【感想・ネタバレ】うちの父が運転をやめませんのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

うちの義父も運転をやめません。

少し違う部分ですが、
「今までずっと将来のためにと考えて、やりたいことを我慢して生きてきた」
この一文が今の自分に刺さりました。
受験に始まり、できるだけ前に進む道から逸れないようにとなんの疑問も抱かずに、今の今まできていますが、やりたいことをやれるのはいつ?と問われると、体が動きにくくなったあと、なのかもしれない…どうしよう。

免許に関しては、ある程度の年齢になると、必要性や個人の差など関係なく、返納する制度にしてもいいのではないか、それが理想な気がしてますが、現実的にはそうさせて、その穴をカバーでききれるもの、そういうものがない。

若いときには考えもしなかったことに、歳を重ねると気がついたりする。自分がそなの年代になったときはどう思うんだろう。

とまあ、色々共感したり考えたりさせられました。

0
2024年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

高齢の父親に運転を辞めさせたい息子(雅志)が、どう父親に運転を辞めさせようか試行錯誤する話。
タイトルと装丁から本筋は捉えつつもなんとなくコミカルに進むような印象があったけど、雅志自身の都会での生活スタイル、子育てを振り返って高校生の息子に対して思う事など、高齢者ドライバー問題の他にも現代社会、子育て世代に問題提起しているような深い内容だと思った。
特に自分はまさに子育て世代で持ち家も購入し
ローンを組んでいる状況で、教育資金のことを夫と話すことも多く、かかる費用の膨大さに仕事は絶対に辞められないと思っているだけあって、胸に刺さるものがあった。お金と時間、単純に考えれば子供との時間が大切だと思うのに、子供と過ごす心の余裕や子供の将来を思うと、お金を優先しなければならないという状況になってしまうというやるせなさ。色々と考えされられた。

終盤、保守的だった雅志が自分の殻を破ってひまわり号を始めて色んな人と関わりが出来たこと、息子との関係も良くなっていくのを見て、人の温かさを感じて幸せな気持ちになれた。

軽い気持ちで助手席に乗ってみますか?と言ったのがきっかけで出来た"助手席予約ノート"

ラスト一行の"明日の予約は久子さんだ"

不意に涙ぐんだ。

素敵な終わり方でした。

0
2023年10月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

去年、祖母の運転免許返納問題に直面したことからこの作品に興味を持った。
この作品は、高齢者ドライバー事故の問題を軸にしてその中に隠されている問題を浮き彫りにした作品である。高齢者ドライバーに対して運転免許返納を進める過程をどのように描くのかという点に興味があったので、主人公の第二の人生をメインに描かれていたのは意外だったが、納得のいく内容だったので満足した。終始、自分の家庭環境や住んでる地域と照らし合わせて自分事の問題として捉えながら読み進めていった。

祖母は頑固な性格なので、この作品に登場する主人公の父親と似ている。自分の親や伯母が運転を止めるように言っても聞く耳を持たなかったし、身近な人が運転姿を見て危険だと教えてくれたことを伝えても運転を止めようとしなかった。なので、運転免許を返納しない代わりに車を処分することでこの問題は落ち着いた。実際に経験したからこそ、車を処分するか車の鍵を渡さないという結論に落ち着いたのは納得がいった。強引なやり方ではあるが、頑固な性格の人の命を守るには致し方ないことかもしれない。幸い自分の家庭環境では祖母の車を処分しても問題なく生活を送れているが、それぞれの家庭環境や住んでる地域によっては「車を処分する」ことさえも難しいことなのかもしれないと思った。

自分が都会に住んでいないので分からないが、自分の住んでいる地域にいる限りでは「車を所有していないと不便」だと感じることが多い。特にお年寄りが家族にいる場合はより強く感じる。この問題を解消できる手段はあるのだろうか…考えても考えても結論が出ない…

0
2023年08月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ただただがんこ父さんの運転を止める話だと思っていたが、中盤からまさかの展開!
都会でのサラリーマン生活から一新
実家の田舎で移動販売員に!
相方はひまわり号
転職、別居でバラバラだった家族も一つになり
息子のレールに縛られない進路にも心中で拍手してしまった笑

主人公の大きな決断が話の内容も急展開した一冊
想像以上に面白かった!

0
2023年07月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全体的によかった。
わたしんちも買い物難民なので、軽トラが来てくれると嬉しいなぁ。

ひとつだけ残念。
ご両親がすんなりウィークリーマンションに例え仮にであっても、入居してくれるとは思えず。そのあたりも描いてくれてたらもっとよかった。

0
2023年05月13日

「小説」ランキング