垣谷美雨のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ働く女性アンソロジー、第二弾。
今回は、下記のラインナップ。
スイミングインストラクターが主役の「ジャグジー・トーク」…こうやって言い合える同期がいるのは良いよね。いるだけで大分気分が楽になる。
社会保険労務士が主役の「五度目の春のヒヨコ」…これ良かったな。ミステリーっぽい雰囲気もあり、飽きのこない展開の仕方だった。丹羽さんが良いね。かっこいい。あんな女性近くにいたら良いね。
宅配ピザ店店長が主役の「晴れのちバイトくん」…マネージャーとして働く女性って多いと思う。私の親友もショップの店長やってるし。管理する立場ならではの悩みは必ず存在する。そんな女性に、あるある!と共感してもらえるであろう作品。
遺品整理会社社員主役の「心の隙間を灯で埋めて」…このお話も好きです。こういう仕事をテーマにした小説、初めて読んだ。肩身を狭くし、周りの目を気にして、どういう風に思われてるんだろう?って不安に感じながら毎日働いている人も、たくさんいると思う。でも、終盤のように、実は思い過ごして、自分は必要って思ってもらえてたんだ、と気づくことも。この女性の行く末、続編があれば是非読みたいな。きっと明るい道が開けているはず。
コミュニティFMパーソナリティーの「黄昏飛行」…うって変わって少しコメディタッチな作品。上司との淡い恋愛模様がちょっぴり。そして自分の意思で突き進む主人公が潔かった。
OL主役の「ヘブンリーシンフォニー」…少しファンタジー要素のある作品。せっかく普通のOLが主役なんだから、設定もここはすっごい普通の日常を描くっていうのもアリだったのでは?と思ってしまった。 -
Posted by ブクログ
病棟シリーズ第4弾。
第3弾を飛ばして読んでしまったものの、
一話完結型なので問題なし。
『後悔病棟』『希望病棟』『懲役病棟』と、
それぞれのタイトルに意味がある本シリーズ。
今回は『絶縁』というだけあって、
登場する身内やご近所さんが、
まあ、とんでもない人たちばかり(笑)
どの話も胸糞の悪い展開が続き、
読んでいて何ともやりきれない気持ちになった。
最終的には一応の決着を見るものの、
決して爽快な解決ではなく胸糞悪いったらない。
問題が片づいたからといって、
傷ついた気持ちまできれいに片づくわけではない
後味の悪さも含めて、妙に現実味を感じる一冊でした。
懲役病棟も楽しみです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ第一章 女三界に家なし
熊野佐奈枝
七十一歳。
美鈴
佐奈枝の娘。
秋吉麻以子
二十九歳。看護師。
部長
ヘビースモーカー。先月定年退職を迎えたが働き続けている。
桐ヶ谷キワミ
内科医。五十五歳。前の病院を五十五歳で早期退職し、神田川病院でアルバイトの医師をしている。
大塚信彦
佐奈枝の向かいの家。
潤子
信彦の妻。
亮
信彦の息子。IT企業に勤める。
晴夏
信彦の娘。ニューヨークの音楽院に留学してピアニストになった。
穂高
佐奈枝の息子。晴夏と同級生。
熊野慎一郎
佐奈枝の夫。心筋梗塞でジョギング中に亡くなった。七十歳。
大崎千登勢
佐奈枝の短大時代の友人。
陽ちゃん
美鈴の夫。
智樹
美鈴の息子。
岩清水展
三十代。都心の一等地にある有名総合病院の御曹司。
第二章 寄生虫
山口真澄
三十七歳。ネイルサロンを経営。小学生の頃に父親を病気で亡くした。
高田芽衣
真澄の部下。部長。有名大学の法学部を出ている。二十九歳のシングルマザー。
桐ヶ谷キワミ
秋吉麻以子
真澄の母
市場で働いていた。
真澄の兄
高校を卒業して家を出た。
真澄の姉
高校を卒業して家を出た。十九歳で結婚して二十歳で離婚。赤ん坊を連れて実家を戻る。
真澄の年上の元恋人
実家が資産家で、父親が市議会議員。
陽子
高級住宅街に住む七十代の主婦。真澄のデザインを気に入っている。
麻乃
真澄の姉の娘。
花凜
芽衣の娘。
亮介
真澄の元カレ。一級建築士の資格を持ち、設計事務所に勤める真面目だ優しい男。
第三章 思いやり家族
桐ヶ谷キワミ
バツサン。
江藤静歌
二十九歳。貿易会社で翻訳の仕事をしている。
松坂マリ江
看護師。
秋吉
休暇を取って台湾旅行に出かけた。
数馬
静歌の義父
静歌の義母
達樹
静歌の夫。
未希子
静歌の義妹。八歳年上。小学校教師。
未希子の夫
浅井。建築資材を製造する会社に勤めている。
翔太
未希子の息子。小学三年生。
静歌の叔母
父の妹。
部長
知絵子
キワミの高校時代の友人。
静歌の母
静歌の父
綾美
静歌の同期。
トミタ
静歌の同期。
オーオカ
静歌の同期。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ第一章 万引き犯
谷山清子
六十二歳。八百二十五番。受刑者。
清子の夫
アヤカと結婚するから別れてくれと告げる。
太田香織
医師。三十七歳。女子刑務所に派遣される。
笹田
部長。大酒飲みでヘビースモーカーで大食漢で、その上甘い物には目がない。
早坂ルミ子
医師。三十三歳。貧乏な母子家庭育ち。
黒田摩周湖
医師。二十九歳。
岩清水展
医師。三十三歳。都心の一等地にある有名総合病院の御曹司。ルミ子と付き合っている。
亮太
香織が中三のとき、街で出会った超イケメン。暴走族のメンバーだった。白血病であっけなく死んだ。
谷山朝生
清子の息子。一流大学を出て大手企業に勤めている。
永島香奈
刑務官。主任。二十五歳。
松坂マリ江
神田川病院に古くからいる看護師。香織と共に女子刑務所に派遣。
山田ルル
二十六歳。受刑者。服役は二回目。
児玉美帆
受刑者。ボスがいなくなった翌日に入ってきた。
元ボス
清子と同じ部屋にいた。高級ブランドの偽物をネットで売りまくった詐欺罪で捕まった。
髪が短い方の五十代の傷害犯
三十代の息子と娘がいて、どちらも医療関係の専門職についている。
髪が長い方の五十代の傷害犯
実家の母親と独身の妹が帰りを待ってくれている。
覚醒剤で捕まった痩せこけた女
刑期を終えて釈放。
秋月梢
覚醒剤事犯の痩せこけた女が刑期を終えて釈放されて代わりに入ってきた。八十代と思われる見事な銀髪のお婆さん。
絵美
翔太
清子の孫。
百実
朝生の妻。香織と小学校から高校まで同じ女子校に通っていた仲。ピーチ。
第二章 殺人犯
児玉美帆
四十歳。九百七番。夫から暴力を受け、台所にあった包丁でメッタ刺しにした。
和樹
美帆の息子。五歳。
風花
美帆の娘。小五。
秋月梢
清子
ルル
覚醒剤で捕まった。
元ボス
髪が短い方の五十代の傷害犯
能天気二人組。三十歳を過ぎてる子供が二人。
髪が長い方の五十代の傷害犯
能天気二人組。子ナシで、実家で母親と独身の妹が帰りを待っている。
太田香織
マリ江
刑務官
岩清水
ルミ子
須田
岩清水の実家の家政婦。
児玉忠司
美帆の舅。
江里子
美帆の姑。
第三章 覚醒剤事件
山田ルル
二十六歳。五百七十九番。小学生の頃、近所のお寺が開いた「おすそわせクラブ」(こども食堂)に通っていた。覚醒剤で二回逮捕された。
梓美
「おすそわけクラブ」で仲良くなった。
薬物依存離脱指導者
ユウキ
川本祐樹。ルルが覚醒剤に手を出すきっかけになった男。妻子がいて、一歳から高一まで五人もいて、生活保護を受けている。
清子
秋月梢
美帆
髪が短い方の五十代の傷害犯
髪が長い方の五十代の傷害犯
元ボス
太田香織
松坂マリ江
刑務官
岩清水
ルミ子
摩周湖
和樹
風花
第四章 放火犯
太田香織
マリ江
秋月梢
教育庁宅を放火したとして逮捕された。祥太郎と二人暮らしだった。
美和
秋月祥太郎
梢の孫。学校でのいじめが原因で自殺した。
刑務官
清子
ルル
梢の娘
祥太郎の母。離婚を機に、当時幼稚園生だった祥太郎を連れて実家に戻ったが、数年後に乳癌で亡くなった。
梢の夫
娘が亡くなった二年後に脳梗塞で亡くなった。高名な大学教授。
石本
五十歳前後の男性体育教師。
榎本達也
祥太郎のクラス担任。数学教師。
槙田誠実
教育長。
六本木陽子
演歌歌手。
M・S
六本木陽子の映画出演の相手役の俳優。
三智子
祥太郎のお墓参りに来ていた。望美の姉。司法試験に受かった。
望美
祥太郎のお墓参りに来ていた。祥太郎の同級生。
岩清水
第五章 受刑者からの手紙
松坂マリ江
新人の看護師
太田香織
岩清水
摩周湖
秋月梢
谷山清子
梓美
山田ルル
摩周湖
ポン吉
犬。
白川美帆
児玉から旧姓に戻した。
三智子
弁護士。梢の身元引受人になった。
望美
三智子の妹。
秋月岩男
梢の夫。
祥太郎
二十歳前後の女性
左目の下に黒子がある。
美和
笹田
ルミ子
-
Posted by ブクログ
ネタバレとても読みやすく展開もテンポが良くて面白かった。
主人公の雅美が人生二周目で無敵状態になるのかと思いきや、男尊女卑の歌を作った作曲家やテレビにクレームの手紙送ったり、無意識的に男尊女卑に囚われてる家族や面接受けた会社等に腹を立て物申したり、結構立ち回りが下手なところが割と好感持てた。一方天ヶ瀬は割と上手く動いてる印象があり、そこの対比も面白かった。
やり直した人生も上手くいかなかったし、やり直したまま終わらず令和に戻ってしまうのも、ご都合展開にならなかったのも良かった。
雅美と天ヶ瀬が徐々に信頼関係が出来て、互いに唯一無二の存在になっていくのが良かった。同じタイムスリップした仲間であり、秘密の共有者であり、時代と境遇と戦った戦友であり─ それが恋愛関係にならなかったのもまた良い。
再び令和に戻った後も、再会して残りの人生共に前を向いて行こうとしてるのも、今後2人はこの先も恋愛に発展はしないんだろうなと思えて、それが個人的にとてもよかった。恋愛関係になってたら萎えてたかも。