垣谷美雨のレビュー一覧

  • 『夫の墓には入りません』〈『嫁をやめる日』を改題〉

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    久しぶりの垣谷美雨さん♪
    垣谷さんお得意の「身近なんだけど結構深刻な人生のあれこれ」がテーマの本作。
    今回の主人公は2歳年上の夫が急死して未亡人となった子なし妻 高瀬夏葉子44歳。

    団信で住宅ローンからも解放され、
    少額ながら生命保険金も入り、
    やり甲斐を感じるパート仕事もあり、
    晴れて自由の身になる筈だったのだが・・・

    急死した夫には女の影が!
    独身時代から愛人への送金が判明し、
    更に旧家で封建的な考えの舅姑の思惑や、
    引き篭もりの義姉の存在に
    墓問題や介護の重圧とがんじがらめになる夏葉子。

    あぁ〜このリアルで丁寧な心理描写がたまらん。
    夏葉子目線で進む本作は、彼女の生い立ちからその人

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    2024年10月11日
  • うちの父が運転をやめません

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    ネタバレ

    時々ニュースで見る高齢者の運転による事故。公共交通手段が消えていく過疎地域では運転をやめられない現実。離れて住む両親が高齢になった時子どもはどうするか。
    またローン返済とある程度の生活水準を保つため共働きする親と、ひとりで過ごす子どもの気持ち。
    共感できる点が幾つもあり読み易い。
    結末は少し甘いというかそんなに上手くいくことばかりだろうかとついひねくれた考えを持ってしまうが、読み終えてホッとする本だった。

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    2024年10月01日
  • リセット <新装版>

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    性格も経歴も違う3人のアラサー主人公が、高校生に戻り人生をやり直すというお話。

    タイムスリップという、誰もが夢見る王道の展開をこうも現実感たっぷりに綺麗に書けるのは尊敬する。

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    2024年10月01日
  • 七十歳死亡法案、可決

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    ネタバレ

    リーマンショックで円高株安の最悪の時代の話。
    70歳で安楽死させられる最悪の法律なのに、意外なことに大半の人達がこの法案を受け入れていることに驚く。
    それほど当時としては未来に希望が持てない状況だったんだな。まぁ思い返してみても、確かに一気に景気が悪くなった感じがあったわ。
    後半で、母親の東洋子が家出して、息子の正樹や父親の静夫が家事や介護を自分の仕事だとは思わずに、他の女性に仕事を押し付けようとしてるところがホントにイライラした。
    だけど、結果的に東洋子の家出が契機となって、いい方向に変わっていったのが、良かったといえば良かったんだけど、何かモヤモヤしちゃうよなあって感じ。
    そうでなかったら

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    2024年09月29日
  • 七十歳死亡法案、可決

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    ネタバレ

    面白かったけど、なんか登場人物がみんなちょっとアレな人たちばっかりで。。。でも家庭という狭い世界の中で、外との交流もないとなると、それも致し方なしということなのだろうなって思った。もちろん家族や他人への思いやりは大切だけど、自分を犠牲にしてまではちょっと違うと思う。そんな状況の中で峰千鶴の登場で状況が一変し、全ての物事がうまく進むようになったのは良かった。まぁ現実にはそんな好人物が都合よく現れるとは思わないけど。 いずれにせよ、考えさせられる内容であることは確か。

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    2024年09月19日
  • 行きつ戻りつ死ぬまで思案中

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    2024.09.16
    いろんな現代社会の断面について著書の思うことが述べられている。
    同感しつつ、私の考え方が時代遅れになりつつあるのではとも思う。

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    2024年09月16日
  • 七十歳死亡法案、可決

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    すごく面白い設定。
    目次の言葉選びが辛辣なのも良い。

    第一章 早く死んでほしい
    第二章 家族ってなんなの?
    第三章 出口なし
    第四章 能天気な男ども
    第五章 生きててどうもすみません

    解説を書かれた永江朗さんの文章も今度読みたい。

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    2024年09月10日
  • 姑の遺品整理は、迷惑です

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    実家じまい現在進行形の中で読みました。
    本に書いてありましたが、まさに「自分の過去や親との関係に向き合い」片付けの手が止まり、「残り少ない人生の持ち時間をね、新聞を束ねてゴミ置き場まで往復するなんてつまないことに使いたくないんです」と、泣きながら言っている今の自分とあまりにもリンクしていて、ビックリ。
    小説の話ではあるけれど、リアルな話であり、だけど読み終えて、抱えていた気持ちが、少し軽くなりました。
    実家じまいをされている方に、オススメの1冊だと思います。

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    2024年09月07日
  • エール!(2)

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    明日からのお仕事も頑張ろう。
    拓未司さんと光原百合さんは初めましての作家さん。
    面白かったので、他の作品にも触れてみたいです。

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    2024年09月03日
  • 希望病棟

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    前半のファンタスティックな面白さと、後半の重くて現実的な内容の面白さと、面白さの質が違ったので意外でしたけど、全体に読みやすく、まあまあ面白かったです。

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    2024年09月02日
  • 代理母、はじめました

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    少子高齢社会の近未来が見えたように思います。貧困や自然現象により格差社会が進んだ世界、人種や性別などより多くを考えさせられました。
    その中でも、前を向いて生きる主人公や周りの人達の逞しさが見えて、活力をもらいました。

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    2024年08月26日
  • 四十歳、未婚出産

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    後半は泣きながら読んでいた。
    私自身子どもを生むか迷っているところだが、助けてくれる人がいる今の環境に感謝したい。
    子どもが欲しいと思った。

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    2024年08月22日
  • 七十歳死亡法案、可決

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    ネタバレ

    寝たきりになった義母を介護する中年女性のお話。
    我儘な義母、無関心で自分の事しか考えない旦那、後ろめたさは感じながら一人暮らしをはじめる娘、引きこもりの息子。
    さまざまな政策を成功させた馬飼野総理の元、七十歳死亡法案が可決される。年金や医療費などで圧迫する日本の財政を、回復させるための政策である。当然、高齢世代からは、激しい反対もあるが若い世代は賛成する。
    現在の日本に当てはまる問題を、1つの家庭を通して描き出す物語。
    母の家出をきっかけに、いっときはパニックに陥るが、それぞれが努力することで、変化がもたらされる。最終的には、馬飼野総理はは死亡法案を廃案にする。狙いは、国民の心の変化であった。

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    2024年08月21日
  • 農ガール、農ライフ

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    まず作者へ 。上手い題名にあっぱれ!

    30代独身女性がとある理由から、住むところも仕事もお付き合いしてた彼氏も無くし、ふとしたきっかけで、農家を目指して行く物語。

    プロローグからグレーな人生ドラマがはじまりドロドロの沼にはまった感じで、そこからまさに雑草のように堪え忍んで色を取り戻し、最後には周りの暖かい支えに心が和んだ。

    楽天的な彼女の性格にひかれるものありで、人生を自分の力で切り開くとはこういう試練を何度も乗り越えなければならないんだなーと、現実の非情さと人生の面白さなど色んな感情を抱けた。

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    2024年08月17日
  • うちの父が運転をやめません

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    初めて垣谷さんの本を読みました。
    ちょうど帰省した際、来年、自分の車を譲ってくれと言われた時、親父にまだ乗るの?と聞いたら、試験に受かったら乗ると答えられたところ。
    ナウな話題だと思い、何の気なしに読んでみたらあっと言う間に読破!うちの家はここまで過疎ってないけど、似通ったところはあった。まー少し俺より上の世代かな。けど、それがまたやがて来る将来かと思い、考えさせられた。
    主人公は結果的にものすごく柔軟に考えていると思う。人は人と関わることでしか喜びを得られないかもしれない、と何となく思う。
    職業柄、こう言う生協のような移動式スーパーがあることは知ってたけど、割と楽しいのかもと思う。先日、知り

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    2024年08月16日
  • 七十歳死亡法案、可決

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    とっても現実的だけど70歳になった人全員安楽死せざるを得ないありえない法律が数年後に施行されると言う内容。

    70になったら死ぬんだと決められた人間はどう生きるのか、介護の世界、社会で働く難しさ、老人の苦しさについて考えさせられる。

    若者は70歳志望法案に大賛成、老人は大反対と興味深い意見の分かれ方についても考えるべき内容だと思った。

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    2024年07月31日
  • 姑の遺品整理は、迷惑です

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    自分の経験とも重なり、色々と考えさせられてしまった。
    とは言え、今更やり直しもきかないので考えてもしかたない事とも思った。
    正解なんてないのだ。
    主人公は最終的には幸運に恵まれた。
    世の中もっともっとひどいことになっていると思う。


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    2024年07月09日
  • うちの父が運転をやめません

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    相変わらず垣谷さんの本は面白い。今回もすらすら読めた。高齢ドライバーの問題、自分の親に重ねて読んだ。

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    2024年07月08日
  • うちの父が運転をやめません

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    高齢者ドライバーによる事故多発を受けて、猪狩雅志は田舎住まいの老父に運転免許の返納を促す。だが里帰りして見たのは、車なしでは日常生活に支障をきたすまでに過疎化し高齢化している郷里だった。

    ニュースでも取り上げられる「高齢者ドライバーの事故」では、誰もが免許返納を口にする。ワタクシ自身、本書を読むまで安易にそう思っていた。しかし、交通手段が次々と打ち切られ、買い物、通院、些細な娯楽すら困難になっていく地方の現実を提示されて考えさせれた。
    本文中で「誰もがいつかは高齢者になる」という息子の言葉に雅志がハッとしたように、高齢化社会を考える全ての人がそのことに気づき、自分事として考えられるようになれ

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    2024年06月24日
  • 行きつ戻りつ死ぬまで思案中

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    作家のエッセイは、その人の人柄がにじみ出るので好きです。特に自分と同じ価値観だったりすると俄然、親近感がわきます。

    編集者の断定的な態度になかなか落ち込みから這い上がれない垣谷さん。
    買ったコートの袖詰めを頼んだのに針が持てない店員に不安になり、その場から逃げ出してしまった垣谷さん。
    一人暮らしの高齢女性に送った和菓子を、「数が多すぎたかもしれない」「 糖分取り過ぎになって体を壊すかもしれない」と、くよくよ悩んでしまう垣谷さん。 
    なんだか自分を見ているようで驚き、また嬉しくなりました。


    『疲れ果て、 子供を理不尽に叱った日々』のお話では「私もです‥」と頷き、『娘が大きくなってから謝った

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    2024年06月20日