【感想・ネタバレ】空き家と移住のレビュー

あらすじ

「何も私は芸能人やセレブが住む高級なタワーマンションを買おうっていうんじゃないのよ。庶民的な小さなマンションでいいの。その程度の物件も買えないって、この世の中はどうなってんの?」
大学受験を乗り越え、正社員として勤めている史緒里と大河。贅沢もせず真面目に暮らしているのに、都内にマンションの一つも買えないことに、史緒里は怒りとため息を抑えきれない。そんな時、都内の一等地には空き家が増えているというニュースが流れてきた。駅チカの家なのに、誰も住まずに朽ち果てていくなんて……。二人が早速、空き家の見学に行くと、近所の老婦人が話しかけてくる。隣の一軒家に一人で暮らし、日々の食事も宅配のお弁当ですませているという彼女に同情した二人は、その家の雑務をこなしたり、食事に誘うようになる。やがて彼女から、あなたちのような人に、この家を譲りたいと言われるようになり……。
一方、母が暮らしていた田舎・風穂町の実家の処分に思いを巡らせていた星野路代は、実家の売却を決め、地元で同級生が営む不動産会社を訪れる。そこで思わぬ販売価格を聞いた彼女は、夫とともに海外旅行の計画を立て始める。優雅な生活を夢見る路代だが、いつまで経っても購入者は現れず、何度となく販売価格を下げてく。同時に、ブログで田舎の良さをアピールしようと、様々な工夫を凝らしていく。そんな折、この家の購入に興味を持った史緒里と大河から連絡を受けるのだが……。
『老後の資金がありません!』の著者が描く、真面目でコミカルな現代住宅事情。

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Posted by ブクログ

田舎の嫌なところとか、
不愉快になりそうなラインを
ぎりぎり超えないように
きれいに整えて物語にしている感じ。
うまい文章だと思う。

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2026年05月27日

Posted by ブクログ

物語の舞台が馴染みのある土地だったこともあり、風景を鮮明にイメージしながら楽しめました。特に家賃や住宅事情の描写は、今まさに自分たち家族が直面している課題とも重なり、他人事とは思えない切実さを持って迫ってきます。
また、ヒロインの恋愛事情については、「きっぱり決断してほしい!」と願う反面、現実の人間関係はそう簡単に白黒つけられないもの……というもどかしさにも深く共感しました。きれい事だけではない、割り切れない感情の揺れが丁寧に描かれています。
田舎特有の濃密な人間関係や、プライバシーに踏み込まれる怖さもしっかり描かれており、思わず身震いする場面も。決して大袈裟ではなく、「実際にあるかもしれない」と思わせる描写の鋭さは、流石の一言です。
個人的に一番心に残ったのは、親子の描き方です。同じ一人娘を持つ親として、「子供は親が思っている以上にしっかりしていて、意志を持っているのだ」と改めて気付かされました。自分の接し方を振り返る、良い自戒の機会にもなりました。
移住を考えている方はもちろん、今の生活や家族のあり方に悩んでいる方にも、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

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2026年05月09日

Posted by ブクログ

問題点山積み、田舎の嫌な面も日々都会で暮らすストレスも、たくさんの人が思うことをうまくまとめ山盛りにした作品。気軽に読めるエンタメ的小説。どのエピソードも、ありそうでできない微妙なところを突いてる。自分のことをよくわかって人生設計してるなと思ったのは、望美。鈍くさく、人と関わりたくない、けど稼がなければ、田舎の廃業した医院を買い取り住まいを得て、家の管理や墓掃除、読書会などで細々収入を作る。できるのなら、それもありだな、と思う。けど私は選ばない。面白く読めた。

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2026年05月30日

Posted by ブクログ

あいかわらずタイムリーな話題で、興味深く一気に読んでしまった。
そしていつものように、最後はなんとなくいい感じで終わる。
私は地方都市に住んでいるので、この話に出てくる東京も田舎もどっちも極端だなぁと思った。
けども、転勤で3年ほど田舎に住んでいた時の雰囲気が確かにこんな感じで、ストレスたまって月一東京に行って遊んで、帰ってきたら、自然やのんびりした生活に癒される感じだった。
ところが地方都市に戻ってきたら、適度にのんびりしていて、適度に都会だから、東京にも行かなくなって、地元の生活を楽しんでいる。
地元が好きだと思えるのは幸せなことだなと改めて思った。

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2026年05月25日

Posted by ブクログ

ちょうど祖父母の空き家のことを考えていた最中でもあり、これからの住宅問題、田舎の墓仕舞いなど、一つの参考になりました。また、田舎特有の人との距離感の難しさも分かる分かる、と共感しました。

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2026年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

関東育ちで今は新潟県在住、親が高齢なので自分に置き換えて読んでしまった。
田舎だからとか、都会だからとかは無いと思っていても、やっぱりふとした拍子に出てくる。
そんな「あるある」が沢山あってとても楽しめました。
この著者の作品は初めてでしたが、著者の紹介を見たら映画などで既に楽しんでいました。
これからたくさん作品読ませてもらいます

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2026年05月22日

Posted by ブクログ

現代の住宅事情問題である。

都内に住むカップルが、自分の家を持つことは無理なのか…と都内のマンションの高騰ぶりに田舎への移住を考える。
65歳になる夫婦は、田舎の実家を売ろうとするのだが、そう簡単に売れることはなく…


空き家問題と移住について、いろいろ思うことはある。
実際、都会で暮らしてきた者が田舎に馴染めるか…というのも無理な話で…
それでも折り合いをつけて、田舎暮らしをするのか、狭くても都会で暮らし続けるのか…
空き家をそのままにはしておけない…というのもある。

悩みは尽きないが、自分にとっての程よい住まいとはどのようなものだろうと、考えてしまうほどに楽しみながらさくさくと読めた。



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2026年05月21日

Posted by ブクログ

空き家と移住今まさに切実に問題になっている事を題材にしたちょっとユーモアもある物語を楽しく読みました。都会では高くて買えないマイホームしかし田舎では人口減少もあり比較的安く買える。はたして移住は成功するのか?読んでいておもしろおかしくユーモアたっぷり読む手止まりませんでした。あなたぜひ読んで楽しんでください。

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2026年05月13日

Posted by ブクログ

世の中は色々な考えの人がいるなと改めて思わされた。
都会の方に暮らしてる自分からすると想像しにくい田舎の閉塞さをリアルに綴っているこの本から学ぶことは多い。
垣谷さんの書く文章はリアルさがあり、爽快さと前向きさで私たちを後押ししてくれる温かさがあるから好きだ。

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2026年05月12日

Posted by ブクログ

住宅賃金が上がりまくってるこの頃。このご時世に気になるテーマでした。
田舎も都会も生活は大変だよね〜というのが感想かな。このテーマも結局はお金と時間の問題、人間関係、労働問題、色々な問題がある中で、個人の価値観の中でより良い選択をすることが重要と受け取りました。
なんでもメリットデメリットがあるもんね。

個人的にはやっぱお金はかかるけどニ拠点生活か、八王子市くらいが正解なのでは…と考える笑
あと望美はたぶん今までの職場が最悪だっただけでで、その忍耐力あれば仕事できなくないと思う笑

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2026年05月16日

Posted by ブクログ

昨今の住宅事情だけでなく、
田舎と都市部の特性や問題点について、 
とても考えさせられる内容だった。
その生々しさは時にはこわいほどで、目を背けたくもなったが、誰もが無関係ではないと思った。

自分にとっての最上の住み家探しは、その人がどう生きたいかを追求することから始まるのだろう。

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2026年05月07日

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