垣谷美雨のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「病棟シリーズ」、今回も超面白かった!!
第一章「女三界に家なし」
71歳の女性のセクハラまがいの恐怖は
病名・・・重度の男性アレルギー
納戸の中で寝起きしなければならないなんて、
読んでいて他人事ではなかった。
救われたのは、夫がやさしかったこと。
そして、病原がなくなったこと?
第二章「寄生虫」
37歳のネイルサロン経営者のめまいは、
病名・・・寄生虫
家族、兄弟とのかかわりに知らず知らずに洗脳されていた。
結局は、自分を守ることができるのは、自分。
キワミ先生の「孤独死、上等じゃない?」いいね♪
でも、納得がいかない家族に嫌がらせされそう。
第三章 「思いやり家族」
29歳共働き会社員の肩こり。
病名・・・「慈悲的差別被害者病」
バウンダリー=自他境界線
初めて知った。
バウンダリーを侵害して支配しようとする夫や義父母という他者と断ち切って、自分の人生と尊厳を取り戻そうとした。
ラストはスカッとした。
でも、どこまでも追いかけて来そうな恐怖が残った。
「希望病棟」、多分読んでないので、早く読みたい。
-
Posted by ブクログ
『人生が二度あれば』からの気付き
面白い‼️
* 人生は思っているより短い。だから、ぐずぐずしている時間はない。
* 仕事に真摯に向き合うべき時期がある。
* その時期にしかできない挑戦や成長がある。
* 人生に明確なゴールなんてない。
* その時々で次の面白いことを見つけていけばいい。
* 何歳になっても、毎日ワクワクしている人が強い。
* 「努力家で、愚かで、大胆な人」でありたい。
* 周囲から見た評価より、自分が面白いと思えることに踏み込む。
* 他人の評価や世間の常識に人生を合わせすぎない。
* 常識外れでも、自分自身を大切にする。
* 自分自身が納得できる人生かどうか。
* 自分にとっての「当たり前」を疑う。
* お金は自由を生み出す。
* お金そのものが人生の目的ではなく、選択肢を増やし、「やりたいことをやれる自由」を買うもの。
* そして、本ってやっぱり面白い。
* 小説を読むことで、自分とは違う人生を疑似体験できる。
* 単なる知識ではなく、自分の人生を考えるきっかけになる。
私の母は、3歳の私と8歳の兄を残してお父さんと死別して、その後子どもを育て上げ、60歳くらいでパートナーを見つけた。今は介護で大変だとしても、「60歳だからもう遅い」ではなく、その時点から新しい人生を選んだとも言える。
だから、
「あの人生でよかったのだと思う」
という今回の気付き、この本のテーマともかなり重なっている -
Posted by ブクログ
垣谷さんの作品はある意味人間ホラー小説だと思う。
地域密着の田舎に住んだことがないので実態はわからないけど、移住の現実がこれなら私は地方移住したくないと思った。
一方、都会の物価高による影響も現実的で、都会で暮らしていたいけど、厳しくなる日が来るのだろうか。それは嫌だなぁ。
移住が流行りみたいになっているけど、お金のことだけではなく、自分が移住先の文化に馴染めるかも考えなくてはいけない。
都会が嫌なら田舎に行けばいい! って簡単に考えられる話でもないのだと思った。
生きるって難しい。
結局、その土地の文化が自分に合わないとどこに住んでも辛くなるし、結局その土地には似た物同士が集まるんだろうな。 -
Posted by ブクログ
高校の同級生だった知子、薫、晴美の3人。47歳になりそれぞれ今の生活に不満があって、高校時代に戻れたらなぁと思いを巡らせる。
専業主婦の子は結婚しないで1人で気楽に生きたかったと望み、独身で仕事に打ち込んでる子は結婚して子供を産んで女性としての平凡な幸せを手に入れたかったと望み、高校時代の恋のせいで人生を踏み外してしまった子は賢く将来を考えて選択する事を望み、、、
47歳の3人が17歳(高校3年)の春にタイムスリップして高校から人生をやり直す。高校生の時には分からなかった親の事情や気持ちを知り、親との関係性も変わっていき、将来の選択も変わっていくけど、、、。
やっぱり垣谷美雨さん面白かったです。
専業主婦の子も、女性管理職になった子も報われてなくてどうしたもんかと思ったけど、垣谷さんの本だから安心して読み進められました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ垣屋さんの小説は面白い! その多くが現代を生きる女性達のリアルな姿、言動、価値観、生活、自分の周りの人との接し方が如実に表されているから。こちらの作品も読者によって感じ方は異なるでしょうが、個人的には読み進めるごとに身につまされる思いがしました。
田舎ならではの価値観や習慣、ものの考え方に辟易し、そこから抜け出したくて都会を目指し、そこで結婚して子育てに奮闘する女性達。理想と現実のギャップ、夫や夫の親族とのやり取りに心労を重ねる女性達、自分達と子供達の世代間や、個々の考え方や生き方のギャップ、隣の芝生は青く見える状態に陥りどうして自分だけがこんなしんどいのかと感じる女性達。全てが現実にあり得ることばかりで共感しどおしでした。
垣屋さんの作品は現代を生きる女性達のリアルな姿が描かれている分、反面教師的な学びも多いです。是非色々な世代の方々に読んで頂きたい作品です。 -
Posted by ブクログ
「墓じまい」という現代的なテーマを軸に、夫婦別姓やジェンダー、家制度といった問題まで巧みに絡めながら、それらを堅苦しくなくエンターテインメントとして読ませる、垣谷美雨さんらしい一冊。
特定の主人公を持たない多視点の群像劇スタイルですが、リアリティのある個性豊かな登場人物が魅力的です。中でも、空気を読まない五月さんの存在は圧巻で、誰も口にできない本音を次々と言語化して場をかき回しながらも、不思議と痛快で憎めず、本作を象徴するキャラクターでした。特に、本人を目の前にして「伯母さんが死んでから墓じまいすれば丸く収まりますよ」と言い放つ場面は、笑わせながら日本社会の同調圧力や責任回避体質を鮮やかに描き出していて、とても印象に残りました。
また、夫婦別姓や「妻は刺身のつま」という価値観への鋭い問題提起は決して一方的ではなく、男性側の葛藤や変化も丁寧に描かれているため、多くの登場人物に感情移入できます。終盤では五月さんの過去や両親への思いが明かされ、単なる痛快コメディでは終わらず、ほろりとさせられる場面があるのも本作の魅力。笑いと社会への問題提起、そして温かな読後感が見事に両立した作品でした。