垣谷美雨のレビュー一覧

  • 希望病棟

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    垣谷美雨の『病棟』シリーズ、これにてコンプリートです。

    『希望病棟』は、他の三作とは異なり、患者は二人で、この二人が関わりを持っていきます。その過程に惹き込まれます。「どんな着地を見せてくれるのだろうか?」と。

    摩周湖医師によるあの「聴診器」の使い方は、他の作品に比べると控えめです。

    私が読んだ順は、『絶望』(4作目)→『懲役』(3作目)→『後悔』(1作目)→『希望』(2作目)でしたが、それぞれ独立して読めるようになっているので、時系列通りでなくとも問題なく、楽しめました。とは言え、時系列で読んだほうが、楽しめることも事実です。

    大満足のシリーズでした。

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    2026年05月25日
  • 墓じまいラプソディ

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    墓じまいについて勉強になる一冊。
    墓に固執する祖父母世代や、男達に苛立ちを感じるけども、五月の竹を割ったような発言、友人の康子との行動が逐一可笑しいのが息抜きになる。
    夫婦別姓問題を通して価値観の合うパートナーなのか見抜くしっかりものの娘達も良い。

    墓じまいに抵抗がある人がいればその人が亡くなってから墓じまいをすればいい。そもそもほったらかしにしてしまえば無縁仏となり更地となる。
    骨なんてカルシウム。
    ラスト、思い出はずっと胸の中にあるんだからという台詞がグッときた。
    勉強になる。

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    2026年05月24日
  • 老後の資金がありません

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    何かを買ってから後悔するところが正に自分
    老後の資金についての参考より、家族親戚、友人と人付き合いの参考になる

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    2026年05月24日
  • 墓じまいラプソディ

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    お父さんと同じ墓には入らないと宣言して亡くなった母。戸惑う夫と子どもたち。
    遠方の墓を墓じまいするためには数百万かかることに悩む夫婦。
    夫婦別姓を選択できないがために、姓でもめる中で婚約者に愛想をつかす女性。
    いろいろな話が展開されて、そうだよなあと、自分事として考えてしまう。

    あまりあったこともない遠方の先祖の墓を、私の子どもたちに任せるわけにはいかないし、そもそも私がみるのか?という問題もある。
    放っておくのも一つですよ、と言い切る住職もすごい。

    そもそも火葬の時に、拾うお骨は骨壺に入るだけで、残りは捨てられますよね。
    そう思うと、全部捨ててもよいような気もしなくもないが、心も持ちようとしてそういうわけにはいかない。
    だとすると、あまり多くない量を散骨したり、歴史ある今後もずっとありそうな寺社の共同墓地に納めるというのが、私にはよいような気がする。それこそ、縁もゆかりもないけど築地本願寺とか。

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    2026年05月23日
  • 『夫の墓には入りません』〈『嫁をやめる日』を改題〉

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    主人公の父親が、娘である主人公を守ってくれて事がすすんでいく箇所に、父の娘を想う愛情をかんじました。
    また、嫁という立場で、考えさせられるものもあり。

    冷たい夫だと思いきや、亡くなってから、もしかしたらそうではなかったのかも、という箇所にはハッとしました。

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    2026年05月18日
  • あなたのゼイ肉、落とします

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    個人的には前作の方が好きですが、今作も十分に楽しみました。
    小萬里さんが痩せるために行う引き出し力が、すごくマッチングしています。
    自分は最後の話が一番好きでした。
    これからもいい作品を作っていってほしいと改めて思いました。

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    2026年05月14日
  • 絶縁病棟

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    なんでも意見をはっきり言う女と、思ってることすら口にできない女の対比。其々に生きにくさと幸福の種類があり、パーソナリティというものはなんとも複雑で、ヒトに正解不正解はないんだよなぁと改めて気付きます。
    お医者さんも患者さんもみんな人間くさくていいですね。
    非科学的な設定も全然気にならないです。
    書評がすごく良くて、キレーに纏めてくれてます。

    〈地獄とは他人のことだ〉
    【地獄のような他人との悪縁を断ち切るには多大なエネルギーが必要になる。その悪縁が表向きは良縁に見える場合はなおさらだ。
    絶縁しようとしている自分には良くないレッテルを貼られてしまう。けれど世間の目を恐れてはいられない。危険を察知したら、三十六計逃げるに如かず、ということを教えてくれる。
    小説はハウツー本ではないが、作家の創造力の結晶だ。絶縁病棟の中にはさまざまな人間の思考と行動のパターンがつまっている。エンターテイメントとしてたのしみながら、災害みたいな人間関係に備える洞察力と気力を養いたい。】

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    2026年05月14日
  • 七十歳死亡法案、可決

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    まだ人生4分の1くらいしか生きていない若者の方で、これから日本を作る若者にお金使って欲しい、高齢者にお金かけまくってもなと少し思っていたので、これについて家族と話した時に勧められて読みました。
    高齢者にかけるお金を減らしてと思っていたのは大きな括りで見ていて他人事だったからであり、家族に対してもそうかと聞かれると違うなと少し考えが変わりました。最終的には、介護や医療費など負担になることが増えるけれど、誰もが通る道だからそれについて文句を言うのは違うんだろうなと考えるようになりました!

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    2026年05月12日
  • 夫のカノジョ

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    入れ替わる前からオチが想像できたけど、こういうのでいいんだよおじさんが出てきそうなくらいこういうので良かった。安心して読める作品だった

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    2026年05月11日
  • もう別れてもいいですか

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    再読
    1回目より納得するところもあったし面白く読めたような気がする。
    こういうこともあるよね、とスルーできる内容でもある。
    時代もあるし、個人差もある。

    結婚、夫婦、親子のカタチ
    幸せってなんだろう
    子育てのフェーズが終わり、人生の最後をどう生きたいのか考えるきっかけにも。

    そして今日は母の日。
    何事もいい感じにスルーできるスキル、メンタルを身につけたい。

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    2026年05月10日
  • 結婚相手は抽選で

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    ネタバレ

    面白かった。
    やっぱり結局は飾らない事、自分の意見を言う事が大事なのかなと思ったけど。果たしてどうでしょうか。

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    2026年05月10日
  • 絶縁病棟

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    ネタバレ

    【audible視聴】
    それは絶縁した方がいいと思う人間関係だけど、続きが気になってしまってしょうがなかった。
    気持ちと体は繋がってて、気持ちが辛い時は身体のどこかしらがやっぱり悪くなるのかな。

    そして、魔法のような聴診器の存在。
    心の病にこの聴診器を使えば、救える人も増えるだろうなぁと思った1冊。

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    2026年05月09日
  • 懲役病棟

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    女子刑務所での暮らしが知れると同時に魔法の聴診器を通して受刑者達の背景が分かる心が温かくなるストーリー。
    香織先生とマリ江のやりとりがクスッと笑えて息抜きになる。
    この小説を読むまで、犯罪者達を先生と同じく偏見ある見方をしていたが彼女達の境遇を知るにつれて加害者であるが被害者でもあることが分かっていき、早く身元引受人が現れてくれることを望みながら読んでいた。
    刑期を終え、その後の住まいの心配がいらないよう救済の制度が整ってほしい。

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    2026年05月06日
  • 後悔病棟

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    垣谷美雨の病棟シリーズを読み続けて3冊目になりました。『絶縁』→『懲役』と時系列で遡ってきたと思っていたら、『後悔』は『希望』よりも先に出ていたことに気付きました。プロローグで、あの聴診器が次は摩周湖の手に渡ることが書かれていたからです。

    『後悔』での聴診器は、過去に戻ってやり直したらどういう人生になっていたかを知ることができる機能があって、『絶縁』、『懲役』よりもパワフルだったんですね。

    一種のタイムリープものですが、本作品では、魔法の聴診器によってもう一つの人生を知ることで、現在に至る自分の人生に納得した上でお迎えを迎える、という点がポイントです。そして、KYな医師早坂ルミ子が、この聴診器の助けで末期患者に寄り添う医師として成長していく過程もポイントです。

    ストーリーとしては、第4章のfriendがヒネリが効いていて面白かったです。

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    2026年05月06日
  • もう別れてもいいですか

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    面白かった。
    私自身は結婚していないしする予定もないけど、言いたい事を言えずに溜めてしまうタイプなので澄子の気持ちは手に取るように分かる。
    最後の友人への手紙が良かった。
    晴れやかな気持ちになれた。

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    2026年05月03日
  • 後悔病棟

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    不思議な設定ですが、結局は今の人生を受け入れ、満喫すると言うことを優しく伝えてくれる本。人が何を考えているのかはわからないが、意外と悪いことばかりではないのかな。

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    2026年05月01日
  • あなたのゼイ肉、落とします

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    あるある、と時に共感しながら、ほっこり感を持って読み終えられる4つのお話。
    ダイエットコンサルの話かと思いきや、それもあるけど、「心の贅肉」をおとすコンサル的要素が強いストーリーたちだった。
    主人公たちが自分の人生に前向きになっていくエンディングを読むと、ちょっと元気をもらえる。

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    2026年04月30日
  • 懲役病棟

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    素直に面白かった。
    シリーズ第三弾だけど、問題なく。
    後悔病棟も希望病棟も読んでみたいな。

    刑務所の中の病棟。
    刑務所内にある美容院は存在は知ってるけど近くにないので行くことはなく。
    しかし、刑務所内の病棟はこれまた縁がなく…
    あったらあったで色々あるか。

    女性刑務所の話は外国のはあるけど、日本ってないよね?知らないだけかしら。
    男性版だったら堀の中の面々とかってあったりしたけど。

    様々ないことが女医と看護師の活躍で解決できてホッとした。しかし、あの聴診器の謎は教えてくれないのか。
    そこは知りたかったなぁ。
    続きはないのかな。

    解説、村木厚子氏の文も良かった。リアルで。

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    2026年04月27日
  • 墓じまいラプソディ

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    ネタバレ

    垣谷美雨作品は結構読んだが今回の作品が一番楽しく笑えてタイムリーな社会問題にまで物語
    親世代の葬式なんて親戚が集まっても笑い声が飛び交う、人付き合いの良かった母親の時とさほどでもない父親の差がでそうな話、檀家とかの付き合いを無くす、墓じまいとか具体的に事例も見聞きしている
    本書は夫の実家の墓に入る事を避けたい、結婚ってナニ?夫婦別姓ってどーよ、という風に家族について真剣に面白く考える作品です

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    2026年04月27日
  • 懲役病棟

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    『絶縁病棟』を読んで、とても面白かったのでシリーズ作品を全部読もうと思い、今回は『懲役病棟』を読んだ。シリーズとしては、時系列逆で読んでるのかな?(各作品に繋がりはないので問題はなし)。

    今回の主役の人物造形も、堪らなく面白い。元暴走族、パツキンの香織医師に漫才の相方のようなマリ江看護師。読んでいて、思わず笑ってしまう。

    「走馬灯的人生透視」聴診器が明らかにするチョーエキたちの人生、そこに灯りをもたらす香織とマリ江。

    香織のチョーエキたちな対する見方が変わっていくところも、マリ江との掛け合いで面白く読めた。

    次は『後悔病棟』を読みます。

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    2026年04月26日