【感想・ネタバレ】ニュータウンは黄昏れてのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2022年03月13日

面白かった!続きが気になって気になってあっという間に読み終えました。
同じ団地に住み管理の為の話し合いをもっても、購入時期、価格、家族構成、年齢などが異なる世帯が一緒になって一つの結論を出すのはいかに難しいかを痛感しました。
マンションの建設ラッシュ、特にタワマンが多く新規分譲されている今を思うと、...続きを読む団地とはまた違う立て替え問題が予想され、どういう問題が起きるかを想像してしまいます。
黛と琴里、同級生の考え方を見ていると、親の執着する対象に子供たちの考えも影響されるのかなと感じた。

0

Posted by ブクログ 2021年01月11日

駅から遠いニュータウン(団地)に住む人たちの悲哀物語。
自分もいわゆる公団に住んでいたので、その不便さたるやよく分かります。駅までバスで20分、しかも国道走るから渋滞に捕まることもしょっちゅうという、物語よりも劣悪なところ。両親もこんな想いを抱いて住んでいたのか(今も住んでるけど)と思うと、なかなか...続きを読む胸が熱くなります。
奨学金を抱えたまま社会人になる辛さの一方、地主の金持ち坊ちゃんのロクでもなさがあったり、またそこにうまく乗っかる人もあり、人生色々だなーと思いました。
いつもの変な設定からのハッピーエンドという感じではなく、ちょっと深みのある終わり方で面白かったです。

0

Posted by ブクログ 2024年03月20日

バブルの最後にニュータウンのマンションを購入し、修繕の時期に来たけれど、修繕するのか、建て直してしまうのか?!と理事会で右往左往する話。

それと並行して、娘さんが友だちの彼氏を紹介されて、一緒にオペラを観に行くという話もあり、こっちの方に興味深々笑

面白くて一気に読んでしまいました。

0

Posted by ブクログ 2023年12月19日

垣谷美雨さんの本は、身近な主婦目線の本が多く読みやすい。
バブル崩壊前に分譲団地を購入した母とお金持ちのおぼっちゃまに翻弄される娘のお話。
母の立場も娘の立場も自分に置き換えて考えてしまう…一戸建てじゃなくてアパート暮らしでもよかったかも…大金持ちと出会ってたなら…
まぁ考えてもしょうがないけど…
...続きを読むみたいに考えてしまうお話でした。

0

Posted by ブクログ 2023年11月04日

●あまりにも描写が細かく感嘆していたら、やはり筆者の体験談だった。女性作家ならではの容赦のない人物描写は時として心地よさすら感じられる。
●最後には荒れまくるマンション理事会のシーンは圧巻。綺麗事で終わらしていない展開がまたいい。まあ、議員立候補は唐突感はあったが。
●やばい彼氏を友達間で押し付け合...続きを読むうなんて、そんな展開思いつかない。
●どうしようもならない、がんじがらめな庶民の気持ちに、何回も心がキュッとなってしまった。

0

Posted by ブクログ 2023年05月20日

家を買いたくないと思ってしまった。。。
人と比べないで自分の幸せを見つけるべしなんだな、と強く思いました

0

Posted by ブクログ 2022年12月03日

ニュータウンが舞台であるものの都会のキラキラに憧れた一般人の話、という感想。
ステータスとか名声だけに惹かれていても一時的にしか幸せになれないよねえ

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年03月06日

 社会問題、個々人のの家に対するコンプレックス、結婚の選択方法、人生において大切にするものは何か、登場人物それぞれの苦悩が描写される。

 特に、朋美の結婚に対する割り切り方はかなり大胆だと思った。また、琴里や三起子の「金持ちと結婚すれば…」という結婚に対するイメージは、やっぱりみんな持っているもの...続きを読むだと思う。結局何の選択をしても、自分が納得するかどうか。正解はない。

 ここからは、本と関係なく私個人の話。実家は、家を購入しても父親は単身赴任続き、一人っ子の私は、母から離れたいため就職を機に家を出てしまった。母親は単身赴任にも決してついていかなかった。家を守るという意識が強かったんだろうと思う。 2人で老後住むなら、もっと狭い家でもよかったのではないかとも思う。父と母はお金絡みで頻繁に対立していたが、先日ようやく住宅ローンを繰上償還すると、仲良くソファで居眠りしていた。幸せになるために、居場所をつくるために自宅を購入するはずなのに。などとこの本を読んで考えた。

0

Posted by ブクログ 2022年02月20日

垣屋美雨さんの作品は本作が初めて。
映画『老後の資金がない』の原作者という事で、作品のイメージは何となくコメディタッチなものを想像。
実際に読んでみると、そう遠くない将来、いや実は今でも気にしている将来に対する不安を駆り立てるような内容で、読み進めずにはいられなかった。
新手の経済観念育成小説です。...続きを読む
この作家さんの他の作品も読んでみたくなりました。

0

Posted by ブクログ 2021年11月23日

垣谷美雨さんの作品は3作目。毎回身近な問題を取り上げてくれて、参考になりました。主に家という資産をテーマに、複数の登場人物からの視点を見せてくれます。人によって考え方は本当に様々です。客観的には良い生活をしているように見えても
、当人からすればそうでもない。隣の芝は青く見えるとはこういうことなんだよ...続きを読むな、と思いながら読んでました。読み終える頃には、とりあえずベストを尽くして生きようと前向きになれます。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年03月10日

いるいる、こういう人!(自分もか…)と想像しやすい理事会。議員になってしまったのは驚きだったけど、小説だし、羨ましい行動力!
高額な家を買う前にしっかり考えることが大切ですね。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年02月15日

またまた垣谷美雨さん。
どれも面白いからね。

今回は、バブル真っただ中にニュータウンの分譲団地を買って、その後返済に大変苦しめられるというお話。
小説の中には書いてないけど、多摩ニュータウンの事だってわかるし、作者本人もその体験からこの小説を書いてるとあとがきにある。

私もちょうどバブル真っただ...続きを読む中に浜松で一戸建てを買った(建てた)が、東京は浜松の比ではないと思う。
私が大学の頃は聖蹟桜ヶ丘に住んでいたので、多摩ニュータウンも土地勘はあるが、やっぱり新宿、渋谷あたりに出るのは大変だったよ。
ちょうど多摩ニュータウンを建設中だったので、その後新しい路線が出来て多少は便利になったかもしれないけど。

都内の大地主の息子が出てくるが、これがどうしようもないボンボンで、お金に困っている人からすれば、つい引っかかってしまうんだろうな。
でも、この辺のくだりはちょっと怖い。

また、後編に一気に話が進むが、ちょっと希望が持てるような話なので救われる。

最近の映画やドラマ。
ストーリーに無理がある脚本とか、マンガを原作にしてるのとか、つまらない物が多いけど、垣谷美雨さんの作品を原作にしたら面白いドラマが出来ると思うんだけどなぁ。
人気俳優やアイドル使って視聴率稼ごうという安易なドラマや映画はやっぱりつまらないよ。

0

Posted by ブクログ 2021年01月04日

今後も課題となる問題が溢れた小説。
マンションの建替え問題。空き家、高齢化、、解決しなければいけない問題は沢山。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年12月16日

昔、家庭教師先のお母様が、バブルの頃に買った家だから金利が高いとよく愚痴っていた。大学生だった私はいまいちピンと来なかったが、頼子のような気持ちだったのかもしれない。
ニュータウン老朽化問題は社会問題だと思うが、きちんとメディアに取り上げられていない。一室をリノベーションして若者世代を呼び込むという...続きを読む対応策を取っているところもあるが、もっと国全体で考えるべき問題なのではないかと思った。
この話はただ団地住まいの主人公がローン地獄に苦しむ話ではなく、登場人物全員が時代に翻弄されながらも人生に向き合う話。そして黛の存在が良いスパイスとなり、一気読みできた。

0

Posted by ブクログ 2020年02月23日

この人の作品全般に言えることかもしれませんが、キャラクターに対して補正をかけることがないため、フラットにそれぞれのキャラクターの人生が描かれている。
以下、ネタバレあり。


みきこは、やっぱりお金がある人生、裕福な暮らしがしたいけど実際にそれを手に入れたともみの幸せを心から祝福できず。
ことりは、...続きを読む今の生活が十分に幸せであると、お金はある程度あればそれで良いという意識を持ち始めるが、やはりそれでもともみの暮らしへの羨ましさを隠せない。
ともみは、お金を持つということが自身のやりたいことへの近道であると割り切り、幸せを掴んだ。

0

Posted by ブクログ 2020年02月16日

読み物としては面白かった!
垣谷美雨さん、何冊目だろう。。。

なんか、読み疲れ?した時はこの人でさらさらーと何も考えず楽しめる。でも、ただ読みやすいだけでなく、色々な社会問題を提起し、考えさせられる。

今回はバブル期に買ってしまったニュータウンの行く末と、その子どもたち、いわゆるロスジェネを取り...続きを読む上げつつ、ストーカー問題も関わって昼ドラにしたら面白そう。

ニュータウンの悲哀と言えば多摩ニュータウンが必ず取り上げられる。

場所が、もう少し駅に近ければ、都心に近ければ状況は全く変わったんだろうな。

上手く代替わりしてるニュータウンもある。

いずれにせよ、バブルの頃購入した人は物件価格も、金利も、今では考えられない金額だったから、損は免れなかったんだろう。

子どもたちの世代で言えば、結果論としては朋美が一番羨ましいと感じるが、私はきっとあんなふうに割り切って、結婚まではできない。そこで言うと、三起子くらいが理想的。朋美と比べるとなんだか損した感じで書いてあったけど、充分良い生活を送っていると想う。

琴里は、実家がなんだかんだ東京だからお寿司屋さんのバイトでなんとかなってるけど、本当にキャリアを積もうと思ったら他にも道はあったはず。

あとがきで、垣谷さんのニュータウン購入と、その後の値下がりでの損害が実話だったと知り、なるほどリアルだなと思った。でも、その損害が今こうして小説のネタになり利益を生み出すのだから、人生って不思議。

0

Posted by ブクログ 2024年03月07日

読みやすく、あっという間の完読。
途中までどういった展開になるのか
とわくわくしていましたが、最後の推しがちょっと弱かったのが残念。。

0

Posted by ブクログ 2024年01月14日

ライトで読みやすかった。議員になったところはご都合主義を感じたが、その他は作者の実体験に基づいていることもあり悲壮感が伝わった。家を購入するの怖いなと思った笑

0

Posted by ブクログ 2023年10月10日

10月-02。3.0点。
ニュータウンで産まれた、幼馴染み女子3人。一人が、彼氏を紹介すると言われ行くと。。
読みやすい。廃れていくニュータウンの状況描写が上手い。

0

Posted by ブクログ 2023年09月20日

読みやすくて1日で読んでしまった。いつもどおり面白かったけど目新しさはないかな。ローンの話も婚約者の話もリアルでぞっとした。

0

Posted by ブクログ 2023年03月27日

住宅について。誰もが一度は悩む問題ではないか。賃貸か購入か、一戸建てかマンションか、価格か立地か、人生で1番大きな買い物ゆえに失敗はできない。恐ろしく思いながら読み進めたのに、まさか著者の実体験からきているとは…リアルすぎて怖いよー!

0

Posted by ブクログ 2023年03月02日

盛りだくさんの内容だった。
お母さんの話、その娘と同級生2人の話、ニュータウンに住む人、住んでいた人々の話。
5200万円で買った家が今は1500ま万円で売りに出されている。そんなに下がってしまうんだと驚いた。他人事ながら、それは厳しい。これでは幸せになることに貪欲になるだろうな。

0

Posted by ブクログ 2022年11月01日

バブル崩壊前夜に買ってしまったニュータウン戸建の詳細がとてもリアルだなぁと思っていたら、著者の実体験に基づく設定だと知り納得。
すっかり著者のファンな私だが、今回も面白かった。
解説で、この手の小説は「社会派エンタメ」というジャンルだと知る。リアルで、ためにもなって面白い、社会派エンタメ。もっと読み...続きを読むたい!

0

Posted by ブクログ 2022年10月08日

バブル崩壊寸前に購入してしまったニュータウンの分譲団地。
夫の収入が下がり住宅ローンに四苦八苦しているパート主婦の頼子は、家を売却しようにも購入価格の3分の1にまで下がってしまっているので売ることもできず。

一方団地は老朽化が進み、理事会で建替えの話が出てくるも、建替え反対派の意見や各家庭の事情が...続きを読む複雑に絡まり、話し合いも進まない…。

もうねー、読んでて胸が苦しくなるほどリアルでそして勉強になる本でした。

大規模集合住宅の建替え問題は各住民の事情が絡むからめっちゃ揉めるんよ。と聞いたことがありますが、なるほどこりゃ揉めるよなーと。

住む人たちの年代や家族構成や懐事情などまっったく違うのに、住まいという生活の根底に関わるもので足並みそろえるのなんて絶対難しいに決まってる!

こういった住宅問題に加え、頼子の娘・琴里のボンボンモラハラストーカー気質男との結婚問題も絡んできて、お金のこと、生活のこと、住まいのこと、将来のこと…いろいろ考えさせられる内容が盛りだくさん。

登場人物はあまり誰にも共感できないというか、自分だけが可愛いある意味人間らしい人たちばかり。
内容も重ためなんですが、でもなんとなくシリアスになりすぎないというか、垣谷さんの文ってどこかユーモアを感じられるのですごく読みやすいんですよね。

最後もスカッとしたー!って感じられるようなラストでは決してないんですが、読んで良かったと思える作品でした。

将来の住まいのこと…自分がどうしたいのか、どんな老後を過ごしたいのか、まだ考える時間の余裕があるうちに真剣に考えてみよう〜

0

Posted by ブクログ 2022年01月15日

想像している内容とはまた違った内容で面白かったです。身近な出来事、身近な感覚が読んでいて共感できました。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年11月26日

シビア…心がゾワゾワしましたが面白かったです。
世代間の認識の差を埋めるって難しいし、生きる・生きてきた階級に差があるとそれもわかり合えない。
だからといって関わりを断って蔑ろにするわけにも行かず…生きる事や住むって難しいな。
団地の理事会キツいし、終盤のロンドンでのマウンティング…特に全ての元凶の...続きを読む三起子がキツい。自分から手放したのに上手くやってる朋美を見ると羨んで、でも琴里よりは上だ!って安心して、琴里との友人関係を続けたいのも朋美の陰口と琴里へのマウンティングだろ?と穿った見方をしてしまいました。琴里は離れて正解。
「私っていいものばっかり持ってる」、そう思えるように明日からも生きていこうと思いました。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年07月03日

[☆3.5]

富裕層の男性の話をすると、「そんなやつは苦労知らずだ」とけなしていたのに、自分の娘の彼氏だと言った途端に母の態度がころっと変わったのがおかしかった。
娘は、奨学金を、親はローンを肩代わりしてもらうなんて、初めから公平じゃない関係はなんだかなぁとモヤモヤしてました。
後からタダより怖い...続きを読む物はないって分かりますけども。

母子がとても似てますよね、父と祖母が引き戻してくれてホッとしました。

中盤ぐらいでちょっと中弛みかな?という感じだったけど、そう思った瞬間に怒涛の展開で驚きました。

訳あり彼氏を友達に押し付け合って(まさか主人公もそうするとは…)、最終的に引受人となった朋美は結婚してセレブな生活をしていて幸せそうで、他の二人は羨む。
友人の想像を上回る裕福な暮らしを目の当たりにすると、「あの時私が黛と結婚していたら!?」とたらればを考えざるを得ない。

琴里が、三起子に言い放った「友達ではいられない」という台詞も予想外だったので驚愕。でも、本当の友人なら、訳あり彼氏を友達に押し付け合って放置なんてしないよな。 

琴里自身も朋美に押し付けているから、再会したけど触れなかったし、後ろめたいからもう会わないって決めたんだろうな。

朋美も大切だと思っていた友達に裏切られて、マウント取りたかったというのもあるかもしれないけど、「二人が自分に押し付けた罪悪感があるなら、私は幸せだから気にしないで」っていうことを伝えたいという友人への気遣いのように思えました。会えないままだと一方的に罪悪感が残りますからね。

色々あったけど三人が再開してあけすけに語り合って、仲良しこよしで終わるという結末を予測していたので、最後まで息もつかせぬ予想外の展開の連続でタイトルからは思いもよらなかったです。


あと、過疎化したり、古くなったマンションの修繕費が高いことや持ち出し資金も多い事に驚愕しました。

マンションの購入についても、非常に勉強になる有意義な小説でした。

0

Posted by ブクログ 2021年03月24日

かつて一世を風靡したニュータウンが年月を経て
様々な問題を抱えながらも
変わって行く様子が リアルに描かれてる
それなりの年齢の私には 非常に身につまされる思いで
読み終えた。
ハッピーエンドでもなく 暗く終わった訳でもなく
これからも考えていかなければならない 結末だった。

0

Posted by ブクログ 2021年01月10日

ニュータウンという概念をあまり意識してこなかったので新鮮な内容だった。自分がその世代ではないからか、バブル崩壊で負債が残るなどはピンと来ないテーマだった。

0

Posted by ブクログ 2020年05月07日

マンション買うのが恐ろしくなる本。
お金に苦しむのは読んでて辛くて時間がかかってしまった。
家は自分の居場所だから、マイホームに憧れているけど、無理して自分の自由を失うくらいなら、その時その時のニーズに応じた賃貸のほうが身軽でいいという考えに落ち着く。

人生、お金だけじゃない。

0

「小説」ランキング