あらすじ
「何も私は芸能人やセレブが住む高級なタワーマンションを買おうっていうんじゃないのよ。庶民的な小さなマンションでいいの。その程度の物件も買えないって、この世の中はどうなってんの?」
大学受験を乗り越え、正社員として勤めている史緒里と大河。贅沢もせず真面目に暮らしているのに、都内にマンションの一つも買えないことに、史緒里は怒りとため息を抑えきれない。そんな時、都内の一等地には空き家が増えているというニュースが流れてきた。駅チカの家なのに、誰も住まずに朽ち果てていくなんて……。二人が早速、空き家の見学に行くと、近所の老婦人が話しかけてくる。隣の一軒家に一人で暮らし、日々の食事も宅配のお弁当ですませているという彼女に同情した二人は、その家の雑務をこなしたり、食事に誘うようになる。やがて彼女から、あなたちのような人に、この家を譲りたいと言われるようになり……。
一方、母が暮らしていた田舎・風穂町の実家の処分に思いを巡らせていた星野路代は、実家の売却を決め、地元で同級生が営む不動産会社を訪れる。そこで思わぬ販売価格を聞いた彼女は、夫とともに海外旅行の計画を立て始める。優雅な生活を夢見る路代だが、いつまで経っても購入者は現れず、何度となく販売価格を下げてく。同時に、ブログで田舎の良さをアピールしようと、様々な工夫を凝らしていく。そんな折、この家の購入に興味を持った史緒里と大河から連絡を受けるのだが……。
『老後の資金がありません!』の著者が描く、真面目でコミカルな現代住宅事情。
感情タグBEST3
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垣谷さんの本はどれもハズレなく楽しく読めます。
今回も大変おもしろく、今まさに社会問題化されている都会と田舎の暮らし、過疎っていく田舎への移住についての問題点になど、わかりやすくおもしろいストーリー展開で鋭く斬り込んだ内容でした。
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小説というより新書かなと思うくらい、今の日本の空き家などの問題がリアルに描かれていた。実家の処分に苦労するとか、田舎の閉鎖的なようすとか、読んでいてモヤモヤした気持ちになったけど、これが現実なんだろうと思う。
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身近な話だなと思い、すぐ読み終わった。
シュミレーションすれば、いま一旦大きい出費があっても将来的には暮らしが楽になるって考えられることもあるよね。
そういう考えが出来ない人ってやっぱり、今この瞬間にかかる出費を気にして、あとその後数日間の暮らしに怯えるのかな。
積もり積もって結局いまの暮らしの方が使うお金が多くなるってこともあるのにね。
本書はそういうこと言ってるんじゃないと思うけど、私はそんなことを考えてしまった。
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田舎で暮らしている私にとってこの話は、考えることもありますが、ここまで噂話は無いなとも思い、また災害や悪天候もあまりなく過ごしやすい場所です。
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いつも共感どころ満載の垣谷さんの新作。わくわくしながら手に取り読み始めると止まらないのが常。今作も期待を裏切らない内容でした。現在の新築の金額に驚かされている中、逆に空き家の金額の安さにも驚かされている。人それぞれなので正解がないテーマ。選んだ道が正解にできるよう生きていくしかない。おもしろかった~。
Posted by ブクログ
垣谷さんらしい波紋投げかける作品。田舎の住人も都会派ももっと素直に相手を思いやれれば。ただ、人物像や田舎像はステレオタイプに加えデフォルメされ、田舎への偏見助長しかねないが、色んな意味で「日本の故郷、田舎を何とかしないと、この国に未来はない」。極端な人達という点を念頭に置けば、過疎や限界集落問題考える端緒になる。多くの人に手にしてほしい。松下竜一さんや山下惣一さんのような田舎に根をはった作家が出てこないと、一方的な田舎論ばかりになってしまいそうで、怖い。
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空き家問題で実家を行き来するものとして読みました。
さすがにここまで田舎ではないので人の目を気にすることもないですがこの先、実家をどうしていこうかと、ため息が出ることもあります。少しずつ片付けてはいますが·····
考え方の相違はあるとは思います。一概には言えませんが·····
個々の強さを持つ事、他人に振り回されないこと、それだけは現代社会にも通じるかな?
テレビで「いじゅうー」の番組もよく見てましたがこれを読んで良いことばかりではない、現実は甘くないぞ、とは思います。
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田舎に住む者としては、そうそうその通りよくご存知で。という感じ。いろいろな角度、立場から田舎を解説してあった。田舎暮らしはおすすめしないけど、柔軟な働き方ができる仕事をもつ20-30代の人ならうまくやっていけるかも、温暖化、災害対策の二拠点生活は少しの我慢して折り合いつけてできるかもと思わせられた。
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不動産を持つ意味と都会と地方の考え方を知れる小説。
一軒家を持ちたいけど都市部は高くて買えないと悩む夫婦。
相続で一軒家を得たが売れなくて苦悩する夫婦。
二つの夫婦が交わり、都市と田舎への価値観の違いに放浪される小説。
不動産を持つことのリスクと地方への生活に憧れる人たちに警告も踏まえた小説だと感じました。
都市部に家を持つことに少し憧れますが、やはり地方での一軒家には憧れます。
でも、憧れだけど一方的に綺麗な景色を見すぎると後悔すると知れます。
どちらも表裏一体でそれを知った上で選択することが大切だと感じます。
小説自体はとても読みやすく地方の胸糞悪さもリアルでいい疑似体験ができます。
でも、実際はどうなのかは自分で調べて足を使って知ることも大切だなとも感じました。
不動産を持つことと地方住みに憧れる方には一度読むことを勧めたい小説です。
Posted by ブクログ
東京で家を買えない夫婦が、田舎の空き家を買うことに。
そういえば、熱海と八ヶ岳の2拠点生活をしている知り合い(東京勤務で東京に家なし)が、バブルの頃のリゾートマンションが、ものすごく安くなっていると言っていた。近い将来、そういうのも良いかも。
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感想
これを見るとリアルな田舎生活が書いてあるんだと思う。移住者の話を見ても必ずしもいいことばかりではないし、ある種の鈍感力も必要だと思う。
あらすじ
史緒里と大河は付き合っているが、都内の家の高さに憤っていた。テレビで見かけた空き家を見にいくと、お隣の千堂という91歳のおばあさんと仲良くなる。
路代は風穂町にある母の実家が空き家になることを危惧して売りに出そうと思ったが、所有者が祖父になっており、相続者に相続放棄の了解をとらないといけないことにゲンナリする。
史緒里と大河は、千堂に呼び出されて世話を見ていたが、息子が来て騙されていると言われて腹を立てて、今まで奢って全額を返還してもらう。
路代は相続放棄の了解を取り付けたが、家が全然売れない。自治体に寄付を申し出るも断られる。路代は英国風の古民家を装い、ブログに載せて家を売ろうとする。
大河と史緒里が興味を持って家に訪れるも、近くの安い家を購入する。路代も大河も史緒里も次第にあけすけな田舎の人付き合いに疲れてくる。
その後、大河隣の友里と駆け落ちしたと思ったら出戻り、路代の娘の望美が東京の仕事を辞めて移住したり、路代の旦那が町長選挙の対策委員長をやったり、田舎の一長一短について書かれる。
Posted by ブクログ
すごい田舎だなーってのと、
会話が多いのはいいんだけど内容と言うかこの人達すごい喋るなーってのが印象に残ってる。
自分の小さい頃の親同士のやり取りとかを大人になって聞いた時を思い出した。
この作品ほど全然ひどくはないけど、田舎って面倒なこと多いよなーって思いだしたし
消防団の話のところで団員にならない家が火事になっても行かないとか言ってる人は、実際にいました。
そんな人とは関わりたくないなってイライラしたのを思い出したなー。
僕からしたら田舎の嫌な記憶が蘇る作品でした
中盤から面白くなってきたーって思ったけど、結局戻るんかい!!!って燃え上がりきらず。
僕がここまで感想書けるって事はわかりやすく読みやすい作品かもしれません。
Posted by ブクログ
生活とお金をテーマにした作品が得意な、垣谷美雨による、地方移住をテーマにした小説。
最後まで地方人を悪く描くことに驚いた。
作者自身、地方出身で勉強がよくできて上京したタイプで、地元が嫌いなんだろうなあ。
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東京の賃貸マンションに住んでるが、田舎の家に引っ越したい人/田舎の家売りたい人。閉鎖的な田舎の暮らしは嫌だ。
意外と面白かった。東京と田舎どっちに住むのが幸せなのか?田舎の人の詮索好きがかなり誇張して書かれてると想像する(あんなにプライバシーに突っ込んでくるの?)
Posted by ブクログ
様々な社会問題を描いてきた垣谷さん。
本作も近年深刻化している空き家問題を扱っており興味をそそられた。
田舎にある古びた実家を売りに出したものの全く買い手がつかない路代。
あの手この手で奮闘する姿には、人間のズルさも垣間見れ思わず苦笑してしまう。
一方、都内マンションの家賃高騰に嫌気が差した史緒里は田舎への移住を検討するが、余所者扱いする住民たちに戸惑うばかり。
癖の強い人物が次々と登場する中、菊丸不動産の春子にはウンザリ。
どこに住むか以上に、周囲の住人を含めた住環境こそが暮らしの質を左右するのだと痛感させられた。
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非常に興味深く読み進めた。東京で家を買うのは厳しい、それなら自然豊かな田舎でどうだろう、というのは昨今の人々は思いを馳せることがあるのではたいか。私もその一人である。 家だけではなく、移住とは家のハード、そのものだけではなく、娯楽や対人関係を含む生活管渠そのものを受け入れられるかだ。 家に限らず、なんでもハイブリッドしてバランスをとる、という着地点にありつくことが多いと感じる。 面白かった
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問題点山積み、田舎の嫌な面も日々都会で暮らすストレスも、たくさんの人が思うことをうまくまとめ山盛りにした作品。気軽に読めるエンタメ的小説。どのエピソードも、ありそうでできない微妙なところを突いてる。自分のことをよくわかって人生設計してるなと思ったのは、望美。鈍くさく、人と関わりたくない、けど稼がなければ、田舎の廃業した医院を買い取り住まいを得て、家の管理や墓掃除、読書会などで細々収入を作る。できるのなら、それもありだな、と思う。けど私は選ばない。面白く読めた。
Posted by ブクログ
あいかわらずタイムリーな話題で、興味深く一気に読んでしまった。
そしていつものように、最後はなんとなくいい感じで終わる。
私は地方都市に住んでいるので、この話に出てくる東京も田舎もどっちも極端だなぁと思った。
けども、転勤で3年ほど田舎に住んでいた時の雰囲気が確かにこんな感じで、ストレスたまって月一東京に行って遊んで、帰ってきたら、自然やのんびりした生活に癒される感じだった。
ところが地方都市に戻ってきたら、適度にのんびりしていて、適度に都会だから、東京にも行かなくなって、地元の生活を楽しんでいる。
地元が好きだと思えるのは幸せなことだなと改めて思った。
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ちょうど祖父母の空き家のことを考えていた最中でもあり、これからの住宅問題、田舎の墓仕舞いなど、一つの参考になりました。また、田舎特有の人との距離感の難しさも分かる分かる、と共感しました。
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関東育ちで今は新潟県在住、親が高齢なので自分に置き換えて読んでしまった。
田舎だからとか、都会だからとかは無いと思っていても、やっぱりふとした拍子に出てくる。
そんな「あるある」が沢山あってとても楽しめました。
この著者の作品は初めてでしたが、著者の紹介を見たら映画などで既に楽しんでいました。
これからたくさん作品読ませてもらいます
Posted by ブクログ
現代の住宅事情問題である。
都内に住むカップルが、自分の家を持つことは無理なのか…と都内のマンションの高騰ぶりに田舎への移住を考える。
65歳になる夫婦は、田舎の実家を売ろうとするのだが、そう簡単に売れることはなく…
空き家問題と移住について、いろいろ思うことはある。
実際、都会で暮らしてきた者が田舎に馴染めるか…というのも無理な話で…
それでも折り合いをつけて、田舎暮らしをするのか、狭くても都会で暮らし続けるのか…
空き家をそのままにはしておけない…というのもある。
悩みは尽きないが、自分にとっての程よい住まいとはどのようなものだろうと、考えてしまうほどに楽しみながらさくさくと読めた。
Posted by ブクログ
空き家と移住今まさに切実に問題になっている事を題材にしたちょっとユーモアもある物語を楽しく読みました。都会では高くて買えないマイホームしかし田舎では人口減少もあり比較的安く買える。はたして移住は成功するのか?読んでいておもしろおかしくユーモアたっぷり読む手止まりませんでした。あなたぜひ読んで楽しんでください。
Posted by ブクログ
世の中は色々な考えの人がいるなと改めて思わされた。
都会の方に暮らしてる自分からすると想像しにくい田舎の閉塞さをリアルに綴っているこの本から学ぶことは多い。
垣谷さんの書く文章はリアルさがあり、爽快さと前向きさで私たちを後押ししてくれる温かさがあるから好きだ。
Posted by ブクログ
故郷にある空き家となった実家について悩む人達、都会に住んでいて家賃の高さや家の狭さに移住を考える人達、両方の気持ちがよく分かる。
田舎に移住した人達が、そこの住民と分かり合い、一緒に生きていくという事が一番の課題だろうか。住む事を楽しめるといいよね。
Posted by ブクログ
いつも気になる内容を小説にしてくれる垣谷さん。今回は空き家問題。祖父母の家をどうするか問題がちょうどうちでも起こってて。夫も空き家問題についてよく口にしてる。
話の内容は普通だったかな。
母が話題にする内容についてたくさんの小説を書いてくれてて感謝。お母さんが書いてる?て思うくらい笑
どの小説も生きていくうえで勉強になる。
Posted by ブクログ
読みやすい
田舎のプライバシー無視を強調しすぎ
新幹線が停まる駅が最寄駅で、
高校生の漫画読書会が繁盛して、
喫茶店が3店ある。
設定にも違和感ありました。
でも楽しく読めました。