鎌田實のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
脂質が多い食品をたくさん食べる習慣があるのにフランス人はなぜか心臓血管系の病気になりにくい。フレンチパラドックスの逆説は爆発的な赤ワインブームを呼んだ。赤ワインに含まれるレスベラトールの働きが死亡率を下げるのだという。赤ワインは健康にいいというのは誰にも都合のいい話。ブームに輪をかけてしまった。但し、レスベラトールの効果を得るためには、大量の赤ワインを飲まなければならない。なんと一日数十本。動脈硬化や心筋梗塞を防ぐことはできたとしてもアルコールによる肝機能障害で命を落としてしまえば本末転倒。一つの食品だけに着目し、これさえ摂れば大丈夫と言った健康法はまず眉唾。リンゴ、ヨーグルト、バナナ、納豆・
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Posted by ブクログ
誰だって「空気」を読み「忖度」しながら成長する。相手と共感し助け合い協力しあい社会の秩序を守っている。
このこと自体は悪いことではない。
だが、いま世間では「忖度」は悪いことという負の意味が加わってしまった。
正確には自分の意思に反する行動をとる「忖度バカ(yes man)」を生み出している、「忖度」しない人の排除を行う人事権を持つ側に問題がある。
空気に染まらない人達が必要というが、危険人物・不要人物のレッテルを貼られ「排除」という脅しに遭っている側は保身のために我慢するだろう。
いつの時代でも社会に漂う「空気」と「忖度」。
このキーワードをもとに、日本の原発政策、福島の事故後の対応、健康 -
Posted by ブクログ
今年(2018年)で70歳になる著者が健康にまつわる世間の「常識」に一言物申した本。なお、著者は現役の医師でもある。
とりたてて目新しいことは書かれてないが、あらためて減塩、高たんぱく、高野菜、オメガ3、オメガ9等の良質の油を摂取する食事と、ウオーキングやスクワット等の軽い運動、そして免疫力を高めるために笑うことの重要性を再認識した。
ただ、本書内ではセロトニンについての言及はあったものの、近年「幸せホルモン」と呼ばれる「オキシトシン」については取り上げられていなかったのがちょっと残念。オキシトシンが果たして本当に幸せホルモンなのか、またセロトニン同様に有用なものなのかどうか、著者の見解が知り -
Posted by ブクログ
・辛いときは、「自分らしさ」が一番。困難を前にして、自分らしい道はどっちかなと考える。闘いやチャレンジに進む人もあれば、ひと休みしようと思う人もいる。この違いがいい。男だから、がんばらなくちゃあと思わなくてもいい。疲れたときは男でも女でもがんばれないことがある。「男らしさ」に押しつぶされて、自らの命を絶つなんて悲しい。心が疲れたときは、がんばらなくてもいい。なにがなんでもがんばらない。
・冷笑的で攻撃的な生き方より、共感的で楽観的な生き方。それこそが、人生を楽しく豊かにし、生きやすくしてくれる。結果的に健康や長生きにもつながる。人生は楽しんでいる人の勝ち。
・笑うことは体にいい。笑うと副交 -