【感想・ネタバレ】老後の資金がありませんのレビュー

あらすじ

「老後は安泰」のはずだったのに! 後藤篤子は悩んでいた。娘の派手婚、舅の葬式、姑の生活費……しっかり蓄えた老後資金はみるみる激減し、夫婦そろって失職。家族の金難に振り回されつつ、やりくりする篤子の奮闘は報われるのか? ふりかかる金難もなんのその、生活の不安に勇気とヒントをあたえる家計応援小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

映画とはかなり内容が違うおかげで、二重に楽しむことができました。
これはハウツーではないが、自国で生きないといけない我々は決して目を逸らしてはいけない問題がてんこ盛り。何歳になってもどうなるかわからない怖さ、年金じゃ暮らしていけない老後の心寂しさ、家族間のトラブル。苦しい思いや既視感、苛立ちを感じながらもすごく面白かった。

篤子さんに苛立ちを感じた人はたくさんいるんじゃないかとおもう。自分はそんなことないと言いつつ、真性の見栄っ張り。
印象強いのはやはり、しっかり者の勇人より、人間性も難ありの社会不適合者であるさやかに対してだろう。(家の食料を持って行くシーンも非常識で信じられませんでしたね)
篤子さんは客観的にさやかのことを見ることは出来ても、なんだかんだ親心で心配をしたり、金銭面ではなんと500万も出してしまう。
極めつけは、何回も出てくる「あの子は得意なことがないから手に職をつけるために専門学校に入れてあげた方がいいだろう」だ。
私は篤子さんの世間ズレをここで強く感じた。
4大(しかも私立)をすでに出ていて、職からあぶれるのはさやか自身の責任であるというのに、それでもまた学校に行かせようとする。本人の希望でもないし貧乏なのに!
そんなのは自分で学校を行きなおすか、学費を援助しても富裕層しかやらないようなことだ。サツキさんという倹約家の友達が近くにいながらも、正しい距離感や金銭感覚を学ぶのがどうやら遅かったみたいだ。

それでも篤子さんは踏ん張る。姑も迎えいれ、夫がリストラされても怒らず労い、50を超えてから色々気づき始めても、後悔しながらも、現実を全部しっかり受け入れる。そして城ヶ崎先生にも、何かしてあげたいと言う。
とても優しくてまっすぐな人なのだ。
人間ってそんなもんじゃないか。
複雑だから愛おしい存在なんだと思う。
ダメダメで、失敗もたくさんして、姑みたいに不遜な生き方をしてる人もいて、サツキさんみたいに思い切ったことを頼んだり(マージンはかなりウけた)、たまに道から外れながらも、間違った選択が多くても、仕方ない。
葬儀屋や花の営業からくり、親戚との関係を勉強しつつ、そんなことも感じた一冊でした。

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2026年05月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 読み進めていくうちに、他人事ではなく自分も心配になってしまうぐらいのめり込んで、あっという間に読み終えた。自分の親は老後の資金あるのかな、墓や葬式の準備してて欲しいなと思ってしまうぐらい(笑)
 人によって何にお金をかけたいかは違う。冠婚葬祭も、台湾バナナも、スポーツジムの会費も。ただ冠婚葬祭は自分だけの問題ではないから、やっぱり家族になる人はお金の価値観が似ている人がいいと改めて思った。
 夫婦共に失業した篤子と夫、いまいちしっかりしないさやか、パン屋の経営が心配だったサツキ、不倫された美乃留、親子関係を拗らせてる志々子、最終的にみんな前を向いて新しい道を切り開いているところがよかった。唯一勇人だけは変わらず、機転が利き、穏やかで周りを安心させるところが素敵である。

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2025年08月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【あらすじ】
クレジット会社の事務職で働く後藤篤子には建設会社で働く57歳の夫・章あきらと結婚を控えた雑貨店で働く28歳の娘さやか、大学4年生の息子勇人はやとがいる。1200万円の預金はあるが、夫の両親への仕送りが月9万円、娘の結婚式や新婚旅行、新居の資金で500万円かかり、さらには篤子と章は仕事をクビになってしまう。舅の死により夫の妹である櫻堂志々子しじこに葬式代と墓代はだせと言われ、400万円ほどかかった。ママ友の神田サツキに節約術を聞きながらお金の相談をしていく。
篤子はコンビニでバイトを始めるが夫は無職で、義母芳子への仕送りしなくてすむように姑と同居することになる。姑からは夫の軍人恩給で月4万はいるから月6万の年金は使っていいと渡される。サツキから義母が1ヶ月行方不明で役所から年金詐欺を疑われないよう芳子に義母のふりをしてほしいと頼まれる。芳子は10万くれるならやるといい、ミッションは成功する。サツキから今度はおじいさんに成りすましてほしいと言われ実行するが、成りすまし相手が県議会議員をやっていてネットに写真ものっていると知り100万円のお金は受け取らずに逃げ帰る。しばらくして志々子が芳子をうちで引き取りたいといいに来て、夫も嫌いだった元職場のスタッフにあいにいって仕事を得た。サツキの義母はその後見つかったが誤嚥性肺炎をこじらせ亡くなってしまう。葬儀の後、サツキは奄美へ帰ることになり、篤子はフラワーアレンジメント教室仲間の美乃留(夫が別の女性をはらませ離婚)と奄美女子旅行を想定する。
【感想】
120万円の祭壇や50万円もする檜の棺など、なんでこんなにお金がかかるの?というような思いを篤子が代弁してくれてるので共感しながら読めた。金銭感覚が合った家族やパートナーだったらスムーズに事がすすむのに違うからいざこざが起こる。本当にお金が絡むと人間は恐ろしい。
後半いきなり年金受給詐欺の話が出てきたり、さやかを控えめな女性として書いて夫にパワハラを受けているのではないかという話で引っ張ってたのに実は鬼嫁だったという展開になったり、その辺りの話を広げる必要はなかったのではと思ってしまった。

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

よく話題になる「老後資金2000万問題」という社会問題をテーマにしているにも関わらず、語り口がライトで実感が湧く物語になっています。まだ自分にとっては大分先のことだと今まで思っていましたが、この物語を読んでいると、考えつかなかった老後資金を脅かしかねない多くの可能性に気付かされました。老後資金をやりくりしようと奮闘する篤子の姿が未来の自分自身と重なる様です。

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2025年12月21日

匿名

ネタバレ 購入済み

老後の資金がなくなり再奮起し取り戻したという話でも、資金を無事ためられましたという話でもない。
老後の資金が色々なしがらみでどんどん消えていき、夫婦揃って職を失い、さらに年金詐欺の片棒担いじゃうのかとなんだか生々しくホラーなぞっとする展開だったが、最後はまあなんとかなるのかもねと思わされた。
でも始終身につまされる100%ホッコリさせられなかった自分は浪費家なのかと考えさせられた。

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2023年06月18日

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