垣谷美雨のレビュー一覧
-
匿名
貧困の問題
この小説で出てきた貧困女性のお話し。
大学に進むお金を稼ぐ為には風俗勤務も念頭に入れないといけないという文には色々考えさせられた。特に女性やシングルマザーは低賃金の問題もあるし、今の日本は進学や学ぶためのお金を無償化すべきと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ代理母には肯定的だと思ってたあたし。金銭は発生するけどWin-Winならいいと思ってたし、ユキたちの活動がないと日本の制度が変わらない。
でもやっぱり細かいところが気になる。
日本でまだ認められていない今、代理母になった人は産休は取れるのだろうかとか、代理母から産まれても依頼者の戸籍にちゃんと入れるのだろうかとか、整備しなければならないところはたくさんあるんだろうな。
そのうち、出産が嫌だから代理母頼もうとか言う人出てきそうだよ。
子どもが欲しいのに何かしらの正当な理由で産めない人にとって、良い制度になって欲しいと願ってやまない。 -
Posted by ブクログ
さすが垣谷美雨さん、書き出しから引き込まれてしまった。友人の年賀状に書かれた一行「里奈が結婚することになりました。」に動揺する57歳の千賀子。
一人娘の友美は28歳独身で彼氏無し。
時代と共に結婚観は大きく変わった。
「クロワッサン症候群」「負け犬」がもてはやされた頃。その後の「晩婚化」はいつの間にか「生涯独身」という言葉に取って代わられている。
手に職があっても、娘がこの先一人のままで大丈夫なのか?と親の不安は払拭できない。その気持ちが痛いほど伝わってきた。
眩しい若さは「ある日突然」消えてしまう!夫フクちゃんと共に娘の友美を説得して、親婚活を始めてみたけれど…
親婚活について聞いたことはあるが、具体的には知らなかった。"一粒のダイヤ"を見つけることがこんなに大変だとは!この小説の核となる親婚活の場面が凄い。年齢や容姿、居住地などの条件によりバサバサと切られて行く様が細かく描かれているが、途中で嫌気がさしてやめる人が多いのも頷ける。(参加者はやはり母親が8割)
夫フクちゃんはタイトル「婚活の傾向と対策」のファイルを作り、それを元に行われる家族会議の良き進行役だが、親婚活に一度も参加しなかったことに疑問が湧いた。
友美に納得のいく相手が現れて良かった。結婚後の物語も是非読んでみたい。
-
Posted by ブクログ
垣谷美雨さんの作品はスカッとする!
封建的な男尊女卑を押し付けて家庭内で疎んじられる定年後の「ジジイ」が、孫のお守りを通じて周囲とも打ち解けていく理解のある「ジイジ」へ変わっていくストーリー。
序盤は常雄の時代錯誤な発言にイラッとしたけれど、保育園や公園でそれまでの生活で交わらなかった母親たちと交流して、違う考えに触れられたのが大きかったんだろうな。
退職後も家に閉じこもっていては良くないよ、と自分の父に伝えたい。
それにしても、イクメン気取りの和弘も見事なダメンズだったな。親の背中を見て子も育つということか…専業主婦家庭は子育てに手をかけられる分、子が甘やかされてしまうのかも。
女は家事育児して当たり前、と若い男性でも思っているのだとしたら…結婚したくないと思う娘・百合絵に共感する。育児によって総合職の仕事を手放すリスクの方が自分にとっては怖いから。