垣谷美雨のレビュー一覧

  • 子育てはもう卒業します

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    大学4年間を一緒に過ごした3人。80年後半に卒業した3人より少しあとの世代だが、ほとんど同じ経験をして、その時代にはほぼ結婚退職以外に選択肢が無かった、そしてそれ以外思い至らなかった自分を見ているようだった。娘にどうして続けなかったの?と言われたのも同じ。
    そういう時代ではなくなってきているのだと信じたい。三人三様の人生、どこか一つは思い当たる節があるのでは?と思う。

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    2025年02月07日
  • 七十歳死亡法案、可決

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    介護や高齢化社会についてとともに、自分はどう生きたいか、死生観も考えさせられる一冊。
    タイトルを衝撃的に感じて手を引っ込めた方もいるんじゃないだろうかと思うけど、でもそれこそがなんというか現実逃避の思考だよなと思って読んだ。こんな法案通ったらさすがに暴動が起きそうなものだけど、どんな法案が通ってもデモも何もしない現代日本を風刺してるのかと感じた。

    途中で主人公の東洋子が全てを放棄してから状況が好転する。ちょっとこんな都合よくいくかな?という感じはある。読後感は悪くないけれど、現実こんなうまくいくかなって思ってしまう。

    実際70でみんな死ぬ法案が通ったら、たぶんみんな途中から働かなくなり資本

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    2025年01月26日
  • リセット <新装版>

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    私の世代よりは上の人達の話だったが、共感できることが多かった。
    純粋に47歳の心で高校生に戻ったら面白そう!

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    2025年01月20日
  • 代理母、はじめました

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    代理母がビジネスに。近い将来こんな時代が来るのかな?
    子どもを持つ人も持たない人もみんな幸せな生き方ができる世の中であってほしい。

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    2025年01月12日
  • あなたのゼイ肉、落とします

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    Audibleで。ダイエット本の著者、大庭小萬里が直接指導することになった4人のお話。49歳,18歳,32歳、10歳と年齢も状況もいろいろ。周りから見たら当然当たり前のことでも、ずっとその環境にどっぷり浸かっていたら,自分では気づけないものなんだな,と思う。自分で掴んでこそ,糧になることを、あらためて考えました。
    しかし、みんなが持つダイエット本の著者小萬里さんのイメージが、似たり寄ったりなのは笑えた。そのくつがえるさまも。

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    2025年01月12日
  • 女たちの避難所(新潮文庫)

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    東日本大震災での避難所生活を元にしたお話。非常事態の中では、女子供の立場はとても弱くて、地方はより男尊女卑なんだと思う。現実に近いだけにゾワゾワしながら読んだ。特に夫を亡くした嫁を兄弟にって、戦後か!と腹ただしかったが、実際にあったのかもしれない。

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    2025年01月02日
  • 七十歳死亡法案、可決

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    義母の介護をしている宝田母は私が中学の頃、祖父を介護している母親と重なった。
    当時、母親も逃げ出したかったのかなぁって…
    この法案があったら嬉しかったんだろうかと考えた。
    けど、今の自分はどうだろう…
    父…64歳
    母…63歳
    まだまだ長く生きてほしいと思う。
    ただ、両親共に健康だから言えることであって、夜中に何度も起こされ、我儘を言われたらちょっと分からないかも…

    極端なルールがドカンと打ち上がると本質が見えてくるんだなって話でした!

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    2024年12月31日
  • 七十歳死亡法案、可決

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    問題提議として興味深い内容だった。
    介護に関わったことがないと他人事であまりピンとこないかもしれないが、
    学生時代に似たような状態を経験しているため、クソ親父とダメ息子に対する怒りを通り越して無の感情に達した。

    前半が現実にありそうな内容だったのに対し、最後うまくいきすぎてはいたが、自分も害しかない老人にはならないようにしなければと考えさせられた。

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    2024年12月31日
  • 代理母、はじめました

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    義父に代理母をさせられたユキは幼馴染のミチオ、女医の芽衣子らと共に代理母ビジネスを始める。最初は「お金持ちになりたい」一心だったユキだが…そのうち女性を貧困から救う事に目覚めてゆく。最後は義父も死に母や兄弟達も一緒に代理母ビジネスを進めていく大団円に。近未来の設定だが制度や風潮の始まりは現在以前に起因するという、警鐘的な物語。

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    2024年12月21日
  • 懲役病棟

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    男の受刑者は己の欲望に抗いきれず罪を犯すことが多いが、女性はやむにやまれぬ事情で
    受刑者となってしまうことが多いそうだ。
    (昨今のニュースをみる限り、女性の凶悪犯も増えてるのではと思うが・・・)
    もし自分が、家庭に恵まれず食べ物も自由も与えられない環境で育ってきたとしたら
    もし結婚生活が暴力とモラハラの夫に支配されたものだったら・・・
    生まれる場所は誰も選べないし
    結婚してみないと相手の本性だってわからない。
    塀の向こう側とこちら側、簡単に入れ替わっていたとしても不思議ではないのかも。
    罪を犯すこと、それを裁くこと懲役を科すこととはなんなのか
    ゆっくりと考えてみたいと思いました。

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    2024年12月12日
  • 農ガール、農ライフ

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    育った環境から努力して掴んだ社会的地位を失って、自尊心と自分の現状とのギャップに苦しんでいるであろう主人公が農業に希望を見出し、悪戦苦闘するお話。
    主人公とアヤノさんには終盤まで共感出来ませんでしたが、富士江のばーさんのおかげで楽しく読めました。

    地の文から、作者の思想とこれまで受けた理不尽やら屈辱が滲み出ています。著者の作品は「七十歳死亡法案、可決」しか読んだことはありませんが、男社会に振り回され、今も闘い続けている人なんだろうなと思いました。
    最後まで良い男キャラは出てこないのは、女性に向けた物語だからなのか、別の理由なのか。
    終わり方がハッピーな感じだから良し。

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    2024年12月02日
  • 農ガール、農ライフ

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    いつか農業に関わりたいと思ってたので手に取りました。

    私の考えは甘かったと感じましたし、就農の難しさについて知れて本当に勉強になりました。

    物語についてはそれまでどんでん返し!ハラハラ!があったわけじゃないけど、何気ない日常の中にある心温まる瞬間だったり、どうしようもなくムカムカすることだったり、
    そういった瞬間が散りばめられていて、最後もすごく上手くまとめられていたなと感じました。

    面白かったです!

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    2024年11月30日
  • 姑の遺品整理は、迷惑です

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    ★3.5
    コミカルの中にも深い問題が描かれている何とも楽しく考えさせられる作品!

    郊外で一人暮らしをしてた姑が突然亡くなる。
    遺品整理にいく嫁の望登子。
    物を溜め込むタチだった姑…かたや指輪を1つだけ残した実母。
    真逆な母たちを想いながら、そして『人』に助けられながら遺品整理を進める。

    時々ププと笑いながら、『そうだよな〜』と考えさせられる。
    楽しくもあり、タメになる一冊でした♪

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    2024年11月24日
  • ニュータウンは黄昏れて

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    バブル崩壊の直前に購入した、郊外の団地に住む織部頼子がローン返済に頭を悩ませる様子や、それを身近で見ている、娘の琴里が友人から紹介された資産家の彼氏と付き合い始めるが、癖の強すぎる彼との関係について、話が展開していく。

    団地の理事会や建替えを巡る状況は勉強になった。
    一方で、別れたい彼氏を友人に紹介し、押し付けておいて、その友人が結婚に愛を求めず、資産だけを目当てに結婚したら、今度はどこかで負けたと感じる心理には、勝手すぎてついていけないが、女性の友人関係だとそういう複雑な心情も生まれるのかもしれない。

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    2024年11月21日
  • うちの父が運転をやめません

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    都会に住む主人公が、田舎に住む高齢の父親の自動車運転を心配して、最終的には田舎に引越して、田舎をまわる移動スーパーを始める話。

    私も最近になって、自分の父親と母親の運転を心配し始めている。
    私自身は退職をして田舎に戻る選択まではなかなか真似できないと思った。だけど、この本を読んで、父親や母親の気持ちも少しわかるようになったと思う。少しでも似た境遇にある方は、サラッと読めるし、読む価値はあると思う。

    自動車免許は、現在の高齢者世代にとって(特に男性にとって)家族の中で唯一自分だけが運転できる(た)という「誇りである」というような表現が出てきて、ハッとした。ある意味父親の尊厳だったのだ。そうだ

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    2024年11月06日
  • 禁煙小説

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    一度もタバコを吸ったことがないので共感しきれないところはあるが、ベビースモーカーが『自分の』禁煙法を見つけていく過程から、喫煙者は学べるものがあると思った。

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    2024年10月25日
  • 行きつ戻りつ死ぬまで思案中

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    ピシピシと手厳しい、けど後であんな事言わなきゃよかったと後悔している、という著者のイメージが感じられた。
    タイトルどおりのエッセイ。

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    2024年10月17日
  • 姑の遺品整理は、迷惑です

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    実母が捨てられないのに、買う、貰ってくるタイプなのでいろいろ考えさせられながら読んだ。やっぱりいまからどんどんこっそり捨てねば。それでも生きている間しか対話はできないので対話は欠かしたくないなということも感じた。

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    2024年10月06日
  • リセット <新装版>

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    誰でも(大抵の場合は)自分は間違っていないって思ってるだろうし、
    他人から見た自分や相手のことは本当にわからないものだよなぁ、と思う。
    最後、どうなることかと思ってたけど、まぁうまく収まったようでよかった。確かに、何回も人生やり直すのは疲れちゃうよなぁ。

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    2024年09月12日
  • 四十歳、未婚出産

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    四十歳、未婚。産むか産まざるか悩む話かと思ったら、早い段階で産む覚悟はできてて、「未婚出産」っていう立場がいかに人権を得ていないかがテーマの話だった。
    ラストは結局入籍するんかい!という気持ちもあるけど、凡庸の台詞はぐっときた。

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    2024年08月28日