垣谷美雨のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ読みやすかった。
自分の後悔している人生をやり直した姿を見ることができるとは、なんという劇薬。
もしそれで今よりも素晴らしい人生が見えてしまったらどうするんだろうと思ってしまった。気が抜けちゃうだろうしもっと後悔するだろう。
この話の中ではそういったエピソードはなくて安心した。うまくいったように見えて、実はそれなりの大変さがある、とか。
終盤に出てきた「人生プラスマイナスゼロ」みたいなセリフが良かった。
実際、そうだと思う。
私はお金を使う時もそう考えている。プラマイゼロ。金は天下の回りもの。笑
その時の自分にとっての最善を選んでいるのだから、それが自分なのだ。後悔したとしても変えられない。その自分が作った道をこれから面白くして行こう。 -
Posted by ブクログ
農業で女子が生きていく大変さや婚活まで、理想と現実が浅く広く読みやすくまとめられていて物語として面白かった
野菜栽培って大変なのに安く買い叩かれる
生産者と消費者の思いや考え方が1番乖離してる職業じゃないかと思っている
農業機械や資材は年々高くなるし、わりと壊れやすい、燃料費も嵩むから野菜の値段を上げたいが、消費者も給料が上がらないため生活が大変なため安いものを好み、高いと売れない…
実際農家だけでやっていけてるのはかなりの土地を保有している大規模農家だけじゃないだろうか
更に虫付きや形の不揃いな野菜は売れないか安く買い叩かれる
通常の慣行栽培も有機栽培もピンからキリまであるし、近年はより虫の大量発生、動物による食害、天候にも非常に左右されるためここ近年の作るのが大変になってきているのが現状だ
さらに高齢化や後継ぎもいなくなり、農家をやめる人も多い
農地は荒れ果て、関心がある若者がいても土地を手放さない代わりになけなしの儲けのために太陽光発電のパネルが敷かれる
大規模農家でも、日本人で働く人がいないため外国人実習生を安い賃金で雇う…
雇う側も大問題だ…
が、消費者が安いものを求め続けるうちはどこかで皺寄せがくる…
もう外国人実習生がいなければ存続できない所もあるとちらほら農業関係者から聞く
しかし、実際過酷で逃げる人てそのまま行方をくらます方もけっこういるみたいだ…そういう方々が違法滞在者になったりするだろうか
嫁問題も深刻だ
日本人で農家に嫁ぎたい女子がいないため、代わりに東南アジアなど国のの若い女性を嫁にしてる中高齢男性も地方ではよく見かけたりもする
その女性達も、日本に住めてなんなら自分の家族を呼び寄せたり仕送りもできるから利害関係が一致したのかもしれないが
あげきれないほど今の日本の農業の実態は暗い
もちろん明るいところもあるけれど…
この本を読んで少しでも農家に関心を持ってくれる人がいたらいいなと思った
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Posted by ブクログ
主人公(主婦、53歳)は老後資金をコツコツ貯めてきたが、予期せぬトラブルが次々と発生。舅の葬儀費用(約400万円)や娘の派手婚(約300万円)等の予期せぬ支出、夫婦そろっての失職、更に浪費家の姑を引き取ることになるが、姑は金遣いが荒く、さらに詐欺で100万円を騙し取られ、貯えの1200万円も殆どなくなります。その後いろいろあって、結局、身の丈に合った暮らしや人の繋がりに真の安心感を見出していくストーリー。
ただし、同居する前、姑は月額数十万円クラスの高級ケアマンションに入居し、舅の遺産や年金だけでは賄えず、主人公夫婦は毎月9万円の仕送りを続けていました。このような設定が私には非現実すぎてドン引きしてしまい、感情移入できず、なんだかなあ。 -
Posted by ブクログ
田舎暮らしと都会暮らし…
どちらを選んでも、良い面もあれば悪い面もあるというお話。
垣谷美雨さんお得意の社会問題を鋭く描いた内容だったが、今回はクスッと笑える要素は少なめ。
唯一は、時代小説にはまっていた望美の話し方ぐらいかな。
住む場所によって、性格も変わるし生き方も変わる。
どういう人生にするかの重要な選択肢だと思う。
だからこそ慎重に選ぶ必要があるんだけど、実家との付き合いや、職場、人間関係もさることながら、昨今の天災の多さからハザードマップなんかもしっかり要素に入れたいところ。
どの選択が正しいという答えを導くのではなく、読み手に問題提起をしてくれているので、自分の現状や将来を考えるいいきっかけになる作品だと思った。
ただ、私も引越しを繰り返した過去を振り返ると、
住んでみないと分からないことの方が多い。
案外「住めば都」の精神が大切なのかもしれない。
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Posted by ブクログ
都会の住居の値段や家賃が高騰し、史緒里と大河は田舎への移住を考え始める。路代は田舎にある実家を売りに出すが、値下げしてもなかなか買い手がつかない。田舎の暮らしの現実に向き合う史緒里や路代たち。そこにはのどかで自然豊かな田舎の良さばかりでない、人間関係の鬱陶しさやずかずかと踏み込んでくる隣人たちが描かれている。田舎の面倒くささがやや誇張気味に描写されている気がしたが、移住者や若者から見ると違和感を感じるんだろうなと思った。ここまでの極端な田舎社会は流石にないんじゃないかと思ったが、お互いの考えていることを、思い込みなく理解し合うまでには時間がかかるということは理解できる。色々突っ込みながらも面白くて一気に読んだ。