と改めて。

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    2025年06月07日
  • 結婚相手は抽選で

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    面白かった!
    垣谷美雨さんは色んな人の人生や考え方を、どこで知るの。そしてそれを表現できるから、本当にすごい。世の行く末までも。笑

    人生、結婚だけじゃないけど、結婚に重きを置いている人が多くいる日本で、結婚を選ばない選べない人たちの心境、環境が描かれてる。


    最後まで読んで
    その先を想像して幸せな気持ちになりました。

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    2025年06月07日
  • もう別れてもいいですか

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    離婚したがってる母にとても境遇が似ていて面白そうで読んでみた
    私自身は夫と結婚4年目
    毎日幸せで、結婚ってこんなに幸せなものだったんだ、と思っているけど、それは20代だから・この世代だからなんだと実感した
    親世代より上の女性は、色んな社会の重圧を受けて人生を過ごしてきたのだと思うと心苦しい。
    自分がこんなに幸せな結婚生活を送れているのは変化してきた世の中のおかげだと強く感じた。

    最後の手紙の内容がとても良くて、暖かな気持ちになった

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    2025年06月07日
  • 七十歳死亡法案、可決

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    「七十歳死亡法案」が成立した日本を舞台にした近未来小説。70歳を迎えた国民は、政府が用意した安楽死の方法の中から死を選ばねばならないという、過激な制度のもとで展開される物語。この大胆な設定は、高齢化社会や介護の問題と直結しており、とても深い話だった。

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    2025年06月06日
  • 『夫の墓には入りません』〈『嫁をやめる日』を改題〉

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    長崎弁がたくさん出てきましたが、「ばってん」で「しかし」の意味の逆接になるのが可愛くってお気に入り♡夏葉子たちはもう少し歩み寄れたらよかったのにと思う。本音で会話しないなんて、本当に夫婦なのか?そう思ってしまうのは私の両親が夏葉子たち夫婦と正反対だからかな。自分の人生だから、ちゃんと自分のことを話すべきだけれど、親しき仲にも礼儀あり。なんでもほどほどに、だな。節度を持ちながらも大切なことは話し合いたい。仮に同じお墓に入りたいと思える大切な人がいても、その人の両親との相性が合わないこともある。結婚は家族ぐるみだと改めて実感した。同じお墓に入りたいと思えるくらいに大切な人が私の人生に現れるのか?は

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    2025年06月03日
  • ニュータウンは黄昏れて

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    マイホームの問題、特に郊外のニュータウンの購入型集合住宅にスポットをあてたドラマ。人生で一番大きな買い物であろう住宅購入の闇を提示してくれる展開。バブル崩壊前に建築された郊外型マンションを購入した人なら似たような失敗(?)をしているのではないだろうか。少し前なら都市の中心には住む人がいないドーナツ化現象とか言われた事もあったが、住人がそのまま歳を重ねて建物の老朽化と自治会の高齢化が同時に押し寄せる恐怖。ヨーロッパの住宅事情なども盛り込みながら結末が大いにきになる展開です。
    あまり住処に高望みはせずミニマルに暮らしたいと考えながら読みました。あとがきで作者の経験が元になっていると知り、リアルさに

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    2025年05月31日
  • 希望病棟

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    前作でハードルがぐっと上がったというか、楽しみになった。
    今回は、摩周湖先生と桜子と貴子が主人公を変わりながら、目線を変えながらのお話。桜子と貴子はともに摩周湖先生の患者であり、末期癌を宣告されている。治験の話をもらうも、将来に悲観的な感じ。(そりゃ余命宣告されたら投げやりにもなるよな。)二人とも「どうせ死ぬなら好きなことやっておけばよかった」と思っていたどん底から、治験の効果が出て退院できることに。

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    2025年05月30日
  • 老後の資金がありません

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    初めての作家さんだったけど読みやすくてサラサラ読めた!50代の夫婦が、一千万くらいあった貯蓄があれやこれやと無くなっていってこれじゃ老後過ごせないよ!?って話なんだけど、姑問題とか葬式とか年金とか、トントン拍子に色んなことが起きてホント飽きなかった!
    わたしの老後…ちゃんと過ごせるかとても心配になった…笑

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    2025年05月29日
  • 後悔病棟

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    患者の気持ちに寄り添えず自信を無くしていたルミ子が心の声を聴ける聴診器を手にする。末期がん患者の後悔していることが聞こえてきたりし、過去を振り返る時間を共にする。考えさせられることが多すぎた。

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    2025年05月26日
  • 『夫の墓には入りません』〈『嫁をやめる日』を改題〉

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    ネタバレ

    姻族関係終了届け初めて聞きました。
    夏葉子さんが、良い人すぎるために、その周りで起こることに対して、彼女の気持ちになるたびに、モヤモヤしたり嫌な気持ちになって、スッキリは読めませんでした。
    でも、話の最後の持っていき方にはスッキリしました。
    夫を先に亡くすっていうのは、こういうことでもあるのかと、初めて考えに及ぶことでした。
    面白かったです。

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    2025年05月26日
  • 女たちの避難所(新潮文庫)

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    好きな作家さんです
    静かで深い感情とリアルさ
    変化をおそれる思い
    現状がつらくての決断
    決断した先も苦労が続きます
    女性に対しての応援歌だと思いました

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    2025年05月26日
  • うちの子が結婚しないので(新潮文庫)

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    結婚しない子どもを心配して親が婚活する物語。実話だと思えるリアルな描写。垣谷さんの小説はいつも共感できて読みやすい。必死に婚活する親に対して素直に感謝を伝えられるのがすごいと思った。結婚するのが普通だと思われている世の中では独身は生きづらいだろうな。

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    2025年05月24日
  • 行きつ戻りつ死ぬまで思案中

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    柿谷さんの小説が好きで、一時期夢中になって読んでいた。
    本を読むってやっぱり楽しい!と再確認、本を開くと眠くなる〜なんて本離れしていた自分を読書のある生活に呼び戻してくれた人と言っても過言ではない。

    そんな柿谷さんのエッセイ、わくわくしながら読み始めると、何だか最初はご近所さんの愚痴を聞いているみたいな気がして「えっ」となったことを白状しておく。

    でも!やっぱり柿谷さんだった。
    芯の通った考え、スパッと切れ味の良い率直な気持ちが綴られて、文章を追うのが気持ちいい。
    読み進めるうちに、どんどん引き込まれ、そうそう!と共感したり、なるほどと感心したりして、何度も読む手を止めて、読書メモを取り続

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    2025年05月24日
  • 夫のカノジョ

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    自分が変われば相手も変わる。自分も変わりたい時には、誰かと人生を入れ替えたつもりで動いてみるのが良いかもしれない。

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    2025年05月24日
  • もう別れてもいいですか

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    もう別れてもいいですか
    垣谷美雨

    初めて読む作家さん。カバーそでの「老後の資金がありません」は映画を観たことがあり、なるほどそういうタイプなのねと。

    テーマは離婚で、現実的で誰にでも起こりうる/巻き込まれ得る話だが、心情メインで進むのが新鮮だった。
    親には読んでほしくないかも。結婚がこれからの人は是非!

    「平凡な生活から抜け出していく勇気」「他人は他人と割り切る気持ち(夫婦間に限らない)」「結婚生活への覚悟」
    が貰える本です

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    2025年05月21日