【感想・ネタバレ】うちの父が運転をやめませんのレビュー

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Posted by ブクログ 2023年11月15日

良かった。読み終わった後、余韻に浸れるようなあったかい本だった。
タイトルに心当たりがあって購入し、どういう形で終わるかと思ったけど、思った以上に良かった。地方出身者ならより共感できる部分が多いのではないかと思った。

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Posted by ブクログ 2023年08月12日

人生について考える。
分かっていても難しい事や行動に移せないような事を考えさせられる本。

免許を返納しない事。だけじゃなく、免許を返納すること。に伴う生き方や考え方、暮らし方、家族の在り方について考えるきっかけになる本。

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Posted by ブクログ 2023年08月02日

面白かった。おじいさんの反応がとてもリアル。うちの父にもどうやったら運転やめてもらえるだろうか。というかこの本読んでこちらがどれだけ心配しているか知って欲しい。

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Posted by ブクログ 2023年06月28日

高齢ドライバーの父をどう説得して運転を辞めさせるのか、興味津々でよんだけれど、それよりはむしろ、自分の人生について考えたくなる本でした。
見栄や周りがそうしているから、というよりも、直感と自分を信じて生きる大切さや、人との関わりに安心する人間という生き物について書いてありました。
垣谷さんの本はいつ...続きを読むも最後にほっこりする終わり方なので、安心して読めます。

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Posted by ブクログ 2023年06月11日

垣谷さんの小説は、いつもテーマが現実的でしんどいことなのに、最後は少しほっとする未来が描かれる。この小説もそう。自分の働き方も暮らし方も、立ち止まって考える時間をくれた。

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Posted by ブクログ 2023年05月09日

リアルな悩みで一気読み。
確かに田舎で買い物に行くにも必要な地域で車を取り上げることは酷なのもわかるし、でも危険だし、、

若い世代の説得も「良かれと思って」が逆効果なパターンが多く、そこも見事に物語の中で表現されていた。

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Posted by ブクログ 2024年03月27日

タイトル通りの本でラストが綺麗にまとまっているのは小説ならでは。でも、案外現実もそうなのかもしれない。落とし所を見つけ、よく話し合い、その時が来る前から決断して準備を始めないと、と、田舎を持つ人間からすると心がザワザワする本でした。
宮崎本大賞を受賞しているようです。

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Posted by ブクログ 2024年03月26日

都会と田舎は違う。比較して想像はできるけれど、本当のところは体験しなければ分からない。
主人公・雅史の行動を通して、それぞれの不自由・窮屈さ、そして良い所の繊細な部分までをありありと感じました。
目に浮かぶ情景も多く、終始楽しく読めました。
垣谷さんの本は初めてでしたが、他の作品も読んでみたいと思い...続きを読むます。

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Posted by ブクログ 2024年02月24日

面白かった!
最後どうなるんだろう、と思ったけどこれはこれで大団円では……?

うちも地方都市だけど、なんだかんだで徒歩圏内に地下鉄の駅もバスの駅もあって、スーパーもコンビニも徒歩圏内にたくさんある。
車がないことが、不便ではあるけど、過ごせないほどじゃない。

とはいえ。
母が後期高齢者になり、今...続きを読む回の免許更新を機に返納してもらった。
送り迎えとか大変になるけど、それより事故が心配。年配の人はタクシーももったいながるし、そもそもタクシーも人手不足だし。
そんなこんなで色々もやることもあってこれを読んですごくスッキリした!

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Posted by ブクログ 2024年02月03日

読みやすかった。
どこの家庭にもある問題と、どこの地方も抱えてる問題をテーマにしていて、他人事とは思えずページが進んだ。
政治家の体たらくを鑑みると国に抜本的な解決を期待することは出来ずこの本のような行動を取る人が必要になってくるのだろうか。

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Posted by ブクログ 2024年01月29日

高齢者の運転による自動車事故が増加している。本書は、田舎住まいで運転を止めようとしない父を心配した息子が、都会で働く人生に虚しさを感じ始めたことから、新たな人生に挑戦する話である。
小説だが、どこの家庭にもアルアルな状況で、リアルな設定となっている。我が家も父に運転を止めるよう説得し、母がどこへでも...続きを読む送ることを条件に75歳で運転免許を返納した経緯がある。
車の運転に代わる交通手段があればいいという問題でもない。運転が行動の自由そのものであり、田舎では男のプライドの源なのだそうだ。分かる気がする。運転をしなければ他人を殺める危険は無くなるが、外出をしなくなり、認知機能や身体能力が衰える傾向にあるらしい。
50代の息子は、ミッドライフクライシスを迎え、残業が多い東京での仕事に疑問を抱く。一人息子の成長過程にあまり関わってこれなかったという反省もあり、人生を見直すことになる。
いろいろ考えさせられた。

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Posted by ブクログ 2024年01月22日

この人の本は、どれも読みやすい。
この本も、高齢の父親の運転をやめさせようと奮闘する子供の話かと思っていたら、さにあらず。
過疎地に住む人にとって運転が生活に欠かせない事。運転しなければ買い物にも支障をきたす事。バスも一日に何便も走らない。どころかバス自体が走らなくなる心配もあったりして。

ただ限...続きを読む界集落かと思っていたら、50代主人公のクラスメートがまだまだ残っていたりして、あれ?と感じるところもあった。

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Posted by ブクログ 2023年10月29日

面白かった。
垣谷美雨さんにハズレなし。
大好きです。

星5かなと思ったけれど、男性が主人公より、女性が主人公の時の方が面白く感じるので星4で。
でも共感できること、ハッとすること、読んで良かったなと思うことはタップリありました。

いつもスラスラと読んでしまいます。
そして、あー楽しかったと思う...続きを読む

重〜いミステリーを読んだ後に、垣谷さんを読むとホッとするし、絶対面白いという安心感があるので、大事に読んでます。
ゆっくり読まないと、読むのが無くなったら困る!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月06日

高齢の父親に運転を辞めさせたい息子(雅志)が、どう父親に運転を辞めさせようか試行錯誤する話。
タイトルと装丁から本筋は捉えつつもなんとなくコミカルに進むような印象があったけど、雅志自身の都会での生活スタイル、子育てを振り返って高校生の息子に対して思う事など、高齢者ドライバー問題の他にも現代社会、子育...続きを読むて世代に問題提起しているような深い内容だと思った。
特に自分はまさに子育て世代で持ち家も購入し
ローンを組んでいる状況で、教育資金のことを夫と話すことも多く、かかる費用の膨大さに仕事は絶対に辞められないと思っているだけあって、胸に刺さるものがあった。お金と時間、単純に考えれば子供との時間が大切だと思うのに、子供と過ごす心の余裕や子供の将来を思うと、お金を優先しなければならないという状況になってしまうというやるせなさ。色々と考えされられた。

終盤、保守的だった雅志が自分の殻を破ってひまわり号を始めて色んな人と関わりが出来たこと、息子との関係も良くなっていくのを見て、人の温かさを感じて幸せな気持ちになれた。

軽い気持ちで助手席に乗ってみますか?と言ったのがきっかけで出来た"助手席予約ノート"

ラスト一行の"明日の予約は久子さんだ"

不意に涙ぐんだ。

素敵な終わり方でした。

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Posted by ブクログ 2023年09月17日

まさに、自分の親が「運転をやめません」なので読みました。ウチの事か?と思うくらい閉塞感のある主人公一家。手詰まりしかない、と思われたところで、主人公は一念発起します。
この解決方法しかないとすれば、私にはとても無理だなと苦笑しながら読んだけれど、一つの希望だとも思えました。
結局、他人を変えたければ...続きを読む、自分も変わらないといけない。口だけで他人の行動を変えられるわけがない。当然で基本的な事だけれど、改めてそう思わせてくれるお話でした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年08月25日

去年、祖母の運転免許返納問題に直面したことからこの作品に興味を持った。
この作品は、高齢者ドライバー事故の問題を軸にしてその中に隠されている問題を浮き彫りにした作品である。高齢者ドライバーに対して運転免許返納を進める過程をどのように描くのかという点に興味があったので、主人公の第二の人生をメインに描か...続きを読むれていたのは意外だったが、納得のいく内容だったので満足した。終始、自分の家庭環境や住んでる地域と照らし合わせて自分事の問題として捉えながら読み進めていった。

祖母は頑固な性格なので、この作品に登場する主人公の父親と似ている。自分の親や伯母が運転を止めるように言っても聞く耳を持たなかったし、身近な人が運転姿を見て危険だと教えてくれたことを伝えても運転を止めようとしなかった。なので、運転免許を返納しない代わりに車を処分することでこの問題は落ち着いた。実際に経験したからこそ、車を処分するか車の鍵を渡さないという結論に落ち着いたのは納得がいった。強引なやり方ではあるが、頑固な性格の人の命を守るには致し方ないことかもしれない。幸い自分の家庭環境では祖母の車を処分しても問題なく生活を送れているが、それぞれの家庭環境や住んでる地域によっては「車を処分する」ことさえも難しいことなのかもしれないと思った。

自分が都会に住んでいないので分からないが、自分の住んでいる地域にいる限りでは「車を所有していないと不便」だと感じることが多い。特にお年寄りが家族にいる場合はより強く感じる。この問題を解消できる手段はあるのだろうか…考えても考えても結論が出ない…

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Posted by ブクログ 2023年08月22日

少し理想的な結末だけれど、日本の抱えている問題をあぶり出している。父の運転をいつやめさせるかという問題と正面から向き合い、主人公はある決断をする。それは主人公に新たな生きがいをもたらした。老人が楽しく生きていける社会。それをきちんと考えないと。私たちはいつか老人になるのだから。

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Posted by ブクログ 2023年08月02日

まさに、現代の大問題。
高齢になった親の免許返納問題。
どうしたってぼんやりしたり、反射神経が悪くなる。
高齢者の事故は増えている。

そんな田舎に住む両親の心配をしている主人公は、やり手のバリバリキャリアウーマンの妻と共稼ぎ。
子供は一人っ子の私立の進学校に通う高校生。

最近は反抗期というより、...続きを読む表情が暗く心配だ。

過疎地になっている実家の両親のところへ行く様になって、同級生の動向を知り、孫である息子を連れて行ったことで、彼の人生も自身で考える様になる。

買い物難民となる過疎地の高齢者。
地元スーパーに行くのも自家用車が必須。

スーパーから商品を委託販売する販売車の存在。

都会に住み、全く揺るがなかったこの一家の生き方自体に大きな動きが。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年07月14日

ただただがんこ父さんの運転を止める話だと思っていたが、中盤からまさかの展開!
都会でのサラリーマン生活から一新
実家の田舎で移動販売員に!
相方はひまわり号
転職、別居でバラバラだった家族も一つになり
息子のレールに縛られない進路にも心中で拍手してしまった笑

主人公の大きな決断が話の内容も急展開し...続きを読むた一冊
想像以上に面白かった!

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Posted by ブクログ 2023年07月10日

高齢者のドライバーの事故のニュースをよく聞くが、自分はその背景までちゃんとはわかっていなかった。なんで家族が止めないの?と疑問にしか思わなかった。

お父さん頑固だけど、気持ちが分からなくもない。

移動スーパーを始めた主人公の助手席にみんなが乗りたがるのが、なんかとても可愛いかった。

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Posted by ブクログ 2023年07月08日

高齢者の事故が問題になっている昨今。
運転を止めない田舎に住む父親を心配して、なんとか運転を止めさせようと奮闘する雅志。
ただ、それだけではなくて、田舎の良さや今と昔の人との繋がりの変化等も見えてくる。
さすが、垣谷さんと言わざるを得ない。

2023.7.8

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Posted by ブクログ 2023年06月09日

社会的な問題(高齢者の運転)と現実(車がないと生活できない田舎暮らし)を、笑いあり学びありで描かれている作品。

『亭主が死んで一人暮らしやから、いっつも壁に話しかけとった』
『うちは亭主がおるけど、ロクに返事もせんから壁みたいなもんやけど』
田舎は煩わしいけどおもしろい!

認知症テストを受けて、...続きを読む毎日が日曜日の生活の高齢者に曜日を尋ねることに怒る父。確かに、と笑ってしまった。笑


仕事は面白いもの(商いは飽きることがないからあきない)、やりたいことをやる人生、自分が選んでいるということを忘れないように生きること。

自分の人生を考えることができる言葉が、この作品の中にはたくさん散りばめられている。

「いつかやろう」と定年後に楽しみをとっておくのではなく、やりたいことは今やろう!と思える作品。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年05月13日

全体的によかった。
わたしんちも買い物難民なので、軽トラが来てくれると嬉しいなぁ。

ひとつだけ残念。
ご両親がすんなりウィークリーマンションに例え仮にであっても、入居してくれるとは思えず。そのあたりも描いてくれてたらもっとよかった。

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Posted by ブクログ 2023年05月07日

本屋さんでタイトルを見つけて思わず手に取った本。
昨今、社会問題にもなっている高齢者の運転に関する問題をテーマにした小説だ。だけど高齢ドライバーに関連した話だけでなく、希薄になりつつある家族関係や、寂れていく田舎の様子などがリアリティを持って描かれていて、とても面白かった。

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Posted by ブクログ 2023年05月05日

上手いなぁ。垣谷さんの作品は切り口が鋭くて考えさせられるうえに、フィクションとして面白い!!
読み終えるといつも唸らされる。
ラストの一行まで楽しませてくれて思わずニンマリ。

高齢者ドライバーの痛ましい事故のニュースを見るたび、両親の運転は大丈夫かと心配で仕方がない雅志。
過疎化の進む田舎での「免...続きを読む許返納問題」は本当に難しい。
優先されるべきは“人命”だと思うけど、返納したら確実に“買い物難民”となる高齢者にとっては死活問題。
免許証返納→買い物難民・外出が出来ない→家に籠りがちになる→無気力→認知症が進む。
年金暮らしでタクシーなんて贅沢は非現実的だし、そもそも田舎ではそうそう見かけない。

垣谷さんの作品展開はさすがですね。
社会問題を絡めつつの円満な結末。人と繋がることの難しさや温もりも描かれていて安定の面白さでした。

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Posted by ブクログ 2024年02月16日

02月-08。3.0点。
80歳近い父親、田舎に住み運転を継続。共働きで高校生の息子とのコミュニケーションにも苦労する中、父子で田舎へ。父親に運転をやめるよう説得していくが。。。

面白い。コミカルな表紙だが、結構しっかりした内容。

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Posted by ブクログ 2024年01月19日

男性主人公。成功例のお話しだった。思い至らなかった免許を手放せない理由もあり、考え続けるべきテーマ。

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Posted by ブクログ 2023年10月12日

私の父親もまさにタイトル通りなので読んでみました。車の運転に関する話なのに序盤で作者はあまり車に詳しくないのではと思ってしまう描写がいくつかありましたが最後まで楽しく読むことが出来ました。車の運転をやめない頑固な父親をいかに説得する話なのかなと思っていましたが後半は50代の新しい人生探しにシフトしま...続きを読むす。

しかし主人公と同じく私も地元を離れて働いている身ですが久しぶりに地元で再会した子供時代の友人とそんなに仲良くなれるかはちょっと疑問でした。住む場所や会社も違えば取り巻く人の層も変わってきて価値観合わなくなるのではないかなと。そして新しい仕事もこれまでの年収からは大きく下がるでしょうから金銭的なハードルもかなり高い。ご都合主義が強めに感じましたが新しい人生探しの話は面白かったです。

それにしても表紙の絵が損してるかなと思うのです。

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Posted by ブクログ 2023年05月31日

50~60代の年代にとっては身につまされる話でした。
なんとなくボンヤリと「そうだよなぁ」て思う様々な課題を取り上げてくれ、このままじゃダメなんじゃない?と明確にしてくれたような気がします。
農業高校に転向した息子さん、これからの人生がうまく行きますようにと願います。
柿谷美雨さんの小説は我々の様な...続きを読む年代にとっては外れがないですね。

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Posted by ブクログ 2023年04月26日

爽やかな内容だった。本のように田舎では無いけれど、車が無いと不便な地域に住んでいる実家の両親を思いだしながら読んだ。

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