鎌田實のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ベストセラーになり、流行語にもなったから、その先入観で読まずにいて損しました。
もっと早く読めばよかった。もったいない。
全ての医療従事者が読むべき本。
「がんばらない」って、タイトルだけど、実は、脱力した生き方を薦める本なんかじゃなくって、逆に、筆者はめちゃくちゃがんばっているし、この本に出てくる人はもれなく頑張っている。
患者さんだって、ひたすらに自分らしい生き方、病気との付き合い方、自分らしい最期のあり方を模索しがんばっている。
もう、これ以上がんばりようがないほどがんばって生きている人に対しては、周りはこれ以上「がんばれ」とも「がんばろう」とも声をかける必要はなくて、「 -
Posted by ブクログ
「がんばらない」。この言葉を見ると、あぁ、この本は努力しないで適当に生きることを書いた本なんだろうと思われる方もいるのではないと思います。でも僕は自分でも障害をもって生きてきたので、とりおりかけられる「頑張れ」という言葉ほど残酷なものはないと思っていました。「頑張って」みんなと同じことであることが本当にいいことなのだろうか? なぜ、自分らしくしてはいけないんだろうか、、と。むろん、努力して生きることは素晴らしいし、称賛もされてしかるべきでしょう。でも、逆に自分らしく生きられない社会はなんなのさと、偏屈な僕はそう思ってしまうのです。この本は、「がんばらない」という言葉には深い意味があることが分か
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Posted by ブクログ
人に親切にするとオキシトシンが出るということが印象に残りました。
不眠、肥満、高血圧などの“老いる”ショックを鎌田實先生自身がどう乗り越えてきたか、Q&A形式で分かりやすく書かれていますので、気になる項目や開いたところから読んでも大丈夫です。
その分、通読すると似た内容がけっこうあります。
ただ、何度も登場する話はそれだけ大事なこと、鎌田先生のおっしゃりたいことなのかと思います。
脳腸相関なので腸に良いものを食べる
タン活(たんぱく質を摂る)
筋活(筋力低下を防ぐ)
命の長さ(長生き)よりも「自由にやりたいこと」をやれる体と心を目指す。
そうすることで長生きにつながる。
運動 -
Posted by ブクログ
年齢を重ねるにつれ健康への関心は自然と高まるものだ。鎌田實医師は50年にわたる診療経験から健康長寿の鍵は「筋・骨・血・脳・腸」を整えることにあると確信された。
筋肉を維持するためにたんぱく質を摂り骨を強くするためにカルシウムとビタミンDを意識する。血流を良くするには減塩と適度な運動が欠かせない。脳を健やかに保つにはよく噛んで食べ発酵食品や野菜を摂ることが重要だ。さらに腸内環境を整えることで免疫力が高まり全身の調子が整う。
現代は便利な加工食品に囲まれ食生活が乱れがちだ。鎌田式の食事術は「何を食べるか」だけでなく「どう食べるか」の大切さを教えてくれる。
簡単レシピも紹介され一人暮らし -
Posted by ブクログ
日本において人々の幸福や国の発展を阻害する「壁」について5つのテーマで論じ、実例とその解決策を提示している。
阻害要因として出された3つの言葉が改めてこの国の現状を象徴している。「前例がない」「組織に通らない」「誰が責任を取るんだ?」。日々、これらに接して閉口したり呆れることがある。なまじ平和で豊かな生活になってしまったが故に、現状維持が最大の幸福になってしまい、それが逆にストレスを生む矛盾が出ている。
しかし本書はネガティブな話以上に「壁」をうち壊す人達の活動が紹介されている。在宅医療の章では自分の親はどんな気持ちでいるだろうか、などを考えながら読んだ。また、数々の絵本から学んだという箇 -
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『東洋経済オンライン』の記事から、タンパク質ごり押しの本書が気になって購入。
目次までの最初の十数ページがものすごい自慢の連続で引き気味になったが、本編は見開きレイアウトで目的別にレシピが紹介されており読みやすい。
健康寿命に欠かせない栄養素、それを効率的に摂取できる食材、それらのアレンジメニューといった具合で、自分のニーズに合わせて普段の食事に取り込めるようになっている。
全部やろうとすると大変。
オクラを水に溶かした「オクラ水」とかは、もう発想がすごい(笑)
とにかく推しは朝のタンパク質、さらにタンパクファーストな食べ順。筋トレにも効果がありそうなので早速いくつかを実践中。3ヶ月後が楽 -
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Posted by ブクログ
現在2023年4月末。先日、まもなく新型コロナが5類になることが正式決定されたとニュースで流れた。
この本に掲載されているインタビューや手記は2020年。コロナ禍がいよいよ始まり、おそらく世界中の誰もが、今まで非日常と思ってきたことを日常的なものとしなくてはならないという不安に覆われはじめてきた、そんな時期の発言だ。そのような意味では、更に数年後、コロナ禍を振り返るための格好の史料となりうると思った。
この本の中で多くの識者たちが言及していたと思うが、人間にとって一番厄介なのは、人間の心の中に生じる差別、偏見、批判なのだ。どのような状況下にあっても生じるこの心の動きに、私たちはどのように打ち勝