垣谷美雨のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
星3.5
やはり、垣谷美雨の小説は読みやすい。
エッセイは2冊読んだが、小説の方が好み。男性に対して攻撃的なエッセイよりも、フィクションということで、ワンクッション置いて読めるからかも。
映画化されるようなので、読んでみる。
東京出身の主人公 郁子が、定年後、夫の出身地である山陰地方でのんびり暮らすべく、引っ越したところから物語は始まる。
市議会の開催中に迷い込んだ郁子は、若い女性議員に対する低レベルのヤジに憤慨し、議会終了後、なんにも反論しなかったその議員を叱ってしまう。
それを見かけたもう一人の現職女性議員にスカウトされ、郁子は政治家への道を進むのだった。
男性市議会議員たちのあまりの品のなさに、ちょっとオーバー過ぎるのでは?と思ったが、12月17日は女性参政権80年ということで、タイミングよく新聞に特集が出ていた。
私が住んでいる県のある町の唯一の女性町議は、初めて立候補した時、「べんこくさい」(生意気だ)と男性からなじられたそうだ。
記事は、何十年も景色が変わらない日本の現状を憂いていた。
小説はちょっとファンタジーのようだったが、女性首相も生まれたし、日本も少しずつ変わっていくのだろうか。(世界148ヵ国中日本は政治分野では125位と最低レベル) -
Posted by ブクログ
どちらかというと、読んでいて、もやもやしたり苦しいなぁと感じるところの方が多かったかもしれません。
結婚、子育て、夫婦関係、経済的な豊かさ、友人が持っているものを羨んだり嫉妬したり、だけど似たライフステージを生きる者同士、共感してくれて寄り添ってくれるのもその人だったりして。自分の置かれている状況や気持ちのどこかに折り合いをつけて、その中で最善を選びとっていこう、もがきながら試行錯誤している彼女たちの姿に励まされるものもありました。愚痴を言い合える友人大事!
子どもがおとなになって『お母さんすごい!ありがとう!』と思ってもらえたら、子育ては大成功なのかなと思いました。できれば直接言ってもらえたら嬉しいですが笑。
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Posted by ブクログ
垣谷美雨さんの作品初読みです!
2025年初作家、54人目です。
ブク友さんに読んでる方が多くって読んでみたいと思っていました。
あと、ドラマ化や映画化されているもの多いですしね。
こちらの作品もドラマ化されてるらしいけど、観た事はないです。
なんとなく作風みたいなのがわかりながら読みましたが、ものすごく読みやすかったです。
入れ替わりもの結構好きです!
今年では『君の顔では泣けない』も良かったです。
読みやすかったし、面白かったけど、⭐︎3つなのは2人の女性が自分には共感できないタイプだったからかな。
内面さらけ出せば、みんな嫌なところありますよね^^; -
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
クレジット会社の事務職で働く後藤篤子には建設会社で働く57歳の夫・章あきらと結婚を控えた雑貨店で働く28歳の娘さやか、大学4年生の息子勇人はやとがいる。1200万円の預金はあるが、夫の両親への仕送りが月9万円、娘の結婚式や新婚旅行、新居の資金で500万円かかり、さらには篤子と章は仕事をクビになってしまう。舅の死により夫の妹である櫻堂志々子しじこに葬式代と墓代はだせと言われ、400万円ほどかかった。ママ友の神田サツキに節約術を聞きながらお金の相談をしていく。
篤子はコンビニでバイトを始めるが夫は無職で、義母芳子への仕送りしなくてすむように姑と同居することになる。姑からは夫の軍人恩給で月4万はいるから月6万の年金は使っていいと渡される。サツキから義母が1ヶ月行方不明で役所から年金詐欺を疑われないよう芳子に義母のふりをしてほしいと頼まれる。芳子は10万くれるならやるといい、ミッションは成功する。サツキから今度はおじいさんに成りすましてほしいと言われ実行するが、成りすまし相手が県議会議員をやっていてネットに写真ものっていると知り100万円のお金は受け取らずに逃げ帰る。しばらくして志々子が芳子をうちで引き取りたいといいに来て、夫も嫌いだった元職場のスタッフにあいにいって仕事を得た。サツキの義母はその後見つかったが誤嚥性肺炎をこじらせ亡くなってしまう。葬儀の後、サツキは奄美へ帰ることになり、篤子はフラワーアレンジメント教室仲間の美乃留(夫が別の女性をはらませ離婚)と奄美女子旅行を想定する。
【感想】
120万円の祭壇や50万円もする檜の棺など、なんでこんなにお金がかかるの?というような思いを篤子が代弁してくれてるので共感しながら読めた。金銭感覚が合った家族やパートナーだったらスムーズに事がすすむのに違うからいざこざが起こる。本当にお金が絡むと人間は恐ろしい。
後半いきなり年金受給詐欺の話が出てきたり、さやかを控えめな女性として書いて夫にパワハラを受けているのではないかという話で引っ張ってたのに実は鬼嫁だったという展開になったり、その辺りの話を広げる必要はなかったのではと思ってしまった。 -
Posted by ブクログ
星3.5
読みやすい。
私が感じただけなのだが、前のエッセイ集『行きつ戻りつ死ぬまで思案中』よりも、著者が決めつけるような書き方は少なくなった気がした。
前著を読んだ後は、なんだかムカムカしたが、今回はそれほどでもなかった(単に書き方に私が慣れただけかも)。共感できるところもいろいろあった。
しかし、この著者は、男性について、最初から敵対心を持っているように感じる。日本は世界的に見ても男女の格差が大きいらしいので、著者の感じ方の方が正しいのかもしれないが。また、それだからこそ、今まで出していたような小説を書けるのだろう。
私は著者のエッセイよりも小説の方が好み。
追記:この本を読んだ直後、近所の公共施設主催のバス旅行に行った。その講座は、最近まで長年『女性学級』と言うような名称だったが、最近名称が変わり男女問わず参加できるようになったらしい(その旨どこにも記載されていない)。
今回の旅行に男性が一人参加されていたが、ある人がその人に「男性でも参加する人いるんだ」と言ったところ、周りが爆笑した。ちなみに女性たちはほぼ七十代以上? 隣の人(八十代?)に私が「男性でもこの講座に入れることもっと周知しないと」というと、隣の女性は「男性は集団行動できないから」と言われ、私はちょっと驚いたのだった。
今回のエッセイのことで、年代による考え方が違うことを感じたのでした。