【感想・ネタバレ】この国の「壁」のレビュー

あらすじ

月刊『潮』で大反響の長期連載を待望の単行本化!

『鎌田式「スクワット」と「かかと落とし」』(集英社)『認知症にならない29の習慣』(朝日出版社)『鎌田式ズボラ筋トレ』(エクスナレッジ)など、
近年ベストセラー連発の医師・作家の鎌田實氏が贈る!
人口減少、コロナ、孤独、死……日本社会を覆う「壁」の突破法!

序章 この国の壁の突破法――「人口減少」がもたらす未来を回避する
第1章 「未来を閉じる壁」を打ち崩すイノベーション
第2章 「いろんな生き方」を実践する「壁壊し名人」
第3章 生と死の境界線にある「壁」を崩して
第4章 今までどおりの「壁」も壊し命を土俵際で守る
第5章 人口減少という「壁」に負けない地域力
第6章 心のまわりにある「壁」を壊すアートの力

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

主題となる「壁」は様々な社会基盤となる制度・暮らし方に直結している。際立っての課題は、人口減少による「壁」で、将来の年金制度を含めた社会保障制度の危機、労働生産性の減少など日本経済の中核を揺るがす。人口減少に対して「介護保険」が老齢者対象だとすれば「子供保険」新生児から義務教育を終えるまでの支援があってこそ対等な社会制度になる。その「壁」の阻害要因とは、前例がない、社会組織に不合理で、そして何事に対しても責任者不在であるが故に「壁」が崩壊し、新たな改革へと進まないのが日本の現状だ。「慎重に協議」「現状維持」そして「先延ばし」が慣例となる日本社会の「壁」は大きな格差を生むばかりではなく、世界から取り残される孤立社会へと落ち込んでいる。今こそ政治家による断固たる政策の実現に向けて動くときであり、日本の「超高齢化、少子化対策」は大きな直近の危機となり崩壊にもつながる、と思う。

0
2026年03月08日

Posted by ブクログ

日本において人々の幸福や国の発展を阻害する「壁」について5つのテーマで論じ、実例とその解決策を提示している。

阻害要因として出された3つの言葉が改めてこの国の現状を象徴している。「前例がない」「組織に通らない」「誰が責任を取るんだ?」。日々、これらに接して閉口したり呆れることがある。なまじ平和で豊かな生活になってしまったが故に、現状維持が最大の幸福になってしまい、それが逆にストレスを生む矛盾が出ている。

しかし本書はネガティブな話以上に「壁」をうち壊す人達の活動が紹介されている。在宅医療の章では自分の親はどんな気持ちでいるだろうか、などを考えながら読んだ。また、数々の絵本から学んだという箇所は非常に参考になった。子供に読み与えるだけでなく、大人こそその本質に学ぶべきだ、と。

0
2024年08月03日

「エッセイ・紀行」ランキング