垣谷美雨のレビュー一覧

  • 老後の資金がありません

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    本の題名を見て、気になって手にとった本。
    私自身、心配性なので老後は不安です。

    コツコツ貯めてきた貯金も、思わぬ出費であっという間になくなってしまうかも知れない。

    人生楽しみつつ、必要なことには使って無駄遣いしないようにしよう!と改めて思いました。

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    2025年03月22日
  • 女たちの避難所(新潮文庫)

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    東日本大震災から10年以上経ちその後も震災や災害があり避難生活をニュースで見るたびに心が痛んだ。この小説を読みよりその避難生活や個々に色々な事情があっただろうにとも思う。3人の世代の違う女性がヒロインとなっているけれど歳が近いせいか自分は福子の立場になって読み進めていた。親身になってしまったので14年経った今、3人の女性と昌也と智彦はどう成長しているのかと想像してしまう…

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    2025年03月19日
  • 希望病棟

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    ◯◯病棟シリーズ第2弾

    主人公は前作と変わってます。

    前作同様、短編だと思って読んでいましたが、
    複数の患者を同時並行に診ており
    あれっと気づいた時には、
    ページの半分ぐらい進んでいて、
    長編だと気づきました。

    しばらく積読状態でしたが
    本書の直前に
    辻堂ゆめさんの「トリカゴ」、
    マンガの「東京貧困女子」、
    ネットの兵庫県知事や石丸新党、
    奨学金帳消しプロジェクトなど
    本書と関係ありそうなものを
    見聞きしており
    それらもあって興味深い読めました。

    まさかこんな出来過ぎの話はないよねと
    思っていた部分は、
    作者の思惑どおりスカされ
    また、過去の聴診器の所持者も
    サラッと現れて次作が楽しみ

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    2025年03月09日
  • うちの子が結婚しないので(新潮文庫)

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    親婚活!自分が親からされたら嫌だけど、興味深かったです。娘がはじめは無気力なのに、少しずつ婚活にも仕事にも大胆になっていくところが良かった。母の千賀子の「やるべきことを淡々とこなしていこう」というモットーも良い。

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    2025年03月07日
  • 老後の資金がありません

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    主人公はパートで働く主婦(53)。夫婦には娘と息子。夫(57)はサラリーマン。
    老後に備えて生活をコツコツとケチりながら貯金しているが、家計に無頓着な夫、結婚資金の援助を当たり前のように無心する娘、舅の葬儀代、姑を引き取る事になるも浪費癖の抜けない姑に振り回され、四苦八苦する…やがて夫婦揃って失職する…どんどんお金が減っていくことに不安ばかり…ちょっと身につまされる。

    垣谷美雨さんの小説は何冊か読んでいるが、現代社会においての『ありふれた市井の人』を描かせたら天下一品だなあとつくづく思った。映画では姑の生前葬を行ないコミカルでほっこりとエンディングを迎えるが、小説は淡々と終わる。まあ映画には

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    2025年03月04日
  • 後悔病棟

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    聴診器を胸に当てると、患者の心の声が聞こえてきて、束の間ではあるが人生のやり直しを体験できる…そんなファンタジックな小説。

    それぞれの章で様々なテーマで患者の後悔が描かれるが、特に印象深かったのは中年男性が主人公の章だなあ。
    仕事優先で子育ては妻に任せきりだった男が不治の病で入院してくる。
    若い頃に都会のマンションか郊外の一戸建てかを悩み、一戸建てを選んだために通勤に片道2時間。早く家を出て、残業続きで家族と話すこともなく馬車馬のように働き、そして病に倒れた。奥さんは見舞いに来ても、ベッドの横で死亡保険金の計算をしている…自分が家族にとって何なのか『給料運搬人』だけだったのか自問自答する…何

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    2025年03月04日
  • 後悔病棟

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    ネタバレ

    想像上ではあるものの、やり直した未来が良いわけではない、というのが良かった。=今の生き方も間違ってはいなかったのだから、救われるのでは。どの話も それで結局どうなの? という終わり方だが、話の主人公(患者)である患者が死んでしまうのでやむを得ない。
    最後のルミ子の生き別れた父とのエピソードで不思議な聴診器を使わずに心を通わせれたのも素敵。

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    2025年03月04日
  • もう別れてもいいですか

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    結婚への憧れが消え去った一冊。主人公が50代あたりであるためか細部までの感情移入はできなかったが、なんとなく共感する部分がある。時代の流れで多少は女性の社会での立ち位置も変化しただろう。しかしいまだに女性軽視、女性差別の風潮は残っている。どうすれば女性が生きやすい社会になるか考えさせられるところがあった。

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    2025年03月02日
  • 懲役病棟

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    期待を裏切らない垣谷美雨。
    個人的にはいつもよりはのめり込まなかったんだけど、それでも読み出したら止まらない。
    他の受刑者のエピソードも知りたいとな思ったら、これが第三弾らしいから他のも急いで読もう。
    解説が村木厚子さんでびっくりした。

    のめり込み不足だったのは第三弾から読み出したからかな?

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    2025年03月01日
  • 懲役病棟

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    2023年出版。心の声や過去が見える不思議な聴診器シリーズ、今回は金髪で天才肌の女医さんが中心。女子刑務所が舞台で、女囚は犯罪者と言うよりも、男や社会からの被害者が殆ど!と云う啓蒙的な?内容でもある。
    被害の経緯や相手の醜悪さなども描かれているので、それなりに不快で重かったが…。テンポ良い展開と、ちょっとクスッと笑える締め方で読後感は良かった。

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    2025年02月27日
  • あきらめません!

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    ネタバレ

    市会議員に立候補し、2回目で当選。女性議員2名の非力さに弱っていたところクウォーター制が必要ということで、さらに市長選挙でみごと市長になりクウォーター制も実現。定年後の生活、地方議会での女性の役割など考えさせられる内容でした。

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    2025年02月21日
  • 子育てはもう卒業します

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    大学時代の女友達3人とその子どもたちの目線から語られる進学、就職、結婚、子育て。政府によって人生のあり方を変化させられているというのは、なるほどなあと思います。自分の思い通り行きられるのは幸せなことだと思いました。

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    2025年02月21日
  • 結婚相手は抽選で

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    ネタバレ

    割と極端な性格や家族設定にされているからか、まるっと共感は出来ずともなんとなくその気持ちわかるなぁというのがどの人物にもあった。
    女性は母親と距離が近いことも多いから好美のようなケースも奈々のようなケースもどっちもありそう。逆に男性側はどっちもマザコンじゃないのが意外で、嵐望みたいな家庭はマザコン設定でもいけそうなのになぁと龍彦の母親は悪気なく家政婦代わりへの対として思った。
    四人とも結局作品の中では誰も結婚しなかったけれど、それぞれ将来へ向かって前進はしていて読後感はよかった。

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    2025年02月17日
  • ニュータウンは黄昏れて

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    住宅を得ることの大変さ、結婚に対する考え方、友人にめんどうな男を押しつけてしまった罪悪感など描かれています。なんと言っても住むところを得るのはなんと大変なことかと思いました。

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    2025年02月17日
  • もう別れてもいいですか

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    すごくリアルでした。

    地方在住の中年女性なら誰もが感じたことがある、田舎特有の閉塞感がよく描かれていました。
    主人公の澄子さんも、ごくごく一般的な女性です。

    自分は澄子さんよりだいぶ年下ですが、田舎は男尊女卑の文化が本当に根強いと思います。

    例えばお正月には親戚一同が集まり食事の準備、配膳、おじさんたちは座ってお酒飲んでるだけ…
    みたいな構図はあるあるです。

    夫婦関係が良くて、それでも幸せならまぁいいんですが、そうじゃない場合は辛いですね。

    澄子さんもずっと我慢して夫に尽くして、蔑まれ、とても気の毒でした。
    最後の方は自分らしさを取り戻して、元気になっていったところが良かったです。

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    2025年02月17日
  • 希望病棟

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    不思議な聴診器のおかげで、相手の心の声と表での声、両方聴けるのは楽しめました。
    病院の先生、患者さん、その家族との、それぞれの価値観も参考になるなと感じました。

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    2025年02月17日
  • リセット <新装版>

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    垣谷さんの2作目。高校の同級生3人が町でばったり会い飲みに行った先で30年前の高校時代にタイムスリップします。行き直そうとそれぞれ新しい選択をするけれど結局うまくいかずやっぱり元の生活に戻ることにします(リセット)。女性の生きづらさがこれでもかとばかりに描かれています。でも、ハッピーエンドでよかったです。

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    2025年02月17日
  • うちの父が運転をやめません

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    高齢者こ運転事故が多いことから父親のことが不安になり帰省するとこらからいろいろあって実家へひとりで帰り、移動スーパーを始めます。さらに息子が農業高校へ転校するという働き方生き方まで一転してしまうというお話でした。思わぬ展開で面白かったです。

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    2025年02月17日
  • 女たちの避難所(新潮文庫)

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    同じ災害に遭っても女だからの大変さがあります。避難所で会った3人の女性の苦しみと新しい生活が描かれています。

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    2025年02月17日
  • 四十歳、未婚出産

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    一夜のあやまちで妊娠してしまい悩み多く深刻な問題もありながら最後は丸くおさまります。垣谷さんならではの大変だったけどよかったねと思えるお話です。

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    2025年02月15日