【感想・ネタバレ】農ガール、農ライフのレビュー

あらすじ

「結婚を考えている彼女ができたから、部屋を出て行ってくれ」派遣ギリに遭った日、32歳の水沢久美子は同棲相手から突然別れを切り出された。3年前、プロポーズを断ったのは自分だったのに。仕事と彼氏と家を失った久美子は、偶然目にした「農業女子特集」というTV番組に釘付けになった。自力で耕した畑から採れた作物で生きる同世代の輝く笑顔。――農業だ! さっそく田舎に引っ越し農業大学校に入学、野菜作りのノウハウを習得した久美子は、希望に満ちた農村ライフが待っていると信じていたのだが……。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

主人公は、派遣社員で派遣切りにあってしまい……。

そんな時期に、長く一緒に暮らしていた同居人(彼氏みたいな感じ?)から他の人と結婚するから、家を出て欲しいみたいな事を言われ。

八方塞がりだった主人公が、たまたまテレビで見た農業やっている女性を見て、自分もそれを目指す!という話。

簡単に決断してしまったものの、実行するには色々と難関があり。

主人公は無事に農家になれるのか?という話です。

色々な生き方の人が出てきて面白かったです。(キャラクターがすごい)

0
2024年12月30日

Posted by ブクログ

おもしろい。人の温かさ、言葉いろんなことが心に染みた。一人で生きて行く術の農業、苦労も現実的に描かれていて、じわじわ軌道に乗っていく様子、他の人の幸せの掴み方、いろいろ共感できるしいい話だった。これから人生どうしようかな〜と考える時期になった自分にとってすごくほっこり前向きになれる本だった。

0
2024年11月23日

Posted by ブクログ

就農の難しさや農家の難しさを学べた。

農業大学校に行っても田畑が借りにくいことやムラ社会のしばり、野菜の価格が安いことなど、農業の難しさを知ることができた。

困難な中ももがき、必死に生きていく久美ちゃんにも応援したくなるような人物設定だった

0
2024年07月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

笑って共感できる人生物語です!

最初から波乱万丈な久美子の人生。
派遣ギリに会った日に彼氏だと思っていたルームメイト?から他の恋人との結婚を告げられ、部屋を出ていかなければならない状況に、、
そんな時にふと見た農業番組に興味を惹かれた久美子。早速農業大学に入学して農家になるため奮闘します。

しかし、現実はそんなに甘くなかった!!


くすっと笑えて元気をもらえる一冊です

0
2024年06月05日

Posted by ブクログ

初めて読んだ作家さんでしたがスゲー楽しめました。
面白かったです。
主人公がピンチなところからスタートするところがよいポイントだと思います。

0
2023年11月18日

Posted by ブクログ

女子が頑張る系の本
アラサーが等身大で頑張ってる

食料自給率どんどん下がってるのに
就農ってつくづく大変なんだなーと思う
農に少し興味があったから
そんな意味でもおもしろかった

0
2023年09月19日

Posted by ブクログ

コンビニの店先で、店員がビニール傘を並べているのが見える。——一本300円
迷う余地なく一本抜き取り、レジに向かった。
物語の終盤の、主人公久美子の行動。

途中では、同じ場面で、違う行動を取っていたのだ。そこに至るまでに、変化があったんだろうな。
農業って、重労働だし、上司はいなくて、自分の裁量で工夫することもできるとはいえ、天気や自然災害に振り回されるし、苦労も多いなあ。

たとえあと30才若かったとしても、その道に踏み出す勇気は、私には持てないだろう。

0
2023年03月03日

Posted by ブクログ

垣谷美雨の農ガール農ライフを読みました。主人公の久美子は33歳。
大学を出て勤めていた会社が倒産。その後派遣社員で勤めていましたが、契約も打ち切られて失業。
長年同棲していた修に一度はプロポーズされたがその時はまだまだ家庭には入りたくないときっぱり断ります。
派遣を切られたその日、アパートの前で若い女とすれ違いますが、部屋にはその女の香りがしました。
修に別れを告げられ、自暴自棄になっていて何気なくテレビを観ていると、若い女の子が農業で生き生きしているのを観てこれしか無いと農業に飛び込みます。
思った以上に甘く考えて居たことを、思い知らされながら農業にはまっていくのがなかなか面白かったです。映画かドラマになれば面白いですね

0
2022年04月12日

Posted by ブクログ

いつか農業に関わりたいと思ってたので手に取りました。

私の考えは甘かったと感じましたし、就農の難しさについて知れて本当に勉強になりました。

物語についてはそれまでどんでん返し!ハラハラ!があったわけじゃないけど、何気ない日常の中にある心温まる瞬間だったり、どうしようもなくムカムカすることだったり
そういった瞬間が散りばめられていて、最後もすごく上手くまとめられていたなと感じました。

面白かったです!

0
2024年11月30日

Posted by ブクログ

2016年出版。就業先の中堅会社が潰れて派遣勤務に疲弊し、惰性で続けてきた同棲相手にフラれ、住む場所すら喪う… という所からのスタートの32才女性が中心人物。出版当時の新規就農関係の下調べも相当にしたのだろうと思う。色々と面白い。紆余曲折有るが、最終的に後味の悪い終わり方で無くて良かった。

0
2024年10月11日

Posted by ブクログ

まず作者へ 。上手い題名にあっぱれ!

30代独身女性がとある理由から、住むところも仕事もお付き合いしてた彼氏も無くし、ふとしたきっかけで、農家を目指して行く物語。

プロローグからグレーな人生ドラマがはじまりドロドロの沼にはまった感じで、そこからまさに雑草のように堪え忍んで色を取り戻し、最後には周りの暖かい支えに心が和んだ。

楽天的な彼女の性格にひかれるものありで、人生を自分の力で切り開くとはこういう試練を何度も乗り越えなければならないんだなーと、現実の非情さと人生の面白さなど色んな感情を抱けた。

0
2024年08月17日

Posted by ブクログ

失業して同棲相手から「いっそ、結婚しちゃおうか」と言われたのに断ってしまい、結婚に逃げるなんてと軽蔑し、いくらでも挽回のチャンスはあると信じていたり、「しっかりしている」と言われるたびに誰も本当の自分をわかってくれないと反発したり、おんなごころに頷きながら、痛痒いような、胸を突かれるような思いを感じながら読み進めた。
農作物のできや収入、住まいの確保がうまくいきすぎだが、まぁ読み物だから楽しければいいか。

0
2023年08月05日

Posted by ブクログ

仕事も恋人も失ったアラサーの久美子。
たまたま見ていたTV番組がきっかけで農家になる!と決意。
農業大学で農業を学び、いざ農家をやろうとするも現実はそんなに甘くなく…
農家ではないけど、私も畑仕事をするので、女性1人で農家になる大変さは理解できる。しかもゼロスタート。
それでも様々な困難にぶつかりながら進んでいく久美子の姿に元気をもらえた。

0
2023年02月19日

Posted by ブクログ

久しぶりの小説。
面白かったー!
30代女性が農家になって生き抜く物語としても、そして、新規就農者のリアル(一例)も詳細に知れた✌️

0
2022年02月27日

Posted by ブクログ

面白かった。もう少し農業の進め方を書いてくれると良かった。農業は経費もかかり、重労働なのに、野菜は安く売られてしまう。これでは本当に大規模農業以外生活できないとつくづく思う。主人公が段々といい展開になってきて、良かった。

0
2022年02月18日

Posted by ブクログ

就農問題と結婚問題を絡めてのお話。個人的には農業には助成金があり、農業大学校という教育機関もあることがわかり、知識が増えた。

今の社会のあり方を考えさせられた。

0
2021年10月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

垣谷 美雨 3作品目。

負け組の象徴・300円の傘を、自分自身のようで買えなかった水沢久美子が、躊躇せず買えるようになるまでの農業転職譚。

就農の困難さが目立つが、”女性の自立の困難さ”が同時に描かれている。結局、親や夫に守られる存在として。エンディングも少し微妙。結婚は”逃げ”ではないとあれ程…。

まず農業。農業大学校の授業、富士江さんのような指導者の存在が多きい。耕作地、居住地、農具、直販システム…、条件を揃えるには偶然だけでは難かしい。さらに、安定した生産となると、、、
ただ、悩んで、挫けずに、逃げずに、もがき続ける主人公の姿は美しい。だから、がんばってほしい、と。応援する。
気になったのは、農産物の二極化。貧乏人はスーパーで農薬漬けの大量生産野菜を。そうでない人は、お取り寄せのブランド無農薬農産物を。単価を考えれば仕方がないとでも?

自立について。瑞希に向けた問い。「自分を責めることはないか?将来に向けて努力した学生時代と、専業主婦になった今の自分との矛盾を、どう自分に納得させているのだろう。」私には、回答が出せない。
そもそも、大学卒業時点で人生の残りの職業を生き方を決めることが、果たして正解なのだろうか?可能だろうか?選択ミスは許されないのだろうか?
農業は、やり直しがきくのだろうか?

0
2021年07月21日

Posted by ブクログ

なんか元気がもらえそうなタイトルに惹かれ。

タイトル通り、ガールが農業の世界に飛び込み、人生の苦労やありがたさを経験しながら成長していく物語。

一時期流行った「農ガール」

でも農業の道は決して楽ではなく、その世界の厳しさがリアルに描かれている。

特に、女性が農業の世界で自立するのは大変。

でも努力すれば自然とみんなが助けてくれる。
仕事に男も女もない。

0
2021年06月09日

Posted by ブクログ

定年後、家で農業をして生計を立てて暮らすということが私の小さな夢でこの本を見た時真っ直ぐに惹かれてしまいました。
久美ちゃんの苦労をヒヤヒヤしながら見守りながら読んでいました。焦って周りの幸せをうまく祝えない自分を責める気持ちや、婚活パーティーで自分と目が合っただけで何かテレパシーで通じ合ったんじゃないかと思ってしまうこと…など具体的だけど端的に表せない感情に納得する点が多くておもしろかったです。読み終わった後も久美ちゃんがメリーさんとこれからもずっと幸せに暮らしていてほしいな〜と心から思ってしまうほど引き込まれました。

0
2021年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

育った環境から努力して掴んだ社会的地位を失って、自尊心と自分の現状とのギャップに苦しんでいるであろう主人公が農業に希望を見出し、悪戦苦闘するお話。
主人公とアヤノさんには終盤まで共感出来ませんでしたが、富士江のばーさんのおかげで楽しく読めました。

地の文から、作者の思想とこれまで受けた理不尽やら屈辱が滲み出ています。著者の作品は「七十歳死亡法案、可決」しか読んだことはありませんが、男社会に振り回され、今も闘い続けている人なんだろうなと思いました。
最後まで良い男キャラは出てこないのは、女性に向けた物語だからなのか、別の理由なのか。
終わり方がハッピーな感じだから良し。

0
2024年12月02日

Posted by ブクログ

私ね、農家に嫁げば良かったなーって時々思うの。
両親の実家はどちらも農家でね。
蔵の中に大きな樽で味噌仕込んだり、漬物仕込んだりしてて。
大人になってから毎年自分で味噌を仕込んでいるんだけど、やっぱり一般家庭じゃあんな大量のお味噌を仕込んでも置いておく場所もないし。。
家庭菜園じゃ収穫できる量もたかがしれてるし。
前に母が父の実家の畑を貸してもらえないかなぁって冗談混じりで言ったことがあったんだって。
ダメだった。
親族でも大事な畑や田んぼは貸してくれないんだよ。
この本読んで農業始めることがいかに大変か分かった。
たぶん父の実家は伯父の代で米農家終わる。
従姉妹夫婦が同居してるけど、農業ほとんど手伝ってないもん。
それなら私が!って思ったりもしたけど、上記の通りできっと難しいだろうし、田舎ならではの難しさもあるんだと思う。
農業を志す人はきっと少なからずいるだろうに、難しい世界だなぁと思いながら読んだ。

0
2024年08月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

勤めていた会社は倒産し、派遣を切られ、長年同棲していたパートナーに振られ、家と仕事を失った32歳の久美子が農業を始める話。理解のある彼くんを見つけてチャンチャン♪とならないところに好感が持てる。

農業大学校で農業を1から勉強。農地を借りたくても何処の馬の骨とも知れぬ奴には貸してもらえない。独身で派遣、身元保証人なしの女では家も借りられない。厳しい状況に置かれても、自分が何とかするしかない!と恥を捨てて突っ込んでいく。久美子、パワフル。真面目で勉強熱心。そんな頑張りを見たら周りも手を差し伸べたくなるってもんよね。

農業婚活パーティーはあまりにも散々で笑った。強かな女友達ができてよかった。ラストでは静代もヒトミもちゃっかりパートナーを捕まえててすごい。

久美子の作った野菜がとっても美味しそう。採れたてピカピカツヤツヤの野菜、食べたいな〜。

0
2024年07月06日

Posted by ブクログ

派遣切りの日同棲中の彼から、結婚したい彼女がいるからと部屋を出てほしいといわれた32才。テレビで見かけた農ガールに魅せられて紆余紆余曲折、何とかたどりついた農ライフ。どーなるのー⁈と気がかりで読み進めて2日、垣谷美雨はいつも安心して読めるから。

0
2024年01月08日

Posted by ブクログ

主人公が起死回生をかけてひとり農業に挑んでいくお話。いいことばかりじゃないし、悪いことばかりでもない。
移住を迎え入れている地方は多いけれど、行政の思惑と土地に根付き生きてきた人々の本心には微妙な食い違いがあるのだろうなと思った。とはいえ、もし、自分が代々受け継いだ土地で農業をやっていて、都会からきた出自も過去も知らない人に、いきなり土地は貸せないよなぁ。自分ごととして置き換えると良くわかる。
自分はダメな人間だと落ち込みながらも、ひたむきに農業を学び頑張る主人公。頑張り続ける、学び続けるってなかなか出来ないもの。
婚活パーティーで知り合った女性が計算高いのには驚いたが、シングルマザーである彼女には覚悟が出来ていたからなのだろう。
元気が出るお話でした。

0
2023年11月16日

Posted by ブクログ

前半は
男と仕事、住むところも失くした女性が
田舎で農家をして楽しく暮らしていくお話かと思って、うんざりしてしまいました。
私の実家もそれなりに田舎でムラ社会なので、現実の厳しさをよくしっています。
だから田舎礼賛の本は納得いかなかったのです。
でも後半は現実の厳しいこと厳しいこと。
そうだよね、そうだろうね、と共感しました。
さらに付け加えると、田舎はよくわかない交際費がめちゃくちゃかかるんですよ。

ただ、まわりが結局結婚に逃げちゃって残念だったので⭐3つです

0
2023年07月08日

Posted by ブクログ

現実は厳しい!けれど困難に果敢に立ち向かい解決策を見つけようとする主人公に尊敬。
女性の農家さんに興味があったので、読んでみましたが、独身の女性が一人で農業することの大変さを学べて良かった。独身女性や若者の農業支援がもっと充実していけばいいな。

0
2023年06月02日

Posted by ブクログ

主人公の心理描写や登場人物との会話が多少くどくて気疲れしてしまいましたが、本人の真面目さが呼び込む周りの温かみも伝わってきて、少し元気をもらえました。

0
2022年10月02日

Posted by ブクログ

垣谷さんの作品、名前を見るとつい手が出てしまいます。本音で書いてある気がします。読後、爽やかな気分になりました。

0
2021年08月25日

Posted by ブクログ

就職先を辞めた後の女性の再就職の困難さ。
農業従事者の余所者意識。
日本の弱点を浮き彫りにする一方で、
制度、意識の問題
諦めず進む様を応援し拾い上げようとする
人情や価値の共感

草の根的、雑草根性で開き直る強さのある
人間が道を切り開くことが出来る。

0
2021年07月25日

Posted by ブクログ

 執筆作品の多くでテーマとなる『自立』をここでも扱いつつ、脱サラ就農と婚活を味付けにした興味深い作品でした。

 ただ今回は主人公の心理描写が少しばかり浅い気がしました。読み終えて、不完全燃焼のように感じてしまいます。

0
2021年09月01日

「小説」ランキング