垣谷美雨のレビュー一覧
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相変わらずすごいタイトル…
垣谷美雨さんの小説には、こんな直球のタイトル小説が多い。
『老後の資金がありません』
『もう別れてもいいですか』
『夫の墓には入りません』
『うちの父が運転をやめません』
『代理母、はじめました』等々…
タイトルだけで引き込むのがすごい。この小説も思わず手に取りました。
郊外の団地で一人暮らしをしていた姑が突然亡くなり、嫁の主人公は夫に頼まれ、自力で遺品整理を始める。 だが、至る所にぎっしり詰め込まれたしょうもない物の山に愕然となり途方に暮れ、独り言のように恨み節をつぶやく…しかし徐々に姑の知らなかった顔が見えてくる。
ちょうど遺品整理をテーマしたドラマも放映しているが、誰もが直面するこんな問題。50代から60代の読者にはきっと共感を呼ぶだろうなあ。
自分がやがて死ぬことを見越して断捨離したり、エンディングノートを書くような人もいるが、大概の人はそうではないから、永遠の問題だろうな。 -
Posted by ブクログ
ストーリーとして読んだら親子婚活記録だけれど、それだけでは終わらない「結婚とは」という教訓について学べる。ただ昭和から平成に移行する辺りの価値観が中心であると感じたので、令和の今はさらに価値観が変わっているかもしれない。
けれど、人間の本質的なところは変わらなくて、自分が結婚や人生において何が大事なのかをぶらさないことが大切だと思った。とは言え実際に結婚してみないとわからないところとあるし、本当に結婚はゴールではないんだと思う。
個人的には自分の身の丈に合った人と一緒になるのが幸せだし、結局、同じ世界線で生きている人としか基本的には出会わないのではないかと感じた。
ある意味、婚活という活動は、違う世界線の人とも少し触れることができる交流の場でもある気がする。 -
Posted by ブクログ
子育て、夫婦関係、家族の問題に悩む女性達のお話
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息子を憧れの学校に入れるため必死なお受験ママの淳子、
「堅実な職業に就いて」と娘の就活に口を出す明美、
勘当同然で押し切った結婚を後悔する紫。
十代で出会った三人は故郷を離れてから数十年、様々な悩みを語り合ってきた。
就職、結婚、出産、嫁姑問題、実家との確執、子供の進路……。
時に、ふと思う。"私の人生、このまま終わるの?"
誰かのために生きてきた女性たちの新たな出発を描く成長物語。
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昭和の時代に東京の共学4年制大学を卒業した女友達3人
それぞれ就職という困難に遭いながらも就職し、結婚して子供を産んだが……
三者三様の子育てや人生の悩み
「隣の芝生は青い」という一言に尽きるのではなかろうか
エスカレーター式に大学まで行ける中学に裏口入学させた親
手に職をつけさせたがる親
子を芸能人にしてしまって、子の稼ぎで家を建ててもらった親
義実家との関係が近ければ煩わしいし、遠ければ頼りにできない
子供のためを思って進路に口出ししても、それが本人にとって最善とも限らない
何より自分の頃と時代が違うという事を認識できていない
子が優秀であればいいかというと、それはそれで違った問題も出てくる
完璧な家族なんてものは存在しないのでしょうね
私は昭和生まれではあるけれど、大人として過ごしたわけではないので
そこまで身を以て知っているわけではない
ただ、当時の風潮についてはまぁわからないでもない
就職の際に突きつけられる「自宅通勤に限る」という条件
または、容姿という見えない評価項目で優先的に決まっていく内定とか
男性社員のお嫁さん候補としての役割
そんな風潮故に、結婚せずにずっといる女性社員をお局様なんて揶揄する言葉も生まれたわけで
失礼な話よな
仕事内容にしても、お茶汲みやコピー取りくらいしか仕事がなかったと言えるが
それで給料が貰えていたという解釈もできる
色々な意味で昭和の時代を表現しているなぁ
私自身としては、親としても子としても子育てが卒業できていないような感覚でいる
子としては、未だに精神的に頼りにしているところがるし
親の立場としても、子が結婚しようがそれでも心配な面はあるからなぁ
まぁ、子育ての全ての終了という意味ではなく、一旦の区切りという意味では卒業という表現が適切かもしれない -
Posted by ブクログ
人の体と心が入れ替わるミステリー。
よくあるテーマと思いきや、なんと、本作は本妻と夫の浮気相手の女性。
2人が言い争っているうちに、ひょんな事から、2人の体が入れ替わってしまった。
平凡な日々で、少し不満を持っていたけれど、立場が変わると、家族や会社の人間関係に新たな気付きが見えてくる。
・浮気発覚
・入れ替わる
・もう元に戻れないかとしれない
・模索する日々
・再出発
性格の全く異なる2人。
しかし、お互いがお互いの見えない所に気が付いて、そして、自分が変われば相手も変わる事を知り、少しづつ周りも変わって来る。
最後に元に戻る2人。しかし、2人とも以前の2人とは異なる道を歩き始める。
最後のエンディングがハッピーエンドで良かったと思います。
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Posted by ブクログ
「あなたの人生片付けます」の大庭十萬里の妹、小萬里さんが身体のみでなく、心のゼイ肉も落としてくれるというお話です。
もうそれだけで魅力満載なのですが、読み進めると更にその見力に取りつかれます。
今でも忘れない、小萬里さんの「わたくしはただのデブではないんです」的なことを言って、それなりに鍛えられた身体。
少々ガタイが良くても、鍛えることが大事なんだなぁ、と思います。
そして小萬里さんが教えてくれる夕食のメニュー。
数少ない中ですが、わたしには豚汁がとても魅力的でした…!
これ読んで数日は毎週水曜は豚汁作ってました。
ゼイ肉を落とすだけでない、部屋を片付けるだけでない、大庭姉妹のお話がわたしは大好きです。