垣谷美雨のレビュー一覧
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購入済み
うおおぅ… 確かにどれもこれも絶縁したくなるような家庭背景だった…けどどのお話も最後はスカッとした気持ちになれた。三つのお話ともに女性に向けられた性的被害をテーマにしている。考えさせられるところがあった。
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Posted by ブクログ
相変わらずこの著者の小説は面白いです。
本作は、2つの家系が「お墓」「姓」「後継ぎ」という問題に直面していく物語です。主人公は五月。物語は彼女を中心に、登場人物それぞれの視点で描かれます。弱い立場の女性が奮闘する姿は痛快ですが、偉そうだった男性たちが少しずつ認識を改め、成長していく様子も見どころです。
「墓を守らなければならない」「姓を継がなければならない」——そうした使命感には、一家を背負う誇りが感じられます。しかし現代の家族の形には、もはやなじまなくなっているのも事実です。こだわりや思い込みを手放し、自分たちのライフスタイルに合った形を見つけられればよいのですが、檀家制度や本家・分家と -
Posted by ブクログ
「部屋の乱れは心の乱れ」ーこの言葉を思い出した。
私自身も、メンタルが落ち込んでいる時は部屋が乱れがち。そんなとき、一気に片付けると、心がスッと軽くなって、明るい気分になる。部屋と心は連動しているな、といつも実感する。
この本では、社内不倫に疲れた30代女性、妻に先立たれた老男、田舎の資産家女性、息子を事故で亡くした主婦...と様々な事情におかれた登場人物のもとに、片付け屋の十萬里さんが現れる。
「部屋を片付けられない人間は、心に問題がある」と考えている十萬里さんは、登場人物の部屋だけでなく、心まで片付けていく。
十萬里さんの良いところは、お客に言うべきとをきっちり言うところ。お客様だから -
Posted by ブクログ
年末に片付けも思うように進まない上に、日常にある焦燥感を抱えている時に、ふと思いつき手に取りました。
初読みの作家さん
連作短編集
片付け屋の十萬里さんが、部屋が散らかる原因を突き止めて、部屋だけでなく、その人の生き方も抱えている問題も解決していく。
十萬里さんの指摘が私自身が抱えていたモヤモヤしたものを吹き飛ばしてくれて、読んだ後、清々しくなりました。
ケース1の片付けが興味深かった
目を閉じて思い浮かんだ部屋が自分が望む部屋。
明日人生最後のゴミ捨ての日だったら?
人生最後のゴミ捨ての日だったら、私はどれだけ捨てるだろう
私も十萬里さんに片付けを指南してほしい。チェックシートが面 -
Posted by ブクログ
「抽選見合い結婚法」が、少子化対策のために制定される。25歳から35歳までの未婚の男女は、見合いにより結婚しないといけない。手紙が送られてきて、見合い相手と近所の会場に赴き、見合いをする。2回までは、断わることができる。しかし、それ以上断るとテロ撲滅隊に入さないといけない。このため、2回断わってしまうと、相手にその事がバレてしまわないように振る舞わなければならなくなり、足元をみられたりする。
物語には、4人の主人公がでてくる。看護師の女性、美人お嬢様、オタク男子、有名人の息子。
それぞれが、それぞれの問題や事情を抱えているが、見合いすることで成長していく。
しばらくすると、この法案は撤廃される -
Posted by ブクログ
『病棟』シリーズ第四弾。
今回は、具合が悪いのにどこのクリニックにかかっても異常なしと言われ、途方に暮れている患者さんたちが神田川病院にやってくる。
あの、聴診器の出番である。
第一章のタイトルが『女三界に家なし』だが、第二章も第三章も、その言葉が当てはまるような気がする。
女性が安心してくつろげる場所はどこにあるのか。
それにしても煩わしきものは人間関係よ。
距離感が難しい。離れすぎても、近すぎても。
ストレスの元となるのは格段に「近すぎる」方だ。
迫ってくる、依存してくる、がんじがらめにしてくる。
心の不調は体の不調となって現れる。
ストレスの元の人間関係を断ち切る!それが桐ヶ谷キワミ