垣谷美雨のレビュー一覧
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病棟シリーズの第3弾です。今回の舞台は女子刑務所です。ここまでくると、不思議な聴診器の設定になにも違和感を感じなくなっていました。
相変わらず、重いテーマを重くなりすぎずに描くのがとても上手いと思います。読者としては、楽しく読むことはできるのですが、後にそのテーマの社会問題について調べてみたり興味を持つきっかけになる、ちょうど良さです。
患者さんである受刑者に対して、努力や忍耐により、避けられた犯罪だったのでは、と思う気持ちも確かにあります。でも、自分が同じ立場に立ったときに、追い詰められているときに、これしかないと思い込んだ道筋が犯罪につながっていたら、私は本当に踏みとどまることができるのか -
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親婚活、という言葉は本作で初めて知りました。
まあ、人それぞれ価値観というものは違うので一概には言えないのですが、結婚するしないはやはり本人の自由意志に任せるべきかと思うのです。
ただ、本人に結婚の意思があってもなかなかできない、という場合には親まで巻き込んで婚活する、というのはアリかと思います。
とは言え、親が前のめりになってしまうケースも多々あると思われるので、本人と親の意識のすり合わせといった部分がなかなか難しいのではないでしょうか。
それから、垣谷さんの作品にありがちかと思われる『最後に急転直下で問題にケリがつく』というのが本作では顕著に出ていたと思います。
まあ、あまり問題解決までダ -
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『病棟シリーズ』第2弾!
前作の『後悔病棟』に続く作品。
だが、
前作を読まなくても楽しめる作品になっている。
『後悔病棟』よりも明るめなお話で、
前作に少しでてきた摩周湖という女性医師が
心の声が聞こえるという聴診器を拾う。
登場するのは2人の末期癌患者。
児童養護施設で育った高校生の桜子、
代議士の妻の貴子。
この2人は治験を一緒に受けたことで
親しくなる。
主に摩周湖先生、桜子、貴子視点でお話が進む。
言葉ひとつひとつにとても共感できて、
感情移入できました!とても読みやすい!
立場や環境が違うふたりのお話は興味深く、
どのような感じでラストを迎えるのか
ドキドキしながら読むことが -
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病院の医師として勤める早坂ルミ子はある日、
心の声が聞こえる聴診器を拾う。
芸能界デビューを母に止められた女性、
仕事ばかりをしていて家庭を顧みなかった男性、
親に結婚を反対されていた女性、
友達に罪悪感を持ち続けている男性…
それぞれの悩みや未練を聴診器で読み解いていく。
後悔しない人生なんてないよなと思いつつ、
死の間際になった途端に
『ああしておけば良かった』
『こうしておけば良かった』となってしまうよなと
感情移入し、とても辛い気持ちにもなった。
この作品を読んで、
後悔をしたくない人生を送りたいと思った。
とても読みやすくて様々な人間ドラマを
見ることができてよかったです!! -
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さっぱりしてて面白くてさらっと読み切ってしまった。昨日ちょうど高市さんが自民党総裁になったので、なんだが現実とリンクしてる気もして楽しい。
私は平成二桁生まれで経験したことがないか、長く生きている人の中には本当に考えられないような旧態依然の考えの人もいるんだろうなと、、。
あまりに同じフィールドで話ができないのはどんなにしんどくて無意味に感じられることなんだろうかと思うと確かに“絶望さん“がでできてしまう。
これまでそんな思いをしなかったことを感謝するとともに、今後そのようなことがあっても耐えられるだけのバイタリティはもっておきたいな、と感じる話でした。 -
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面白かった〜
垣谷さんの 小説はよく 男尊女卑の男が出て来てでも女の人が 強くて元気で 読後はいつもスカっとします。
今作はタイムスリップして 中学生に戻り 人生をやり直すお話。過去に戻ると その後の世界が変わっちゃうんじゃ?とか 自分がいなくなってしまった令和の時代 心配されてるんじゃ?とか 読みながら思いましたが そんな事忘れる位面白かった。
あの時代 あーそうだったよねって思い出される事がいっぱい。でもそれが普通だったから 何も疑問も持たなかったけど 結構酷い時代だったんだね。
雅美が今度こそ 幸せになれますように。天ヶ瀬君が変わりませんように。