【感想・ネタバレ】老後の資金がありませんのレビュー

あらすじ

「老後は安泰」のはずだったのに! 後藤篤子は悩んでいた。娘の派手婚、舅の葬式、姑の生活費……しっかり蓄えた老後資金はみるみる激減し、夫婦そろって失職。家族の金難に振り回されつつ、やりくりする篤子の奮闘は報われるのか? ふりかかる金難もなんのその、生活の不安に勇気とヒントをあたえる家計応援小説。

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Posted by ブクログ

軽快な文章でどんどん読み進めてしまう。
純粋に面白い。

冠婚葬祭で意図せずあれやこれやと出費が嵩んでしまう様子が説得力あって良い。
特に葬式。
結婚式は開催前に熟考の余地ありやけど、葬式は待ったなしやもんな。葬儀社の人との打ち合わせの描写がリアルで良かった。相場が全く分からず言われるがままにどんどん出費が膨らんでいくけど何が正解か分からず気づいたら高額な支払いになるっていうの、心当たりある人めっちゃおるんでは?

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2025年10月24日

Posted by ブクログ

まだ20代学生の身なので自分の母親に重ねて物語を読み進めていて、金銭面ではそんな問題を抱えてたようではないが、少なから母も同じように悩んでいるのかもしれないと思い少し胸が痛くなった。作中にある母の娘に対しての心配が他人事には思えなくてまずい。

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2025年10月20日

Posted by ブクログ

義理という間柄の微妙な家族関係の中で
言いたいことを言えない気持ち
よく分かった
年金受給者の代役の場面は面白かった
自分の葬儀についても考えることができた

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2025年10月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 読み進めていくうちに、他人事ではなく自分も心配になってしまうぐらいのめり込んで、あっという間に読み終えた。自分の親は老後の資金あるのかな、墓や葬式の準備してて欲しいなと思ってしまうぐらい(笑)
 人によって何にお金をかけたいかは違う。冠婚葬祭も、台湾バナナも、スポーツジムの会費も。ただ冠婚葬祭は自分だけの問題ではないから、やっぱり家族になる人はお金の価値観が似ている人がいいと改めて思った。
 夫婦共に失業した篤子と夫、いまいちしっかりしないさやか、パン屋の経営が心配だったサツキ、不倫された美乃留、親子関係を拗らせてる志々子、最終的にみんな前を向いて新しい道を切り開いているところがよかった。唯一勇人だけは変わらず、機転が利き、穏やかで周りを安心させるところが素敵である。

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2025年08月01日

Posted by ブクログ

再読です

子の結婚資金や義実家の葬式代、介護の費用などのあるある問題をちょっとオーバーに、でもしっかり描かれているので興味深々で読めました
お隣さんの困った事情を覗き見するような…

垣谷さんの文章らしく、はっきりきっぱり結末があるので読んでいて楽しかったし、すっきりしました

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2025年04月24日

Posted by ブクログ

主人公は子育てを終えた50代の主婦、篤子。
夫と共働きでコツコツ貯蓄に励んで、堅実に生活してきた。だが立て続けの出費により予定外に貯金が300万円まで減り、さらに夫婦でリストラに合う。私たち年金もらうまでどう生活したらいいの?という不安を描いたストーリー。
主人公のさっぱりした性格、次々変わる場面、生き生きとしたキャラクターに、わくわくしながら終始明るく楽しく読むことができて一気読み。

お金の不安は、時に精神を鬱々とさせ、周りの人間を必要以上に羨んでしまう。
サラリーマンより、店を営む人生だったら。好きなことを仕事にしてる人生だったら。親から株式や土地をもらう人生だったら。
でもそれは単なる想像。みんなそれぞれの立場でのお金の悩み苦しみがある。

自分では真っ当に働き、節約してきたつもりだったのに、私ってお金の使い方が下手だったの?見栄っ張りなの?と自問自答する場面は主婦として共感できた。

篤子は、良いか悪いか別として、夫には頼られてるし、さやかと隼人という2人の子どもたちが立派に育ってる。それだけで、ちゃんとした人生だったんだろうなーと思った。

老後をぼんやり考え始めた30代後半に出会えてよかった作品。



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2025年01月15日

Posted by ブクログ

なんかありそうな閉塞感、絶望感から最後はほっとするような気持ちになってよかった。話がおもしろかった、人生同じくらいのところに来た時に参考になるかもしれない…?

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2025年11月28日

Posted by ブクログ

両親の老後、自分の将来について考えるための勉強になった。老後、終活、葬式という単語がついた本を積極的に読むのも気が引けるけれど、気になる分野だったので、物語として読めたのがありがたい。
まずは自分の両親と葬式のことを話してみようと思う。不謹慎と感じる人もいるかもしれないが、お金に関わることは綺麗事だけでは済まない。現実と向き合うことが結果的に、お互いのためになるし、未来の幸せを掴めると思う。
今から身の丈に合ったお金の使い方、健康的な使い方をしっかり定着させていこう。

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2025年10月16日

Posted by ブクログ

各家庭にはそれぞれの問題や悩みがあるもんだな…
私は老後の資金はあるのだろうか?一度ちゃんと考えてみないとダメかも知れないわ。

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2025年08月17日

Posted by ブクログ

タイトルが強烈でした。
凡人なら誰もが思う事ではないでしょうか(笑)
どんなに準備しておいても、何が起こるか分からないのが人生ですよね。
とってもためになって、面白い素敵な小説でしたょ!

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2025年08月10日

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他人事ではないよなぁ
たかがお金、されどお金。
やっぱりお金がないとなにも出来ない。
ケチと節約は違うと思うけど人によってお金の価値観は違うから自分なりに気持ちのいいお金の使い方、貯め方をしたいと思った。

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2025年07月29日

Posted by ブクログ

 私は主人公と似たような性格(心配性・見栄っ張り)なので、前半はまるで自分事のように鬱々としながら読み進めていた。このままでは生活が危ぶまれる…といったところで転機が訪れ、人間関係も良い方向に変わり、ページをめくる手が止まらなくなった。
 隣の芝生は青くみえるように、他人の人生がキラキラして見えて、自分自身を勝手に苦しめているのだと気付かされた。何事も行動を起こさないと変わらないという教訓を胸に、人生を歩みたい。

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2025年07月15日

Posted by ブクログ

初めての作家さんだったけど読みやすくてサラサラ読めた!50代の夫婦が、一千万くらいあった貯蓄があれやこれやと無くなっていってこれじゃ老後過ごせないよ!?って話なんだけど、姑問題とか葬式とか年金とか、トントン拍子に色んなことが起きてホント飽きなかった!
わたしの老後…ちゃんと過ごせるかとても心配になった…笑

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2025年05月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

冠婚葬祭やイベント事は、重要視している人にとってはお金をかけることに躊躇ないけれど、最低限で良いと思っている人にとっては華美にすることへの抵抗があるものだと感じてた時期に読んだので、結婚式や葬儀代、高級老人ホームなど身の丈にあっていない出費に苦しめられる主人公と周りの温度差にイライラしながら読んだ。これは、たぶん作者の思う壺。

主人公の主婦がとにかく応援したくなるキャラクターであることが救い。前半はイライラさせられたが最終的にはやなヤツではない周りの人物たちは、とても人間臭くてリアルだった。

物価高を生きる中、見栄っ張りは身を滅ぼす!と実感したし、冒頭に書いた節目のイベントへのお金のかけ方については家族間で事前に話し合っておきたいと感じた。最後はいい感じにまとまってよかった!

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2025年04月28日

Posted by ブクログ

本の題名を見て、気になって手にとった本。
私自身、心配性なので老後は不安です。

コツコツ貯めてきた貯金も、思わぬ出費であっという間になくなってしまうかも知れない。

人生楽しみつつ、必要なことには使って無駄遣いしないようにしよう!と改めて思いました。

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2025年03月22日

Posted by ブクログ

主人公はパートで働く主婦(53)。夫婦には娘と息子。夫(57)はサラリーマン。
老後に備えて生活をコツコツとケチりながら貯金しているが、家計に無頓着な夫、結婚資金の援助を当たり前のように無心する娘、舅の葬儀代、姑を引き取る事になるも浪費癖の抜けない姑に振り回され、四苦八苦する…やがて夫婦揃って失職する…どんどんお金が減っていくことに不安ばかり…ちょっと身につまされる。

垣谷美雨さんの小説は何冊か読んでいるが、現代社会においての『ありふれた市井の人』を描かせたら天下一品だなあとつくづく思った。映画では姑の生前葬を行ないコミカルでほっこりとエンディングを迎えるが、小説は淡々と終わる。まあ映画には盛り上がりが必要だろうからなあ。ただいずれにしても『この家族に幸あれ』と祈らせていただきました。

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2025年03月04日

Posted by ブクログ

面白い!楽しく節約について学べる。
老後のために限らず、日々の生活の無駄を見直して、お金を大切に使いたいと思った。

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2025年02月09日

Posted by ブクログ

題名で選んだ小説。
老後資金私も心配です…

娘の派手婚や、舅の葬式や失業、貯めていた資金があっという間に減っていくとか、どうなるのかドキドキでした。

定年後はどうなるのか、いつまでどの位働かなければならないのか、最近よく考えます。

宝くじ当たったらいいな~

最終的には楽しそうな感じで終わったので良かったです。

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2025年01月09日

Posted by ブクログ

2021年 天海祐希主演 映画化
柿谷さんの作品の中でも本作は実に痛快です。 地に足がついていると言うか、庶民の味方と言うか、私たち市井の人間の生活の不安をわかりやすく再現してくれます。そしてシリアスにならないのがとても良いですね!

巻末に 室井佑月さんの解説があるが「こういう本が読みたかった」とあって、本当にその通りだと思いました。下手なHow to本よりも胸に響きます。お葬式の棺 一つをとっても何百万もかかる物があり「すぐに燃やしてしまうものなのにそんな高いものが必要?」という主人公の篤子さんの庶民感覚に私も思わずうなずきました。

この本は大切にとっておいて必要な時何度か 読み返すでしょう。
お金はなくても「 知恵を絞ればまだまだ 様々な可能性が残されている」という言葉に勇気が湧いてきます。

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2025年02月05日

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面白くてためになり、家族構成も同じだったから主人公を自分と重ねて最後まで楽しめた。老後の生活でお金も心配だけどそれ以外にも友達や家族との関係、色々と参考にもなり考えさせられた。
羨ましいのは息子がしっかりしている点だ。母親を名前で呼び姉の心配もしていたって常識がある彼のように我が息子にも成長してもらいたいものだ。

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2025年11月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【あらすじ】
クレジット会社の事務職で働く後藤篤子には建設会社で働く57歳の夫・章あきらと結婚を控えた雑貨店で働く28歳の娘さやか、大学4年生の息子勇人はやとがいる。1200万円の預金はあるが、夫の両親への仕送りが月9万円、娘の結婚式や新婚旅行、新居の資金で500万円かかり、さらには篤子と章は仕事をクビになってしまう。舅の死により夫の妹である櫻堂志々子しじこに葬式代と墓代はだせと言われ、400万円ほどかかった。ママ友の神田サツキに節約術を聞きながらお金の相談をしていく。
篤子はコンビニでバイトを始めるが夫は無職で、義母芳子への仕送りしなくてすむように姑と同居することになる。姑からは夫の軍人恩給で月4万はいるから月6万の年金は使っていいと渡される。サツキから義母が1ヶ月行方不明で役所から年金詐欺を疑われないよう芳子に義母のふりをしてほしいと頼まれる。芳子は10万くれるならやるといい、ミッションは成功する。サツキから今度はおじいさんに成りすましてほしいと言われ実行するが、成りすまし相手が県議会議員をやっていてネットに写真ものっていると知り100万円のお金は受け取らずに逃げ帰る。しばらくして志々子が芳子をうちで引き取りたいといいに来て、夫も嫌いだった元職場のスタッフにあいにいって仕事を得た。サツキの義母はその後見つかったが誤嚥性肺炎をこじらせ亡くなってしまう。葬儀の後、サツキは奄美へ帰ることになり、篤子はフラワーアレンジメント教室仲間の美乃留(夫が別の女性をはらませ離婚)と奄美女子旅行を想定する。
【感想】
120万円の祭壇や50万円もする檜の棺など、なんでこんなにお金がかかるの?というような思いを篤子が代弁してくれてるので共感しながら読めた。金銭感覚が合った家族やパートナーだったらスムーズに事がすすむのに違うからいざこざが起こる。本当にお金が絡むと人間は恐ろしい。
後半いきなり年金受給詐欺の話が出てきたり、さやかを控えめな女性として書いて夫にパワハラを受けているのではないかという話で引っ張ってたのに実は鬼嫁だったという展開になったり、その辺りの話を広げる必要はなかったのではと思ってしまった。

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

私ももしかして、こんな50歳を迎えるのかな‥?とノリノリで読み始めたけれど、いやいや、ナイナイ、年金詐欺の片棒なんていくら未遂でも担ぎません!気弱な娘、お嬢様育ちの姑、定年間際でクビになった夫婦、売上が厳しいパン屋さん、不倫した夫と別れた女性‥最後にはそれぞれが前を向けて良かった。豊かな老後に見栄は不要。自分が幸せなときだけ付き合える友達じゃなくて、辛いよ助けてと言える友達を大切にしていきたいなぁ。

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2025年10月26日

Posted by ブクログ

映画で見ていたものだったがサクサク読めたし楽しい。焼き場まで引き取らないと無縁仏にいれてくれるゼロ葬があるのかぁ。

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2025年10月19日

Posted by ブクログ

老後の資金。ちょうど主人公と同じ世代の私としては切実な悩み。

両親への仕送りや葬式代、娘の結婚資金に、深く考えもせず大金を払おうとする夫。義母の年金が頼みの綱で、役所の面談を替え玉で乗り切ろうとする友人。

家族の幸せのために、と思って奮起する主人公を自分に重ね、応援しながら読み進めた。

お金がなくても幸せ、と言いたいところだけど、やっぱり先立つものがないと!これをきっかけに、ちゃんと考えなくては!
って、いつも言ってるだけなんだけど(泣)

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2025年10月03日

Posted by ブクログ

お金がすべてじゃないと分かってるけど、お金が無いと心の余裕が無くなってしまう。
お金の遣い方に出る個性、見栄を張るのはやめよう。正直に生きようって思った。
終始お金の心配をする話の中、途中から活躍?する姑の存在がコミカルで面白い。

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2025年09月27日

Posted by ブクログ

結婚資金に葬式代、義姉との関係がリアルで
一気読みしてしまった。
姑さんが中々スッキリした性格で面白かったです

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2025年08月09日

Posted by ブクログ

見方によってはすごく嫌になる問題だけど、強く前向きに進む主人公が偉い。

ただ生きてるだけで、お金ってかかりますよね。
それに加えて、冠婚葬祭は何かにつけて高いし、突然のリストラもありえます‥。いつまで続くのかわからない介護。自分も年齢を重ねて、体力も続かない。
それでも、お金に関わらずには生きていけません。
とても勉強になりました。

後半はスリルな展開もあり、楽しく読めますよ。
映画化されるだけあって、ストーリー展開が面白いです。

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2025年06月29日

Posted by ブクログ

題名を見て読みたくなった。舅や姑問題、子供の問題、親戚の問題等あり。預金がみるみる無くなっていく老後がとても不安になる。
予想を超える問題等があり、最後は人との繋がり家族の繋がりが大切。物語も楽しく終わっていた。
考え方次第で老後のちょっとした幸せがあるのかな。

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2025年05月06日

Posted by ブクログ

夫婦揃ってリストラ。姑の介護、娘の結婚。
誰しもが経験する人生の課題を描いている小説。
時に想像を超えたり、想像以下だったり、人生はどう転がるか分からないと思った。

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2025年04月08日

Posted by ブクログ

1200万の貯金。娘の結婚式や舅の葬儀であっという間に溶けていく…。自分たちがいくらしっかりしていても家族の問題から逃げるわけにはいかないのだ。自分も近い将来対面する老後資金問題。教育費がやっと終わっても次々に問題は起こる。改めて考え直すいいきっかけになった。途中からの小説ならではのぶっ飛び展開も面白かった。

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2025年03月23日

匿名

ネタバレ 購入済み

老後の資金がなくなり再奮起し取り戻したという話でも、資金を無事ためられましたという話でもない。
老後の資金が色々なしがらみでどんどん消えていき、夫婦揃って職を失い、さらに年金詐欺の片棒担いじゃうのかとなんだか生々しくホラーなぞっとする展開だったが、最後はまあなんとかなるのかもねと思わされた。
でも始終身につまされる100%ホッコリさせられなかった自分は浪費家なのかと考えさせられた。

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2023年06月18日

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