垣谷美雨のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
原田ひ香と柿谷美雨、両方お金に関する小説を得意としているのだが、原田ひ香の小説は読んでいてもイライラしないのだが柿谷美雨の小説は読んでいると時々とてもイライラする。なぜなんだろうと考えたときに、登場人物たちが見栄っ張りで卑屈な奴が多いからだなと思った。
原田ひ香の書く登場人物はお金に困っていていても卑屈さがないのだ。そこが読んでていてストレスを感じないのだ。
柿谷美雨の書く登場人物たちは、見栄があり卑屈でもあり、はっきり言って聡明でもない。すごくリアルな人間臭さがあって読んでていてイライラする。どうしてそういう行動に出るのか、どうしてそんな考え方しかできないのか、イライラするのだ。
この小説 -
Posted by ブクログ
自分の中になんとなく残ってる昭和の記憶が、この本を読むと「あぁ確かにこんな感じだったかも」と思い出してくる。
私が今の年齢で、家族構成で、昭和の時代を生きていたら、今よりずっとやるせない思いをしていたかもしれない。
令和の専業主婦から、セクハラ、パワハラなどの言葉も認識もない男性中心の昭和の社会に「中学生」としてタイムスリップして、その当時の「当たり前」に憤って投書するシーンが面白かった!
男性は男性で、終身雇用の仕組みが当たり前という時代において、仕事を辞めたいと思っても簡単に叶わなかった時代であり、きっと鬱の人もたくさんいたんだろうなと思った。(鬱という言葉もなかっただろうけど)
前半 -
Posted by ブクログ
最初はよくあるタイムスリップものかと思ったが、物語の視点は容赦なく徹底的にリアルだ。
作中に溢れる「男尊女卑」や「家父長制」といった古い価値観の押し付けには、本当に重苦しい気持ちになる。「夫婦に子供二人、それを支える専業主婦」という、政府が考えた標準世帯モデルが当然とされていた時代の空気感は、今となっては希少価値である。しかし、それが当時の厳然たる常識であり、いまだに旧態依然としている部分が残っているのも事実だ。
40代の目でもう一度10代を生き直し、違う人生を歩んでみる3人。しかし、どの選択肢を選んでも大した幸せは待っておらず、思い通りにはいかないという冷酷な現実を知ることになる。この「