垣谷美雨のレビュー一覧
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ネタバレ出張先でのたった一夜の過ちで身籠ってしまった優子。今年四十歳になる自分には、これが出産のラストチャンス。
田舎の閉鎖的な人間関係には辟易しているためUターンはできない。悩んだ末、姉に相談してみたがすぐに母親へ情報が筒抜けに。
おまけに姉への相談内容を職場で聞かれていたのは、子供の父親である現・恋人。何やらその後コソコソ嗅ぎまわっていて…
仮定の話として子の父に「あなたの子、と言われたらどうする?」と探りを入れれば、「土下座してでも堕ろしてもらう、もしくは流産してもらう」と恐ろしい返答。これは何が何でも隠し通さねばならない。
日本で未婚のまま母になる、ってどうしてこんなに肩身が狭いの?
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購入済み
仮想世界とは言えないような話
抽選見合い結婚法という設定が面白い。
実際、これぐらい強烈なことをやらないと少子化問題は解決しないかも。
この本にヒントを得て、政府も法制化に踏み切るかも。
独身者は御注意!俺はもう関係ないけど。
金持ちのお嬢様で超美人、それでいて母親依存症の奈々さんの超ドSな会話がたまらない。
そう思ってしまう俺は超ドMなのか?見栄や外見にとらわれず、本当に好きな人を見つけることの大切さを教えてくれる作品だった。
ま、俺には今さら遅いんだけど。
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購入済み
好きな文章です。
“後悔病棟”も一気に読みましたが、“希望病棟”も新聞で新刊発売を知りすぐに購入。
大好きな垣谷さんの文章はすらすらと読めて、あっという間に読み終わりました。
誰でも表裏があり「顔で笑って心で…」なんて当たり前ですが、誰か一人でもそんな心の声に理解を示して貰えれば背中を押される事ってあると思います。 -
Posted by ブクログ
いつもながら、柿谷美雨には驚かされるし
関心する。
題名「禁煙小説」
大体想像つきますよね。禁煙に苦しむ
嫌煙の話
昨今喫煙者には肩身が狭い〜禁煙に努力し挫折
想像つくじゃない。
ところが柿谷美雨にかかると
最後はこうなる。「最後いいよ!」
どちらかといえば
タバコを吸わない、嫌煙派。
実際、馬鹿にしてる「喫煙者を」
区切り区切りに「まあ区切りでなくても」
ガキのように灰皿に一目散。
みっともないとか
意思薄弱とか
この本を読んで少し反省
やめたくてもやめられない人の気持ち。を少しは汲み取ることができたかもしれない。
いゃぁーやるわ!面白かった。
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Posted by ブクログ
最後に2を読みました。
じつは垣谷 美雨さんの「心の隙間を灯で埋めて」の冒頭、遺品整理業のすさまじい描写に出会って、ちょっと臆しました。でも、作品としてはこれがいちばん印象に残りました。
PCで簡単なデザインをするパートをしたことはあるけれど、夫の死後、まったく未知の仕事に、しかも身内の会社に救われるかたちで入社した星湖さん。追い詰められた状況から展開する話に、できすぎてると感じるところがあっても、これを構成した小説家の技を素直に楽しんでしまいました。
ほかにも、名前を知っていても読んだことのない作家さんに出会えるのが、アンソロジーのよいところですね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ働く女性アンソロジー、第二弾。
今回は、下記のラインナップ。
スイミングインストラクターが主役の「ジャグジー・トーク」…こうやって言い合える同期がいるのは良いよね。いるだけで大分気分が楽になる。
社会保険労務士が主役の「五度目の春のヒヨコ」…これ良かったな。ミステリーっぽい雰囲気もあり、飽きのこない展開の仕方だった。丹羽さんが良いね。かっこいい。あんな女性近くにいたら良いね。
宅配ピザ店店長が主役の「晴れのちバイトくん」…マネージャーとして働く女性って多いと思う。私の親友もショップの店長やってるし。管理する立場ならではの悩みは必ず存在する。そんな女性に、あるある!と共感してもらえるであろう作