垣谷美雨のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
現実っぽいけどファンタジーっぽくもありました。
普段ドロドロ辛い系で、色々考えたり、何が正解なのかとか思いを馳せている私ですが、
この本は、暗い気持ちなんて一切なしに、楽しく読めて、かつ、色々考えさせられました。
ファンタジーっぽく感じたのはなぜかなーと思ったところ、
主人公家族が嘘みたいに仲良しだからかな。
人間らしい卑屈さとかも少しありながら、ごにゃごにゃしながらも、前に進んでいけてたのは、家族の存在が大きいよねー
その家族、も、親同士が結婚して作り上げたもので
どんな方法であれ結婚相手を探して、あたらしく家族を作り上げて、もし子供が産まれるなら、その子供にとって安心できる居場所にして -
Posted by ブクログ
強制婚活を通じて自分と向き合う。
自ら気付くこともあれば人から指摘されて気づくこともある。
本来の生活圏では出会うことがない人達と出会うって結構大事な事なのかもね。人と関わることで色んな視点の色んな気付きがあって人は成長するんだな。と。
1人でも生きていけるけど、ずっと1人でいるのはなんか嫌。もう子供が産める歳でもないし、おひとり様満喫して自分は満足だけど、周りの「結婚しないの?」って視線はやはり気になるところで…したいかしたくないかと問われれば結婚はしたい。
自分が結婚に求めてる事ってなんだろう?何のために結婚する、したいんだろう?と考えるきっかけをもらえました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ冠婚葬祭やイベント事は、重要視している人にとってはお金をかけることに躊躇ないけれど、最低限で良いと思っている人にとっては華美にすることへの抵抗があるものだと感じてた時期に読んだので、結婚式や葬儀代、高級老人ホームなど身の丈にあっていない出費に苦しめられる主人公と周りの温度差にイライラしながら読んだ。これは、たぶん作者の思う壺。
主人公の主婦がとにかく応援したくなるキャラクターであることが救い。前半はイライラさせられたが最終的にはやなヤツではない周りの人物たちは、とても人間臭くてリアルだった。
物価高を生きる中、見栄っ張りは身を滅ぼす!と実感したし、冒頭に書いた節目のイベントへのお金のかけ方 -
Posted by ブクログ
感想
香織のキャラが、奥田英郎の伊良部さんみたいに見えてきた。
あらすじ
刑務所の常勤医を、香織は頼まれる。香織は元暴走族の変わり種。刑務所に赴任するにあたってルミ子から心の声を聞ける聴診器を渡される。
最初は清子という65歳の囚人。お金がなくて万引きを繰り返して収監された。息子に手紙を出しても無視される。香織はその事情を聴診器で聞き、息子を説得して、清子の出所後の受け入れ先に目処をつける。
DVに耐えられず夫を殺害した美帆は、子供に手紙を送るも返ってくる。香織はこれを聞き、岩清水医師を夫の実家に派遣して説得する。子供たちは美帆の実家に引き取られ、美帆に安堵が訪れる。
ルルは覚醒剤で -
Posted by ブクログ
途中までは正直主人公のオヤジがイライラする、というか気持ち悪くて仕方ありませんでした。
気持ち悪い、という表現が適切なのかどうかはちょっと難しいところではあるのですが、気持ち悪いとしか言いようがありません。
語彙力が貧弱で申し訳ありません。
どう気持ち悪いのかは実際に本作を読んでいただければ分かると思いますが、とにかく考え方が古くてかつそれに凝り固まっているので、何言ってるの、気持ち悪い、という感じでした。
ただ、終わりの方になってやっと考え方が少し変わっては来るのですが、そう簡単に行くもんか、という感は否めません。
ただ、あくまでお話ですのでその辺はまあ割り引いて見てそれなりに面白かったので